※この作品はR-18です。

DEVILMAN REBORN ~LOST DESTINY~   作:カナト

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救出

 電波塔サターンに入れば、多くの女がデーモンに囲まれていた。中には床に血まみれで転がっている者も居る。

 中には外以上にデーモンがはびこっている。

 これで外のデーモンが少なかった理由がわかった。

 さやかが戦って騒ぎを起こしたがために、この中にデーモンが集まっていたのか。

 そして……そのおかげで、俺は容易に結界内に潜入することができたという事か。

 

 知らずにいただけで、さやかにもサポートされていたということだ。

 ここでさやかを死なせたら、俺は自分で自分が許せなくなる。

 

 カイザーブレードでデーモンどもを切り刻んで女性たちを救出するが、俺の見た目に恐怖を抱いているのが見て取れる。

 女たちにしてみれば、人間ではない異形な者は全て悪魔と同類と言うことか。

 気に入らないし、イラつくな。

 

 だが、そんなことを気にしても仕方がない。

 

 変身を解かず、そのままの姿で女性たちに近づく。

 

「俺は人間を殺さない。おまえたちに危害を加えるつもりは毛頭ない。聞きたいことがあるだけだ」

 

「……聞きたい……こと?」

 

 先頭の女性が復唱するので、それに頷く。

 

「おまえたちを助けた女戦士が居るはずだ。どこに居る?」

 

「……私たちが下りたのは……確か、30階です。あの人が……私たちを逃がすために1人で……」

 

「それだけわかれば十分だ。ありがとう」

 

 すぐに向かおうとすれば、その前に「あ、あのっ!」と声をかけられる。

 

「あ、ありがとう……ございました。助けてくれて」

 

「……それは俺じゃなくて、俺が今から助け出す女に言うんだな」

 

 それだけ言い残し、エレベーターを待っている時間はないので30階に階段で急いだ。

 

 待ってろよ……死ぬんじゃねぇぞ、さやか!!

 

 階段を上っている間も、デーモンが現れては襲いかかってくる。

 

 カイザーブレードだけでなく、腕の鎧の側面を回転させて高威力で粉砕する。

 

「カイザーナックル!!……鬱陶しいんだよ、邪魔だぁあ!!」

 

 デーモンの厚くて高い肉の壁に、そのまま全身に力を入れて全力で突進していく。

 

「ダイナマイトタックル!!」

 

 力が沸き上がってくる。

 

 力の調整の仕方が、頭に流れ込んでくる。

 

 一気に30階まで上り切れば、そこに居たのは巨大なデーモンの群れ。

 

 そのデーモンに犯され、食われている女たち。

 

 そして、男と女の顔を半分ずつにした悪魔。

 

 その左手の触手に全身が絡まれている全裸の女は……。

 

「さやか!?……貴様らぁ……!!」

 

 中央に居た男女の悪魔が、不気味な笑みを浮かべて俺を見る。

 

<<その姿……そうか、貴様があの方のおっしゃっていた、マジンカイザーか>>

 

「俺の真名を知っているようだな……だが、そんなことはどうでも良いぜ。さやかを離せ、さもなければ殺す」

 

 カイザーブレードを握ったまま近づけば、悪魔はさやかの身体を締める触手をきつくする。

 

「っ!!…うぅ!!」

<<良いのか?マジンカイザー。この女は仲間なのだろう?この触手には刃が仕込んである。おまえがそのまま近づけば、この娘の身体を百の肉片に切り裂くことになろうぞ>>

 

 それを聞き、動揺で足が止まってしまう。

 

<<そのまま動くなよ?さぁ、デーモンどもよ。あしゅら男爵の名の下に、マジンカイザーを攻撃せよ!!>>

 

 あしゅら男爵の号令で、デーモンの群れが己の獣欲を後にして俺に襲いかかってくる。

 

<<動くなよ、マジンカイザー!!貴様の首は、私があの方……暗黒代将軍様の下に持っていくのだからな!!>>

 

 無抵抗のまま攻撃されても、カイザの鎧に傷1つ付けることは不可能だろう。

 それなら、答えは決まっている。

 襲いかかるデーモンの群れをカイザーブレードで光速で一掃し、そのままあしゅら男爵の触手を斬撃波で切り落とした。

 

<<き、貴様!?>>

 

 あしゅら男爵が驚いている間にさやかを片手で抱えて回収し、そのまま奴を裏拳で吹き飛ばす。

 さやかは疲れ切った目で俺のことを見上げる。

 

「……甲牙くん……。助けに来て……くれたのね」

「か、勘違いすんな!ただの成り行きだ……。すぐに片づける、待っててくれ」

 

 背中のマントを千切ってさやかの身体に巻き、そのまま柱に身体を預けさせる。

 そして、あしゅら男爵に身体を向ける。

 

「俺に人質なんて通用しない、強いからな。おまえがどうこうする前に、必ず助け出す。時間稼ぎにもならなかったな」

<<それほどまでの力を持ちながら、どうして人間の味方をする!?貴様ほどの力ならば、我らデビルマン軍団暗部になれるものを>>

「デビルマン軍団?悪魔と何が違うんだよ。悪魔の味方をするなど、笑止!!悪魔は全て殺し、人間は守る。それ以外の答えはない!!」

 

 あしゅらに向かっていけば、焦った表情で右手から電撃を放ってくるが、それを受けても痛くもかゆくもない。

 

「それがどうしたぁああ!!」

 

 目の前まで迫ってカイザ―ブレードを縦に振るえば、奴の身体は左右に分裂する。

 気持ち悪さに一瞬ひるんだが、すぐに立て直して目に光子力を集中させ、男の方に光線を放つ。

 

「光子力……ビームっ!!」

<何!?>

 

 予期していなかった攻撃に対応できず、あしゅらの男の部分は直撃してしまい、すぐにまた1つの身体に戻る。

 

 男の方の顔に、火傷の痕ができる。

 

<<ぬぅう……ゴーゴン大公は居らず、戦力も大幅に削がれた今、貴様と戦っても勝機はない。次の戦いまで、貴様の首、預けておくぞ、マジンカイザー!!>>

 

 怒りの表情で後ろから外に落ちていきそれを追って地上を見たが、あしゅら男爵の姿は無かった。

 

「……デビルマン軍団。そう言えば、研究所を襲ってきた2人の名前……デビルマンって名乗っていたな。どうでも良いが」

 

 あしゅら男爵が消え、街のデーモンも粗方倒せば、周りを覆っていた巨大なドーム状の結界が消えた。

 

「私たち……勝ったのね、悪魔に」

 

 さやかがマントで前を隠しながら、俺の隣に立つ。

 下を見ると、ボスボロットとミネルバがデーモンを全て倒し切り、俺たちに向かって手を振っているのが見える。

 

「……ああ。だけど、これで終わりじゃない」

 

 結界で見えなかったが、それが消えたことで見えてくる、遠くで殻に籠った巨大な敵にカイザーブレードの刃を向ける。

 

 白いカラスの怪物。

 

「白カラス。俺があいつを……倒すんだ」

 

 

 




あしゅら男爵ショボい!!……じゃなくて、マジンカイザーがチート級に強すぎるんですよねww(デビルマン・ゼロの明人くんの強さも既にチート級)

次は美佐樹ちゃんsideの話に戻ります。
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