衝撃の事件から一夜明け、校内では真壁と安達垣の噂で持ちきりだった。イケメン転校生が、ついに残虐姫を堕としたと。身体を交えた直後、どうなったのかは俺にも分からないが、そのままの勢いで二人は付き合うことになったようだ。
その時の小岩井の表情は、今までのイメージをひっくり返すような顔をしていたのを覚えている。もちろん、真壁や俺に詰め寄ってきたが、真壁は目を泳がせながらしどろもどろになり、俺は知らないの一点張り。二人してとことんシラを切り通した。納得はしていなかったが、安達垣が幸せなら別に良いとか何とか。
アプローチしまくってた真壁はともかく、安達垣のデレッぷりがヤバい。まあ、あくまでも真壁に対してだけデレている訳だが、その様子を見てしまった男子生徒共は、真壁という彼氏がいるにも拘わらず、更に告白へ踏み出している。告白頻度は倍以上かもしれない。
本来、ここまできてから、真壁が安達垣のことをこっぴどくフるのが真壁にとっての復讐ということなのだが、あんなデレデレ状態の安達垣をフッたとなれば、学校中の男子生徒を敵に回すのは、目に見えて明らかであり、何より真壁自身が安達垣に夢中になっている。これらの点から、真壁が安達垣をフることは無さそうだ。
いや違うだろ。これじゃ俺が何の為にあそこまで頑張ったのか分からねえじゃねえか。とことんデレさせて、身体も堪能して、そしてこっぴどくフる。最高のシチュエーションなのに、真壁自身が堕ちてどうすんだ。まさにゾンビ取りがゾンビになった感じ。
口では何だかんだ言いつつ、単に大好きな安達垣に酷いことを言われたことが悔しかっただけなんだろう。俺自身の恋愛事情ではないので、これ以上は何も言わないでおこう。精々リア充爆発しとけってところだな。さしずめ俺は恋のキューピッドって訳か。吐き気がする。
そんな訳で復讐劇は幕を閉じたのだが、俺は今も変わらず女子達に悪戯しまくっている。他人の彼女というのは、背徳的なものもあり、最近は安達垣にも悪戯をすることが多い。とはいっても、真壁という彼氏がいるので、膣内射精とかはしていない。大体フェラか手コキ、後は。
――時間停止。
教室内で、真壁と楽しげに会話している安達垣。険の取れた表情からは、見惚れる程の笑顔が生まれている。これは男子生徒を虜にする笑顔ですわ。そんな真壁の彼女に対して行う悪戯の一つは、やっぱりパンモロだろう。
安達垣の後ろにいる奴らにしか効果は無いが、何度か悪戯をやっている内に、おこぼれに肖ろうと、多数の男子生徒が安達垣の後ろに集中するようになった。廊下からでも見えるので、他クラスの男子生徒は、そこから拝んでいるようだ。
華やかな笑顔で止まっている安達垣のスカートを捲り上げ、ショーツを露にする。色白で形の良い尻のラインも確認出来る。とりあえず顔を埋めておく。高貴な香りってこのことを言うのだろう。いつまでも嗅いでいたくなる香りに、俺も虜になりそうだ。
悪戯だけしてすぐに終わろうと思ったのに、安達垣の香りのせいで、逸物がかなり勃ってきてしまった。しょうがない、俺のダッチワイフである双葉に処理してもらおう。
同じく教室内にいた双葉を床に寝かせ、前戯という名の下に胸を揉みまくる。双葉に対しては、何度胸を揉んでキスしたか覚えていないくらいに処理してもらっている。一番最初に悪戯し、お互い童貞と処女を捧げあったこともあって、双葉が性的な意味で好きすぎてヤバい。しかも最近、妙に色っぽくなってきたこともあって、どんどん自制力というものが消えていっている。
双葉がどの部分を感じやすく、濡れやすいのかも熟知しているので、前戯には時間が掛からなくなった。ちょっと乳首を弄り、舌を絡めてキスをしてやれば、呆気なく双葉はイってしまう。後は俺の逸物をぶち込むだけだ。
すっかり俺仕様になった双葉のアソコは、最初に犯した時より、ずっとフィットするようになった。外へ出そうとする拒絶から来る締め付けも気持ちよかったが、逸物を中へ中へと咥え込もうとするのは、もっと気持ちいい。まるでサキュバスのように、俺から精液を搾り取っていき、目一杯膣内射精して俺の逸物が萎えない限り、絶対離さないと言わんばかりに、しっかりと逸物を咥え込んでくれる。
今日もまたたっぷりと膣内射精してしまった。妊娠していないのが不思議なくらいだ。身も心もすっきりしたし、そろそろ時間を動かすとしましょうかね。
――時間停止解除。
「それでね政宗。週末の予定なんだけど」
「愛姫がそう言ってくると思って、ちゃんと空けといたよ」
彼女がパンモロで会話するバカップル。安達垣が前屈みで真壁と話しているので、座っている真壁からは見えていないというのがいいな。
もちろん、多数の男子生徒は安達垣のショーツをしっかりと脳内メモリーに保存しているようだ。
――時間停止。
はいはい、ご褒美タイム終了。ぺちぺちと安達垣の尻を叩きながら、スカートを元に戻しておく。
――時間停止解除。
「あ、もう戻ってる……」
「本当によく分からない現象だよな。でも……これで今夜もよく眠れそうだ」
「俺もう我慢出来ねえ……」
お盛んなことで。今度からは、提供料ってことで、それぞれ財布から幾らか巻き上げようかな。別に金に困ってる訳じゃないけど。
因みに犯しまくった双葉は、教室からいなくなっていた。いつものようにトイレに駆け込んだに違いない。一応後片付けはちゃんとしているが、犯された感触は残っているので、喘いだりアソコが疼いたりする。最近は犯され慣れてきたのか、前みたいに良い声で喘いでくれなくなったんだよな……。
