BALDR SKY Another World /世界X+Ω 作:デスイーター
終節『パラダイムシフトーThe Last Warsー』
タイトル英題は『最終戦争』、『最後の戦い』と言い換えてもいいです。
文字通りのラストバトルに向けてノンストップで一直線に進むのがこの終節です。
この終節は英題が全てその話で流れているつもりの『BGM名』になっているのも特徴です。原作もBGMの使い方が素晴らしかったので、それを参考にして指定のBGMを聴きながら読んで貰ったらより楽しめるんじゃないかなぁと思いながら書きました。
動画サイトで探せば曲は見つかりますからね。まあ、自分はほぼ全曲持ってますけども。
第1話『再生ーParadigm Shift Ⅰー』
ここでかかるBGMは空ルートのあのシーン同様、『パラダイムシフト』です。真とクリスが登場した辺りで流れ始めるイメージで書きました。
『再生』は勿論、どんどん味方が復活していく様子を表しています。
此処で重い腰をあげたマザーですが、彼女が動いた最大の理由はコゥが捨て身で特異点を呼び寄せようと動いていた為、開き始めていた特異点から『敵』という概念の情報を受け取り、その概念がレヴィアタンに合致すると判断した為です。
原作ではイヴは『自分達は当初敵という概念が理解出来なかった』と言っていますが、今作では最初から『敵』という言葉を用いています。
これは開き始めていた特異点を通じて別世界のAIから情報を受け取った結果であり、逆に言えば亜季がコゥの凍結を解除しなければイヴが動く事はありませんでした。
甲がXクリスとの会話をしっかり亜季達に伝えた事で、勝機が舞い込んで来たワケですね。
レヴィアタンはアセンブラを環境浄化ナノに戻す久利原謹製のプログラムを撃ち込まれた事で内部の構造式が変質し、容量の拡大と収縮によるラグ発生が行えなくなっています。
アセンブラの構造式に依存した構造をしていたが為に、根本を干渉されればどうしようもないので、最早ラグフィールドによる無敵状態もなくなっています。
失った部分を補填する為に周囲の構造物を手当たり次第に取り込んでいますが、アーク構造体の大部分はレヴィアタンの主砲によって焼かれていた為、取り込む構造物の量が足りずに修復が間に合っていませんでした。勢いに任せて好き放題やったツケが今更回って来たというワケです。
タラスクはレヴィアタンが直接制御下に置いていた為、甲の撃ち込んだプログラムの影響を直に受けてしまい、全て消滅しています。
レヴィアタンが即時消滅していないのはその巨大容量がある為であり、対人用に小型化したタラスクのサイズでは自壊は避けられませんでした。
ですが今回の戦いの為に用意した150機程のパプティゼインは健在だった為、時間稼ぎの為にパプティゼインをぶつけて来ます。
まともに全てを相手していたらレヴィアタンに追いつけませんでしたが、此処からバルド恒例の復活祭スタートです。
最初に出てきたのは原作ではレインと千夏でしたが、今作では相棒枠のクリスと真です。
矢張り最初はこの正妻コンビに号令をかけて欲しかったので。
10体程度であれば、この3人が集まればどうという事はありません。そのまま
繰り返しますが、ジルベルトはこの時に至っても
捻じ曲がった性根はそのままですし、甲への執着と憎悪も残ったままです。
ですが、今の彼の優先順位は甲への執着<Xクリスへの憎悪となっているので、『甲は今でも気に入らないけどそれよりもまずはXクリスに復讐したい』という動機で動いています。
原作空ルートでも世界が滅んだ事よりも自分の実体がもう存在しない事にショックを受けていたので、それだけ彼の中で自分の実体の重要度は高い筈です。
原作では実体が死亡する瞬間を見ていない為に現実逃避して凶行に及びますが、此処では実体が死亡する瞬間をわざわざXクリスが見せつけていたので、彼のヘイトはXクリスに集中する事となります。
ノインツェーンがレヴィアタンが電子体を捕らえていた重力場を無効化した事で、レヴィアタン内部に留まっていた電子体は外に出る意志と外部からの助力があれば出て来れるようになっていました。
