※この作品はR-18です。

時には甘えたっていいじゃないか   作:屋根上猫

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お久しぶりです( ˘ω˘ )
この物語には基本的には自分の手持ちの鯖が優先的に描かれます( ˘ω˘ )
描かれます……。



此度のこの子は初期の姿です。

Pixiv版【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11292075】



天才剣士は知識を得る

「マスター……気持ちがいいのか?」

「んっ、あ、あぁ……」

「そうか……」

 

 どこか、嬉しそうに微笑みを零す傍らの少女の起伏の少ない声音を耳に擽ったく感じながら、自分の下腹部に感じる熱に身を捩った。

 なぜに、なぜにこうなったのか……。そう多くは語らなくとも伝わるだろう。

 いつぞやの摩訶不思議イベントに駆り出された経緯が頭を過ぎる間も、体の熱が上がっていく感覚を覚えて、知らず知らずのうちに喘ぎを漏らしていた。

 彼女を部屋に招き入れてから幾許(いくばく)かの時が過ぎたのか、はたまたもうすでに数時間単位で過ぎたのか定かではない。それでもずっとこの安らぎにも似た心地良さに身を任せてしまってもいいかもと思える程に、既に自分の体が確かな熱に身を包まれていると自覚したのはつい先ほどのことだった。

 彼女の体に身を預けるように体を傾けていけば、どこかビクリと驚きとも取れる揺れを彼女の体から感じ取った。

 

「沖田……?」

「ん? どうしたマスター?」

「いや、なんでもない」

「……?」

 

 まるで心当たりがないかのように、こちらを見下ろす仄かにグレーを思わせる色の瞳が優しげにこちらを見ていた。自覚がないのか、俺の気のせいだったのか、どちらだろうと、彼女自身から嫌がるそぶりが見えないだけ良しとして、再度頭を彼女の首元へと落としていった。

 

 ベッドの淵に二人並びに座る二つの後ろ姿。片側には白い服をその身に纏う、ここカルデアに奇跡的に残った最後のマスターと、彼の重みをその身に堪能しているのは、褐色の肌に、どこか桜色を薄くしたかのような髪をショートカットに切りそろえたアホ毛が特徴的な少女。その名を魔神(人)・沖田総司。またの名を沖田オルタ、沖タ、魔神セイバー……etc――。色々な呼び名が人それぞれにあるであろうその少女ことサーヴァントを俺は沖田と呼んでいた。

 沖田総司と呼ばれる本来の少女と違う別側面の彼女のことをそう呼んでいるのはひとえに、オリジナルとも取れる桜セイバーが彼のカルデアにいないことに起因するだろう。まぁ、それはまた別のお話だ。

 そこにいるのは魔神(人)・沖田総司であり、それ以上でもそれ以下でもないのだ。

 

「はぁ、いったい……誰の入れ知恵だよ。んくっ……」

「誰の、あぁ……、デオンという少女……、いや少年? どちらだったか……ともかく、彼(か)のサーヴァントが言っていたぞ」

「なんとなく、そうだと思ったよ……っぁ……」

 

 なにを企んでいるのか、あっちらほっちらと彼女はなにやら色々なサーヴァントに声をかけているらしい。

 その最たる結果がこの現状なのだとすると、どうにも心が落ち着かない。

 彼女の口から『さぁ!私に甘えてくれ!!』と声高に言われたこともそうだが、半ば自室に戻る最中の廊下でダダダと走ってくる気配を感じて、身構えるのと同時、突進気味に体に感じる彼女の重みにそのまま床に倒れそうになったのを耐えた自分を褒めたたえたいところだった。

 どこまでも愚直にストレートに包み隠さずに、彼女は内に感じた感情を言葉に、行動に移す素直さには今では羨ましさすら感じてくる。昔の俺だったら、彼女みたいに素直に感情を口に出来ていただろうか……多分彼女ほどストレートには出来ないだろうと、彼女の素直さに舌を巻くしかなかった。

 廊下で、ふんすふんすとどこか息巻いているように見える彼女を自室に招き入れたまではいい。ただ、その後に『それで魔力供給ってなにをするのだ?』と口にされたときは、頭をハンマーで殴られたかのような感覚を覚えたものだ。ベッドに倒れふして力なくベッドに拳を叩き下ろした自分は悪くないはずだ。

 ベッドに倒れふした俺を見て、なにを思ったのか、自分の言葉が足りないとでも思ったのだろう。

 

『すまない。言葉が足りなかったようだ。魔力供給という事柄は知っているのだが、いかんせん……私の成り立ちが複雑でな。一度きりのつもりだったのもあって、そういったことの詳細が決定的に欠如しているのだ。だから、その詳細を教えてくれないだろうか? そして、私にそれをやらせてくれ』

 

 と、口にするものだから、顔に熱を感じながらもまた力なくベッドに拳を下ろしたのは悪くは、悪くはないよな?

