※この作品はR-18です。

ご注文は私ですか?   作:右野向左衛門

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#24

「学内でも、内部生は固まって行動するんだ。おまけにうちは、附属校がいくつもあるんだけど、彼らは彼らで出身校別にグループを作っている。それだけでも問題なのに、彼らは普段から仲が悪くて、お互いがお互いを見下している」

「ああ、それなんかわかる気がします……」

彼の言葉を受けて、私も相づちを打った。

「私も女子校出身者ですけど、女子校って所属するグループが違うと、お互いに陰口を叩いていましたね。とにかく陰湿で陰湿で……」

私ははーっと、ため息をついた。

「精神的に滅入ってきませんか?」彼が同情する口調で応じる。

「私の学校は、高校からの外部入学がない一貫校だったんです。だから一度ハブられると悲惨だから、みんなそうならないよううまく立ち回っていましたね」

私はその後も、母校の悪口を延々と続けた。このとき、普段よりもアルコールを多く口にしていたから、ついつい気が緩んだのだろう。

「そんなに女子校が嫌だったら、共学の大学にすればよかったのに、なぜまた女子大なんかに?」

彼が質問してきた。

「私、大学は推薦だったんです。本当は共学の大学に行きたかったんですが、親が『この大学の方が世間受けも就職率もいいから』ってきかなくて。でも校風が私にまるで合わなかったので、内心『入るんじゃなかった』っていつも思っていました」

「そんなんじゃ、友達もできなかったでしょう?」

「はい。いつも図書館に籠もっていました。付き合いのあるのは、ゼミ関係だけでしたね」

私たちはその後も、彼と2人で夢中で語り会っていた。

気がつけば、日付はもう少しで変わろうとしていた。

「今晩、何か楽しいですね」

私は、ぽつり呟いた。

もちろん、普段の私は間違ってもこんな事はいわない。明らかに、アルコールのせいだ。

舩見さんはそんな私を見て、ニヤリと笑った。

そして私の頭を、自分の肩に預けさせた。そして、指で私の髪を梳き始める。

彼の指は、見た目と違って意外としなやかだった。

私の髪の中で、彼の指が動くたびに、私の身体を快感が走る。

「ふなみ……さん……」

私はそう言いながら、自分の柔らかいものを、彼の背中に押しつけた。

彼は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに私の手を握ってきた。

私もすぐさま、彼の手を強く握り返す。

私たちはお互いに手を握ったまま、バーの景色を黙って眺めていた。

気がつくと、私たちはお互いの手を、位置を変えて握ったり離したりを繰り返していた。

「新沼さん」

私は静かに、視線を舩見さんに向けた。

「今晩、部屋を取ってあるんだけどどうかな?」

私は即座に

「私を抱きたいということ?」

彼は静かに頷くと

「君が、大人の女性に脱皮する瞬間を見てみたい。みんなが知らない君を見たい」

私もこれを受けて

「私も、あなたの知られざる一面を知りたい」

といいながら、席を立った。そして

「部屋に行きましょ」

と、彼を誘った。

彼は静かに席を立つと、自分の腕を私の腕に入れてきた。

そして、彼の用意した部屋に向かった。

 

舩見さんは先にエレベーターを降りると、部屋にワタシを案内する。

彼が部屋のドアを開けると、ネオンライトがきらめく夜景が、私の目の前に飛び込んできた。

「さあ、ここが僕たちの部屋だ」

彼は先に部屋の中に入り、照明のスイッチを入れる。優しい照明の明かりが、渋い調度品を照らし出す。

「わぁ、この部屋すごい素敵じゃない!」

部屋の中に入った私は、思わず大声を出した。

幅が広く長いダブルベッド、清潔感溢れるバスルーム、モダンでしゃれたな家具の数々。どれもこれも、私の人生で見たことも触れたこともないものだ。

「すごーい! こんな部屋はいったことない!! 高いんでしょ?」

すっかり子どものようにはしゃぐ私を見て、舩見さんは例によって穏やかな笑みを浮かべている。

「ハハ、いまここで値段のことをいうのはヤボというものでしょう」

「そりゃそうですね……」

私は照れ隠しに、指で頬をかいた。

「これほど広くてきれいな部屋、生まれて初めて入ります」

「ミストラスコーナースイートルームというそうです」

「ミストラ……なんですか?」

「ミストラスフロアにある角部屋のスイートルームだから『ミストラスコーナースイートルーム』なんですよ」

「へえ、そうなんですか……私、そういうのに疎いものですから。すいません」

私はそう言いながら、部屋の椅子に腰を下ろした。

「ねえ、舩見さん」

私は、舩見さんのいる方向に視線を向ける。

「今まで、そうやって多くの女性を口説き落としてきたんでしょう?」

「まあ、私もいろいろありましたからね」

私の質問に、彼は曖昧に言葉を濁した。

私は立ったり座ったり歩きながら、部屋の窓から見る夜景を眺めていた。

「もうちょっと、夜景を見ていたいな……」

私がそう言うと

「わかりました。私は少し君のそばから離れるから、この景色を楽しんでいてください」

彼は穏やかな口調で私にいい、さっさとどこかに行ってしまった。

その場に取り残された格好の私は、そのまま夜景をじっと眺めていた。

 

