「人理修復したし、ちょっと童貞捨ててくる」「えっ」 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
タイトル通りなんだよなぁ(震え声)
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
吾輩は童貞である。
もう一度言う。
吾輩は童貞である。(CV.子安)
それがなんだというやつもいるであろうが、
これは思っている以上に苦痛なのである。
想像してみるがいい。
高校の知り合いばかりに彼女ができて、
自分だけ彼女ができず、延々とネタにされる
あの何とも言えない絶望感を。
就学旅行の時なんて、皆は女子の部屋に
遊びに行っていたというのに、俺は1人、
自室で持ってきたエロ本を一人悲しく
読んでいたのである。
浪人生活という、性欲が一番昂る時期に
勉強だけに集中させられる悪夢のような時間を過ごし、
やっとの思いで中の上程度の大学に入り、
さあ、と活きこんでサークルに入った俺を
待っていたのはさらなる絶望だった。
----ファッションがダサすぎた。
一年間、社会から隔絶され、世間離れしてしまった
俺は見事に大学デビューに失敗し、晴れて、
孤立無援の童貞ぼっちとなり果てた。
家と大学を行き来する生活には
恋愛イベントどころか、友情的サムシングも
一切存在してはおらず、吐き気さえ感じたほどである。
何がいけなかったのか。
ただただ、俺自身の存在が悪かったのか。
そうして、見栄を張って大学に入り、
さあ、就職だ。今度こそ可愛いこと付き合えるように
仕事に打ち込むぞ、とヤル気マックスなところに
最後のとどめを刺される。
---バブル崩壊である。
正社員の登用率は50%程度となり、就職氷河期世代として、
この景気に人生を壊された俺には派遣社員の道しか
残されておらず、フリーター以下の収入で食い扶持をつなぐ
ことで背一杯だった。
かつての同級生と会えば、なぜか皆正社員に就職できており、
家庭を持っている奴もおり、そうしてまた、
俺は1人取り残された。
ギリギリの生活を10年ほど送り、そろそろ婚活なるものに
手を出そうとしたところ、結婚相談所では、相談相手の
お姉さんに出した履歴書を見られた瞬間。
---はっ、と軽く鼻で嗤われた。
もしかしたら、それは俺の記憶違いで彼女は
本当は笑ってなど折らず、単なる愛想笑いをしていて
くれていただけなのかもしれない。
けれども、そこで何かがこと切れた俺は、
履歴書を奪い取り、くしゃくしゃに丸め、
机の上に捨てて相談所を去った。
2000年代に入り、結婚の価値が下がったときに比べると、
その時は『結婚していない人間はどこか欠陥がある』と思われていた
ほどであり、親戚や、家族からもよくいつ結婚するの?と言われるたび、
そんな相手いるわけないだろ、と内心思いながらも苦笑いを返したものである。
とうとう、一回も正社員として働けないまま20年が過ぎ、
四畳半のボロアパートで遊びに行くお金もないからゴロゴロしていると、
俺のケータイに突如、着信が入った。
そして、手に取って通話ボタンを押した俺に
さらなる悪報が舞い込んだ。
通話相手だった、親せきのおじさんの声は、
かすかにこらえきれず、震えていた。
『・・・いいか。よく落ち着いて聴いてほしい。
----ご両親が亡くなられた。』
持っていたケータイを床にごとり、と落し、
放心したまま立ち尽くした。
◆
「・・・・・ふわっ!?」
奇声をあげて、起きてみればそこはまごうことなき
都会であった。そういえば、ばすてにゃんEX号で空を飛び、
不法入、日本にお邪魔してからネカフェに泊り、
情報収集していたところまで覚えていた。
色々疲れていたのか、寝落ちしてしまっていたらしい。
忌々しい前世の事は置いておいて、パソコンの
キーボードをカタカタと打ち込み、『風俗 安全 高級』と
キーワードを入れて、グーグ●で検索する。
ヒット件数が多かったので、一番上の方を見てみると、
どうやら、そっち系のお店のホームページらしい。
いくつかそのお店について調べたところ、
悪いうわさもなく、暴力団と関係も持っていないらしかった。
----行けるか?
ちらり、と横目でパソコンの時間を見る。
時刻は、21:09と書かれており、まだ電車は
動いている時間帯だった。
(・・・・朝青●みたいな女が出てくるのは
御免だからな・・・・。)
安いところもあったが、えてしてそういうことろは
安かろう、悪かろうな気がしたので、やめておき、
多少値が張っても、いい経験をして、童貞を捨てたい
気持ちがあった。
大丈夫大丈夫。俺は人理修復を全し、世界を救った
カルデアのマスターだ。
童貞を捨てるというミッションなど、それに比べれば
大したことはない。
という思考の末にやってきたのは、
新宿のちょっと高めの風俗店だった。
客引きの数も半端なかったが、それらの
攻撃をかわし、今、俺は店の前に立っている。
心臓の鼓動が、いつもより早くなっている気がする。
呼吸が苦しい。緊張しているのか。
手と足が硬く、体がそわそわと落ち着かない。
(・・・行くぞっ!!!)
