DEVILMAN REBORN ~LOST DESTINY~ 作:カナト
朝が来たことを認識した時には、俺の目の前に広がっていたのは切り倒された木岐の山だった。
今の俺ができる最大の力を確かめるために、ずっと力を振るっていた。
変身を解除し、手ごたえを感じれば安堵の息をつく。
「これが、今の俺の力……。これなら、今度こそ……っ‼」
自身のパワーアップを自覚したその時、頭に直接何かのイメージが流れ込んでくる。
場所は廃墟の教会。
そこには、美佐樹と白藤、そしてツバサが居る。
それを見ているのは、俺の視点。
そして―――。
「……そんな!?」
最悪のヴィジョンを確認し、急いで美佐樹に電話をかけるが繋がらない。
ただの幻想ではないような気がした。
このままでは、手遅れになると思った。
「白藤とツバサ……。あいつら、また…‼」
俺は急いで森を走り、街外れの教会に向かう。
もう迷いはない。
倒すべき相手は決まっている。
今度こそ、俺は自分の意志で運命を変える‼
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明人との再会を約束した日。
美佐樹は朝、マンションを出て何かに導かれるように森の中に入って行く。
自分の意志とは関係はない。
しかし、行くべき場所は決まっている。
街外れにある、廃墟の教会。
自分でもどうしてかはわからないけど、彼女は自分がここに来なければならないという強い意志に吸い寄せられた。
「ここは……どうして、あたし……教会に」
教会に入れば、意識を取り戻して辺りを見る。
不気味さが漂う中で、不安を駆り立てられる。
そんな彼女の前に、暗闇から1人の女が姿を現した。
「ここは、神様に永遠の愛を誓う場所。おまえと彼にとって、相応しい儀式の舞台だろ?」
その声を聴いたのは、これで2度目だった。
美佐樹はその女を見て、目を鋭くさせた。
「あなたは……シレーヌ!?」
「意外と早い再会だったな、加藤美佐樹。私のことを覚えていてくれているとは……さしも嬉しくはないが」
シレーヌの人間の姿、ツバサは彼女に近づいてフフっと笑う。
「運命の導きは、私と明人を選んだ。明人はアモンとして、この私を抱いた…。おまえではなく、この私をな」
その時のことがフラッシュバックし、美佐樹は苦痛の顔を浮かべる。
「受け入れろ。明人は悪魔だ。そして、運命の共鳴は私とアモンに起きた。そして、おまえと共鳴する相手は……今、おまえの後ろに居る」
美佐樹の背後を指さすツバサ。
彼女が振り向いた先に居たのは、白藤隆一だった。
「昨日ぶりだね、美佐樹。約束通り、君を迎えに来たよ」
「白藤くん……」
2人に挟まれ、逃げ場がない。
いや、違う。
逃げるのではない。
今、ここで戦う意志を示さないといけない。
「……あたしを操って、こんな所に連れてきて、何が目的!?」
「あるべき者を、あるべき場所に戻すための儀式さ。役者はもう1人……もう、わかっているだろ?」
白藤は神のシナリオを開いて映像を展開し、現在進行形でこの教会に向かっている明人を見せる。
「君は運命を否定する意志を見せた。それは素晴らしい力だ。しかし、それは君だからこそ、できたことだ。明人には不可能だよ。彼は今日……もう1度、獣に落ちる」
フフフっと笑い、美佐樹に歩みよる白藤。
「明人は、デビルマンよ。獣じゃない。獣は……心がおぞましい姿をした悪魔は、あなたよ。白藤隆一‼」
強い意志を持って彼の存在を悪魔と呼べば、白藤は高らかに笑う。
「クハハハハハっ、俺が悪魔?それは良い‼俺たちは悪魔の力を宿した存在だ。人間から悪魔と呼ばれようと、関係ない‼」
美佐樹の腕を掴んで強引に引き寄せ、唇を奪う。
「んっ‼んっちゅ……れろっちゅ…んっ‼っ…いや‼」
すぐに彼の胸を押して離れ、唇を拭う美佐樹。
自分を拒まれてもなお、白藤の顔から笑みは消えない。
「君がいくら俺を拒もうと、運命は決まっている。美佐樹、君は俺の伴侶となり、新世界を築くんだ。そして、明人は―――」
