第二次性徴期を迎えると、人の身体は変化を起こす。
成長度合いに差はあるものの乳房は発達し初経は起こり……そして唐突に肉棒が出現する。
第二の性器とも後天的生殖器とも呼ばれるそれは突然現れる物にもかかわらず、現れた際には既に本能で消滅と具現化を行うことが可能となる。だが中にはそれがわからない者も居て、そういった者は消えるまで発散し続けなければならず、もしも芽依がそうで本当に困っていたら優しい彼女は丁寧に性について教えてくれるはずだ。
そうでなくとも小悪魔的な一面を持ち合わせる彼女は状況が状況ならば、一線を越えない範囲で悪ふざけの一環でそのような事も行うだろう。だが、今回は違う。脅迫され嬉々として自分の身体を教材として提供し性教育を率先して行う者など極わずかで、紅音はまかり間違ってもそのようなタイプではない。
だからその反応は至って当たり前のものといえた。
「ぁ、ぁぅ」
大切な場所を守るように身をよじり、胸部を右腕で隠し股間を左手で覆った紅音は現実逃避するように視線をさ迷わせる。そんな行動は更に情欲を煽るだけだということを、いい加減理解すればいいのに。
「あのね、紅音お姉ちゃん。黙ってるだけじゃいつまでも終わらないよ?」
「……ッ……」
「はぁ。仕方無いなぁ。それじゃ少し趣向を変えようか」
芽依はあからさまな溜め息を溢しながらベッドから立ち上がり、紅音にベッドに横たわるよう指示を出す。
彼女は当たり前のように躊躇するけれど、少し睨み付ければ慌ててベッドに寝転んでくれる。
本当に可愛い人だなぁと口元を綻ばせながら芽依は紅音の上に馬乗りになり、
「さてそれじゃ紅音お姉ちゃん」
満面の笑顔で両方の乳房へ手を伸ばした。途端に当たり前のように彼女の身体は強張り、胸部を隠す右腕に力が籠められるけれど、その最後の砦は一睨しただけで簡単に崩れ去る。
掌に感じる相変わらずの至高の柔らかさに酔いしれながら、芽依は人差し指と親指で乳首を摘まんだ。
「まずここはなぁんだ♪」
「お、おっぱひうっ!?」
「ぶっぶー。紅音お姉ちゃん、こんなのもわからないの? 正解は乳首だよ。ち・く・び。わかった?」
「い、痛い痛い痛い! わかったから引っ張らないで!」
「え~。なにその言い種。頭も悪ければ口も悪いの? 折角教えて上げてるのに、さ♪」
「ぃぎっ?!」
お仕置きとして指に思い切り力を入れて乳首を押し潰すと紅音の身体は跳ね、その目尻にはじわりと涙が浮かんだ。魔法で身体能力を強化していないとはいえ、乳首は元々神経が密集している箇所だ。子供の力でもそこを容赦なく押し潰されたとなればさぞ痛いのだろう。紅音は恥も外聞もなく泣きながら止めるよう懇願する。
勿論、そんな彼女の切実な訴えに耳を貸す理由はない。むしろ苦痛に歪むその表情は芽依からしたら実に甘美な代物で、嗜虐心が存分に擽られもっともっと苛めたくなってしまう。
「ひぐっ。もう止めて。なんでこんな酷いことばっかりするの……」
「酷いことって、心外だなぁ。芽依は小学生に勉強を教える事もできないお馬鹿な紅音お姉ちゃんに、逆に勉強を教えてるだけだよ? ま、そんなことはどうでもいいか。それより次の問題だよ。おっぱいは一体なんの為にあるのでしょうか? あ、言っとくけど答えない場合は即中出しセックスだからね。わかった?」
無言を貫かれては興醒めなので、先んじて答えない場合どうなるかを教えておく。
最も答えたとしても後で中出しセックスはさせてもらうつもりだし、紅音も今凌いだ所で単なる先伸ばしにしかならないことはわかっているだろう。だがそれでも人とは垂らされた僅かな希望にすらすがる生き物なのだ。
例えそれが希望の皮を被った絶望だとしても。
「ッ……あ、赤ちゃんに母乳を与えるため……」
「ぶっぶー、またまた不正解だよ」
「……え? 待って、なんで……だって、え……?」
「あ~あ。やっちゃったね、紅音お姉ちゃん」
動揺する紅音を嘲笑いながら、芽依は無詠唱で拘束魔法を発動させた。
虚空より飛び出した鎖が紅音ごとベッドに巻き付き、紅音は左手で股間を隠す姿勢のまま固定される。
