ラ・フォリアと雪菜は武器を構える。フードの集団は一箇所に固まり様子を伺い始めた。
ラ・フォリア「(固まったわね…何をする気かしらね)」
フード1「あの女達、見るからに中々の実力を備えているな…みんな念の為"アレ"を準備しておけよ?」
フード達「了解」
フードの集団は準備を整えるとラ・フォリア達を囲むように四方八方にそれぞれの配置に着いた。するとフードの一人がボールをラ・フォリアに向けて投げる。ラ・フォリアはそのボールを銃弾で破裂させる。するとその瞬間、ピンク色の煙幕がラ・フォリア達を包み込む。
雪菜「ゴホッ!ゴホッ!」
ラ・フォリア「…(変わった色の煙幕ね…)」
煙幕は更に濃くなっていき、周りが見えない程の濃さになってきた。
ラ・フォリア「(晴れないみたいね…フードの人たちが言ってた"アレ"はこのこと?)」
すると背後からフードの一人がラ・フォリアに接近してくる。
フード2「もらった!」
ラ・フォリアは気配を感じ、攻撃を回避する。
フード2「やるねぇ〜あんた、少しは楽しめそうだねぇ〜」
ラ・フォリア「お喋りしていていいのかな?後ろ見た方がいいけど?」
フード2「何?」
フードの一人は後ろを見るが…
フード2「誰もいないじゃなーっ!」
バンッ!
その隙にラ・フォリアはフードの男の脇腹に銃弾を命中させた。
フード2「きっ!貴様…卑劣なことをっ!…」
フードの男はそのまま倒れ込んだ。
ラ・フォリア「余所見した君が悪いのよ?」
ラ・フォリアはそのまま煙幕の範囲外に出て雪菜を探す。その頃雪菜は…
フード4「どうした嬢ちゃん…その程度か?」
雪菜「はぁ…はぁ…(おかしい…まだ戦ってそんなに経っていないのに体の動きが鈍くなってる)」
フード4「じゃあ、早いけどトドメとしようか!」
フードの男が雪菜を攻撃しようとした瞬間、雪菜は雪霞狼を前に出した。
カンッ!
フード4「っ⁉︎」
雪菜「私はそう簡単にやられたりはしませんよ!」
フード4「この状況で動けるとは中々やるな…だがっ!俺もこの中ではトップクラスの実力者だ!嬢ちゃん一人倒せないと俺自身に恥かかせちまうぜ」
フードの男は一旦雪菜の視界から消えた。
雪菜「卑怯ですね…煙幕を利用して不意を突くつもりですか?」
姿は見えないが声は聞こえた。
フード4「戦いに卑怯なんて無いんだよ嬢ちゃん?それに俺は一度も不意を突くような真似はした事が無いんだよ?」
フードの男は余裕である一方、雪菜は何故か段々体力が奪われていった。
雪菜「はぁ…はぁ…嘘ですよね、では何故あなたは隠れる様な真似をするのですか?」
雪菜は雪霞狼を振って煙幕を払おうとするが、煙幕が消えない。
雪菜「っ⁉︎(おかしい…普通だったら晴れるはず!…普通の煙幕ではないのはわかるけど、この煙幕を払わないとあの男を見つけることすら出来ない!それにまだそんなに激しく動いていないのに私の体力が急激に奪われている気がする!他にこの煙幕を払うには一体どうしたら?)」
煙幕が更に濃くなっていく。それと共に雪菜の体力は減っていく一方である。
雪菜「はぁ…はぁ…(まさか…私が動けなくなるところを狙っているの?だとしたら…早くこの煙幕を払わない…と)」
雪菜は意識が薄れてきた。だが雪菜は煙幕の範囲外に出ようとする。すると背後からフードの男が雪菜の腕を掴んだ。
雪菜「っ⁉︎」
フード3「みぃ〜つけた」
雪菜「きゃっ!」
雪菜は別のフードの男に引っ張られ、元の場所に戻されてしまった。
フード3「まずは君からだ…」
フードの男は仰向けに倒れている雪菜の腕を掴んだまま、片方の手で注射を刺そうとするが…
雪菜「くっ!こんな所でっ!」
雪菜は目を覚ましてもう片方の手で拘束されている自分の腕を掴んでいる男の腕に肘を思いっきりぶつけた。
ガッ!
フード3「ぐっ!こいつ!」
そして雪菜は両手をフードの男の腹に当てる。
雪菜「若雷‼︎」
フード3「なっ!」
ジリジリッ‼︎
フード3「ぐあぁぁ‼︎」
雪菜が繰り出した若雷が直撃してフードの男は建物の屋上まで吹っ飛ばされた。するとその衝撃で煙幕が一部だけ晴れた。
雪菜「?…もしかして…」
雪菜はある事に気づいた。
雪菜「(試してみる価値はあるみたいですね!)」
雪菜は自分の周りを囲んでいる煙幕に若雷を当ててみる。するとその部分だけ煙幕が消えた。
雪菜「(雷に弱いみたいですね、この煙幕)」
雪菜はそのまま若雷を煙幕に当て続けた。しばらくすると煙幕はほとんど消えていった。
次回、戦闘その2