「今日も1日無事に終わったな。それじゃ解散だ。くれぐれも問題は起こすなよ」
そう言葉を残し朱実は教室を後にすると、途端に教室は話し声で満ち始める。
折角学校が終わったんだから駄弁ってないでさっさと帰宅すればいいのに。
芽依はそんな事を思いながら転移魔法を発動させ、姉の部屋に直帰する。
「えいっ」
そしてそのままベッドへ飛び込んだ。
ぼふっと身体が跳ね、甘い香りが全身を包み込む。
枕に顔を埋め、芽依はその芳しい姉の香りを目一杯体内に取り込んだ。
「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん」
幸せだ。
肉体が、細胞が、神経が、心が、魂が。
和水芽依を構築する全てが幸福に包まれる。
「ん♥ お姉ちゃぁん♥ 芽依、お姉ちゃんともエッチなことしたいよぉ♥」
ぐりぐり枕に頭を押し付けながら、芽依は妄想を膨らませる。
大大大大好きな紅音との性行為ですら天にも昇る至高の快感を得られたのだ。
もしも相手が紅音よりも大好きな最愛の姉なら、一体どれだけの悦楽を得られるのだろうか。
それを想像しただけで全身が興奮し下腹部に熱が宿った。
「でも、流石にお姉ちゃんに酷いことはできないよ……」
だが一転して熱せられた思考は冷却され、声には悲しみが乗せられる。
芽依自身紅音を犯しておいて何を今更と思うが、それでも姉に酷い仕打ちはしたくなかった。
もっとも実の妹が想い人を犯してると知ればその瞬間姉は絶望するだろうから本当に今更ではあるが。
でもそれでも。姉に直接危害を加えることは。姉を汚すようなことはしたくなかった。
「……紅音お姉ちゃん家に行こ」
沈んだ気分を切り換えるため、芽依は家を出て隣家に足を運んだ。
憂鬱とした気分を発散するにはやはり自慰を行うのが手っ取り早いのだ。
芽依はとりあえず紅音の両親が帰宅してる事を視野に入れチャイムを鳴らす。
「……め、芽依ちゃん……な、何か用?」
「あれ? 紅音お姉ちゃん?」
そうして誰かが出てくるのを待っていると、扉が僅かに開き隙間から紅音が顔を覗かせた。
扉にはいまだにチェーンが付いているようで、紅音の顔の手前には鎖が見える。
完全に不審者に対する対応の仕方だが、芽依は特に気にせず疑問を投げ掛けた。
「紅音お姉ちゃんなんで家に居るの? まだ学校終わってないよね?」
「そ、それは、や、休んだからだけど」
「そうなの? またサボったんだ。あ、入りたいから扉開けてくれる?」
そこで紅音の身体はビクリと震わすと、目をあちらこちらにさ迷わせ始める。
大方、再度襲われる事を危惧して家に上げたくないのだろう。
もっとも芽依がその気になれば魔法でどうとでもなるため、あまり意味のある行動ではないが。
「え、えっと、あ! そ、そうだ! め、芽依ちゃん遊びに行かない?」
「遊び? 何処に連れてってくれるの?」
「そ、そうだね。えっと、あ! この間新装開店したお店があるから、そこ行かない?」
「ん。いいよ。芽依は何処でも」
「そ、それじゃ仕度してく「外で紅音お姉ちゃん犯すのも愉しそうだしね」ーーッ」
今度はその綺麗な瞳が恐怖に震え、あり得ない者を見るような目を向けられる。
芽依からすれば外に出たぐらいでどうにかなると思ってる紅音の浅慮さがあり得ないのだが。
芽依はにっこり笑うと、紅音に告げた。
「外で犯されるか自室で犯されるか。好きな方選んでね、紅音お姉ちゃん♪」
芽依ちゃんは性欲の塊。