※この作品はR-18です。

BALDR SKY Another World /世界X+Ω   作:デスイーター

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 今日は久々の飲み会でした。普段全くお酒を飲まないので、結構早く酔いが回った気がする。自分は超絶下戸で、カクテルしか飲めないんですけども。


各話解説/第九節~Story Material Ⅸ~

 第九節『レヴィアタンーDream Worldー』

 

 タイトル英題は直球で『夢の世界』。レヴィアタン内部に構築された夢の世界の出来事を描写します。

 

 

 第1話『夢界ーAwakening In the Stomachー』

 

 タイトルは『体内(胃)の中での目覚め』。レヴィアタンに取り込まれ、後は記憶改竄の(消化される)時を待つだけだった甲の現状を指しています。

 実際、ジルベルトの横槍がなければゲームオーバーだったので間違いではありません。

 

 Xクリスは甲を取り込んだ後、即座に甲の記憶改竄に取り掛かっていました。

 

 今のままでは甲の寵愛を得る事が出来ないのはXクリスも感情はともかく理屈の上では理解はしていた為、甲の記憶を改竄し本当の恋人達の事を忘れた上で、自分こそが甲の恋人であると書き換え、そのままレヴィアタンの中に閉じ込めて自分のものにするつもりでした。

 

 しかしそれを待ち構えていたのがジルベルトです。実体を殺された恨みを決して忘れなかったジルベルトはXクリスがレヴィアタン内部に出入りした際にその記憶を覗き見て彼女の魂胆を理解し、彼女が目的を達成するその瞬間に横やりを入れてやるつもりで虎視眈々とその時を待ち続けていました。

 

 そして予想外の妨害によって甲は目を覚まし、Xクリスの思惑は失敗。彼女は見事にジルベルトに逆襲される事になりました。

 

 このシーンは勿論原作空ルートのあのシーンのオマージュです。原作ではこれがジルベルトの唯一の見せ場と言えますし、多くの読者もこれでジルベルトの活躍は終わりだと思ったでしょう。

 実際は、あと一回活躍の場を用意したワケですが。

 

 Xクリスの用意した悪夢から解放された甲は真とクリスの二人と合流します。何喰わぬ顔で合流した二人ですが、合流の前に実は散々やりたい放題しています。

 

 まず、クリスはXクリスと本質的には同一人物であり同一のIDも所持している為、レヴィアタンの制御に使用している『六条クリス』というアカウントを実は双方使う事が出来てしまいます。 

 要は同じパスワードを使っているので、接続さえすればログイン出来てしまう状態です。

 

 クリスはこの事を利用し、レヴィアタンのアカウント乗っ取り(なりすまし)を画策します。

 

 しかし最後まで首尾よく行くとは元々思っていなかった為、出来得る限りの時間を使って有りっ丈のバグを誘発させています。

 

 要は、Xクリスのアカウントのログイン設定やパスワードを滅茶苦茶に書き換えたワケです。

 

 これを元に戻すには一度設定をフォーマットして再起動する必要があった為、その間クリス達に干渉するどころではありませんでした。

 

 真の場合は単純明快に悪辣です。甲との情事の時に密かに撮り溜めていたハメ撮り動画の幾つかをXクリスに直接送り付けています。

 

 ちなみに真はクリスと甲の情事も盗撮していたので、そちらの動画も送り込んでいます。

 

 甲と他の女との情事の画像を見せつけられ、Xクリスは怒りのあまり狂乱。レヴィアタンの再起動は更に遅らされる事になりました。

 

 

 第2話『サイカイーReunion of Lost Memoryー』

 

 タイトル英題は『失われた思い出との再会』。レヴィアタンの中で出会う、死者達との邂逅を指してます。

 

 タイトルの『サイカイ』は死者との『再会』を指していると同時に、過ぎ去った思い出の世界の『再開』も指しています。

 

 レヴィアタンの内部世界で、千夏は学園生時代共にスポーツをしていた友人達と、レインは母親と再会しています。

 