Xクリスは甲の記憶改竄にジルベルトが横やりを入れた事で激怒し、ジルベルトの意識を徹底的に痛め付けていたのですが、それが却ってジルベルトの復讐心に火を付けた様子で、今まで憎悪の対象だった甲の助力をしてでもXクリスに一矢報いたいという意志を固めさせ、イヴの誘いに乗る切っ掛けとなりました。
ちなみに、ジルベルトのAI嫌いは割と極まっていますがこの時の彼はXクリスへの復讐心で見境がなくなっていた為、嫌悪するAIからの誘いでも躊躇なく乗っています。
というより、甲に『気が付いたら此処にいた』と言ったのはAIの誘いに対し『何でもいいから早くしろ』と反射的に答えていた為、誘いに乗ったという意識がそもそもなかったからです。
Xクリスへの復讐しかこの時の彼の頭にはありませんでしたから。
ジルベルトの甲に向けた台詞も、好意的な台詞は一つもありません。彼の台詞は罵詈雑言に終始しており、彼が改心したのではなくあくまで自分の都合の為に協力している事が分かります。
原作でジルベルトは灰色のクリスマス直後に暴漢に襲われていた時に甲に助けられており、『見下していた
今作でもその流れは変わりませんが、実は此処で甲の助けになった事で彼の中では『傷付けられたプライドは取り戻した』と解釈された為、甲への憎悪は若干ではありますが薄まっています。
しかし『とにかく甲が気に入らない』という感情はそっくりそのまま残っているので、甲に対する態度は一切変わりませんが。
此処の描写では『性根は変わっていない』事を明確にする為、台詞にも気を遣いました。
前述したように好意的な台詞は一切なく、話の最後の台詞もまるっきり小物悪役の台詞です。
ですが、小物臭を消したり改心したりした感じになるとジルベルトらしさがなくなるので、あくまでジルベルトらしい描写のまま見せ場を作る事に拘りました。
あのジルベルトが改心とか、違和感しかありませんからね。
ちなみに他の復活メンバーと比べるとジルベルトの技量は一段劣りますが、この時の彼は油断や慢心を一切捨てている為、地雷を設置しては逃げ回って罠に嵌めたり等、なりふり構わない戦法を駆使してパプティゼインの軍勢を相手にしていました。
彼の特技である逃げ足の速さと嫌がらせの巧みさを存分に活かした戦法で、物量相手にどうにか戦っていたというワケです。
第2話『復仇ーParadigm Shift Ⅱー』
BGMは『パラダイムシフト』のまま継続。タイトルの『復仇』は久利原や永二、勲等神父に因縁のある相手が神父相手に無双する事である意味リベンジを果たす機会となった事を表しています。
話の冒頭で亜季にアセンブラの浄化プログラムを渡した為、アセンブラの浄化は此処で確定されました。
今のXクリスには
それでも
Xクリスとしては徐々に押し込まれたように見せかけるつもりでしたが、演技が甘く最終的に聖良には見破られる事になります。
そして次は久利原の復活無双シーンです。このシーンも書く事を最初から決めていて、台詞なんかも考えてありました。
久利原は原作での見せ場が殆ど回想シーンに偏っているので、現代でも見せ場を作りたいと考え、この刹那の復活シーンを用意しました。
ジルベルトと同じく、既に死亡は確定していますが死ぬ前に甲達の力になろうと全身全霊で憎き神父を叩き斬ります。
アドレナリンも全開状態でしょうから、性能が落ちて技量も低い量産型神父に後れを取る筈もありませんしね。
ブレオンでやって貰ったのは、単にその方が格好いいからです。集団戦でブレオンで次々敵を斬り倒す殺陣は見応えがありますしね。
そして次に復活したのは、長官と永二です。これでジルベルト、先生、長官と原作第一ルートから第三ルートまでのラスボスを意図的に味方陣営として復活させています。
これは勿論ラストバトルのあの展開に持っていく為で、あれをやる為に復活の順番にも気を遣いました。
長官を
長官は支援機としての本領を発揮すればかなり強いと思いますし、永二も長官と呼吸を合わせるくらい難なくやってくれそうなので、思う存分無双して貰いました。
長官は原作ではホント見せ場がなかったので、今作では見せ場をきちんと作ろうと思いこのシーンに繋げました。
この復活祭はこの作品を書くと決めた時から『絶対書く』と心に決めていたので、実際に書く事が出来た時には本当に感無量でした。
第3話『帰還ーFate Breakerー』
此処ではBGMはフェンリルのテーマというか親父のテーマといえる『Fate Breaker』です。