今日も終わった終わった。さっさと帰ってゲームでもするかなー。
「し、成実君」
「ん、あ、おう。どうした」
教室を出ようとしたら声を掛けられた。声の主は双葉。いきなりだったので、コミュ障丸出しの反応を返す。
「ち、ちょっと話したいことがあって……時間、あるかな?」
「ここじゃダメなのか?」
「……ダメ。二人きりで話したいから」
…………マジか。この雰囲気、男なら誰もが夢見るシチュエーションじゃないのか。とうとう俺にも時代ってやつが追い付いたってことなのか。
……そんな訳ねえだろ。むしろ大ピンチだろ、これ。ここ最近自分の身体に起きている違和感について、俺に問い質そうってやつだろ。バレないように再三注意を払っていたつもりだったが……流石に一日に何度も犯していたら、何かしら形跡が残ってしまう。バレないと高を括っていた慢心が招いた結果だな。
「お願い……少しだけで良いから」
「……分かった。いいよ」
潤んだ瞳で上目遣いされて、何も思わないのは男を捨てすぎだろう。結局俺が折れることになり、双葉とO☆HA☆NA☆SHIをすることに。
……緊張してきた。自分の悪事がバレる瞬間って、吐きそうになるくらい緊張する。ゲロと一緒に悪事を吐く訳にはいかないが。
「わざわざありがとう。あまり時間を掛けても仕方ないから、言うね?」
ごくりと生唾を飲み込む。
「私は……双葉妙は、封止成実君のことが大好きです。私と付き合って下さい」
「ファッ!?」
能力を使っていない筈なのに、時間が止まった気がした。その一瞬、思考が停止したからだろう。様々な予想を裏切る、俺自身にとって最高の言葉。
「……答え、聞かせてもらっていい?」
「…………」
――時間停止。
いやいやいや! 無理だろこんなの! こんな場面でさらっと答えられるようなら、コミュ障なんかやってねえっつの。目の前にいる双葉は、不安げな表情でこちらを見ている。胸元で強く握られた両手が、双葉自身の不安感を表している。
とりあえず深呼吸をする。心臓はバクバクと高鳴っており、全力疾走した訳でもないのに、息が切れて仕方がない。これが告白された緊張感からなのか、可愛い女子を目の前にして興奮しているからなのか、それすらの判断力も残っていない。
……もう、なるようになれ。
――時間停止解除。
「お、俺も……俺も双葉のことが好きだ。大好きだ」
「ほ、ホント……!?」
「可愛くて、面倒見がよくて、笑顔が明るくて、俺みたいな根暗な奴にも話しかけてくれて……でも、それは双葉だから。双葉は優しいから、そうしてくれてるだけ。だから勘違いするなって、ずっと思ってた」
「……私は優しくなんてないよ。委員長だからこうしなきゃって勝手に思ってるだけ。それだったら、成実君の方がずっと優しいよ。何だかんだ言いながら話を聞いてくれて、的確なアドバイスをくれて……身体を張って助けてくれて」
時間停止能力があるから、俺には何もいらない。そんな風に思っていた。好かれようが嫌われようが、俺には必要ないものだと、そう思ってた。人の心なんて、案外簡単に変わってしまうもんなんだな。
冷静に思い返してみれば、何も思っていない相手を手伝ったり、助けたりしないんだよな。斜に構えて、捻くれた考え方で、自分には何もないって思い込んでいただけだったんだ。
「後ね……これは確証はないんだけど」
「……うん」
「成実君、私に何か色々した……よね?」
「ファッ!?(二回目)」
ここで堕ちるのか! ここでちやほやの原理みたいに堕とされるのか! 一喜一憂してる場合じゃねえ! 時間を止めて逃げるしかない! とか考えていると、ギュッと双葉に腕を掴まれる。
「ま、待って! 別に責めるつもりはないの。だって……い、嫌じゃなかったから」
「嫌じゃなかったって……」
「初めは確かに怖かったよ? 自分の身体に何が起きたのか分からなかったから……でも、それが何回か起きた時に気付いたの。嫌っていう感情が湧いてこないことに」
「何で……俺がやったと思うの?」
「私が教室や廊下で倒れ込む度に、心配してよく声をかけてくれたでしょ? その時いつも、胸が高鳴って、何か変な気持ちになって……成実君になら良いよって思うようになって」
「……双葉……妙は変態さんだな」
「私にナイショで色々やってる人に言われたくないよ」
ぐぬぬ。
「……時間が経てば経つほど、自分の気持ちがどんどん大きくなって、もういてもたってもいられなくなっちゃったんだ」
「……そっか」
「えへへ」
メチャクチャ可愛いな、おい。
「でも……いいの?」
「? 何が?」
「俺のやったことは、証拠が無くとも犯罪だ。それに、この際だから言うけど、妙以外にも手を掛けてきた。そんな俺を」
「いいよ」
許していいのかと言おうとする俺の口元に人差し指を当てて双葉は言う。
「私の好きって気持ちは本当だから、別にいいの。それに成実君も好きって言ってくれたから、私は気にしない」
「…………そっか」
「うん。さ、一緒に帰ろ?」
ギュッと腕に抱き付いてくる双葉。こんな可愛くて優しい娘が、たった今彼女になったのだ。俺は泣きそうになるのを堪えながら、双葉と一緒に帰った。
「あ、でもこれからは私以外に悪戯しちゃダメだからね」
「ということは妙には悪戯していいのか」
「!? ……た、たまにならね?」
――時間停止。
じゃあ今からいただきます。顔を赤くしてこちらを見つめる妙に俺は吸い付くようにキスをした。