---意を決してドアを潜り抜け、中に入った。
「----先輩。いらっしゃいませ。」
「」
-----真顔で俺のことを見つめているマシュと、
女性サーヴァントの皆がそこに立っていた。
◆
「・・・・・。」
「」
「」
「」
「」
やはりこうなったか、とダヴィンチちゃんは
躯となり果てた男性サーヴァント達の倒れ伏す姿を見て、
ふう、とはかなげに息を吐いた。
天才だからね。
こうなることがわかっていたのも仕方ないね、と
自己完結しながら、彼女は倒れている男性サーヴァントの
上にお尻を乗っけ、よっこらせ、と座り込む。
持参したお茶をずずず、と飲みながら
彼を追って、日本へと追いかけていった女性サーヴァント達は
今頃、彼が入ろうとしたお店を先回りして占領し、『童貞を
捨てたい』という彼の望みを思う存分叶えていることだろう。
こっそりと彼の衣服につけた盗聴器のスイッチをオンにすると、
激しく抵抗する音や、叫び声が機械のから彼女の耳に聴こえてくる。
『ま、待てよっ!!俺はなっ!!ちゃんと自分の性欲を
発散して性処理するために、その手のプロに頼みに来ただけだ!!
もしも、といったことを起こしたらまずいと思って
ふうぞ・・・、お、女の子とにゃんにゃんできるお店に来ただけだっ!!』
何かものすごく苦しい言い訳がダヴィンチちゃんの耳に
届いた気もするが、彼女はそれさえも涼しい顔をして
受け流し、優雅に事の成り行きを見守っていた。
「・・・ダ、ダヴィンチ女史・・・・・。」
「・・・おや。生きていたのかい?」
彼女に話しかける声が一つ。
のそのそ、と芋虫が這いずり回るように力のない動きで
転がりながらその人物は死体の山から出てくる。
「か、彼は無事かね・・・・?」
「・・・君って、なんだかんだ言ってマスター思いだよねぇ。
・・・ご覧の通りさ。」
耳につけていたイヤホンを外し、外部スピーカーに切り替えると、
修練場に音が鳴り響く。
『待て待て待て待てっ!!悪かったって!!確かに女子からしたら
こういうものにのめり込む男は嫌だろうさ!!気持ち悪いだろうさ!!
けどな!!俺は決してお前たちをネタにして、そうした
やましいことをしたことはないし!!こっそり自宅から持ってきた
エロ本でいっつも自家発電してたからノーカンだろ!!?
・・・・な、何でさらに怒ってんだ!!?』
「馬鹿だな・・・。」
「馬鹿だね。」
ダヴィンチちゃんからお茶を受け取ったエミヤは
ボロボロの格好のままずずず、と無常さを感じながら
詫び錆を堪能する。
『こ、こうなれば令呪で・・・・・!!・・・全然効かねえええええ!!
対魔力持ちばっかじゃねぇかアアアア!!』
「令呪を使ったって、今の彼女たちを止められるわけ
ないだろうに。」
「・・・・・・・。」
『・・・・へ?な、なんでみんな脱いでいるんだ?
え?え?え?ちょ、近----』
「ま、めでたしめでたしってところだね。」
「・・・査問会が来るまでにちゃんと帰ってくれば
いいのだが・・。」
「問題ないよ。・・・以前、ちゃんと"彼女達"に
3日までに帰ってくるように、って言ってあるから。」
「・・・その3日まで、あと1か月くらいあるのは、
俺の気のせいか?」
『----!!!-----!!!!!!-----!!?---!!!』
ぶつっ、という音が鳴ったかと思うと、
あとはざあああ、というノイズだけがスピーカーから響き渡る。
「」
「ますたー。やつ、れた?」
「ぐふふふふwwwリア充爆発するがいいですぞ!」
「・・・すまない。彼女たちを止められずにすまない・・・。」
「フハハハハハハ!!見ろ!!太陽の!!あの雑種めの顔と来たら・・・!!」
「ふははははははは!!女を知り、男になったか!!マスターよ!!」
カルデアに帰ってきた彼は、色々な意味で
一皮むけたという。
なお、一線を越えた女性サーヴァント達による、
『正妻戦争』なるものが勃発し、賞品となった
彼が、またひどい目に合うのは別の話。
これにてルートDはおしまい。
後はいろんなシチュがまだまだあるゾ(もう一回絶望できるどん!!)
感想の愉悦加減に草。
何だか麻婆が好きそうな神父が
一杯居そうなコメントですね・・・・(すっとぼけ)
読者からの感想が多かったので
続きを書いてみたゾ。
更に続くかは未定。
感想オナシャス!!
感想くれるとやる気が更に出てくるから、くれ(直球)
KEY(ドM)