何か良からぬ気配を感じ身体を必死に捩ろうとする紅音の右乳房へ芽依は顔を近付け、
「紅音お姉ちゃんのおっぱいを含めた全身はね、欲望をぶつけられる為にあるんだよ♪」
何の躊躇いもみせずその白い果実へと噛み付いた。
比喩ではない。文字通り果物を食べるように顎に力を入れて、芽依は犬歯を胸に食い込ませたのだ。
凄まじい悲鳴が室内に響き渡り、紅音の身体が勢いよく暴れだす。だがどれだけ身体を動かそうとぎしぎしベッドが軋むだけで、鎖が外れることはない。
「ふぁにこれ、すっほくおいひい♪」
そんな痛みに悶え苦しむ紅音を他所に、芽依はといえば一心不乱に血液を吸い上げていた。
弁明しておくと芽依が紅音の胸に歯を突き立てたのは、ただ大好きな彼女を痛め付けて嗜虐心を満たしたかっただけで別に血が飲みたかった訳ではない。そもそもそんな性癖を芽依は持ち合わせていない。
だが、だというのに。彼女の血液が口内に広がった瞬間、芽依は彼女の血にハマっていた。血だというのに全く臭みはなく、ただただ濃厚な味わいが口の中を駆け抜け、どばどば幸福感が溢れだしてくる。
「っは! いけないエッチしに来たんだった!」
紅音の血液に酔いしれていた芽依は本来の目的を思いだし、おっぱいから口を離す。
くっきり歯形の残った彼女の胸は滲み出た鮮血と唾液によってぐちょ濡れになっていて、それがまた言いようもない淫靡さを醸し出している。涙でグショグショになった彼女の顔と合わさり、芽依の興奮は高まる一方だ。
最早勉強会など放棄していつも通り滅茶苦茶に犯し尽くしたい欲求に駆られながら、至って冷静な体を装い笑いかける。最もその眼には欲望がギラギラ燃えていて、口元も真っ赤に濡れてるせいでその笑みは見るものに恐怖しか与えないが。
「もうそんなに泣かないでよ。それにしても血まで美味しいなんてどうなってるの? 性的にも食物的にも美味しいなんて反則だよ。……ねぇ、聞いてる紅音お姉ちゃん?」
「……ぃゃ……」
「ん?」
「……もう嫌だ……もう嫌だよ……。……お願いだから……もういじめないで……」
「……」
なんと言うか、この人はわざとやっているのだろうか。
そう思わずにはいれないほど、的確に嗜虐心を揺さぶる言葉ばかりを並べる。
拘束されて身動き取れない状態で泣きながらいじめないでと訴えられても、いじめたい欲求ばかりが溢れてきて手を緩めようとは微塵も思えないのだが。本当にこの人は、仕方ない人だ。本当に。
「それじゃ次の問題♪」
こんな小学生を誘惑ばかりするイケないお姉さんにはお仕置きが必要だろう。
芽依は自らの股間を押し付けるようにして紅音の身体の上を移動し、鎖骨の上までやってくるとスカートごとパンツを脱ぎ捨てて肉棒を出現させた。もう何度も見ている筈なのに、紅音は目の前に現れたその巨大な逸物に小さな悲鳴を漏らし咄嗟に顔を背ける。勿論顔を反らすことを許す芽依ではない。
芽依は両手で彼女の顔を両側から押さえると強引に正面を向かせ、そのまま陰茎と口が触れるかどうかと言う位置にまで顔を無理矢理起こす。彼女はせめてもの抵抗として口と目をグッと閉じるが、それが無意味な行動であると彼女はすぐに思い知ることになる。
「どうしてこれに刺激を与えると気持ちいいのでしょうか?」
「……ッ……」
「……あれ? 答えないの? そんなに中出しセックスしたい?」
「……ぁ……ッ!?」
少し脅すだけで彼女はすぐに目と口を開き、言葉を返そうとする。
だが彼女が言葉を発するよりも前に、芽依は目の前で開けられた魅惑の肉穴へと肉棒を無理矢理捩じ込み、驚愕を隠せずにいる彼女の瞳を覗き込みながら、情け容赦のないピストン輸送を開始する。
彼女の舌に陰茎を擦り付けながら、亀頭で喉奥をコツコツと叩く。紅音は苦しそうに呻き声を上げるが、芽依が動きを止めることはない。むしろ彼女が声を上げようとする度に陰茎を刺激する微細な振動に芽依の気分は良くなる一方だ。