「明人は負けない‼運命にも……そして、あなたにも‼」
どこまでも明人を信じようとする美佐樹に対し、白藤ではなくツバサが怒りの目を向ける。
「ふざけるな‼」
強い覇気を放ち、怒りでシレーヌに変身する。
そして、その鋭い爪を向けようとすれば彼女の前で黒炎が広がる。
「止めろ、シレーヌ。彼女に手を出すのは、許可していない」
「……そうだったな。この女は、おまえの手駒だ。私はアモンが手に入りさえすれば、それでいい」
2人に反抗的な目を向ける美佐樹に、白藤は神のシナリオを見せる。
「俺は神の操る運命の力を手に入れた。これで、もう……君を失わないで済む。これからは、俺がずっと君を守ってあげられる。そして、偽物は……俺たちの運命に入り込むことはできない」
これから起きることを映像で見せつければ、美佐樹は絶句する。
燃え盛る教会の中で、獣と化した明人が暴走して荒れ狂う姿。
それを受け止めるシレーヌの姿。
そして―――白藤と交わり、悦に浸る美佐樹の姿。
「これが運命だ。明人がここに来れば、全てのピースがそろう。君の愛は、俺のものになるのさ」
「こんな未来は来ない‼あたしは……あなたたちを認めない‼」
「君の意志は強い……。しかし、運命には敵わないんだよ」
歪んだ笑みを浮かべて指を鳴らせば、美佐樹の心臓の鼓動が一瞬ドクンっと強くなった。
「運命の力で、俺たちの共鳴を強くした。……さぁ、俺を強く求めろ。今度は精神だけでなく、直接君の身体に刻んであげるからさぁ‼」
両手を広げ、彼女を迎えようとする白藤。
美佐樹は両手で自分のことを抱きしめて息を荒くする。
「はぁ……はぁ……こんな……こと、して…‼人の心を…弄んで…‼あなたの……こと、なんて…‼あたしは―――‼」
「素直になれ。おまえの身体は、目の前の男を求めているだろ!?」
シレーヌは美佐樹の服を切り裂いて全裸にし、白藤に向かって背中を押した。
「いやぁああ~~~‼」
拒絶しようにも、白藤が背中を回して強く抱きしめて離さない。
彼に抱きしめられれば、鼓動が余計に強くなる。
(明人……明人ぉお~~~‼)
心の中で愛しい男の名前を叫ぶが、身体は白藤を求めてしまう。
「さぁ……あの時の続きをしようかぁ、美佐樹‼」
白藤も黒炎で自身の服を燃やして全裸になり、反り立った肉棒を彼女に見せつける。
「あなたが……何をしようと……あたしの心は、明人のものよ…‼」
「残念ながら、これはその心を明人から奪うための儀式だ」
そう言って、頬に手を添えて再度唇を奪う白藤。
そして、そのタイミングを見計らったかのように、教会の扉が開いた。
「美佐樹ー‼‼‼」
彼女の名前を呼び、扉を押し開けたのは――――内海明人だった。
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これは……どういうことだ?
また……間に合わなかったのか?
教会の扉を押し開ければ、白藤と美佐樹が口づけを交わしていた。
俺はその姿に唖然としてしまい、左右から飛んでくる炎の鎖に気づかなかった。
「ぐっ‼あぐぁあああああ‼‼」
両手と両脚に鎖が巻きつけられ、身動きが取れなくなる。
白藤と美佐樹、そしてシレーヌの目が俺に集まる。
「明人‼……あぁ‼」
俺に駆け寄ろうとする美佐樹を離さず、後ろから抱きしめては彼女の左乳房を鷲掴みにして揉む白藤。
「あの時と同じだなぁ、明人。何も変わってないじゃないか‼」
胸の揉みしだきながら、クフフッと笑う。
「また、おまえは俺に愛する者を奪われるのだ。偽物ではなく、本物の愛を刻まれる所を、もう1度目に焼き付けるが良い‼」
乳首を摘まんでコリコリと弄り、性欲を刺激する。
「さぁ、美佐樹。……俺が言いたいことは、わかっているだろ?」
「っ‼……卑怯よ‼最低‼」
反抗的な目をする美佐樹を黙らせるように、白藤は秘部に手を伸ばして膣口に中指を入れる。
「あぁんっ‼」
「そんなことを言いながら、身体は俺を求めているんだろう!?正直になれ、美佐樹ぃ‼」
中指で膣口を弄り続ければ、足から力が抜けて無意識に四つん這いになってしまう。