 

 結局、その後……恥ずかしさを内に感じながらも、魔力供給(意味深)の詳細を出来るだけ簡潔に説明すると彼女の口から『それはマスター的には嬉しいことなのか?』とどこまでもまっすぐな瞳がベッド横に腰掛ける少女から向けられているのを感じて顔を背けると目ざとく内面を見透かしたかのように『嬉しいのか』と嬉色を滲ませた声音で言われ、退路がどこにもないのだと受け止める他なかったのである。

 そして、今にいたるわけだが……。まぁ、あれだ……。

 先ほどから下腹部に感じる、沖田の右手に包まれた愚息の先から欲が溢れ出ている程度には、気持ちよさが体を包んでいるとだけ言っておこう。

 

「くっ……、沖田……」

「ん? どうした?」

 

 こちらのことなど意に介さず……というわけでもないのだと思う。きっと、ではなく確実に彼女は知らないのだろう。イ(・)く(・)というモノを。確かに説明で省きはしたが、それでもと思うも、与えられる微弱ながらも脇立つような快感に、体の奥底が震えだす。

 

「はぁ、はっ……あっ……ダメだ……イく……」

 

 傍らで『何処へも行かせないぞ?』と何とも見当違いな言葉を耳に受けながらも、愚息から吐き出される魔力の果てに体を震わした。

 

「あっ……、これは……?」

「ッ……、あ……えと、これは、その……」

 

 まさか、本当にアレコレと教えなくてはいけないのかと顔が熱くなってくる。いや、確かに色々と説明を省いたのは自分なのだけども、くっ……新手の罰かなにかかこれは。

 

「射精だよ……。そこに魔力が宿ってる……らしい。それを体内に取り込むことで……魔力を得られるんだよ」

 

 だんだんと恥ずかしくなって俯き気味に目を伏せた先には、一際目立つように彼女の手に彩られるように付着する精液が視界に映った。その手が徐々に上へと向かっていき、何事かと彼女の顔を見上げると、どこか物珍し気に付着しているソレを見ていた。

 何とも居た堪れない感覚を覚えながらも、彼女がなにをするのか目が離せずにいると、徐ろに手に付着したソレを彼女は舐め上げた。

 

「お、沖田……?」

 

 掛ける言葉に返答は無く。どこか光悦と自らの手に付着しているソレを彼女は舐めあげている。徐々に湧き上がる居た堪れない感覚に耐え切れず顔を伏せるのと、彼女の喉が鳴ったのは同時だった。

 

「ふぅ……確かに、魔力を感じるな。そして、どこか美味しく感じる」

「さい……ですか……」

 

 恥ずかしさに俯くしかなかった。

 胸を包む居た堪れない気持ちに拍車をかけるように、彼女は上機嫌に言葉を紡いでいく。

 

「これで、終わりではないのだろう? 次はどうすればいい?」

 

 本当に続けちゃっていいのか? 何も知らないのであればそのままにしても時には許されるのではないのだろうか?

 そのまま朧げな思考のままに吐く息もまばらな俺から返答が返ってこないことに、沖田は不安に駆られたのか優しげな声音が俺に降りかかる。

 

「マスター、大丈夫か? 気持ちよくなか――ッ……?」

 

 見上げて見れば心配そうに、こちらを覗き見る瞳が大きく揺れた。

 それが、どういった意味なのか……俺の顔になにか付いていたりするのだろうか? 分からない。分からないけれども、どこか少しだけ得体の知れないものを見たかのように、忙しなく視線を彷徨わせている沖田が視界に映った。

 

「おき、た……?」

「なんだ? マスター?」

「どうしたの……?」

 

 なおも、自分の今の状態を理解できていないのか沖田は目をパチクリとさせて、分からないと小さく答えた。

 

「分からない。分からないんだマスター。今のマスターを見て、反射的に手が出そうになった。何をすればいいのか分からないのに……可笑しいな。何故だろうな。マスターは……これがどういった気持ちなのか、わかるだろうか?」

 

 こちらを覗き見る期待を含む瞳が、なにかを求めるかのように揺れ動いている。

 自分の体に訪れた変化の名前を彼女はまだ知らない。いや、言葉としてそれは多分きっと、理解しているはずなのだ。その感情に、その心の揺れに、その言葉が当てはまることを彼女は知らないだけなのだ。

 本当に、俺がそれを教えていいものなのか?

