DEVILMAN REBORN ~LOST DESTINY~ 作:カナト
ちょっと、あるマンガを読んでる人は誰がモデルかがセリフからわかるかもしれない。
教室を一歩出ると、気配で違和感を感じた。
学園内にデーモンの気配を感じる。それも、1や2ではなく多数。
そして、まだ中に残っている生徒からデーモンに近いオーラを感じ取った。
俺は美佐樹の手を握り、廊下の窓を開ける。
「美佐樹、手を離すなよ」
「えっ―――ちょっと!?」
自分に引き寄せて身体を抱き寄せ、2階の窓から地上に着地する。
空を見ると白い糸が学園の上空を囲んでいる。
そして、地上も俺たちを囲むように生徒たちがゆっくりと近づいてくる。
「デーモンの洗脳を受けてるのか。厄介だな」
「どうして、学校に……それも、みんなを利用するなんて」
「わからない。だけど、俺たちが狙われているのは確かなようだぜ」
制服の前を開けてベルトに手をかけようとすれば、影から白い糸飛んできて巻き付いてくる。
糸が引っ掛かり、マークを回転させることができない。
「嘘だろ、こんなことって!?」
<グフフフッ、変身ナドサセヌワ。貴様ハ無力ニココデ死ヌノダ!!>
影から不気味な声が聞こえて振り返れば、蜘蛛のデーモン、ラズバが学園の壁に張り付いていた。
「まだ俺のことを狙うデーモンが居るとは思わなかったが、まさか変身を遮られるとはな」
<変身デキナイ『デビルマン』ナド、タダノ人間ト同ジ。タダノ人間ハ我ラ『デーモン』ノ餌デシカナイ。貴様モ、貴様ノ女モ我ノ肉ヨ!!我ガ操リ人形ニ苦シメラレナガラ死ヌガ良イワ!!>
ラズバの身体が影に沈み、奴によって操られている人間が俺たちに迫る。
美佐樹は手に持っていた鞄を振り回して近づけないようにしているが、全く意味がない。
俺は右手を生徒たちにかざし、掌から熱を放出する。
「デビルマンになれなくても、少しぐらいなら力は使えるっ!!」
熱に苦しんでいる間に校舎の中に入り、理科室に立てこもる。
糸が巻き付いてるベルトを見ては舌打ちをしてしまい、焦りを覚えてしまう。
試しに熱して溶かしてみようと試みるが、耐熱性があるのか燃えない。
「どうする……変身できなければ、奴らに対抗することができない。了さんに助けを頼むか?それとも、他に誰か頼れる人は……」
「俺が居ること、忘れてない?」
声が聞こえて後ろを見れば、窓から鈴谷冬夜が入ってきた。
「デビルマンは君だけじゃないでしょ。良かったね、俺がまた学校に遊びに来ていて」
「冬夜……おまえ」
冬夜は俺のベルトを見て目を細める。
「その絡まった糸……変身できないみたいだな」
「あぁ、蜘蛛のデーモンにやられた。助っ人に来てくれた所悪いが、俺は足手まといだな」
「俺はおまえと美佐樹ちゃんを守るように、了さんから言われただけさ。だけど、助っ人は俺だけじゃない」
「……何?」
冬夜の言葉を頷けるように、校舎の外で雷が落ちた。
美佐樹が外を見ると、洗脳されていた生徒たちのほとんどが倒れており、グラウンドの中央に焦げ跡がある。
「あれ……こんな所に落雷なんて……」
「美佐樹ちゃん、窓から離れた方が良いぜ。しばらく眩しくなるからな」
冬夜の言い方から、これから後のこともわかっていると言うことになる。
「冬夜…助っ人って一体……雷を使うデーモンなのか?」
「惜しいな、デーモンじゃない。俺はこの半年間、おまえが力を使いこなせるようにトレーニングしている間に、あの方から依頼があってさ。ちょっとそれで日本中を飛び回っていた」
「了さんがおまえに依頼……?一体、何を?」
冬夜は不敵に笑い、自身のベルトを見せながら言った。
「俺たちと同じ、正義の心を持ったデビルマンを捜していたのさ」
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校舎の外のグラウンドでは、煙があがっている落雷地点に洗脳された生徒たちと下級のデーモンが集まる。
〈一体何ガ起キタノダ?〉
〈ワカラナイ。シカシ、コレハ自然現象デハナイ〉
ムカデの姿をしたデーモンと蛾の姿をしたデーモンが近づけば、煙の中から青白い何かが飛び出して額に刺さって感電し、悲鳴をあげながら塵になる。
「ふぅぅ……たった1人の俺に対して、こんなにゾロゾロと囲みやがって…どうかしてるんじゃないのか?」
煙の中から緑髪の男が現れる。
革ジャンにジーンズ姿で、右手に青白く光るクナイを持っている。その左頬には、痛々しく見える深い引っ掻き傷の痕ががあった。
「人間を洗脳して数に頼らないといけないなんて、拍子抜けだな、デーモンって奴は…」
男は左腕に稲妻の形をしたバングルをしており、それを回転させてカチッと奥に押す。
「変身……デビルっ」
バングルから青白い閃光が走り、それが男の全身を包みこむ。
それが収まれば、男の姿が変わる。
青い鎧に身を包み、狐の顔をしたフルフェイスのマスクは口の左半分が切れて歯が剥き出しになっている。
その姿を見て、蛇のデーモンが恐怖から冷や汗を流す。
〈ソノ姿……貴様、『デビルマン』カ!?〉
生徒たちを盾にしに、下級デーモンたちが警戒する。
「その通り、俺の名は
男は舌打ちをし、見て電気でクナイを3本生成して人の壁の隙間を通して3体のデーモンを消滅させる。
「あんまりよぉ……そう自由に操って虐めるもんじゃないぜ……?」
すぐに雷のクナイをまた生成し、中指を立てる。
「人間は……弱いんだからよぉ」
静かな雷の殺意が、デーモンたちに迫る。