※この作品はR-18です。

ご注文は私ですか?   作:右野向左衛門

25 / 35
#25

彼は逞しい腕を私の背中に回した。そして自分と同じタイミングで、私の上半身を抱きかかえて起こした。

「わかった。なるだけ君が痛がらないようにするから」

耳元で囁くと、ゆっくりと私にキスをした。

そして再び私をベッドに横にすると、素早くコンドームを装着した。

「最初は痛いかも知れないけど、すぐに気持ちよくなるから」

そして彼は私の中に入ると、ゆっくりと腰を動かした。

「ウウッ!ウウッ!!」

「ウグッ!ウグッ!!」

彼が私の中で動くたびに、強烈な痛みが走る。

彼の身体の深いところを突かれるたびに、衝撃と痛みと快感が入り交じった、なんともいいようのないものが、身体の至る所に走る。

情熱、快感、身体の重さが、彼の肌を通じて私に伝わる。

ああ、これが「男女の営み」というものなのか。

学生時代、夜遅くまで図書館で調べ物に没頭し、教室でレポートに取り組み、ゼミ仲間と楽しい一時を過ごし、社会人になってからも残業でヒーヒーいっている同じ時間に、同学年の級友や会社の同期は、彼氏や男友達と、ホテルや自分の部屋で快楽を貪っていたのだろう。

彼女達は、おそらく知っていたはずだ。

自分に好意を寄せる男性たちに抱かれることが、こんなにも気持ちのいいものだということを。

愛情の裏付けを伴った愛の営みは、長い時間を経た後も、心と体に刻みつけられていることを。

自分だけの世界に閉じこもっているのは損だよ、もっと広い世界にでてみようよ。

合コンに誘ってくれた知人・友人たちの心中を察することなく、自分の世界が楽しければいいやと思い込んでいた、自分の鈍感さを今頃になって後悔する。

私はベッドの上で、 彼にカラダを貫かれてかき回されるたびに

「あなたはお化粧とファッションセンスをもっと磨けば、男がドンドン寄ってくるよ」

といっていた友達の声が、私の脳裏に鮮やかに蘇ってくる。そういえば彼女達の多くは授業そっちのけで、やれ合コンだのサークルだのデートだのと、あれこれ遊びまくっていたな。あの娘たち、今いったいどこで何をしているのだろうか?ちゃんと就職活動をして、それなりの会社で務めているのかな?

気がつけば、舩見さんの腰の動きはだんだん速くなってくる。いつの間にか、私も彼のリズムに合わせて腰を動かし、足をばたつかせている。

そしてそれと同時に、私は部屋の中で、あられもない声を上げていた。

「 アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!」

「ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァッ!」

私の喘ぎ声が激しくなるのを聞いた舩見さんは、腰のリズムを自由自在に変える。

時にゆったりと、時に速く、そして強烈に。

彼の攻撃の前に、私の理性は少しずつ溶け出していく。

「ウ────ッ!!ウ────ッ!!ウア────────ッ!!ウア────────ッ!!」

「アアァ───────────────────────────────ッ!!!!!!」

「ウァァァ────────────────────────────────ッ!!!!!」

彼に深いところを突かれ、かき回されるたびに、私は頭を左右に振った。か細くなった理性を保とうと、私は必死で彼の背中を掴む。同時に無意識のうちに足首を組んだら、これが彼に強烈な快感をもたらしたのだろう。彼は私を貫きながら

「ウッ!ウッ!ウッ!」

とうめき声をあげはじめる。

舩見さんが私の中で動き回るたびに、私の意識は「快楽」という名の波に飲み込まれ、意識が遠のいていく。

そして体内の一番深いところに走る衝撃で我に返り、私は無意識のうちに頭を前後に激しく振りながら

「ア───────────────────────────────────ッ!!!!」

「ヤダ──────────────────────────────────ッ!!!!」

などと、意味不明の叫び声を上げていた。

彼はそのたびに私の耳元で

「きれいだよ」

「素敵だよ」

と囁く。

後で舩見さんから聞いたのだが、このとき私は彼が囁くたびに、トロンとした表情で彼に視線を向き、にっこりと微笑んでいたという。もちろん、私はそんなことはまったく覚えていない。

そして舩見さんは最後の力を振り絞り、私に強烈な一撃をお見舞いすると、私はたまらず

「ゥグァァァ───────────────────────────────ッ!!!!」

という、ケダモノのような叫び声を上げ……そのまま意識が遠のいていった……。

 