 

「マスター、教えてくれ……私は、マスターに教えてもらいたい」

 

 そんな内心を見透かしたかのような言葉が、今度は俺の心を大きく揺らしていった。

 開きかけた口がパクパクと、音もならずに閉じていく。未だに迷いを抱える俺とは反対に、彼女は本当にどこまでも真っ直ぐだった。

 

「そ、それは……多分、い、愛しさって奴じゃないのかな……?」

 

 自分で言っていて恥ずかしくなる。口にしてしまえばなんともまた安っぽくなるものだ。実際それが当たっているのか分からない。彼女が本当にそれを感じ取っているのかもわからないのに。

 俺は恥ずかしさからさらに言葉を重ねて行った。尚の事恥ずかしさが募ることも知らず。

 

「俺も、よく分からないんだけど、そ、その……もっと、こうしてあげて喜ばせたいとか、もっと、色んな表情を見たいとか……あ、えと……多分、そんな感じの感情だと思う……」

 

 最終的にやっぱり恥ずかしくなって、ベッドへと逃げ込むように枕を道連れに顔を隠して仰向けに倒れ込んでいた。

 いや、恥ずかしいって……。百万歩譲って教えるにしたって、それを誰が実戦形式で教えれるんだよ。無理だよ。俺には無理だよ恥ずかしいよ。

 枕越しに声にもならない埋めき声を出していると、ベッドが僅かに軋む音を上げた。

 それから程なくして、枕越しに何かが乗っかった。

 

「マスター、顔を見せてくれ……なんだか、寂しい……いや、切ないんだ」

 

 すぐ目の前で聞こえる声、枕越しに聞こえるその声は不安で彩られていた。

 体に覆いかぶさるような温かみがそこにあった。誰か、なんてとぼけるつもりもない。

 沖田が、俺に覆いかぶさっているのだ。枕越しにお互いを見つめ合って、お互いの体温を肌に感じて。左手を絡め取るように優しく包む沖田の手は、妙に暖かった。

 

「あ、あぁ……分かった。その、少し顔をどけてくれないか……」

「うん、分かった」

 

 左手はどうにも手を離してくれない。空いた右手で枕を退かすと、こちらを見下ろす瞳と目があった。

 安心したような優しい目つきで、こちらを見下ろす二つの目。なんだか歯痒くて、思わず目を逸らしてしまう。

 

「マスター、目を逸らさないでくれ。私を、私を見てくれ」

 

 そう言われてしまえば、逸らすのも忍びない。かといって恥ずかしさが残るせいか、思い通りに視線が動いてくれなかった。

 瞳を覗けばこちらを見下ろしていて、なんども見ては逸らしを繰り返していくうちに、ピトっと彼女の左手が頬に添えられていた。

 

「マスター……」

 

 懇願するかのような声音だった。どこか泣きそうな音を交えた震える声音で、彼女はこちらを見下ろしている。

 

「どうして、だろうな。先程から心がざわついているんだ。マスターにもっと触れたいと、そう思ってしまっている。これが愛(・)し(・)さ(・)というやつなのか?」

「だと、思う……」

「そうか、そうかそうか。マスターも分からないことだったか……そうか……」

 

 曖昧な答えに、沖田は微笑みをこぼした。

 

「なぁ、マスター。触れてもいいか……?」

「さっきから触れてるだろ?」

「それも、そうか……」

 

 そう言って、彼女は顔を下ろしてきた。

 軽く触れ合う唇。少しして顔を上げた彼女は、自分の唇に手を当ててなにか思案するように目蓋を閉じていた。

 そして、また瞼が空いた時、彼女の顔がまた降りてくる。チュッ、チュッと二回唇を啄まれた。

 

「これが、接吻か……心地いいな。マスター、私は次は何をすればいい?」

「え? いや、その……」

「マスターが喜ぶことをしたい。だから、教えて欲しい。私に、何をさせたい?」

 

 心臓が跳ねた。驚く程に、静かになにかを突き破るかのように、彼女は俺の心を掴んでみせた。

 そうだ。結局のところ変わらないんだ。

 彼女が俺に甘えてくれと言ったように、彼女の行動はそこに収束している。

 なら、ならば俺はその期待に答えねばならないのだろう。

 まぁ、それでも……やっぱり恥ずかしい――。

 

