※この作品はR-18です。

DEVILMAN REBORN ~LOST DESTINY~   作:カナト

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光子力空間☆

 目を覚ました時、俺は自分が立っているのか横になっているのかもわからなかった。

 周りに広がるのは白い空間であり、黄金の粒子が散乱している。

 

「ここは……」

「ここは光子力空間……。光子力に導かれた者だけが、立ち入ることができる世界よ」

 

 そう説明して現れたのは、さやかだった。

 彼女の姿は全裸であり、前を隠さずに豊満な乳房と陰部が露わになっている。

 そして、気づけば俺自身もフルチンで全裸になっていた。

 

 この感覚を、俺は覚えている。

 以前、さやかと性交中に感覚を共有し、同じ世界を見ていた時に似ているのだ。

 

「さやか……俺たちは一体、どうなったんだ?」

「今の私たちは、光子力と一体化したアストラル体。この世界のことは、誰にも視認することは不可能よ。例えそれが、雷沼虎之助だとしても」

 

 ある程度の説明をした後、さやかは目を閉じては俺に謝った。

 

「ごめんなさい、甲牙。私は……さやかは、あなたを裏切ってしまったわ。どれだけ言い訳したって、許されることじゃない‼」

 

 彼女の背後に、映像が浮かび上がっては衝撃的な光景が流れる。

 

 ずっ、ずっ、ずちゅっ、ずちゅんっ‼

 

『あぁんっ‼はんっ、はっ、むぁ~んっ‼』

 

 そこに映るのは、雷沼虎之助に犯されるさやかの姿だった。

 尻を突き出している彼女の腰を掴み、膣内に光輝く魔羅を突っ込んでは悦を与えている。

 

「さやかっ…これはっ…!?」

「私の身体には、甲牙に抱かれたことで蓄積されていた光子力があったの。それを解放するために、私はあの男に身を差し出した。この子宮にも、その種を注がれたわ」

 

 そう言って、腹部を擦っては罪悪感を覚える表情になる。

 

 自分以外の男に犯された。

 その事実を彼女は、俺に隠さずに話してくれたんだ。

 

 さやかが俯いて表情が隠れる向こう側で、映像内の彼女は魔羅による悦に浸っている。

 

『あっ、はっ、はぁんっ‼抱いてっ、もっとっ、強く抱いてぇ~‼あなたの光でっ、私をっ…‼』

『欲しがりだなぁ、さやかはぁ‼1回切りだと言いつつ、こうして私の魔羅を求めて戻ってきてしまう‼とんだ淫乱女だよ、君はぁ‼』

 

 ここ最近、さやかと真面に話した記憶がない。

 その間、彼女の雷沼と会っていたのだ。

 そして、その身を彼に差し出して快楽を得ていた。

 

「流石に……傷つくな。まさか、こんなことに…なっていたなんて…‼」

 

 項垂れながら、膝から崩れ落ちる。

 

「何もっ……何も守れてないじゃないか、俺はぁ!?何が人類の救世主だ、何が英雄だ!?俺はっ……一番守りたかった、大切な女すらも…‼」

 

 さやかは、俺に駆け寄りたい想いがあっただろう。

 しかし、立ち尽くしたまま動こうとしない。

 

「私は……確かに1度、雷沼の快楽に飲まれてしまったわ。甲牙の力になりたいと思っていたなんて、言い訳にもならない理由を盾にして。最低……よね…‼」

 

 彼女は奥歯を噛みしめ、涙をこらえているのがわかる。

 

 確かに、この事実は俺の心を傷つけるには十分過ぎる告白だった。

 しかし、俺の心はもう何度も折れている。

 折れる度に、強固になった心は俺を立ちあがらせた。

 

 そして、自らさやかに歩み寄っては彼女の腰に両手を回して抱き寄せた。

 

「っ!?甲牙…‼」

「言葉にしなくても、こうして抱きしめれば伝わってくる。さやかがどれだけ、辛い想いをしていたのかが。俺のために、強くなろうとしてくれたんだろ?」

 

 不思議な感覚だった。

 この空間に漂う光子力が、俺に教えてくれている。

 

 弓さやかの愛は、変わらずに兜甲牙に向けられているのだと。

 

 だからこそ、彼女を力強く抱きしめるんだ。

 

「あっ…‼甲牙っ…熱いわっ…‼あの時と同じっ……こうして、抱きしめられているだけでっ‼あぁ~んっ‼」

 

 さやかの身体から、黄金のオーラが溢れ出ているのがわかる。

 しかし、離さない。

 この光を感じながらも、俺はさやかを包むことを止めない。

 

 そして、彼女もしがみつくように、背中に両手を回してくる。

 

「甲牙…好きよ、愛してる。どれだけ言っても、信じてもらえないと思うけど、これがさやかの本当の気持ちよ」

「わかる……伝わってくる。さやかの気持ちが、直接俺に流れ込んでくるようだ…」

 

 だからこそ、さやかにも伝わったのだろう。

 彼女に向ける、俺からの絶大なる信頼を。

 

 俺たちは互いに顔が見えるように少しだけ離れ、唇を近づけて重ね合った。

 

