DEVILMAN REBORN ~LOST DESTINY~ 作:カナト
了さんから電話が来る少し前のこと。
ガーラさんの村に住み、1か月が過ぎようとしていた。
ここでのんびりと生活しているというわけにもいかず、俺は自分なりにゼロの力を使いこなすために修行を積んでいた。
森の中で人間を襲うデーモンを実験台にしてゼロの力を試そうとするが、その前に戦っている間に力尽きてしまうのがほとんどだ。
俺自身が今までの戦いで力を付けたと言えばそれまでだけど、何時までもここで下級デーモンを狩っているわけにもいかない。
ガーラさんにも修行の相手をしてもらったが、彼に対して本気をだしてしまうのは子どもたちに対して気が引ける。
敵が欲しいと思っている自分がいる。
もっと俺のデビルマンの力をぶつけられる敵と戦い、実力を付けなければならない。
ゼロの力は圧倒的だが、それを使いこなすだけではあいつには勝てない。
「白藤……隆一……」
名前を口にしただけでも怒りが込み上げてくる。
美佐樹は今、俺の側に居る。
今でも互いを求めて愛し合う事は出来ている。
しかし、それとこれとは話が別だ。
白藤を許すことはできない。
俺だけならば、どれだけ痛めつけられても構わなかった。
しかし、あいつは美佐樹を苦しめた。
それが何よりも恨めしい。
俺は森の中でデビルマンに変身して翼を広げ、跳躍して空を飛べば大声で叫び、込み上げてくる怒りを発散する。
「うぁああああああああ!!!!」
こんな所は美佐樹には見せられない。
1人で居ると、いつも怒りを感じてしまう。
白藤の顔を思い出し、美佐樹が犯された光景が脳裏に浮かぶ。
美佐樹は、もうあの時のことを吹っ切れているのだろうか。
わからない。
美佐樹本人が気にしていないと言ったところで、それを俺自身が信じられるだろうか。
「……こんなことで悩んでいる時点で、白藤の掌の上で踊らされているのかもしれないな」
空を見上げて無心になろうとしていると、遠くからガーラさんの声が聞こえてきた。
<明人よ、ここに居たか。捜していたのだぞ>
「俺を?緊急事態ですか?」
<いいや、そうではない。しかし、何も言わずに私についてきてくれ>
「えっ……何か怪しいな」
小言を呟いたがガーラさんの耳には届いていないようで、彼は両手の翼を羽ばたかせては背中を向けて飛んでいく。
俺は首を傾げながらもガーラさんについていく。
<思えば、おまえは悩んでばかりだな、明人>
「……何の話ですか、いきなり」
<隠すな。今もおまえは、何かに悩んでいるのだろう。目を見ればわかる>
目を見ればって……今はマスクで顔が隠れてるんだから見えるはずないだろ。
ということは、今までの俺を見てきた経験則って奴か。
<おまえは大きく強くなり、心も成長した。しかし、その成長が大きくなればなるほど、おまえの抱える苦悩も大きくなっている。それがわからないほど、私は何百年も時を過ごしてはおらん>
「ガーラさん……」
<加藤美佐樹も、そのことには気づいているはずだ。そして、それを理解した上でおまえに何も聞かないのだろうな>
「……」
<隠し事は良くないとは言わないが、伝えなければならないことは言わなければならないのではないか?>
美佐樹に伝えなければならないこと、隠していること、その数は少なくない。
しかし、いつかは話さなければならないことだとは思っている。
それでも……。
<サタン様がおまえと彼女を連れてきた時におっしゃっていた。『俺たちにはあまり時間がない。2人だけの時間を大切にさせてくれ』とな。それは2人で共に居る時間を増やすと言う事だけが目的ではないはずだと、私は考えている。今から行く場所でどうするかは、おまえが決めるが良い>
しばらく飛行していると、下から温かくも白い煙が上がってきた。
地上を見ると、森の中に円形の小さなお湯の溜まり場があった。
「あそこは?」
<私だけが知る秘湯だ。傷を癒す力がある、身体の意味でも心の意味でもな>
「……どうして、俺をここに?」
<どんな話をするにしても、場は設けなければな。私の村では子どもたちが邪魔をしてしまうかもしれん>
その言い方からして、あの温泉に美佐樹が居るのだろう。
「ありがとう、ガーラさん。多分、今の俺なら……」
<彼女の心は強い。おまえがデビルマンであっても、それを受け入れた上で愛することができるのだからな>
「言われるまでもない。美佐樹は強いよ……俺よりも、ずっとな」
行ってくると言い残して俺は温泉の前に降りては変身を解除し、着ている物を全て脱いで湯に近づいた。
湯の中には人影が見え、それがすぐに美佐樹だとわかった。
「美佐樹」
名前を呼べば、彼女はこちらを振り向き、全裸なのに胸を隠さずに笑顔を見せてくれた。
「やっぱり、ガーラさんの言う通りだったわね。後で来るって言ってたけど、もう少しして来なかったらのぼせちゃうところだった」
