DEVILMAN REBORN ~LOST DESTINY~ 作:カナト
場所は三者連合本部の地下牢獄。
そこには、今もなお如月ツバサが囚われていた。
彼女は今、簡易ベッドに横になったまま壁に身体を向けている。
しかし、目を閉じているわけではなく、考えにふけっていた。
(白藤が宣戦布告するとは……。ここから出ることができれば、私も奴に加勢するべきなのだろう。しかし……)
両手を見れば、装着されている鎖を
これがあるからこそ、彼女はその場に止まることしかできない。
そして、気になるものがもう1つ……。
「ぐがぁ~…ぐううぅ~~」
監視役の男が、あまりにも情けなくて目が離せないのだ。
カイムの力を持つデビルマン。
そして、今はサタンよりツバサのお目付け役を担っている。
間抜けに寝ている奴に近づき、鉄格子越しに声をかける。
「はあぁ……起きろ、東大寺‼」
名前を呼ばれれば、「え、あ、はい‼」と返事をして身体を起こした。
「えーっと……何かありました?」
「何を能天気な‼おまえは、先程のレクスからのテレパシーを聴いていたであろうが!?」
「テレパシー…?あぁ~、頭の中に直接声が流れてましたね……確かに」
天井を見あげながら記憶を辿る東大寺。
その態度からは、全く緊張を感じない。
「おまえもデビルマンなら、決断する時が来るだろう。このまま三者連合に付き従うか、レクスに加勢してデビルマンの時代を作るか。……おまえなら、どちらを選ぶ?」
「ぼ、僕ですか?僕はぁ……」
腕を組んでは「うぅ~ん」と唸り、ツバサの方に目を向ける。
「僕はツバサさんと居られるなら、どっちでも良い……って言うのが本音ですかね」
「んなっ‼…おまえ、ふざけているのか!?」
予想外の解答に怒声を浴びせると、彼は頬を掻きながらアハハっと苦笑いを浮かべている。
「僕はそんなに強くないですし、ツバサさんの想い人である内海明人さんにも勝てる気がしません。それでも、あなたを想う気持ちは、誰にも負けていないと思います。例えあなたの心に、ずっと明人さんの存在が残っていたとしても」
真っ直ぐに彼女を見て言うが、それに対してツバサは目を逸らしてしまう。
「やめろ、そんな言葉は聞きたくない。おまえのその気持ちは、カイムと合体したから芽生えた感情だ。私の中のシレーヌに、おまえの中のカイムが反応しているだけだ。カイムが居なければ、こんな私など……」
「そんなこと、言わないでください‼」
東大寺は立ち上がり、鉄格子を掴みながら訴える。
「本当なら、僕はこんな所からあなたを解放して自由にしてあげたい……。あなたは、こんな
「東大寺……」
ツバサは彼に歩み寄り、その震える手に触れようとするが、すぐに自身の手を引っ込める。
「おまえ程度の力を借りずとも、私はここから出られる。私がここに居るのは、ただ飯を食うことができるからだ。あとは……フッ、おまえをからかっている方が、今は暇潰しに調度良い」
そう言って、ベッドに座り直しては笑みを浮かべてくれる。
「そ、そんなぁ……僕は玩具扱いですかぁ?」
「フフッ、それが嫌なら私よりも強くなってみせろ。私は強い男にしか、この身を差し出すつもりはないのだからな」
ツバサの中で、確かに生じ始める変化があった。
監視と囚人という立場にありながら、東大寺翔琉との交流に安らぎを覚えている。
それはカイムとシレーヌの繋がり故なのかはわからない。
しかし、彼女にあったアモンとの繋がりからの解放への戸惑いは、日に日に薄れて行ったのだ。
ーーーーー
囚人と言えども、身体を清める時間は存在する。
1日に決まった時間だけ、ツバサには汗を流す時間が設けられていた。
無論、彼女を野放しにするのは危険という理由から、監視同伴ではあるが。
キュッ、キュッ、ジャアアァーーーー‼
シャワールームの中で、ツバサが全裸になっては熱いシャワーを浴びている。
「あぁ~~~‼気持ちいぃ…‼」
1日の中で、これを浴びる時間が今は最高の癒しになっている。
頭から全身にかけて、水圧の強いシャワーを楽しむ。
今この時間だけは、ただの囚人ではなく、自分が柊木ツバサだと実感できる瞬間なのだ。
そして、シャワーの音で誤魔化すことができる今だからこそ、できることがある。
片手で右乳房を揉みながら、自身の乳首をぐにゅっぐにゅっと人差し指で刺激し、もう片方の手で膣口に指を突っ込むツバサ。
「あぁ…‼はっ、あぁんっ‼ひぐっ、んんっ‼」
悪魔の力を持つ者は、常に欲望が人間の数十倍に高まっている。
性欲もまた、自然に生活しているだけでも高まるものなのだ。
クチュクチュと淫らな音を立てながら自慰行為をし、彼女は思い浮かべてしまう。
もう叶うことのない、夢幻の光景を―――。
ーーーーー
部屋を照らすのは、ベッドの隣にある間接照明のみ。
そんな薄暗い寝室の中で、ツバサはベッドの上で1人の男の上に跨っては肉棒を膣内で受け止め、前後に腰を振る。
ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!