「あはぁ♥おちんちんが震えて気持ちいい♥ 紅音お姉ちゃん気持ちよくしてくれるのは有り難いけど、早く答えないと次は中出しセックスだよ♥ 嫌なら急いで答えないと♥」
「ぇ……ぅッ……」
「もう紅音お姉ちゃん♥ 苦悶の声を上げてるだけじゃ意味ないってば♥ はぁ♥ もう仕方無いから答えを教えてあげるね♥ おちんちんに刺激を与えることで魔力は自動的に子種に変異するんだよ♥ その際に生じるのが所謂性的快感♥ 要するに気持ちいいのは副次的なものってことだね♥」
滂沱の涙を流す紅音を見下ろしながら、芽依は一方的に言葉を並び立てる。
「しかも魔力が多いほど一度で変換される魔力量は多量になるから、必然的に感じる快楽も普通の人より多いんだよ♥ だからね魔力が多い人ほど性欲は強くなる傾向にあるんだって♥ あはっ♥ つまり魔力保有量が桁外れな芽依が、紅音お姉ちゃんを犯しちゃうのは仕方無いことなんだよ♥」
「……ぅぇ……ッ……」
「あ、あとね♥ 基本的に魔力量に比例して一度の射精量は多くなるし、濃度も濃くなるんだよ♥ だから芽依の精液をいっぱいい~っぱい注いだらきっと一週間以内には孕めるから、ママになる準備しといてね♥ あ♥ 芽依もうイッちゃう♥ 芽依の濃厚なミルクでお腹一杯にしてあげるね♥」
言うな否や芽依は肉棒を根本まで沈み混ませると沸き上がる衝動のまま精液を射精し、潮を撒き散らす。
先端より吐き出された大量の粘液は紅音の意思を無視して喉を通り胃の中へ注ぎ込まれる。あまりの粘度に紅音は呼吸困難に陥るが、芽依から放たれる精液の勢いは衰えることなく紅音の身体へ我先にと流れ込んでいく。
一頻り精液を射精し、紅音の身体に潮をぶっかけた芽依はするりと肉棒を抜き出した。
「あは♥ 紅音お姉ちゃん、芽依のミルクどうだった?」
「ぅぇ……げほぅぇ……ッ」
「あぁ折角出して上げたのにどうして吐いちゃうの? ……! あはっ」
当たり前のように胃へと入りきらなかった半固体状の精液を吐き出し、咳き込み、空気を求めて喘ぐ紅音の姿に、芽依の笑みはより一層深まる。まるで新しい遊びを思い付いたような芽依に、しかし紅音は気付かない。
「紅音お姉ちゃん、中出しセックスは嫌?」
「ぁぇ……ぅ……」
「そうだよね♥ 嫌だよね♥」
彼女は何も言っていない。言える状態ではない。
ただただ芽依は一方的に捲し立てる。
「いいよ♥ 今回子宮は休ませてあげる♥」
「げほ……ぉぇ……」
「ただしその代わり♥ 今回は魔力が空になるまでこっちを使うね♥」
「ッ……!?」
芽依は未だ正常な呼吸を取り戻せていない紅音の咥内に、再度肉棒を捩じ込んだ。
拘束された紅音に再び訪れた責苦から逃れる術はない。ただされるがままに咥内を蹂躙される。
引いて、突いて、引いて、突いて、咥内に濃密な粘液が流し込まれる。何度も何度もそれが繰り返される。
焦点の合っていた瞳は次第にあらぬ方向を向き白眼が覗く。素人目から見ても危険な状態だが、それでも芽依は行為を止めることはない。死ななければ魔法でどうにでもなるという思いが、それだけの力を実際に持っているという事実が、本来働くべき抑制をはね除け芽依を欲望のままに突き動かす。
「あはっ♥ 紅音お姉ちゃん失禁してる♥ そんなに気持ちよかった♥」
そしてそれから二時間程時が経ち、漸く芽依が肉棒を抜き出した時には紅音は悲惨な姿を晒していた。
完全に白眼を剥き意識を手放した彼女の口元からは精液が流れ落ち、お腹はぱんぱんに膨らんでいて、股関からは体液が流れ落ちているという誰の目をしても異様な状態。
「それにしても思った通りだ♥ 白眼を剥いて口元に精液を滴らせる紅音お姉ちゃんもエッチだよ♥」
だが芽依は心配するどころか、そんな彼女の姿に興奮を覚えていた。
いや、むしろ芽依がこの光景を見て欲情しないわけがない。なんせ芽依はこの光景を見るためだけに咥内だけに的を絞り、精を搾り尽くしたのだから。
「さて、いつまでも見てたいけどそろそろ後片付けしないとね。あはは、次はどんなプレイしよっかなぁ」
芽依は次回の性行為に思いを馳せながら残った魔力を使い後始末をしていくのだった。