 これはXクリスが予め彼女達を取り込んだ時の為に用意していた()()()でもあります。

 要はもう会えないと思っていた死者との再会の場を提供する事で、外に出ようとする気を失わせる魂胆です。

 

 幾ら甲の記憶を改竄しても、仲間達と接するうちに記憶が戻る可能性もあります。

 

 なのでこうして千夏達に()()()()()()()()()と思わせる事で自主的に甲との接触を避けさせ、甲の脱出を妨害する意図がありました。

 

 レヴィアタンは周囲で死亡した電子体を()()()()取り込んでしまい、一度取り込んだ電子体は容易には排出出来ません。

 

 生者を求める意識が強過ぎる所為で、一度捕らわれた電子体はレヴィアタンの発する重力()によって脱出を妨害されます。

 

 これはXクリスにも解除する事は出来ず、取り込む相手の取捨選択は行えません。

 

 だからこそ、甲を取り込む間に邪魔となりレヴィアタンに取り込む可能性がある人物達に関しては、その人物達が再会を願っているだろう人物の電子体のデータを用意する事で無力化しようと考えたのです。

 

 まあ、結果どうなったかは言うまでもありませんが。

 

 この死者との再会シーンは、当初から書く事を決めていたシーンでもあります。

 クリスの養父の六条夫妻の登場も考えましたが、なんだか蛇足になりそうだったので没にしました。

 

 ちなみに、八重さんの電子体はいません。真に最大限の警戒を向けるXクリスが、本来の接続者(コネクター)である八重さんを内に招き入れるワケがありませんからね。

 

 実は親父は八重さんがいないかレヴィアタンの中を探しており、その最中で甲と出会った形になります。

 

 しかしその後妻との別れを済ませて来た長官と合流し、甲がこの世界から脱出させてくれると信じて戦いの始まりを待っていました。

 

 レインにも長官から甲が来た事は知らされており、レインもまた母親と別れを告げてその時を待ち続けました。

 

 かつて亡くなった友達との別れを終えた千夏と合流し、甲が事態をひっくり返すのを待っていました。

 

 話の最後で久利原と出会う甲達ですが、実は本来久利原は他の人物と会えないようにXクリスがプロテクトをかけていました。久利原にあの研究所から出られないようロックをかけ、あの研究所に入れないように防衛機構を設置していました。

 

 ですがこの防衛機構は甲と憂いなく戦いたいという願いを持ったノインツェーンによって密かに無力化され、甲達は久利原と出会う事が出来ました。ノインツェーンがいなければ、甲達は久利原と会う事すら出来なかったワケですね。

 

 

 第3話『邂逅ーCometh to True manー』

 

 タイトル英題は『来たる真実の男』で、重要な真実に繋がる情報を持っている久利原の事を指しています。

 

 話の冒頭でクリスが久利原を殴り飛ばしているのは、ケジメをつけて甲と久利原の話が円滑に進むようにするクリスなりの配慮です。

 

 甲としても久利原が神父に乗っ取られていたという事情は理解していましたが、それでも久利原の行動が原因になって灰色のクリスマスが起きているので、久利原に対しては複雑に入り組んだわだかまりがありました。

 

 その状態では情報伝達に支障があると考え、更にクリスも久利原には一言モノ申しておきたかった事もあり、冒頭のグーパンに繋がります。

 

 個人的に久利原は情状酌量の余地はあっても、()()()()()と考えています。

 

 そもそも彼がバルドルにさえ接続しなければ神父に乗っ取られる事はなく、また、アセンブラ開発から途中で手を引いていればあの悲劇で起きなかったからです。

 

 空ルートエピローグでの真と久利原の会話を見る限り、久利原には『自分がアセンブラを用いて世界を救いたい』という功名心があるように見受けられました。

 

 久利原もそれは自覚していた為、クリスの『ケジメ』を甘んじて受け入れました。

 こうして、久利原と甲達の間の溝はなくなり、問題なく本題に移ります。

 

