「アア、おいしい!」
口の中に広がる独特な味覚に、私は思わずにっこり微笑む。
「うまいだろ、これ。ブルゴーニュ産のワインなんだぞ」よっしーは胸を反らせる。
「高いんだろうな」
「1本1万5,000円って書いてあったぞ」
「高い!」
「そりゃ高いさ。でもな、40階の部屋から夜景を眺めながらワインを飲むという機会は、そうそうないからな。この機会にじっくり味わおうよ」
といいながら、よっしーは私のグラスに2杯目のワインを注ぐ。
「飲んでないよ」といいながら、私も彼が持っている、空のワイングラスにワインをなみなみと注いであげる。
「おいおい、グラスからこぼれるほど注いでどうする?もったいないだろうが」
「じゃあさ、こぼれそうな分をワタシの口に注いでよ、あなたの口からさ」
「なんだとー、そっちがそうでるのなら、お望み通り僕の口から飲ませるぞ」
よっしーはソファに座ると、身をかがめてテーブルに置かれていたワインを口に含んだ。そして私に近寄り、自分の唇を、慎重にワタシの口に重ねた。私も彼からのワインを一滴もこぼさないようにと、ゆっくりと口を開け、彼から注がれる芳醇な液体と、逞しい舌の感傷を堪能する。
だが残念ながら、私はカレからの贈りものを全て受け取ることはできなかった。ワインを半分以上こぼしただけでなく、その多くは私の狭い胸の谷間を経由し、纏っているバスタオルを濡らした。
「あーあー、もったいない」
「そんなに沢山飲めるわけないでしょ。そうでなくても、私はお酒飲めないのに」
「よっくいうわ。いつもウィスキー片手に、パソコンの画面を睨みながら『ああでもないこうでもない』とぶつくさ言い、しまいには『上郷さん、これとそれと、どっちがいい表現でしょうか』なんていってくるくせに」
よっしーがおでこを軽くつつきながら、呆れたという表情で私に問いかける。
「ああ・・・まあ・・・それは・・そのう・・・」
私は曖昧にごまかしつつ、上目遣いに彼を見ながら、勢いよく彼にキスをする。
「ねえ、もウそろそろベッドに向かわない?」
といいながら、私は立ち上がってバスタオルを外し、生まれたままの姿になった。視線と気持ちは、ベッドルームにむいている。よっしーもすっくと立ち上がり
「なんだこの急展開は?話を逸らすな」
と口でいいつつも、カラダは戦闘モードに入っていたらしい。腰に覆われているバスタオルからは、太く大きくなった彼自身がにょっきりと勃起している。
「なによ、やる気なの?『お前を抱きたい』と思っているのなら、さっさといいなさいよ」
笑いながら私は、よっしーが纏っているバスタオルを外す。
「やる気満々なのはそっちもだろ。その気がないオンナが、立ち上がると同時に素っ裸になるかよ」
彼は笑いながら私の背中に手を伸ばし、そのまま一緒にベッドルームに入った。
「みどり、きれいだよ」
彼は私の耳元で囁くと、甘いと息を私の首筋に吹きかける。それを合図に、私は戦闘モードに入った。腕を彼の首筋に回して私に引き寄せると、彼の顔に熱烈なキスの雨を降らせる。彼も負けじと私の背中を、リズムと強弱を変えて攻める。
「ハァ・・・ハァ・・・ハーッ・・・」
背中に走る快感に我慢できなくなった私は、乳房を彼の身体に押しつける。もう我慢できなくなったのだろう。彼は私をベッドに沈めると、私の全身を愛撫しはじめる。耳たぶを甘噛みし、指で顔と胴体の端を軽く、優しく愛撫する。軽くキスをすると、情熱と欲望に塗れたよっしーの唇は、私の脇の下へと滑り込んだ。
「アアッ・・・ハーッ・・・イイ・・・感じちゃう・・・」
私の背中は彼の背中を撫でていたはずなのだが、いつの間にか両腕はアタマの方にあった。
「ヤダ・・・やめて・・・よっしー・・・感じちゃう」
私のカラダを走る快感に、思わず頭を左右に振る。その様子を見た彼は調子に乗って、私の狭い谷間を舌でコロコロと転がす。さらに彼は頭をお腹に、太ももに、そして細い足首に下げ、気が済むまでキスの雨を降らせた。気がつくと私のてのひらは彼の頭を掴み、ゆっくりと髪を撫でていた。
