※この作品はR-18です。

DEVILMAN REBORN ~LOST DESTINY~   作:カナト

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相容れぬ主張☆

 場所は光子力研究所の爺の研究室。

 俺は爺と共に雷沼と対面する形で座っている。

 その空気は柔らかいものではなく、殺伐としたものだった。

 

「久しぶりじゃな、雷沼くん。こうして会うのは、何年ぶりか」

「約5年ぶりでしょうか。あなたの下で研究していた時期が、今も昨日のように思い出されます」

 

 物腰柔らかそうな笑みを浮かべながら答える雷沼の目は笑っていない。

 殺伐とした空気の中で、爺は彼に鋭い眼を向ける。

 

 

「よくもまぁ、ここに足を踏み入れることができたものじゃ。ワシの研究を否定し続けた者が」

「悪魔は危険な存在です。それを利用とするのなら、止めるのは当然のことだとは思いませんか?」

 

 雷沼虎之助。

 この男からは、悪魔に対する並々ならぬ敵意を感じた。

 だから、ダンテはこの場には居ない。

 まずは人間同士で意見を交わさなければ、余計な衝突が生まれるとわかっていたからだ。

 

「我々が悪魔の存在を認知したのは、白カラスが現れるよりも随分前のこと。その時は、デビル細胞の力に見せられ、多くの研究者がそれをあらゆる分野で利用しようとした。その結果、事実を伏せて陰ながら技術発展に繋げた事例も確かに存在する」

 

 雷沼は「しかし」と言って目の色を変えた。

 

「人間は愚かだった。悪魔の力を制御できるはずもなかったのです。その結果が、この悪魔と人間の混沌とした時代。おまけに、悪魔の力を持った人間も生まれてしまう始末だ」

「デビルマンは人間の心を持っている。悪魔にだって心はある。分かり合えないわけじゃない」

 

 事実、共存できている領域は存在している。

 悪魔は人間を喰わなきゃ生きられないわけじゃない。

 

 俺の主張を、雷沼はフンっと笑って一蹴する。

 

「悪魔に心など存在しない。あるのは欲望と衝動だけだ」

「何だと…‼」

 

 胸倉を掴みかかろうとすれば、それを爺が「やめろ」と言って止める。

 

 雷沼はソファーに背中を預け、足と手を組む。

 

「彼らを人類発展のための道具として、家畜のように飼いならすのならば百歩譲って共感できる。しかし、人間と同じように扱うなど、正気の沙汰とは思えませんねぇ。悪魔を野放しにして居る限り、人間は常に喉元に刃を押し付けられているのと同じだ」

「だから、俺たち三者連合が存在しているんだろうが。そう言う悪魔を倒し、平和を守るために‼」

「それで実際に平和に近づいているとお思いですか?君のような、戦いの中で迷いを抱える未熟者を人類の希望と言うような組織に、そのような大役が務まるとでも?」

 

 先程のデーモンとの戦闘のことを言っているんだ。

 俺の胸には確かに葛藤があった。

 魔神の力を手に入れた時には持たなかった迷いだ。

 

「希望の象徴と呼ぶべき存在、それは誰もが成れるものではない。過酷な戦闘に耐えられる力、敵へ非常になれる冷酷さ。勝負の中で苦悩するような者には、とても務まらないと……私は思いますがね?」

 

 雷沼は立ち上がり、俺の肩に手を置いて目を細めた。

 

「その重みに耐えられないのであれば、私が引き継ぐことも可能ですが?兜甲牙くん」

「っ!?何を言ってやがる‼」

 

 手を振り払い、視線を合わせて睨みつける。

 一触即発しそうな空気の中で、爺が言った。

 

「雷沼くん、ワシはそれは違うと思うがね?」

「ほぅ?では、博士のご意見をお聞かせ願いますか?」

 

 爺は立ち上がり、後ろに両手を回しては俺に目を向けた。

 