「そ、それは悪かったな。入っても良いか?」
「どうぞどうぞ」
俺も湯に入ると、美佐樹は湯から両手を出しては手を組んで上に向かって伸ばす。
「うぅ~~んっと!ガーラさんも優しいよね、あたしが屋敷の中から外出できなかったのを気の毒に思ってたみたいで、こんな素敵な場所を教えてくれたんだもん」
「……だけど、外に出てたらデーモンに襲われる危険だってあるだろ」
「そこは大丈夫みたい。ここは人が来ないから、デーモンも近づかないって言ってたわ」
「……そうか」
俺が浮かない顔をしていると、美佐樹が不意に横から手で湯を救っては顔にかけてきた。
「ほらっ、そんな顔をしていると、可愛い美佐樹ちゃんが拗ねちゃうぞ?」
「……」
湯をかけられても何も反応を示さない俺を見て、美佐樹の表情が曇る。
「……どうかしたの?何だか、心ここに在らずに見えるけど」
「そう…だな。ちょっと……いや、大分……限界が来ていたのかもしれない」
思えば、俺はデビルマンであることを美佐樹に明かしてからも、いろいろなことを美佐樹に隠してきた。
不動明の転生者だということ。
美佐樹が牧村美樹の転生者だということ。
俺が自分の両親を殺したこと。
前世の美樹さんが人間に殺されてしまい、この世界でも同じことが起こるかもしれないと言う事。
そして、俺が世界の命運を決めるかもしれない特異点の力を持ち、美佐樹もそれを持っていると言う事を。
俺は怖かった。
これら全てを知り、美佐樹が苦しんでしまうかもしれないと思ったから。
それでも、俺にはもう迷っている時間は無い。
この世界で前の世界の悲劇を繰り返させないために、覚悟を決めた。
「俺は美佐樹にずっと黙っていた……いや、隠してきたことがある」
「えっ……ど、どうしたの?いきなり。あたし、もう明人がデビルマンだってことは知ってるよ?」
「それよりも重要なことだ。俺自身もそうだけど、美佐樹の命にも関わることかもしれない」
俯きながら言うと、空気が重たくなる。
美佐樹は息を飲み、隣に座っては俺の左手を握ってきた。
「……話して、くれる?」
「ああ。……話すつもりで、ここに来たんだからな。全部話すよ……俺が言わなければいけなかったことを、全部な」
俺は美佐樹に隠していた全てを話した。
聞いていて辛かっただろうし、意味が分からないことだし、信じられないことだとも思っただろう。
それでも、美佐樹は俺の話を1度も遮らずに聞いてくれた。
「———これで全てだ。俺はデビルマンで、親殺しで、前世のデビルマンの生まれ変わりで、世界の運命を決める『選択者』の特異点なんだ。正直、自分で自分がわからなくなることが多々あった……。俺は内海明人なのか、それとも不動明なのか。そんなことで何度も頭を悩ませてた。でも……」
「……でも?」
美佐樹の顔を見て、握っている手を強く握る。
「美佐樹と一緒に居る時は、多分だけど……俺は明人のままだと思う。ただの……内海明人のままなんだ」
「明人……」
彼女は頭を傾けて俺の肩に預け、小さく息を吐く。
「……何だか、今の話を聞いていろいろと納得しちゃった」
「驚かない……のか?」
「多少はね。でも……そっか、時々見る夢は、もしかしたらその美樹って人の記憶なのかもしれない」
「夢って……ずっと前に言っていたあれか?」
美佐樹は静かに頷く。
「何回も見てるの……大勢の人に殺される夢。今思い出したら、ずっと明っていう人の名前を呼んでいた気がする。きっと、あたしもあの場に居たら明人の名前を叫んでたんだと思う」
「……そんな怖いこと、言うなよ。これから先のことが、不安になるだろ?」
「大丈夫。もしも、その……明人の言う前の世界と似たようなことが起きて、夢と同じことになっても……あたしのことを守ってくれるんでしょ?」
笑顔で聞いてくる美佐樹だが、それが自然なものなのかどうかは見分けがつかなかった。
「ああ、必ず守る。俺は母さんたちに誓ったんだからな」
母さんのことを口にすると、美佐樹は思い詰めた表情をする。
「おじさんとおばさんのことは、本当に……気にしないでって言うわけじゃないけど、明人のせいじゃないよ。だから、自分のことを責めないで」
「……それは無理だ。俺がデビルマンとして生きていく中で、あの時は考えが甘かったんだ。俺から離れれば、安全だと思っていたけど、それじゃダメだった。だから、俺は失いたくない家族を失ったんだ。だから、今度こそは守って見せると決めたんだ……美佐樹を、俺自身の手で」
美佐樹を抱きしめ、頭を優しく撫でる。
彼女は俺の背中に手を回し、そのまま胸に顔を埋めた。
「何だか、面と向かって言われると恥ずかしいけど……嬉しいし、安心する。あたしは何もできないけど、明人の支えになれてたんだね」