「まかせる……」

「任せる。難しいことを言うなマスターは」

 

 口をついて出たのは震える四文字だけだった。

 沖田がそれに対してどう行動するのか、それが楽しみでもあったのもあるのかもしれない。

 魔力供給というものがどういったものなのかの説明は簡潔にでも説明はしたのだから、それ以上はもう色々と恥ずかしさで限界なのである。言ってしまえば逃げみたいなものだが、それは言わぬが花というやつだ。もうすでに心の中で俺が白旗をブンブン振り回している。これ以上は許容上限突破しちゃうとこれでもかとブンブン振っていた。

 

「沖田のことは信頼しているから、何をしても……許すよ」

 

 瞬間、また瞳を大きく揺らしていた。

 

「先程から感じていた、この『ゾクッ』という感覚も……愛しさなのか?」

 

 ん~~。それは、う~ん。俺が言うの? これを? これも教えなきゃなの? やだ、もう白旗を振るう腕はパンパンよ?

 こちらを見る沖田の顔は、ありありと教えてくれと書いてある。

 最早言葉を貰うまで動かんというような意志すら感じる。

 

「それは……まぁ、愛しさの一種なのかな……?」

 

 そうか。と小さく呟いて、彼女は顔を下ろした。また唇が触れ合うのかと思えば、そのまま過ぎ去り首筋にピチャッと音を響かせたのち、ぬめりを覚える温かみが首筋を這った。

 震える体に小さく漏れた喘ぎに、沖田は顔を上げた。

 

「すまない。大丈夫か?」

 

 俺の漏れ出た声に何を感じ取ったのか、心配そうにこちらを見下ろしている。

 

「大丈夫、ちょっと擽ったかったというか、その、気持ちよくて声が、出た、だけ……だから……」

 

 恥ずかしさを隠さずに思ったことを言えば、沖田は嬉しそうにそうかと、また顔を下ろしていく。

 首筋をなぞる様に舌が這っていく感覚に、擽ったくも僅かに感じる気持ちよさに身をよじる。

 未だに繋がれている左手は、彼女によって押さえ付けられており自由な右手で口を塞ごうにも間に沖田がいるせいで、行くあてもない右手は程なくして沖田の左肩へと不時着していた。

 

「んっ、ちゅっ、れぅ……」

 

 首筋を強く吸われる感覚に、大きな声が漏れた。

 

「今のは、気持ちよさそうだったな……」

 

 と、耳元でそう言うと、また首筋を強く吸い上げていく。

 確かに気持ちよくはあるけれども――。

 

「そういうのは、常にやるんじゃ、なくて……、いつ来るか分からないように焦らすのが……って、俺は何を言っているんだか……」

「ふふ、そうか……心得た」

 

 ことさら気分を良くした沖田が、首筋に舌を這わせたままに上へと矛先を上げてくる。

 耳たぶにたどり着くと、カプッと甘噛みが耳を襲った。

 

「はむっ、ちゅぅ、マスター……」

 

 ゼロ距離で耳を震わす沖田の声に、体が大きく震えだす。

 

「そうか、耳はダメか……マスター」

 

 色香を纏う普段より意図的に低くされた声音が、耳をくすぐった。

 じゅるっ、と耳元で聞こえる水音に堪らず一際大きな声が漏れ出ていった。

 それから、一体何秒。いや何分そうされていたのだろう。

 耳を擽るのが声音だけではなく、吐息も多分に混じり出してきた頃、久しく沖田の顔が視界に映った。

 

「マスター……マスター……」

 

 先ほどより打って変わって、その吐息には多分に興奮が含まれていた。

 それは、たぶん自分もそうだと、自分の胸が上下している感覚に苦笑を漏らして沖田を見やる。

 

「マスター、私はマスターが……」

 

 その先を言葉にしないままに、唇を触れ合わせた。

 今度は俺から、と舌を唇に割り込ませると、数俊だけ驚きに身じろぎ、すぐさま舌を吸い上げる沖田がいた。

 口の端から漏れる吐息が熱い。

 まだこの熱は冷めることはないのだろう。少しずつ過ぎ行く時間も忘れて、お互いの唇を堪能していた。

 

 

 

 

 

~続く……?~




無知ックスて基本無知な相手を攻めるじゃないですか……

無知な相手に教えながら責められるってなかなかないと思うんです(´・ω・`)

そういうのがあってもいい……無知とはそういうものだ。

というわけで、お久しぶりです。
ちゃんと生きております。
こちらの存在を忘れているわけではないです
生きてます( ˘ω˘ )
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