タイミング的にはシゼルとモホークが出てきた当たりで『パラダイムシフト』から切り替わる感じです。
話の冒頭でパプティゼインが誰とどの程度の数が戦っているか分かりますが、親父と長官が半分、久利原が1/4です。
この数はあくまで彼等の元に向かっている『増援』の数なので、前話で接敵したパプティゼインは数に含みません。
ジルベルトの所にもそれなりの数が送られていますが、この3人の撃墜数が脅威過ぎてジルベルトの所にはほんの一部しか向かっていません。
それでもそれなりの数なのでジルベルトは満身創痍になりながらも頑張りましたが。
此処で甲達を放置出来ないと考えたXクリスが自分の分身をリリスバフォメットに乗せて出して来ます。
彼女にしてみれば『理解不能のエイリアン』としか考えていなかったノインツェーンが甲達に協力するなど夢にも思わず、まさに青天の霹靂だったでしょう。
ノインツェーンはXクリスにとって憎むべき相手なので、それでフィルターがかかっていた事は否めませんが。
他の世界の記憶を見た彼女にとってノインツェーンは『理解不能の動機で世界を滅ぼそうとする機械』なので、その彼が怨敵と言える甲に協力するというのがどうしても理解出来なかったのです。
死者の魂を混ぜ合わせるという暴挙で強化されたパプティゼインですが、あくまで機体性能が若干上がっただけで技量はまともに残ってないので、これらは殆どリリスバフォメットの強化パーツとして連れてきた意味合いが大きいです。
死者の記憶を生者に無理やり融合させてまともな思考が残っている筈がありませんからね。
そして千夏とレインの復活とシゼルとモホークの合流で形勢は逆転します。
サポート二人に近接特化二人の布陣なので、大抵の敵は殲滅出来ます。これでリリスバフォメットはグリムバフォメットとタイマンとなり、此処でようやく二つの同型機がぶつかり合う事になります。
第4話『相克ーMetaphor of Paradiseー』
此処ではクリスとの戦いなので、BGMは『楽園のメタファー』です。タイトルの『相克』は二人のクリスの事を暗喩しています。
チェーンソービットは実機では射撃形態の武装ですが、今作では改造により格闘形態でも使えるようにしています。ただしクリスはこれを奥の手としていたので、滅多な事では使いませんでした。此処ではXクリスの四本腕のチェーンソーブレードに対抗する為に最初から解禁した形です。
自己進化ロジックによって単純に性能を上げたグリムバフォメットと違い、Xクリスはグリムバフォメットの容量を殆ど変えずに無理な改造を施した為、代償として防御力がガタ落ちしています。
Xクリスはこの紙装甲については『当たらなければ問題ない』『いざとなればレヴィアタンの力で修復出来る』という驕りがあった為、気にしてはいませんでした。
このアンバランスさは彼女の精神の不安定さを象徴しており、痛々しい姿や歪み切った精神がそのまま表れたようなものです。
リリスバフォメットのままでは勝てないと踏んだXクリスはパプティゼインと強引に合体を行い、大百足のような姿、『
これは最初考えていたリリスバフォメットラスボス形態の名残のようなもので、特攻形態の速度を維持したままその巨体で蹂躙する力任せの形態です。
実はこの形態、射撃武装が一切なく攻撃は突進オンリーです。ちなみに、この合体シーンを見て真は『
合体と言っても要するにリリスバフォメットの尾でパプティゼイン10機を串刺しにして振り回しているようなものなので、性能はどうしても偏ってしまいます。
しかもXクリスはクリスと違い戦場での経験が皆無に等しいので、咄嗟の判断も拙い部分が目立ちます。
そしてその突進オンリーの攻撃方法を利用される形で、地雷原に自ら突っ込み撃退される事になります。
しかしこれで更にキレたXクリスは今度はパプティゼインを
この形態はパプティゼインを粘土のようにこね回して武装に作り変えたものなので、当然パプティゼインの側のパイロットは文字通りグチャグチャになります。
Xクリスは量産型神父の元となった信者の事は『単なる外付けパーツ』くらいにしか思っていないので、こんな事も平然とやれてしまいます。まあ、神父になった時点で元となった人物は死んだも同然なんですが。
そして、空の登場。この空は本編で書いてある通り、