「確かに、甲牙は未熟者。その心には未だに迷いがあり、これから先も多くの葛藤を抱えて生きることになるじゃろう。しかし、それで良い。人々を真に導くことができる者とは、神ではない。守るべき者たちと同じく、共に悩み、苦しみ、抗い続けた者こそが、希望と呼ばれる存在なのじゃ」

「やはり、あなたと私は相容れないようだ。希望とは孤高であるべき。人であろうと悪魔であろうと、他の追随を許さず、人々を守るためならば非情に徹する覚悟を持つ者が相応しい」

 

 爺と雷沼の意見は平行だ。

 

「少し丸くなられたのではありませんか?兜博士。前のあなたであれば、悪魔との共存などと言うバカげた道は考えもしなかったはずだ」

「ホッホッホ、そうかもしれんな。しかし、これもまた成長だよ、雷沼くん。それに引き換え、君は変わらないな。相も変わらず、自分の考えが常に正しいと思っておる」

「私の意見は、人々が常に抱えている問いに対する完全なる回答です。異なる種族の者が、同等の権利を持って存在できるはずがないのです」

 

 雷沼は目を見開いて輝かせ、俺たちを威圧する。

 

「私の答えは、例え世界がどう変わろうとも変わらない。家畜として飼いならすか、根絶やしにするか。私は後者を強く薦めますがね」

 

 そう言って雷沼はソファーにかけていたコートを羽織り、帰る支度をする。

 

「やはり、あなたと私は水と油なようだ。昔と変わりなく」

「そのようじゃな。君がここに来ることは、もう2度と無いじゃろう」

「ええ。あなたが生きている間は……ね」

 

 意味深な言葉を含ませ、雷沼は不敵な笑みを浮かべて俺を見る。

 

「人類の希望……マジンカイザー。君の力は見せてもらったが、力を持て余しているように見える。あの程度で希望を名乗られては、人類の未来は破滅しかないな」

「ふざけるな。人も、罪のない悪魔も、俺が守って見せる‼」

「フフっ……罪のない悪魔か。そんな者は居ない。悪魔は、生まれてきたこと自体が罪なのだ」

 

 奴は俺たちに一礼しては、部屋から出て行った。

 その時、魔神化の影響で聴覚が鋭敏になっている俺の耳に雷沼が小さく呟いた言葉が届いた。

 

「楽しみだよ……セイヴァーとの戦いが」

 

 相容れない存在が帰った後、俺は爺に問いかける。

 

「おい、爺……。あの男は一体、何なんだ?」

「雷沼虎之助。危険な思想を持った青年じゃ。結局、ワシは最後まで、彼の考えを改善させることはできなかった」

 

 長机の前にある椅子に腰を掛け、外を見た。

 

「彼の想う通りの世界になれば、確かに人類は存続するじゃろう。しかし、それは人間の心の死を意味するのかもしれんな」

 

 悲し気な顔でそう呟く爺に、俺は何も言えなかった。

 しかし、1つだけ言えることがある。

 

 言葉では奴の意見に対抗しながらも、俺はマジンカイザーの力を手に入れた当初は雷沼と同じことを思っていた。

 

 否定する権利があるのか?雷沼の考えを。

 

 過去の自分の過ちを思い出し、胸の内に影が落ちた気がした。

 

 

 

 -----

 

 

 

 その日の夜は、何をするにも身が入らなかった。

 ずっと雷沼の言葉が引っ掛かっており、奴の不敵な顔が頭をチラついた。

 

 こんな時までも――。

 

「ちょっとっ…‼大丈夫っ…‼なの…!?その…人ぉ‼」

 

 薄暗い俺の部屋。

 ベッドで全裸のさやかが俺の上に乗り、騎乗位の体制で両胸を揺らしながら身体を上下に動かす。

 肉棒を通じて膣肉から得られる悦びに浸る中で、彼女は顔を紅潮させながら怒る。

 

「大体っ…‼甲牙のっ…‼今までのぉ…‼頑張りもっ、知らないっ…でぇ‼あんっ‼ムカついちゃうわ、本当にぃ‼」

「さ、さやかが、そんなに怒ることじゃ…ねぇだろ?」

 