それから、どのくらいの時間が経ったのだろうか。

誰かが、私の背中を軽く触れているのに気がついた。

同時に湿り気をおぼた空気が、私の耳元に吹きかけられている。

「えっ……えっ……えっ……??」

私は驚いた。気がつけば、部屋の照明が暗くなっている。

今この時この場所で、こんなことをするのは……

「舩見さん……」

私は彼に視線を向けようとすると

「振り向かないで」

と、彼が応じた。

「ほんの少しでいいから、そこでじっとしてくれないかな」

彼は私の耳元で囁くと、逞しい腕で、私の身体に触れてきた。

私の胸中に、不安と期待が入り交じるのを感じる。

心臓の動悸が止まらない。息も荒くなる。

でも、ここまで来たら引き返せないのも事実だ。

嫌だといったら、あとあと問題になるかもしれない。

そう思った私は、覚悟を決めて、彼に身を委ねることにした。

「……いいよ」

「……ありがとう」

彼はそう呟くと、肌を露出した私の左肩に、自分の顎を軽く添えてきた。

左手で私の胴体の側面を優しく触れながら、ドレスの後ろ側についているジッパーをゆっくり下ろす。彼が両手で、私のドレスを身体から外すと、それは静かに下に落ちた。

部屋の窓に、私が持っている、形のよい果実が映し出される。彼は一回、また一回と、大きな掌で、柔らかなものを揉みしだく。

「アッ……アッ……アアッ……」

私の一番大事な部分に彼の手が触るたびに、私の口からは喘ぎ声がでる。

「こっち、むいていいよ」

彼の呼びかけに、私はゆっくりと視線を向けた。

目の前に飛び込んできたのは、彼の引き締まった裸。

「すごい」

といおうとした瞬間、彼は私の唇を、自分の唇で塞いだ。

短く、軽いキス。そして長く、情熱的なキス。

「ごめん……順番が逆になっちゃったね……」

舩見さんは、すまなそうな表情を浮かべながら、私に声をかける。

「……愛している」

彼はそういうやいなや、私の身体を自分の身体にピタリとつけた。そして私を窓に押しつけ、身体全体にキスの雨を降らせる。

髪を触りながら。胸に触れながら。

そして乳首を弄びながら。

彼の口は私の上半身、腹部、お尻、太もも、そして足首をまさぐっていく。

彼の好意に精一杯応えようと、私も指で、彼の背中を優しく愛撫する。

いつの間にか私たちは、快楽の渦に巻き込まれていた。

「……もうそろそろ、いいかな」

私は彼に言われるまま、黙ってベッドの上に横たわった。

舩見さんは私の隣に横になると、ワタシのからだからパンティを脱がした。

生まれて初めて、私は自分の裸を異性に見られる。緊張で身体が震えるのかなと思っていたが、意外と落ち着いていたことに自分でも驚く。

「大事にするよ」

彼は私の耳元で囁くと、私の身体を丹念に愛撫する。

私も彼の愛撫のリズムに合わせて、てのひらで愛撫のお返しをする。

「アーッ アーッ アーッ アア──ッ!!

私の口からの喘ぎ声にあわせ、彼の口からも

「ハーッ ハーッハーッ ハァ──ッ!!」

という、荒い呼吸音が漏れる。

私の喘ぎ声にあわせて、自分の呼吸音をあわせる。彼のそんな心遣いが、私には嬉しかった。

そして彼のてのひらは、身体の芯に到達する。そこは、自分でも驚くほどぐっしょりと濡れていた。軽く、そして強く、私の芯を愛撫すると、彼はゆっくりと上半身を起こした。

「初めての夜だからこそ、思い出に残る夜だからこそ、君のことを大事にしたいんですよ」

そう言いながら、彼は自分のものになにかをつけようとしていた。

「これ……コンドームっていうもの?」

彼は、少し驚いた表情を見せた

「君、ひょっとして……」

うん、と私はいった。

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