ノインツェーンはかつて世界0で空に迷惑をかけた詫びのつもりで死ぬ間際に空の電子体を
第5話『空ーSilent Skyー』
此処でのBGMは『沈黙の空』です。原作空ルートでは此処でトランキライザーの主砲から復活した真が甲を救出したシーンに相当します。
空の機体はスピードでは
Xクリスは
しかし対空専用に組んだプロテクトをノインツェーンによって無効化されノインツェーンの手で電子体を引き揚げた事で復活が可能となり、こうして空は刹那の復活を遂げます。
原作で分かる通り、空の献身のレベルは並外れています。彼女の優先順位としては『大切な人の幸せ』が最上位に来て、自分の事は二の次三の次です。
なので妹の真は勿論、後から甲の隣に割り込んだクリスに対しても『甲を幸せにしてくれる相手』という意識しか持たず、聖女のような寛容さを見せています。
まあ、他の世界の自分を見て狂って行ったXクリスの方が普通といえば普通で、この精神性はまず真似出来ないと思います。その様子を見てクリスでさえ最大限の敬意を向けていますし。
クリスはなまじ同じ経緯を経ながらも狂って暴走する
この面子が揃って負ける筈がなく、着地の瞬間を狙ったフォトンブラスターからの一斉攻撃で難なくトランキライザーとなったXクリスの分身を仕留めています。
空はこの時点でコゥのやろうとしていた事に気付いており、その手伝いをする事が自分の最期の仕事だと割り切っており、甲達に別れを告げています。
死者が生者に執着すればどうなるかはXクリスを見ていれば一目瞭然ではあるので、Xクリスの行為を否定する以上自分も未練を抱いてはならないと考えた空は此処で甲との訣別を選びます。
甲達は空の意志を尊重し、最終決戦の舞台へと向かいました。
第6話『開戦ーjihadー』
BGMは勿論最終決戦Verの『jihad』です。流れ始めるタイミングも原作と一緒です。
冒頭の仲間達との会話の中で聖良が
Xクリスはこの時点で
彼女が世界を滅ぼそうと思ったのは
要は『甲と二人きりで永遠に過ごす』という目的さえ達成出来れば良かったので、別の手段があれば計画変更に躊躇はありません。
というより、そうしなければならない程追い詰められていたとも言えますが。
隠していた干渉力をフルに使って甲を不意打ちで取り込み、そのまま別世界へ逃走するつもりのXクリスでしたが、此処でコゥと空の尽力によって特異点が開かれ、その巨大容量とトランキライザーから得たAI抑圧能力は別世界のAIの演算力で封じ込められ、遂に甲と正面から対峙します。
最終決戦開始までのシーンでは原作では白黒画像でしたがこちらは別の世界ではなくこの世界での出来事なので、色付き台詞付きでノーブルヴァーチェ→震機狼→タイラントギガース&ニーズヘッグ→アイギスガード&クリムゾンロータス→グリムバフォメット&ネージュ・エールの順で画像が映し出され、最後に3機のシュミクラムが一つになりカゲロウ・朧が現れてレヴィアタンとの戦闘開始となります。
このシーンだけは絶対書きたいと考え、これまで準備して来たので特に気合いを入れてこの話を書きました。
我ながら中々の出来になったんじゃないかなぁと自負しています。最後の
第7話『決戦ーjihad Ⅱー』
BGMは当然継続。最終決戦です。
カゲロウ・朧のアイディアは前々からありましたが、当初は合体と分離を繰り返して翻弄する戦術も考えていました。
しかしそれよりこの形態のまま戦った方が格好いいと思い、機体ではなく武器の変形合体を駆使しての戦闘を行いました。
三位一体に光の翼に光の剣、豪華な兵器とロマンをこれでもかと詰め込んだ機体に仕上げています。
この戦いでは
敵の攻撃を巧みに回避しながら龍の首を斬り落とす光景は絵になると思ったので、飛び道具も駆使しつつ空中戦を頑張って貰いました実はレヴィアタンは地面から白い腕を生やして攻撃する手段があった為、地上で戦っていれば不利を強いられていました。なので、空中戦を選択した甲は結果的に間違っていませんでした。
このバトルにはゾイドのデスザウラー戦をモチーフにした展開が幾つかあり、光の環を通して無差別攻撃を行う様子や最後の主砲とのぶつかり合いなんかはまさにそれです。