「ア──ッア──ッア──ッア──ッ」

「ハ──ッ ハ──ッハ──ッハ──ッ」

再び意識が戻った時、私は身体全体で、荒い呼吸をしていることに気がついた。

舩見さんの身体の重み、動き回ったことによる疲れ、全身から湧いてでる、今まで味わったことのない興奮と快楽、そしてけだるさ。

その他諸々の現象が重なって、私はベッドの上から動けなかった。

なにをするのも面倒くさい。

極端な話、息をするのもかったるい。

なにも考えず、ただただベッドの上でぼーっとして、横になっていたい。

激しい呼吸音、心臓の速い鼓動、そして体内から止めどなく出る汗が、治まる兆候は未だに見えない。

私が絶叫してから、どのくらいの時間が経ったのだろうか。

私は、舩見さんがウェットティッシュで、私の目尻を拭いているのにようやく気がついた。

「動かないで」

舩見さんは私にいうと、新しいウェットティッシュで、今度は私の一番恥ずかしいところを、丹念に拭ってくれた。彼の手が私の花芯に触れるたびに、口から恥ずかしい声が出るのをこらえることができない。

彼は私の局部を丹念に拭き取ると、私の目に触れないように、備え付けのダストボックスにティッシュを捨てた。そして、静かに私を抱き寄せ、視線を私のそれに合わせた。

「きれいだったよ」

穏やかな口調で私に言うと、優しくキスをした。

「舩見さん……私……」

彼になにか言おうとしたが、いいたいことがうまく伝わらない。

彼は「なにも言わなくていい」といいたげに、指を私の唇に添え、丹念に私の髪を梳いた。

「とっても、よかったよ……」

微笑みながら、彼は私に囁くと

「君の燃えっぷり、凄かったな……こんな女性は初めてだ」

と呟いた。

私は彼の様子を、しばらく黙って窺っていた。

やがて彼は、私の背中に腕を回しながら

「シャワー浴びて来なよ。このままでは身体にさわるよ」

といってくれた。

「うん、身体ベトベトになっちゃったから、お風呂に入ってさっぱりしてくる」

「そうしなよ」

私は軽く頷き、バスルームに入って身体を洗い、バスタブに身を浸した。

初めての交わりの後のお風呂が、これほど気持ちいいとは思わなかった。

さっぱりした気分でバスタブをでて、バスタオルで身体を拭くと、私はそれを身体に纏い、部屋に戻った。

舩見さんはバスタオルを腰に巻いた格好で、外の景色を眺めていた。

私は音を立てないように足を運び、彼の隣に立った。そして彼と一緒に、夜景を見た。

どのくらいの時間がが経ったのだろうか。舩見さんは腕を、そっと私の背中に回し、私を自分のそばによせた。そして私を纏っているバスタオルを、そっと外した。

バスタオルは、音を立てずに私の足下に落ちた。

私が彼を見つめると、彼もまた全裸で立っていた。

彼は私をそばによせたまま、私の乳房を丹念に揉みしだく。ゆっくりと、静かに、愛情をこめて。愛情がこもった彼のそれは、再び私を陶酔の世界へと導いた。

彼は私を愛撫しながら、情熱のこもった口づけをする。額に、頬に、そして唇に。

さらに彼の湿り気を帯びた唇は、首筋を経て腋、乳房、おへそを通り、さらに私の太ももや足首に到達した。

「アゥッ……ハァ……」

彼の唇が私の身体に触れるたびに、私は顔をしかめ、両手を動かした。

そして彼の唇は、私の胸の芯を捉える。

彼は舌をコロコロと転がし、気が済むまで胸の芯を弄ぶ。小さく柔らかかったそれは、彼の攻撃で、私が思っていた以上に硬くなった。

私の乳首がつん、と立ったのを確認した彼は、ゆっくりとした動きで、私の果実を愛撫する。

彼が私の乳房を揉みしだくリズムに合わせて、彼の背中を丹念にさすってあげる。

やがて私はてのひらで彼の顔を引き寄せると、自分から彼にキスをした。

少しびっくりした表情を浮かべた彼。だが彼は一瞬間をおくと

「愛している」

といい、全身に愛の刻印をつけていった。

そしてゆっくりと私の中に入り……私を絶頂に導いたのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。