 その瞬間―――俺たちの周りの風景が変わった。

 

 そこは草原であり、気持ち良い風が吹いている。

 

「ここは……まさか、これは―――」

「この空間は、私と甲牙が求めているものを感じ取って映し出すの。これはさやかが今、甲牙とのキスで安らぎを得たことを表しているんだわ」

 

 そう言って、さやかは俺から離れては長い茶髪をなびかせながら青空を見上げる。

 

「私……この力に目覚めてから、自分が求めているものがやっとわかったの」

 

 さやかの心境をこの空間が表すのであれば、この世界は彼女が求めるものであることを表している。

 

「私も、甲牙と同じ……。弓源之助の娘とか、光子力研究の若き天才とか……そんな肩書は要らない。1人の女の子……何者でもない、ただの弓さやかになりたかった」

 

 そう口にする声は、黄昏ているようだった。

 

 その言葉を聞いた瞬間、この世界の意味がわかったような気がした。

 この大草原と、彼女の全裸の状態が表しているのは『柵からの解放』だ。

 

 ありのままの自分を受け入れてほしいという、気持ちの表れなんだ。

 

「さやか……おまえがこの力に目覚めたのは、雷沼虎之助との…その……」

「ええ……あの人に犯されてからね。荒療治みたいなものだったわ。私もどうかしていた。焦っていたみたい……。甲牙の隣で戦いたい。その気持ちを、彼に付け込まれたわ」

 

 彼女が本心から、そう思っていたのが伝わってくる。

 だからこそ、自分の胸が締め付けられると同時に、雷沼への怒りが増していく。

 

「そして、私はあなたから離れて、彼からの快楽を得ようとしていた。だけど、それもアルテミスAを始めて装着した時に、その快楽の洗脳から解き放たれたの」

 

 そう言って、彼女の右手中指にアルテミスの指輪が具現化して見せる。

 

「アルテミスA…だったか。あれは一体、何なんだ?」

「あれは兜博士が、私の……厳密には、マジンカイザーのパートナーとなる者のために準備していた女神の鎧。そして、私に甲牙を託してくれた証だった」

 

 そう言って、さやかは話してくれた。

 彼女が光子力に目覚め、その使命を知った時のことを――――。

 

 

 ーーーーー

 

 

「あぁんっ‼あっ!あはぁっ、あぁはっ‼むぁんっ‼」

 

 ホーリースパーク本部にて、雷沼に犯されるさやか。

 ベッドの上で、彼の上にのっては自らの乳房を揉みながら腰を前後に振る。

 

 ズブっズブっズブっズブッ‼

 

「さぁ、私を求めろ、さやか‼そして、救世主の種を悦んで受け取れぇ‼」

 

 びゅっ、びゅーっ‼

 

「はあぁ~~~~~~~~~っ‼」

 

 膣内射精を受け止め、身体を仰け反らせるさやか。

 もはや、この時の彼女は雷沼から得られる快楽の奴隷となっていた。

 

 力を求めていたはずが、今は彼から得られる快楽を欲している。

 

 横に倒れては、ヌポッと魔羅が膣口から抜けては輝く精液がドポポポッと逆流する。

 

「はぁ…はぁ…はぁ~んっ」

 

 肩で息をしながら、子宮で受け止めた精液の熱さを感じてしまう。

 

「段々、私の魔羅にも馴染んできたようだ。君の中の光子力も、身体に適合している。今も溢れ出るエネルギーを感じていることだろう」

 

 雷沼の言う通り、さやかは全身……それも細胞レベルで溢れ出るエネルギーを感じていた。

 まるで自分の身体じゃないみたいに、力が溢れ出てくる。

 手を見れば、黄金のオーラを放出しているのがわかるほどに。

 

「これが……これほどまでの力が、私の中に…。これが、光子力…?」

「そうだ。そして、今の君であれば、アルテミスAを装着して私の隣で戦うことができるだろう」

 

 雷沼の言葉が、スッと頭に入ってきてしまった。

 甲牙ではなく、雷沼虎之助の隣で戦うことに違和感を覚えていないのだ。

 

「アルテミス……」

 

 脱力感から、すぐには試そうとは思えなかった。

 そして、雷沼が部屋を出て行った後、頭の中に声が響いた。

 

『光の門を開きなさい』

 

 その声に反応しては「誰!?」と言って問いかける。

 右手に付けたアルテミスリングを見つめては、ベッドを降りては立ちあがる。

 

 すると、もう1度同じ声が響いた。

 

『光の門を開くのです、魔神の可能性を開く者よ』

 

 その言葉に反応するように、何もしていないのにアルテミスリングから光が放たれ、その女神の鎧が召喚される。

 兜十蔵博士が、弓さやかに残した女神の鎧が。

 

「もしかして、今の声はあなたなの…アルテミスA?」

 

 天使を模したような強化スーツの胸部に触れた瞬間―――。

 その彼女の身体は、光を放ちながら部屋から消えたのだった。

 

 

 ーーーーー

 

 

 目が覚めた時、彼女は自分の身に起きたことが理解できなかった。

 視界に広がるのは、黄金の粒子が漂う空間。

 そこにさやかは、全裸のまま浮かんでいる。

 

