そしてゆっくりと私の中に入ると、思い切り力と情熱、そして愛情をこめて、私の中をガン!ガン!と突きまくった。
「イヤ────────────────ッ!!!イヤ──────────────ッ!!!」
「ダメ──────────────────────────────────ッ!!!」
「バッカ─────────────────────────────────ッ!!!」
ワタシはうつ伏せの姿勢にもかかわらず、口をずらして大声を出し続ける。
壁が薄い部屋だったら、ワタシも少しはおとなしくしているだろう。
しかし今は深夜で、私たちのいる部屋はとても広く、そして壁も厚い。少なくても、私たちの叫び声が、外に漏れる心配はない。
「もっと派手に乱れてみろよ、ふーみん。ここには、僕たち以外に誰もいないんだからさ」
それに、と彼は言葉を続ける。
「君みたいに、一流大学を出て、一流の出版社に勤めている女性が、快楽を貪る様子を見るのが、俺は好きなんだよ。普段真面目くさって顧客や取材相手に対応している時と、ベッドでのハレンチな姿とのギャップが、男性にはたまらないのさ」
ワタシの一番深い部分をガンガンと突きながら、煽るように遠が話しかける。
ふーん、コイツは私をそんなイメージで見ていたのか。
だったらお言葉に甘えて、派手に暴れるといたしますか……というわけで、ワタシは欲望のままに、ハレンチな言葉を叫び続けた。
「トォォォォォォォォ───────────────────────────ッ!!!」
「オッッッッッッッッキィィィィィィ─────────────────────ッ!!!」
「カッッッッッッッッタァァァァァァイィィィィ────────────────ッ!!!」
「ワタシィィィ、コワレルゥゥゥ──────────────────────ッ!!!!!」
「コワレチャウカラァァァァ───────────────────────ッ!!!!!
「ダメェェェェェ────────────────────────────ッ!!!!!」
「ダメナノォォォォォ───────────────────────────ッ!!!!!」
「ダメニナッチャウゥゥゥゥ────────────────────────ッ!!!!!」
1回のセックスで、こんなに叫び声を上げた記憶はない。
そのくらい、遠とのセックスは気持ちがよかった。
だが、それでも彼は満足してくれない。ワタシはもうヘトヘトなのに。
「モウ…………ダメ…………トウ……ダシテ…………」
私を突き、かき回している間も、遠の掌は、ワタシの胸を、乳首を弄び、愛撫する。
コイツは、どれだけおっぱいフェチなんだよ。
「いいや、まだまだだ」
彼はワタシの耳元で囁くと、長く逞しいイチモツを再び引き抜き
「上にまたがれよ」
と、エラソーにワタシに指示する。
フン、こうなったらこっちもヤケだ。
やられっぱなしは悔しいから、今までの辱めを晴らして見せようとばかりの勢いで、私は彼の上にまたがった。ありったけの力を振り絞って激しく腰を振り、太ももで彼のイチモツを締め付ける。
さすがにこのときは遠も顔をしかめたものの、効果があったと思ったのもほんの一瞬だった。彼は私のカラダを支えるふりをして、しっかりとワタシの胸を揉みしだく。丁寧に、愛情をこめて。
もう、私は限界だった
「オネガイ……ダシテ……オモイキリ……ダシテ……」
ワタシのつぶやきを聞いた遠は、とどめとばかりに、私の中を強烈に突いた。
その瞬間、ワタシの周りの景色は白く覆われ、なにも見えない状態になった。
同時に、分厚かったはずのワタシの理性は、とうとう崩壊の時を迎えた。
「アァァァァァァァァァ──────────────────────────ッ!!!」
そして
「イッチャウゥゥゥゥゥゥ─────────────────────────ッ!!!」
「アタシ、イッチャウゥゥゥゥゥゥ─────────────────────ッ!!!」