「あぁんんっ‼はっ、はっ、むあぁんっ‼良いっ、良いぞぉ…‼もっとっ、私をっ、昂らせろぉ~‼」
彼女の下になっている男は、その顔が影になって見えない。
しかし、ツバサはその男の肉棒によって満たされていた。
彼女の獣欲を満たす存在に、その身を捧げることで悦を得ているのだ。
男は彼女の乳房に手を伸ばし、ぐにゅっと鷲掴みにして下から揉み回す。
「はあぁんっ‼おまえの手がっ、私の胸をっ…‼あぁんっ‼力強くっ、逞しいっ…‼もっと、私の胸を掴んでくれぇ~‼」
彼の手首を両手で握り、乳房に押し当てるツバサ。
膣内から愛液を漏らしながら、性交の悦びに身を捧げる。
ずっ、ずぶっ、ずぶじゅっ、ずじゅるっ‼
「あっ!あんっ‼ははんっ‼むぁんっ‼ダメだっ…‼もうっ、私はっ…‼」
彼女は絶頂に達し、身体を仰け反らせながら絶頂を迎えた。
「むぁはあぁ~~~~~~~~あっ‼」
全身から力が抜け、前に倒れては男は彼女を支える。
そして、その優し気に声をかけるのだ。
「そんなに気持ち良かったかい?ツバサさん」
その声に反応して顔を上げた先に居たのは――――眼鏡をかけた優し気な笑みを浮かべる男であった。
ーーーーー
「はっ‼ち、違うっ…‼おまえじゃないっ‼」
正気に戻り、絶頂に達しては膣内から指を抜いて頭を押さえる。
(何を考えているんだ、私は…?東大寺のことなど、本当に……)
自分の妄想を否定しようとするが、それでも晴れない気持ちがあった。
そんな中で、シャワー室の外から声が聞こえてくる。
「ツバサさーん?そろそろ上がりませんかー?タオル持ってきましたけどー?」
タイミングが悪いことに、その声を聴いた瞬間に癪にさわった。
「うるさいぞ、東大寺‼余計な心配をする暇があったら、私が上がるまで腕立て伏せでもしていろ‼」
よくわからない注意をすれば、シャワールームの向こうから「す、すいません!」と謝られた。
「……おまえが変なことを言うからだ。バカ者…‼」
ツバサの中で、揺れ動く感情があった。
それが、彼女をデビルマン軍団に合流することを躊躇わせる。
心を落ち着けて、シャワールームから出たのはその15分後であり、シャワーを使えるギリギリの時間だった。
「待たせたな、東大寺。タオルを取って―――って、おまえ!?」
全裸のままシャワールームを出れば、その前で奇妙な行動をしている男が1人。
言うまでもない、東大寺だ。
「543…544…545…っと‼あ、やっと上がったんですか?逆上せたのかと思いましたよ」
全身汗だくになりながら、腕立て伏せをしていたのだ。
「おまえっ…。はあぁ~、本当に私が上がるまで、腕立て伏せをするなんてバカか?おまえという奴は、本当に呆れて物も言えん」
「い、言われた通りにしただけなのに、そんな言い方あります!?少し酷くないですか!?」
そう言う彼の手を見ては、ツバサは不意にそれを掴んでは自身の豊満な乳房に押し当てた。
むにゅっとした感触が、東大寺の掌に伝わる。
「えっ…ちょっと、ツバサさん!?」
「……まだ弱いな、それに腕も細い。もっと食って、鍛えて、力を付けろ。このままだと私を抱くには、100年はかかりそうだ」
そう言って、タオルを首に巻いては服も下着も着けずに脱衣所を後にするツバサ。
「ちょっ…‼ツバサさん‼せめてっ、せめて服を着てくださいってばー‼」
彼女の突然の行動に虚を突かれながら、東大寺はツバサのことを追いかけた。