 まず、此処でレヴィアタンの正体がXクリスの無意識を肥大化させ歪ませたものである事が判明します。

 要するに、フォースの憐と同じです。ただし、こちらは人工的に条件を整えて自分で自分の頭を弄った為、救いようのなさは段違いですが。

 

 レヴィアタンの成り立ちについても説明していますが、つまりは『少女達から孤独を集積したデータを改造して疑似NPCの塊である心臓(コア)を製作』→『心臓(コア)をトランキライザーに埋め込み、トランキライザー変質。巨大な繭に変化』→『米内暗殺時に使用されたタラスクのデータを自身の無意識部分に付随させ、自身の無意識を切り離してレヴィアタンに植え込む』→『レヴィアタン起動。バルドルを通じて無意識(E's)の海から引きずりだした死者達を取り込む事で性能強化』という流れになります。

 

 原作で久利原は『接続者(コネクター)システムこそ指揮者(コマンダー)完成の鍵』だと発言しています。

 

 これは指揮者(コマンダー)の技術の根本が接続者(コネクター)システムにあり、今作ではこの二つのシステムに()()()()()()と解釈しました。

 

 故にXクリスは自身の無意識に接続者(コネクター)適性を植え付け、指揮者(コマンダー)の代替物だと誤認させます。

 こうして、Xクリスはれレヴィアタンを制御する術を手に入れたワケです。

 

 そして此処で久利原からアセンブラとレヴィアタンの類似性を指摘され、アセンブラに有効なものであればレヴィアタンにも有効、という推測を導き出します。

 

 原作通り甲は心的外傷(トラウマ)によって記憶を思い出す事を反射的に拒否しますが、此処は強引にやった方が良いと判断した真が問答無用で自分の記憶を甲に送り込んだ形です。

 

 

 第4話『言の葉ーTrue Wordー』

 

 タイトル英題はそのまま『真実の言葉』。勿論これはあの鍵となる言葉(キーワード)の事を指しています。

 

 甲一人では心的外傷(トラウマ)が邪魔となって思い出す事は出来なかったでしょうが、真に背中を押された事で決心がつき、思い出した形になります。

 

 このシーンも最初から書く事を決定していたシーンの一つです。原作のあのシーンは名シーンなので取り入れない理由はない、と導入を決めました。きちんと描写出来て満足です。

 

 こうして切り札を入手した甲達はレヴィアタンの制御中枢(セキュリティ・コア)に向かう事になります。

 

 此処で出てきた島は空ルートで空がいたあの島です。バルドルシステムとどちらにするか分かりましたが、最後のあのキャラの登場にはこちらの方が相応しいだろうとこちらに決定しました。

 

 そして、ノインツェーン邂逅。その真意は次話で語られます。

 

 

 第5話『ノインツェーンーTruth Wishー』

 

 タイトル英題は『本当の願い』、ノインツェーンがそれまで忘れていた、本当の望みの事を指しています。

 

 このノインツェーンは世界0の記憶を持ち越している()()()()()()()()()()です。

 

 最初は世界を滅ぼそうと躍起になっていた彼ですが、空や甲との接触を通じて本当の『心』というものを知り、自身の心に答えを出すべく甲と果たし合う事が今の彼の望みでした。

 

 ノインツェーンが懸想していた少女の名前はドイツ語で『四番目』という意味です。

 ドイツ語の19までの数字の中で女の子っぽい数字を適当に選んだだけで他意はありません。

 

 本来であればノインツェーンはレヴィアタンの制御中枢(セキュリティ・コア)の防衛機構として出て来る筈でした。

 

 しかし甲との純粋な戦いだけを求めていた彼は防御機構の一部を一時的に機能停止にさせ、身一つで甲の前に現れました。

 

 『もう眠りたい』というのも本心ですが、かつて敗北した時のリベンジを果たしたいという想いも強く、ノインツェーンは挑戦者として甲に挑む事になります。

 

 

 第6話『決闘ーDuel Requiemー』

 

