※この作品はR-18です。

太陽の王、グウィン(偽)が征くFate/Zero~残された一振りの剣~   作:KeI77777

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こんにちはんこそば。
KEY(ドM)と申します。

かつて、ダークソウルにハマっていた
1人のプレイヤーとして、グウィンの
力をもった転生者の話を。

アルトリウスやオーンスタインはいるけども、
そういえば大王の力を持った転生者の話は
なかったこと気が付き投稿。


ダークソウルシリーズの盛大な
ネタバレがあるので注意。

それでは、ご覧ください(KBTIT)

KEY(ドM)


どうも、グウィン(偽)です~いきなり山火事放火とはたまげたなぁ~

2011年。

 

それは俺にとって衝撃的なゲームが出た

年でもあった。

2009年に発売されたデモンズ・ソウルという

ゲームの続編、というかそのダークな世界観と

魅力的な人物たちが織り成すストーリーを引き継いだ

重厚な作品。

 

即ち、ダーク・ソウル。

 

3まで続編が出ている超人気ゲームであり、

今でもリメイク版の発売が明言されている

作品でもあり、根強いファンに支えられてきた。

 

死にゲー、という言葉は昔からあっただろうが、

このゲーム程その言葉が似合うものはないだろう。

 

敵の配置の無常さ、深追いするとあっという間に

死ぬ操作性、死んで憶えろ。さもなくば詰め。

そういわんばかりの激烈な難易度に病みつきに

なるプレイヤーが続出した。

 

かくいう、この俺もそんな一人だった。

 

DLCを含んだすべてのダークソウルシリーズを

プレイし、全クリをし、なおかつ周回を

何度も、何度も、何度も、何度もしたものである。

 

楽しかった。面白かった。

 

陳腐な言葉だが、俺の胸の内を占めたのはそんな

ありきたりだけれども、どこか感謝に似た晴れ晴れとした

穏やかな感想だった。

 

俺が好きなキャラクターはラスボスである

グウィンという大王であった。

 

竜の軍勢を雷をもって裁き、自分が持つ

ソウルというエネルギーに似た物質を放出し、

1つの時代を作り上げた大王である。

 

ダークソウル1では、もうぼろぼろのミイラのような

人間性を失った亡者の姿で、最後の力を振り絞り、

プレイヤーの前に立ちはだかった。

 

3では、一時的な復活を遂げ、ダークソウルシリーズに

相応しいラストバトルを演じる大役者として、俺たち

プレイヤーの前に再びその姿を見せた。

 

俺はグウィンというキャラクターが好きである。

 

 

---だというのに、知り合いはそれよりも

その部下の『深淵歩き』アルトリウスや

『竜狩り』オーンスタイン、『王の刃』キアラン、

『鷹の目』ゴー、『太陽の騎士』ソラール、

その他のキャラの方が好きだというのである。

 

悲しい。

ただただひたすらに、俺は悲しかった。

 

 

◆

 

「・・・・・・・・・・ん。」

 

けだるげな意識が肌に刺すような冷たさに

よって覚醒していくのを感じつつ、体を

もぞもぞ、と動かしてぐずる。

 

---ああ、眠い。あくびがでそうでたまらない。

 

「母さん。朝ご飯はあと10分後に---。・・・・ん?」

 

おかしい。冷たさを感じるわけがない。

俺がいたのは自分の部屋だ。ベッドの中だ。

だったら、なぜ外にいるかのようにこんなに

冷たさを感じるのだろうか。

 

その答えを確かめるために、目をそっと開け、

----そして驚愕する。

 

そこは、見たこともない鬱蒼とした山の

奥だった。あたりには俺を囲むように

火が円陣を組んで燃え盛っており、

もうすぐで山火事といったところである。

 

 

って---。

 

「う、うわああああああ!!?か、火事だあああああああ!!!」

 

着ていた服を脱ごうとして、そこで

またもや異変に気が付く。

じゃら、じゃらり、と鎖が揺れるような

音が聞こえた。それも自分の身体から。

 

 

「・・・・・え?」

 

眼下から自分の格好を見下ろす。

王族のような、金属と服が入り混じった衣装。

いつの間にか頭に乗っかっている王冠。

サイズがあんまりあっていないのかブカブカである

ブーツにグローブ。

 

そして、自分の目の前に突き刺さっている、

ごうごうと音を立てて燃え続け、紅く光る

巨大な剣。

 

 

「ほ、ほぎゃあああああああ!!?」

 

 

---ええ、グウィンの衣装一式でしたよ。

幸い、顔は変わっていなかったけどな!!