「ステキだよ、みどりん」
よっしーはにっこり微笑むと、目をキラキラさせて私の乳房を、時間をかけてたっぷりと愛撫する。てのひらを使って、端からゆっくり乳房を揉みしだかれるたびに、私はベッドの中で燃え上がり、あられもない声を出し続けた。
「ダ・・・ダ・・・ダメ────────────────────────ッ!!!!!」
「イ・・・イ・・・イヤ────────────────────────ッ!!!」
「ヤ・・・ヤ・・・ヤダ────────────────────────ッ!!!」
しかしいくら私が叫んでも、それでやめてくれるよっしーではない。気が済むまで乳房への攻撃を続けると、今度は指を私の中に入れてきた。1本、2本、軽く強く、浅く深く、彼は自分の指を挿入し、リズムとテンポを変えて引っかき回す。
「ウ・・・ウウッ・・・ヤ・・・ヤダ─────────────────────ッ!!!」
私は時に身体をエビ反りにし、時に左右にくねらせ、足をばたつかせて抵抗する。しかし私が抵抗すればするほど、彼は私の身体を押しつけ、面白がって指で秘部をかき回す。さらに彼はワタシの口を閉じさせようと、自分の舌を私の舌に絡ませてくる。
「グ・・・グ・・・ウ────────────────────────ッ!!!」
「もっともっと気持ちよくさせてあげるよ、みどりん」
私はすでに息も絶え絶えで、声も満足に出ない状態だ。そんな私によっしーは。乳房を揉みしだきながら、すでに硬くなっていた乳首にキスの雨を降らせる。
もうこの時点で、私の理性は完全に崩壊した。
「もう・・・いい加減にして・・・」
「早く・・・ちょうだい・・・」
おそらくよっしーは、私がこうなる状態を待っていたのだろう。1回首を縦に振ると、カチカチに硬く屹立した彼自身を、思いきり私の中に打ち込んだ。
「ハグッ!!」
強烈な衝撃に、ワタシは思わず言葉にならない言葉を出した。よっしーはにっこり笑うと、グイグイと私の深いところをえぐり、かき回していく。
「アアッ・・・アアッ・・・アアッ・・・アアッ・・・アアッ・・・」
「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・」
彼が動くたびに、私の目尻からは涙が出てくる。なにこの感覚は。必死になって止めようとするが、彼が動くたびに涙が溢れて止まらない。
感じたい。
もっともっと感じたい。
彼の愛を、ひとつ残らず受け止めたい。
「ダメ・・・ダメ・・・ダメ・・・ダメェ・・・」
息も切れ切れに私はよっしーに囁く。でも彼は止めない。
私が何かアクションをするたびに、彼はリズムを変えてきた。左右にゆらし、回し、前後にガンガン突いてくる。彼が動くたびに、私の意識は次第に遠のいていった。
このまま、やられっぱなしは悔しい。何か反撃の手立てを考えないといけない。
そう考えた私は、旅館で初めて彼に抱かれた夜の再現を狙い、足首を交差させた。
以前何かで読んだことがある。女子が足首を交差すると、男性はあまりの快感に我慢できなくなって、勢いよく女子の中にぶちまけるということを。
それはよっしーも同じだったらしい。視線を向けると、彼の顔が歪んでいる。
フフフ、面白い。もっともっとやってあげるね、よっしー。
調子に乗った私は、足首を交差させては外しということを繰り返した。彼もムキになり、愚ガンガン私の中を突いてくる。
もう私は限界だった。
「イヤ・・・ダメ・・・」
辛うじてつぶやくと
「イッ、イッ、イク────────────────────────ッ!!!!」
と絶叫した。
そしてよっしーも限界に達したのだろう。
ワタシの声を合図に、思いきり私の中に情熱を注ぎ込んできたのだった。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
私とよっしーはベッドの上で大の字になると、しばらくそのまま動けなかった・・・。