 タイトル英題は『鎮魂の決闘』。文字通りノインツェーンの魂を今度こそ弔う為の一騎打ちです。

 

 以前と違い、勝つ為に戦術を思考するようになったノインツェーンはウイングブレードで砂を巻き上げる事での視界封鎖、多少の損傷覚悟の突進等、考えられる手は迷わず使っています。

 ウイングブレードを回転させての突進攻撃をメインに用いて、散々甲を追い詰めました。

 

 この戦いで使用したFCの『イェヒー・オール』は持続時間と効果範囲が極限まで強化されています。

 

 その為、一度発動した後は空中で戦うしかありませんが、地面に落とされれば爆発に飲み込まれ木っ端微塵です。

 

 最後には甲が上空に逃げと見せかけてのサテライトレーザーとゴライアスハンマーの攻撃によりノインツェーンは爆発の中に叩き落され、勝負がつきました。

 

 ちなみに此処で制限時間内にノインツェーンを倒せなかった場合、ノインツェーンが用意していた防衛機構の停止や楔の破壊プログラムは起動せず、コアクリスの元へ辿り着く時には満身創痍になり、コアクリスとの戦闘がラストバトルになります。

 

 コアクリスとの戦闘に敗北した場合は皆がレヴィアタンの中で再会する『彼岸』エンドへ、勝利した場合は甲だけが現実に生還し孤独の絶望によって自決し、レヴィアタンの中へ戻ってしまう『同化』エンドになります。

 

 ノインツェーンを制限時間内に倒さないと、トゥルーエンドやグッドエンドへは行けないようになっていたというワケです。

 

 

 第7話『解放ーRelease of Dream Worldー』

 

 タイトルは『夢の世界からの解放』。文字通り、レヴィアタンからの解放を指しています。

 

 ノインツェーンの最期のシーンも、最初から書こうと決めていたシーンの一つです。

 

 なるべく感動出来るシーンにしようと気合いを入れ、書いているものを読み返した時『これなら感動できる』と太鼓判を押したシーンでもあります。

 

 AIのような存在の綺麗な最期は、どうしたって心を打ちますからね。『ネウロ』の『電人HAL』の最期なんかも印象に残っていました。

 

 ノインツェーンが本当に今わの際にフィーアと再会出来たのか…それを聞くのは野暮というものです。

 

 ノインツェーンは自身の『撃破』を起動条件としたプログラムを予め仕込んでいました。

 

 一つは『防衛機構の停止』で、もう一つは『死者の電子体を繋ぎとめる()の破壊』です。

 

 前者は言葉通りですが、後者は要するに無数の電子体を体内に縛り付けているレヴィアタンの重力場の解除プログラムです。

 

 これを起動する事によって甲が外に出た際にそれに引きずられる形で仲間達が復活出来たワケです。

 

 この復活は甲自身の縁を辿ったものなので、甲が脱出出来なければ復活も出来なかったワケですが、甲は見事に仲間達を引き連れての脱出に成功したワケです。

 

 制御中枢(セキュリティ・コア)と同化していたコアクリスは、制御中枢(セキュリティ・コア)の管理を任されていたレヴィアタン(Xクリス)の端末であり、Xクリスの無意識そのものではありません。まあ、同じ存在の一部という意味では同じものですが。

 

 このコアクリスの姿のモデルはゾイドのデスザウラーのゾイドコアと融合したヒルツです。

 コアと同化して生体パーツとなっているので、見ているだけで痛々しい代物になっています。

 

 例のプログラムをコアクリスに打ち込む事で制御中枢(セキュリティ・コア)を伝ってプログラムが拡散、レヴィアタンは著しい劣化を開始し甲達は弾き飛ばされるようにレヴィアタンから脱出する事になります。

 

 そして遂に、甲達は最終決戦最終局面に突入する事になります。




 これで8節の解説も完了。残るは最終節のみです。
 最終節までの解説を終えた後は、アフターストーリー執筆に取り掛かります。ぶっちゃけハーレムルート開始のような内容でエロも書きますのでお楽しみに。
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