 苦笑いで言えば、さやかは1度動きを止めてムスっとした顔を近づけてきては目を合わせる。

 

「大事な恋人をバカにされて、怒らない女がいると思う?」

「それは……」

 

 俺の答えを聴く前に「居ないわよ!」と言っては膣内に力が入って締め付けが良くなる。

 再度腰を激しく動かし始め、ベッドがギシッギシッと大きく音を立てる。

 

「さやかっ…‼そんなに、激しくされるとっ…‼」

「良いのっ‼こうしないとっ…また、あんっ‼んっ‼嫌なこと、思い出しちゃうっ…‼でしょ‼」

 

 さやかは俺の両手を取っては自身の両胸に押し当てて触るように促す。

 

「今はっ…‼私のことだけ、考えるのぉ‼あぁんっ‼良い?甲牙ぁ…‼」

 

 下から悦に浸る彼女を見上げ、全ての神経をさやかに集中させる。

 

 今は、この悦びの感覚に浸っていたい。

 

「そうだな。今は、そうするぜ!」

 

 俺は両胸を揉み回しながら、下から肉棒を突きあげる。

 

「むぁ~~んっ‼むんっ‼あはぁんっ‼良い、良いわぁ~‼」

 

 肩の力を抜き、下半身に意識を集中させては目を閉じて悦に溺れるさやか。

 

 初めて身体を重ねた日から、さやかは俺の前ではこういう時に恥じらいを見せなくなった。

 むしろ、もっと見て欲しいとでも言うように乱れていく。

 そんな姿を見せられて、我慢できるはずがない。

 

「さやかっ…‼さやかっ‼さやかぁ‼」

「あぁんっ‼あんっ‼はんっ‼んっ‼あんっ‼イクっ…‼もう、すぐ…イキそうっ…‼」

 

 下から突き上げてるだけじゃ足りない。

 もっと、さやかを乱れさせたい。

 

 俺は身体を起こし、彼女を押し倒して正常位に変える。

 

「きゃぁん‼あっ!甲牙っ‼ちょっとぉ…‼」

「イキそうなんだろ?じゃあ、俺がイかせてやるよ‼」

 

 腰を掴んで腰を前後に振り、肉棒が膣内で暴れる。

 

「はんっ‼んんっ‼あぁんっ‼あっ‼ぁはんっ‼むんっ‼んあぁ~‼」

 

 さやかは激しいピストンに喘ぎ声が大きくなり、両腕を俺の首の後ろに回す。

 

「良いっ‼気持ち良い、んっ‼このままっ……もう、私っ…‼」

 

 絶頂に達し、身体を仰け反らせた。

 

「あぁはぁ~~~~~~んっ‼イクゥ~~~~~~~~~ッ‼」

 

 俺も強くなった締め付けによってせり上がり、膣内に射精した。

 

 お互いに汗だくになり、顔を見合わせればさやかは不満そうな顔をしていた。

 

「はぁ…はぁ……。今日は、私が甲牙を気持ちよくさせようと思ったのに」

「十分気持ち良かったぜ?ほら、めっちゃ出てるだろ?」

 

 秘部を見れば、膣内から収まりきれない量の精液が溢れ出ている。

 

「そう言う意味じゃないわよ」

 

 さやかは俺を押し倒して上下が逆になる。

 

「この体制のまま、私が甲牙をイかせたかったの」

「そ、それはまた今度で……」

 

 彼女の悔しがる顔に対して、何とも言えない気持ちになる。

 

 しかし、今の行為で少しは気が晴れたような気がする。

 

 結局は、これは俺の気持ちの問題なのかもしれない。

 

 人類の希望と呼ばれることへのプレッシャー。

 

 これに耐えられるかどうか、そしてその期待に答えられるかどうかも、俺次第ってことなんだよな。




いろいろと複雑だなぁ~。

甲牙と雷沼の対比は、これから注目してほしい点ですね、はい。

それにしても、さやかさんは積極的やな~(笑)

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