BALDR SKY Another World /世界X+Ω 作:デスイーター
第八節『崩壊ーWorld Fusionー』
英題は『世界融合』。仮想世界がレヴィアタンに呑まれていく様子を暗喩しています。
此処ではレヴィアタンが猛威を振るい、次々と味方が倒れていく過程が描写されます。
第1話『再起ーDecision to Justiceー』
タイトル英題は『正義の決意』。前回散った親父の正義を受け継ぎ、甲がこれからも戦い続ける決意を表しています。
クリスは永二の脱落という結果を受けて冷静さを取り戻し、自責の念を抱えていました。
同族嫌悪によって冷静さを欠いていたとはいえ、自分の提案によってこのような結果になった事は事実である為、情状酌量の余地があるとしても
勿論そんなクリスの心情を大人達は察していた為、聖良と勲が率先してフォローし、シゼルが一応のケジメをつけた事でクリスの中で折り合いは付きました。
あそこでシゼルが厳しい言葉を言ってくれたからこそ、クリスは立ち直る事が出来たんでしょう。
彼女は自分にも他人にも厳しい為、なあなあで妥協する事は決して許せないので。
バルドフォース原作では主人公の透が次から次へと場所を移動した為リヴァイアサンにやられた者の実体がどうなったかは精々軍の仲間が
フォースの時代だと
フォースの時代では出来なかった
聖良さんなんて10年単位で
レヴィアタンは死亡した電子体情報をその場に遺されていたデータから再構築し、体内に取り込むというプロセスで電子体を取り込んでいます。
なので、感覚的には蘇生からの強制的な
そして此処で何故Xクリスが真の実体奪還を見過ごしたかが明かされます。
真があの
放っておけば甲達が真の実体を奪還するのは分かっていたので、分の悪い賭けではありませんでしたし。
この時点で聖良と勲はこれが負け戦である事を理解していたので内心甲には逃げて欲しかったのですが、勲はともかく聖良は付き合いが長い甲が決意を翻さないと分かっていたので何も言いませんでした。
それでもいざとなれば甲だけは逃がそうと準備だけはしていたので、戦った場所が
第2話『告白ーInsane Invocationー』
タイトル英題は『狂気の嘆願』。Xクリスの狂気に塗れた甲への誘いを表しています。
長官はなんとか甲だけでも逃がせないかと駄目元で甲の説得に来ましたが、案の定甲は逃げようとはしませんでした。
長官も甲の決意が揺るがない事を知り、ならば自分が甲を絶対守ると意気込みます。此処で長官は死亡フラグを立てています。
このように、親父二人には予め台詞の中で死亡フラグを立てさせていたので、今後の展開も勘のいい人は予想出来たと思います。
Xクリスは甲が一人になった時を見計らい、甲に投降を呼びかけます。実はXクリスが電子体を得てから甲とXクリスの会話がある程度成立したのはこれが初めてなんですよね。
今までは途中でクリス等の横槍が入ってじっくり話し込む、という事はなかったですし。
此処でXクリスの口から今作の世界、『世界Ω』に至った経緯が説明されます。
最初からこのつもりでタイトルを決めていたので、タイトルギミックを使う事が出来て感無量です。
甲はXクリスの告白を聴き、Xクリスの『生者も死者も関係ない』という言葉に激昂します。
その言葉は後に残る者に想いを託した死者と死者を悼む生者の想いを踏み躙るものであり、甲としては許せるものではありませんでした。
そしてXクリスをキッパリとフッた事でXクリスは狂乱、タガが外れ一切の躊躇いがなくなりアーク襲撃を派手に行う事を決意する事になります。
第3話『襲来ーDespair Arrivalー』
タイトル英題は『絶望の到来』。文字通りレヴィアタンという絶望が侵攻して来る話です。
甲達は当初、マーカーがない以上奇襲を受ける事はないと考えていましたが、Xクリスは
Xクリス自身に自覚はありませんでしたが、一度レヴィアタンに乗り込んだ時点で彼女はレヴィアタンと一体化しており、再びレヴィアタンから出てきた彼女は文字通りレヴィアタンの
要は一度死んでから身体を作り直したようなものですが、既に意識と無意識の境界が曖昧になっていた彼女はその事には気付けませんでした。
前回甲に正面から拒絶された事でキレたXクリスはレヴィアタンの主砲の乱射を敢行します。
Xクリスとしては当初はタラスクとパプティゼインの物量で押す予定でしたが、タガが外れた事で戦術を主砲の乱射に切り替えました。
要は八つ当たりとして構造体を破壊し尽くそうという魂胆ですが、これが後に自身の首を絞める事になります。
第4話『破壊ーIndiscriminate Destructionー』
タイトル英題は『無差別破壊』。分別なく主砲を撃ちまくるレヴィアタンの姿を表しています。
モデルは荷電粒子砲を撃ちまくるデスザウラー、圧倒的な暴威が荒れ狂います。