そして、その瞬間を逃がさずに白藤は彼女の腰を掴んで固定する。
「やめろ‼白藤‼」
「そう言って、俺がやめたことがあったか!?諦めろ、明人ぉ‼」
亀頭を膣口にねじ込み、膣内に挿入した。
「いやぁああああ~~~~~‼‼‼」
目を見開き、受け止める美佐樹。
バックの体制で、明人と目が合いながらも身体が白藤を求めてしまう。
彼が前後に腰を振る事に、声が漏れる。
「あぁんっ‼はんっ‼あんっ‼んっ‼むぁあっ‼」
腰から手を離し、揺れている右の乳房を鷲掴みにして揉み回す。
「アハハハハッ‼乳首が硬く勃ってるぞ、明人ぉ‼美佐樹は、おまえではなく、俺のモノで感じているのだ‼悦びを得ているのだ‼」
右だけでなく左の乳房も掴み、両胸を揉み回しながら前後に腰を振る。
「あがぁ‼んぐっ‼いぁ‼あぁあっ‼むがっ‼ひぐっ‼んむぁ~~~っ‼」
俯いて顔を隠そうとする美佐樹だが、白藤はそれを許さない。
両胸から手を離し、両手首を掴んで引いて彼女の身体を仰け反らせる。
大きく揺れている乳房と共に、美佐樹の顔が露わになる。
「どうだ!?この方が、深く感じるだろう!?君の感じている顔を、愛しい愛しい明人くんに見せてやれよ‼」
頬を紅潮させながら喘ぐ美佐樹の両目からは、涙が零れている。
しかし、それはただの涙ではなかった。
赤かった。
赤い涙だった。
「あぁんっ‼がぁんっ‼ひんっ‼んぐっ‼あぁはぁ~~んっ‼」
その顔を見て、俺は息が荒くなる。
それに畳みかけるように、シレーヌが語り掛ける。
「見ろ、明人……いや、アモン‼おまえは、あんな女を愛そうとしていたのだぞ!?私ならば、おまえの愛を受け止められる‼私を選べ‼そして、その怒りを私にぶつけて、もう1度私を抱け、アモン‼」
アモンに語り掛ける声が、俺の中のアモンを表に出そうとする。
目の前に広がる光景は、絶望そのものだった。
あの時から、何も変わっていない。
白藤の言う事もわかる。
シレーヌの愛も、今なら理解できる。
2つの事実は、俺をもう1度衝動で暴れる獣に戻そうとする。
しかし、美佐樹の声が聞こえてくる。
「あぁんっ‼んっ‼あっ‼明人っ…‼愛してるぅ‼愛してるっ‼好きよ、大好きぃ‼」
白藤に犯されながらも、俺への愛の言葉を叫んでくれる。
あの涙と、その言葉だけで十分だった。
「はぁ……はぁ……ふぅ~~……ぐるぅううう‼」
両手と両脚に力が入り、炎の鎖が揺れる。
「黙れ‼君が愛するのは、この俺だ‼白藤隆一なのだ‼」
腰の動きを激しくし、膣内を肉棒でかき回す。
「明人ぉ‼明人ぉ‼愛してるわ‼明人だけ‼明人ぉ~~~‼」
その声が、俺の衝動の鎖を断ち切った。
「うるぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼‼」
両腕を交差させて鎖を引きちぎり、両脚の鎖を消滅させる。
「さぁ……ラストスパートだぁ‼」
射精寸前で今までよりも動きを激しくする白藤。
「あんっ‼あっ!あっ!あっ!あっ!あんっ!あぁ‼」
俺はヴァイスロックに鍵を刺して一回転させ、鍵を引き抜いて変身した。
「デビルっ‼」
その瞬間、辺りに紫と緑のオーラが吹き荒れる。
それは紫のオーラは白藤とシレーヌを吹き飛ばし、緑のオーラは美佐樹を包み込む。
そして、2つのオーラは俺に集まり、美佐樹を俺の腕の中に引き寄せてくれた。
青紫色の鎧が俺の身を包み、全体的にエメラルドグリーンのラインが入る。
左手に美佐樹を抱え、右手には緑色の剣を持つ。
白藤とシレーヌは、俺の姿を見て目を見開く。
「何だ……何故!?何者なんだ、おまえは‼」
白藤の問いに、俺は剣先を向けて答える。
「デビルマン・ヴァイスゼロ。おまえたちの言う、下らない運命を切り裂く者だ‼」
やっと書けたよ、この展開‼
デジャヴ?かと思いきや、明人くんの成長を見せるシーン‼
そして次回、ヴァイスゼロの真の力を解放し、運命を切り裂く‼
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