 

 

その日から、俺の日々は一変してしまった。

 

◆

 

『---次のニュースです。先日、冬木市で起きた

山火事に関してですが---。』

 

「これ。絶対俺のことだよなぁ・・・・。」

 

山奥の人がめったにこないであろう

奥の奥。そこにホームレスのおじさんから

もらった段ボールを敷いて、体育座りで

ラジオの放送を聴く。

 

こっそりとゴミ捨て場からまだ使えそうな

物を物色したら、たまたま置いてあったのが

幸いして、こうして情報を集められるといった

経緯である。

 

それにしても、初手、放火犯とは笑えない。

幸い、全焼までとはいかなかったが、大騒ぎになって、

街の方から大量の消防車がやってきているのを

強化された体で確認した時には卒倒しそうになった。

 

ああ、ああ。気分が落ちこんでいるからか、

とてつもなく体がだるい。

 

確か放火は殺人並みに罪が重く、警察に捕まれば

社会的生命が終わることは間違いなしである。

無期懲役など、さすがにごめんだ。

 

それでも、罪悪感によってもたれた胃は

キリキリと悲鳴をあげ、思わず吐きそうに

なるほど落ち込んでいた。

 

 

(・・・・に、してもなぁ。)

 

むんっ、と手をかざして念じれば出てくる、

燃え盛る大剣。

 

落とさないようにおっとっと、と慌てて両手で

掴み、その刀身を眺める。

 

常人ならまず扱えるはずのない大きさ、重さ、

だというのに、今の俺はそれを軽々と持ち上げ、

振るうことができてしまう。

 

おそらく、今の俺は全盛期のグウィンの---。

 

そこまで考えて、ぶるり、と恐ろしさからか

身体が震えた。

1つの時代を焼き払い、竜を殲滅した大王の

雷の力。

それが、今の俺に---。

 

(・・・うし。この話はやめやめ。考えても仕方ねーや・・。)

 

かぶりを振るって悪い方向にばかり行ってしまう

頭を切り替えようと、ラジオのつまみを手で

いじって、何かほかにやっていないか確かめる。

 

---その時だった。

 

 

強烈な怒りの感情が突き抜けていったのは。

 

「・・・?!」

 

確かに今、何かが俺に向けて放たれ、

駆け抜けていった。

 

思わず立ち上がり、あたりを

見回すも近くには誰もいない。

 

近くの木によじ登り、手に雷で

火をともして明かりを作りつつ、

遠方を見やる。

 

ここから離れた海沿いの港。

そこに、何かが集まっているのがかろうじて見えた。

 

 

(・・・・なんだ、ありゃ。)

 

コスプレパーティーでもやっているのか、

何かアニメに出てきそうな黄金の鎧を身にまとった

超イケメンの美丈夫や、筋骨隆々としたひげのおっさん。

その他もろもろのメンツが一同に会して何やらもめている。

 

俺の勘が、グウィンのソウルがささやいていた。

 

 

---あそこに征け、と。

 

両腕を組んでうー、と数秒うなり、

そして両手で頬を叩いて気合を入れ、

うし、と覚悟を決めた。

 

 

(・・・怖い。怖いけど・・・・。)

 

---憧れのキャラクターの力を持っているというのに、

そんな無様な姿は晒せない。

 

それまで恐怖から若干歪み、震えていた視点が

安定し、頭が急速に冷え、冷静さが戻ってくる。

 

行く当ても、どうしたらいいかもわからない。

これが俗に言う、二次創作の転生とかいうやつなのかも

しれないが、もうどうでもよかった。

 

 

(・・・・じいさん。憧れのあんたの力

借りるぞ----!!)

 

----力強く、足に力を込めて

港まで走り出した。

 

 

◆

 

「・・・・。」

 

それまでの人生を思い返してみても、

俺の日々は本当に平平凡凡だったと思う。

 

「お、おい!!ライダー!?誰だよあいつ!?」

「むう・・・・。あのいで立ち・・・。

どこぞの王か?」

 

学校では隅っこにいる陰キャラで、

リア充とか、恋愛とかそういう

ことには無縁の人間だった。

 

「・・・・誰だ?」

「・・rrrrrrrraaaaaa」

 

衆目にさらされるとか、人から

注目されるとか、そんな経験はさらさらなく、

あっても困る、というかあってはならない

ことなのである。

 

 

「・・・・・貴様ぁ・・!!この我を

差し置いて王を自称せんと言うのか!!」

 

なぜか人を怒らせてしまう空気の読めなさも

確かにあったし、傷つけたことも多々あったのは

認める。

 

 

「・・・・・・・・何者ですか。」

 

 

---明らかに人間の力を超えた集団の

ど真ん中に着弾して、注目されるほど

悪いことはしてこなかったはずだ。

 

 

神様。あ、今はおれが神族か。

何でもいいからこの場を無事に

切り抜けさせてくれ----。

 

震える手で剣を握り締め、

必死に祈りを捧げた。

 





グウィン(偽)「いきなりアルトリウスとタイマンする並の
       無理ゲーに放り込まれた件に関して。」

グウィン(偽)

ダークソウルプレイヤーだったもの。
今はグウィンの力を持ってしまった憐れな男。
愉悦を望む神の手によって、密かに力を
与えられ、創作の世界に送られた転生者。
もちろん、彼はそんなことなど露知らず、
困惑したまま生きることに。

初日に山火事という大罪を犯した罪人。
大王の莫大なソウルを内に秘めており、
竜を焼いた『神代の雷』を扱える。

本編で出てくる彼は全盛期に程遠い
ミイラ一歩手前の状態だったが、
今の彼は・・・。


感想、くれ

れ(おかわり)

読者の感想をもとに書いているから
くれくれおくれまん


KEY(ドM)
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