『やはり、ここに来ることができたのは君であったようじゃな……さやかくん』

 

 その声に反応して主を探せば、そこには白衣を着た隻眼の老人が居た。

 

「兜博士!?」

 

 信じられなかった。

 兜十蔵博士は、甲牙との戦いで死んだのだから。

 

『驚くのも無理はないか…。しかし、光子力への適合率の高さから、その内に宿る残留思念に導かれるとは、予想を超える結果じゃったな』

 

 さやかの登場を予測していたような口ぶりの博士。

 彼女は思わず、問いかけてしまう。

 

「あなたは……本当に、兜博士なんですか?」

『そうであるとも言えるし、ただの光子力が見せる幻であるとも言える。今のワシは実体を持たぬ、不完全な存在じゃ』

 

 見れば、確かに彼の身体は少し透けているように見えた。

 

『雷沼め、アルテミスを手に入れるために荒療治をしよって。おぬしには、辛い想いをさせてしまって済まないと思っている』

 

 そう言って、腰を丸めて謝る彼に戸惑いが隠せなかった。

 

「あ、頭をあげてください、博士‼それに……謝らなければいけないのは、私の方です」

 

 さやかは自身の腹部に触れ、険しい顔を浮かべる。

 

「私は甲牙に対して、決して許されない裏切りを犯しました。もう、私に……彼の隣に立つ資格はありません」

「……知っておる。しかし、断言しよう。それは君の意志ではない。雷沼虎之助による、修正者の力による影響じゃ。君はその意志とは関係なく、神の定めたシナリオによって動かされたに過ぎん。守護者の特異点たる、甲牙を追いつめるためにな」

 

 博士がパチンっと指を鳴らせば、空間が変化して図書館のような場所に変化する。

 

「こ、これは…!?」

「ここは光子力空間。光子力をその身に宿す者の求めるものを具現化するのじゃよ。便利なものよのぉ」

 

 そう言って、彼は目の前の本棚から1冊の本を取り出す。

 

「ワシも死んでから、このような形で世界の真実を知ることになるとは皮肉なものよ。ここには、ワシの求める答えがあったのだからな。孫に殺された甲斐はあったというものじゃ」

 

 冗談交じりに言いながら、ページをめくる博士の後ろから、さやかは本を覗き見る。

 

 そこに書かれていたのは、この世界の成り立ちについてだった。

 この世界を創造した、神と呼ばれる存在。

 生きとし生ける者すべての運命と、世界の終焉を記した神のシナリオ。

 神は黙示録の未来を繰り返しており、それに抗うために悪魔は反旗を翻したという歴史。 

 

 その中で、1つの魔神の記載があった。

 

「魔神カイザ……神の運命に抗うために、その力を振るった光の魔神。しかし、彼は愛する者を守れなかったことを悔やみ――――終焉の魔神へと至り、神の定めた救世主によって、宿主の青年と共に命を失う!?」

 

 その記された未来は、残酷なものであった。

 神は既に、甲牙の未来を記していたのだ。

 

『神の運命に抗う者……その名も特異点というが、それは本来であれば神のシナリオに記されるものではない。つまり、神の定めた運命を乱す存在じゃ。それを神が許すはずもなく、奴は修正者と呼ばれる存在を世界に作り出した。おそらく、この神の定めた救世主とは雷沼虎之助のことじゃろう……。甲牙はこのままでは、奴に討たれて死ぬことになる』

 

 博士の説明を聞き、私は言葉を失った。

 

「そんな……甲牙が、死ぬなんて…‼」

『しかし、その未来を変えることはできる。その可能性は今、目の前に開かれたのじゃ』

 

 博士はさやかを指さし、真剣な目を向ける。

 

『アルテミスAは、可能性を開くための翼‼そして、その鍵を握るのはさやかくん、おぬしじゃ‼この未来を変えるためには、光子力に導かれた乙女である、君の力が必要なのじゃよ』

 

 さやかの中に宿る光子力。

 それは兜甲牙の絶望の未来を変えるために、必要なものであった。

 

「私が…甲牙を……」

 

 自身の存在の重要性を理解できないままに、博士の身体にノイズが走る。

 

『時間切れのようじゃな……。しかし、これで良い。死人がいつまでも、今を生きる者の時間を奪ってはならんからな』

「博士、まだ聞きたいことが…‼」

 

 さやかには、兜博士に聴きたいことが多くあった。

 しかし、時間は残されてはいない。

 

『君の知りたいことの答えは、この光子力空間が教えてくれるだろう。……そうじゃ、甲牙に言い忘れていたことが在ったんじゃ。伝えてくれるか?遺言ってやつじゃ』

 

 薄れていく姿の中で、彼は最後に言った。

 

『光子力は可能性の光。そして、可能性とは想像無くしては生まれるものではない。想像し、創造するのじゃ。それが守護者としての特異点の宿命を背負ったおぬしが、運命に抗うための原動力となる…とな』

 

 その言葉を最後に、博士は光の粒子となって消えた。

 

「可能性とは……想像すること。確かに伝えます、博士」

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