カゲロウ・朧のFC『ロンゴミアント』はぶっちゃけゾイドのブレードライガーのシールドタックルがモチーフなので、王道に則り敵の主砲を無敵突進で打ち破り、ラストを飾って貰いました。
敵の最大攻撃を正面から打ち破るのは、いつだって燃える展開ですからね。
FCの発動時の真ちゃんのアナウンスはノリと勢いでぶっこみました。あの舌ったらずな声でアナウンスされるとやる気が溢れて来ると思うんですよね。ああいうアナウンスもロボットモノの醍醐味の一つですし。
第8話『結末ーSilent Sky Ⅱー』
こちらもBGMはヴォーカルなし版『沈黙の空』。原作では各世界での干渉後の展開が描かれたシーンです。
ジルベルトは満身創痍になりながらも意地で敵を殲滅しました。彼なりに留飲は下がったので、満足して逝く事が出来たでしょう。
これでジルベルトの出番が本当に終了。今作なりのジルベルトを書けて満足でした。
先生はその圧倒的な技量で敵を殲滅し切りました。久利原もアセンブラの浄化が確約された以上未練はなく、そのまま逝く事を選びました。
無理をすれば
久利原が残ったままだとその頭脳を狙って治安が乱れる懸念もあったので、彼は潔く身を退く事を決意したワケです。
長官と永二は実体が生きているので当然このまま生存します。去り行く二人と対比でなるべく明るい雰囲気で書きました。
続く千夏とレインのシーンも同様で、今後の展望の明るさを暗示しています。
コゥと空は、無理に特異点を招いた代償として消滅に至ります。空も心残りだった甲の事も真とクリスに任せれば大丈夫と安心し、未練なく去って行きました。
既に別れは済ませていたので、今更言葉は要らないとコゥと共に消えゆきました。
最後のXクリスを看取るシーンもまた、最初から書こうと決めていた展開でした。
今まで散々凶行を繰り返して来たXクリスですが、彼女が元の世界で凶行に及んだ理由そのものは『自分の世界を守る為』です。
例え勘違いから空回っていたものだったとしても、彼女の出発点は決して悪ではありませんでした。
自分のやった事が無意味だったと知ったXクリスは心のよりどころを恋心を改めて自覚した甲に求め、此処までの凶行を引き起こしました。
しかし甲の一言で自分が本当に求めていたものに気付き、死の間際に正気に戻ってようやく彼女は狂気から解放されました。
こうして、狂気のままに暴走を続けていた一人の憐れな少女の物語は今度こそ終わりを迎えたのです。
最終話『バルドスカイーNano Universeー』
最終話のエンディングは原作End曲『Nano Universe』です。流れるタイミングは聖良との会話が終わった所ですね。
冒頭の構造体再生シーンはレヴィアタンの巨大容量をを分解して再構築する事で構造体を再生しています。
既にレヴィアタンは自我を失った抜け殻になっていたので、その残骸を有効利用した形です。
外の世界の緑化は原作真ルートでのラストのあれです。アセンブラは浄化された状態で流出した為、流出の大本である清城市はより強い影響を受けて樹海化したワケです。
甲の聴いた久利原の声がなんなのかは、想像に任せようと思います。
そして合流した仲間達と和気藹々になり、話の後半の部分に続きます。
話の後半ではその後の世界について描写されています。
Xクリスによる
反AIの思想が縮小しつつある中で部隊名称が
長官は良くも悪くも生真面目なので、今度の統合は割とまともな組織になっている筈です。
アークに清城市復興を担当して貰ったのは、ぶっちゃけるとアフターストーリーを書く上でその方が都合がいいからです。
千夏とレインの退役を仄めかしていたのもその準備ですし。
真とクリスのどちらを正妻にするか最初は迷いましたが、『なら一緒でいいじゃん』と開き直り重婚を決行させました。
丁度長官と聖良叔母さんの全面協力という何でもありなバックアップがあった為、なんとかなりますしね。
原作では結局アセンブラで浄化された後の世界についての描写がなかったので、取り戻した青空を描写して話を締めさせて貰いました。
最終話のタイトルは少し迷ったんですが、これでいいだろうと『バルドスカイ』に決めました。
取り戻した青空を示すこの言葉こそ、相応しいと思ったからです。
これで各話解説は終了します。こうして振り返ってみると感無量ですね。よく書き挙げたものだと我ながら思います。
次はアフターストーリーですね。お楽しみに