「美佐樹が居なかったら、俺は何時絶望に落ちていたかわからない。美佐樹が居る限り、俺は悪魔にならない。君が居てくれるから、俺はデビルマンで居られるんだ」
「美佐樹ちゃんは責任重大だな~。それじゃ、何が何でも生きなくちゃいけないんだね。いや~、参った参った」
陽気な感じで言っているが、美佐樹の両胸が押し付けられて密着が強くなる。
「今考えたら、あたしと明人が結ばれるのも運命だったのかもしれないね」
「何でだよ?」
「だって、凄くロマンチックじゃない?前世でも幼馴染で、お互い好き同士だったなんて。分かり合えてたのかな?愛し合えていたのかな……前世のあたしと明人は」
「……残念だけど、そんなことは無かったと思う」
俺はゼロを通して前の世界を見たことがある。
不動明と牧村美樹は互いにかけがえのない存在だった。
だけど、明はそれを自覚するのが遅すぎた。
気づいた時には、もう美樹さんは……。
美佐樹の顔に両手を添え、目を閉じて彼女と唇を重ねた。
「んっ……んっちゅ。それなら、あたしたちはどうなんだろう?ちゃんと、愛し合えてる?」
「どうだろうな……今から確かめるか?」
俺は美佐樹の左オッパイに手を這わせ、優しく揉み始める。
すると、すぐに彼女の頬が真っ赤になって快感を得る。
「あんっ!こ、こらぁ……明人、ダメぇ……。夜にあんなにしたでしょ?」
「そんなの関係ねぇよ。俺は今、確かめたいんだ」
床の上に美佐樹をみ横にさせ、右乳首を舌で転がしたり吸ったりを繰り返しながら右手で左オッパイを揉み回す。
「あっ!!ああ……あ~んっ!!」
最初はダメと言いながらも美佐樹は俺の背中に両手を回し、左足を上に向かって伸ばしては腰に回して軽くホールドしてくる。
俺は空いてる手を使って陰部に人差し指と中指の指先を入れて中を軽く弄る。
「ああっ!明人っ……あっ!んっ!あぁ!!」
俺の前戯で感じている美佐樹の唇を吸っては舌を入れてかき乱し、そのまま陰部を責め続けていると、彼女は自分の両胸を揉みだす。
「んむっ!んんっ……んっ!んちゅ……ちゅんっむ!!」
オマンコは大分濡れてきた。
俺は前戯を止め、自身の大きく反り立った肉棒を美佐樹の陰部に近づけて入口に付ける。
「ああっ!……ちょうだい……明人のそれが欲しいのぉ……」
「それって何だ?言ってくれなきゃわかんねぇ」
意地悪な笑みを浮かべながら陰部の入り口に肉棒の先を上下に擦りつければ、美佐樹はいやいやと首を横に振りながらうっとりした目を向けてくる。
「わかってるくせに意地悪~」
「言ってくれないと、愛を確かめ合えないぜ?」
美佐樹は顔を真っ赤にしながら愛おしげに俺の肉棒を見る。
「もう我慢できない……あたしの中に、その大きくて硬い明人のオチンチンを入れてぇ。身体の火照りが止まらないのぉ」
脚をM字に広げては両手で陰部の入り口を広げ、恥ずかしそうにおねだりする美佐樹。
それを見たらもう、理性が吹き飛んでオマンコの中にお望みの肉棒を挿入して腰を前後に振った。
「あぁ~~~んっ!!!……あんっ!あっ!あんっ!んぁあ!」
パンっパンっとオマンコの中に肉棒を打ち込む音が響き、俺と美佐樹は互いの顔を見つめ合う。
「美佐樹っ!……美佐樹っ!……美佐樹っ!」
「あんっ……明人っ!んんっ……明人ぉ!!」
美佐樹の左足を持ち上げては彼女の身体を横に向かせ、肩に足を乗せてはより深く肉棒を膣内に打ち込む。
「あぁ~~!!深ぃい~~!!!奥の奥まで入ってるっ…!!当たってる~~!!!」
足を抱えて固定しながら腰を振り、俺は美佐樹に問う。
「美佐樹っ……良いか?俺とのセックスで気持ちよくなってるか?」
「良いっ!!あんっ……あんっ!気持ち……良ぃ…よぉ~!!」
性の快楽に浸っている美佐樹。
それを見て、腰の動きが速く激しくなる。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あんっ!!あたしっ……感じてる!!明人との愛を、身体を通して感じてるのぉ~!!!」
「俺もだっ…!!もっと、感じさせる!!」
激しさを保ったまま腰を振り続けては膣内を肉棒が暴れ、それに合わせて美佐樹の身体も激しく揺れる。
「明人っ!!あたしっ……もうっ!」
「良いぜ……俺も同じだ!!」
しかし、美佐樹は絶頂に達しそうになりながらも首をいやいやと言いながら横に振る。
「いやいやっ!もっと……もっと、明人との愛を感じたいのにぃ~~!!」
美佐樹は欲求に抗えず、身体を仰け反らせては左足を空に向かって伸ばし、身体を一瞬強張らせた。
それと同時に俺も膣の奥で大量に射精した。
「あぁ~んっ!イクぅう~~~~~~~っ!!!!」
その後、愛を確かめるためという理由で何度も身体を重ね合った。
了さんからの電話が来たのは、正午になってからのことだった。
愛し合うってこう言う事だと思う。