Xクリスの戦術はタラスクで時間稼ぎをして敵が集まっている場所をタラスクごと主砲で薙ぎ払うという単純なものですが、威力が規格外である為被害が尋常じゃなく広がっています。
タラスクはそう簡単に倒せる相手ではなく、光学兵器くらいしか有効な攻撃手段がない為、実質タラスクの数を最も減らしているのがレヴィアタンの主砲という結果になっています。
まあ、その間もタラスクを生産し続けていたので数自体が減る事はありませんが。
そしてそのタラスクに有効な光学兵器を満載したのが真の機体なので、Xクリスは当然真を狙います。
ですが、真も光学迷彩という手段で意表を突き、戦術的に勝利を納めます。
結局はレヴィアタンの攻撃でトドメを刺し損ね、傷は修復されていますが、この援護がなければどういう結果になっていたかは一目瞭然でしょう。
Xクリスは甲達に対し、
Xクリスはそれまでの経験から真に対する苦手意識がある為、此処で彼女に拘るよりさっさと
案の定トランキライザーから取り込んでいたAI抑圧能力を使い、
そして戦場は、
第5話『絶望ーBirth of Fineー』
タイトル英題は『終焉の出現』。レヴィアタンという世界終焉を齎す兵器とその引き金となる本体クリスの出現を指しています。
此処で千夏とレインが合流しますが、正直焼け石に水でした。決定的な手段がないまま遂にXクリスは
この本体Xクリスのモデルはエヴァの異形化綾波です。あんな感じで触手の翼を背から伸ばし、赤い海から甲達に襲い掛かります。
この触手翼はレヴィアタンの武装である死霊の腕を移植したものです。要は
そして、甲を助ける為に今度は長官が犠牲になってしまいます。そして、絶望はこれで終わりません。
第6話『融合ーAbsorptionー』
タイトル英題は『吸収』。文字通り、この話での甲の末路を暗示しています。
Xクリスが呼び出したパプティゼインの軍勢は、レヴィアタンの内部に残留させていた戦力です。
レヴィアタンは本体クリスを引き揚げる際に
Xクリスは此処で甲を取り込む為、あろう事か主砲を放ったまま旋回して周囲を薙ぎ払います。
結果として千夏とレインが甲の身代わりとなってやられる事になり、空を失って以降
親父と長官がやられた時もショックでしたが、親の死と友人の死はある意味別物ですからね。
なんというか、家族の死とは別種の喪失感があるんですよね。友人の死っていうのは。
これで甲も遂にレヴィアタンに取り込まれてしまいますが、この展開は最初から決まっていました。フォースをやっていた人達も予想はしてたんじゃないかな。
取り込まれたからって、それがゲームオーバーとは誰も言ってないしね。
第7話『終焉ーWorld Endー』
タイトル英題はそのまま『世界の終わり』。甲を取り込み、
甲を取り込み、目的を達成したXクリスは今後邪魔が入らないように
まずは
此処でXクリスは全世界に向けて世界終焉を放送しますが、音声通信だけだったので彼女の姿は晒されていません。
もし此処で彼女が姿を晒して通信していれば、同じ顔のクリスが後々トラブルに巻き込まれる原因に成り得ましたが、結果的にそれは回避されました。
ほぼ詰みと言える状況ですが、クリスはXクリスが口走った言葉から推測を立て、突破口を見出します。
此処まで、Xクリスはクリスや真を率先して殺そうとはしませんでした。
甲に横恋慕する彼女からしてみれば、クリスや真は何が何でも排除したい相手であるにも関わらず、今まで彼女達を優先して殺す様子がなかったのです。
彼女の性根であれば真っ先に排除しようと動いてもおかしくないのに、です。
そこからクリスは『Xクリスは自分達に死なれては困る理由がある』と推測を立て、彼女が真の奪還を待ってレヴィアタンを起動した事を思い出し、『自分達が死んでレヴィアタンに取り込まれるとXクリスにとって不都合な事が起こる』という仮説を立て、それを確認する為に敢えて真に自分を撃たせ、それをXクリスが阻止した事で確信を持ち、真と共に自殺して自分からレヴィアタンに取り込まれるという暴挙を敢行しました。
ちなみに真が実体との
実体と電子体が揃ってしまえば、今度は真がトランキライザーに取り込まれかねませんからね。
クリス達の暴挙にXクリスは焦り、レヴィアタンの制御奪取を阻止すべく自身もレヴィアタンの中に入りクリス達を追いかけ、
勝利したと思った次の瞬間の思いも依らない一手なので、滅茶苦茶焦った筈ですしね。そして舞台は、レヴィアタンの内部へと移行します。
今節では思う存分レヴィアタンの暴威を描きました。書いてる途中は『デスザウラーのテーマ』を聴きながら書いており、筆もかなり滑っていた記憶があります。此処で存分にレヴィアタンの脅威を描写し、散々好き放題にやられたからこそ、最後の展開が盛り上がると思ったので徹底的にやらせて貰いました。これで仕込みは上々、後はラストに向かって突っ走るのみ、という感じでしたねぇ。