ワタシの最後の絶叫と同時に、彼も限界を迎えたようだ。
「ウッ!」と短くうめくと、自分のエネルギーを、私の中に注ぎ込んだ。
「モウ……ダメ……」
ワタシは遠の胸に倒れ込み、しばらく動けなかった。
彼はそんな私に優しくキスをすると、そのままゆっくりと髪を撫でてくれたのだった。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
広い寝室に設置されたベッドの上に横たわる、私と遠の口から吐き出される息は、まだ激しいままだ。
私はゆっくりと視線を遠に向ける。
掌を、彼の分厚い胸にそっと置き、ゆっくりと乳首を弄ぶ。
彼はにっこりと笑うと、私の髪を優しく撫でる。
彼の指が私の髪に触れるたびに、快感が走る。
ついさっきまで、私の中で暴れていた彼のモノが急速に縮んでいき、私の襞にまとわりついている。私の芯と彼のモノが接触するたびに、失神しそうなほどの強烈な快感が、体内を駆け回る。
彼は気が済むまで髪を愛撫すると、彼の手は再び私の乳房に向かう。
そして、未だ硬いままの私の乳首を、指を使って弾き、くすぐり、つまみ、愛撫する。
「アアッ……ハアッ……」
なにするのよ?という感情をこめ、私は彼を見つめる。
彼もしばらくの間私を見つめると、私の唇に優しくキスをした。そして自分の舌を、私の口にこじ入れてくる。
「ピチャピチャ」という猥雑な音が、しばらくの間部屋に響いた。もちろん、彼の掌は私の乳房を弄んでいる。
やがて、彼はゆっくりと私の中から抜くと、再び私を見つめていった。
「文世……愛しているよ」
そう言うと、両手を私の背中に回し、優しく抱きしめた。
抱かれたままの状態で、私は彼に問いかける。
「あんたってさ……どんくらいおっぱいが好きなんだよ」
フーッと長いため息をついた後、彼は答えた。
「俺が孤児だっていうのは、君も知っているよね。俺は生まれた時から、両親の顔を知らない。だから物心ついた頃から、おっぱいに憧れていたんだろうね」
綾野遠。近い将来日本、いや世界のファッション界をしょって立つであろう、将来を嘱望されるデザイナー。
彼の祖母は、日本を代表するブランド「Aphro I dite(アプロ アイ ディーテ)」の創始者にして、日本ファッションデザイン界を代表する大物デザイナーである綾野芽衣……というのが、公式に発表されているプロフィールだ。
だがその正体は、彼の口から明かされたように、パリでその日暮らしの日々を強いられていたストリート・チルドレンだ。彼の祖母は、所用で訪れたパリの裏通りで彼と出会い、そして彼を引き取り、自分の手で育てた。
だから彼の本名、生年月日、出生地は本人もわからないため、全てが謎だ。
「遠」という名前こそ祖母が名付けたものだが、戸籍上の誕生日は、パリで2人が初めて出会った日になっている。年齢は、本人が「2歳」と答えたので、それを青年にした。だが何分幼少時のことなので、本当に2歳だったのかどうかは怪しい。
だが私にとっては、そんなことはどうでもいい。
誠意を持って愛してくれさえすれば、それでいいのだ。
「ふーみん……君は、両親が抱き合っているところを見た記憶があるか?」
私の乳房を揉みしだきながら、彼は私に問うた。
うーん……と、私はいったっきり、そのまま黙っていた。
「仲間と、そういう話をしていたの?」
「仲間の友達が『俺、親がセックスしている現場を何回か見たことがある』という話をしていたのを思い出しでさ。それで、君の両親はどうなの? とおもった」
「フランスでは、それが当たり前なの?」
「ああ。『パパとママは、これから仲良くしたいから』とか『兄弟や姉妹が欲しくないかい?』というような言い方で、子どもに早く寝なさいということはあるらしいよ」
「ふーん、そうやって子どもを寝かしつけて、それから二人っきりの世界に……」
「まあ、そうなんだろうね」
といいながら、遠は私の頬に優しくキスをする。