「うん。お姉ちゃんの裸久々に見たけど相変わらず綺麗だね」
耳朶を打つ讚美の声に鈴梨は堪えるようにグッと歯を噛み締めた。
状況が状況なら照れもしただろうが、現状では幾ら褒められても全然嬉しくない。
むしろこんな辱しめを受けるぐらいなら一層の事、一思いに殺して欲しかった。
何が楽しくて妹に強要され全裸にならなければいけないのだ。
「でも手で隠してるのは減点かな。隅々まで観察するから手は後ろで組んで、足は広げて」
そんな恥ずかしい事絶対嫌。
そう突っぱねられればどんなに楽か。
けど、自慰中の映像という急遽の弱味を握られてる以上、従う以外に道はない。
鈴梨は言われた通り手は後ろに回し、足を開いて秘部をさらけ出す。
完全に露出した性器が外気に撫でられ、なんというかむず痒い気持ちになる。
「お姉ちゃん、陰部がつるつるだね。毎日綺麗に処理してるの? それとも生えてないだけ?」
頭の天辺から爪先まで。全身をねっとり舐めるように視姦しながら芽依は問いかける。
それに鈴梨は答えない。否、答えられなかった。
何故ならそれは鈴梨にとって数少ないコンプレックスなのだ。
15にもなるのに薄毛すら生えてこないなんて、口が裂けても言えることではない。
どうでもいいじゃん、と。
鈴梨は蚊の鳴くような声でぶっきらぼうに言い捨てる。
それだけで芽依はなんとなく察したのか、それ以上この件には触れなかった。
姉を脅迫レイプするような本性を隠してたはいたが、そういう細かな思い遣りを見せられるとやはり目の前に居るのは紛れもない妹の芽依なのだと痛感する。
「お姉ちゃんの大切な場所、もっと近くで見せてもらうね」
言うや否や芽依は鈴梨の前で膝立ちになり、二本の指で閉じたそこを左右に押し広げた。
大切な場所を初めて人に、それも妹に触られ、鈴梨は言いようもない感覚を覚える。
一方芽依は、姉の薄桃色の性器を少しの間まじまじと見つめると徐に指を離した。
そして再び閉じたそこに唐突に舌をあてがい、縦筋をなぞるように動かす。
ひゃん、と前触れなく陰裂に舌を這わせられた鈴梨の口から可愛らしい悲鳴が漏れる。
「ん。美味しい。……ところで今、ひょっとして感じた?」
「うるっさい。適当言わないで。妹に舐められて感じるわけないでしょ。今のは驚いただけ。それより無駄口叩いてないでやることやって、こんな気持ち悪い事さっさと終わらせてよ」
鈴梨は少し苛立ちながら辛辣な言葉を投げ放つ。
主導権所か社会的な生殺与奪権を握られてる状態で生意気言う事の愚かしさは理解している。
もしかしたら逆上されて見の毛もよだつ行為を強要される可能性だってある。
だが、それでも。やられっぱなし言われ放題なのは単純に気に入らなかった。
勿論これが無駄なプライド極まりない事は自覚しているが、生来の気質ばかりはどうしようもない。
「ふぅん。この期に及んでそんなこと言えるなんて、やっぱりお姉ちゃんはどんな時でもお姉ちゃんなんだね。……さて、それじゃお姉ちゃんも待ちわびてることだし、ご要望通りやることやろっか」
「私は待ちわびてなんかひゃ!」
鈴梨は咄嗟に反論しようとするが、最後まで言い切る事はできなかった。
芽依が再び陰裂を舐めたのだ。しかも今度はそれだけでは飽き足らず、右手の指先で左右に押し広げると、盛り上がった部分……
「あ、ま、ダメ! 芽依、そこダメ!」
鈴梨は慌てて両手を芽依の頭に頭に置き、無理矢理引き剥がそうと力を込める。
だが思うように力が入らず、押し退けることはできなかった。
嫌々と首を振る鈴梨を無視して芽依は何度も何度も大陰唇を舐め続ける。
時には下から上へなぞるように舐めあげ、時には擽るように舌先を動かす。
ぞくりぞくりと舌が這う度に言いようもない感覚が鈴梨の全身を突き抜けていく。
だが、しかし。それは絶頂するには些か物足りない刺激だった。
「いや! 芽依もうやめて! お願いだから! これダメ! ダメなの!」
永遠ともどかしさだけが募り続けるような攻めに鈴梨は声を荒げる。
人に舐められた事はおろか、自慰をする時は感度が高い陰核と膣しか刺激せず比較的時間をかけず果ててきた鈴梨にとって、大陰唇から齎される微弱な刺激は耐えられるものではなかった。
「ねぇ芽依聞いて! お願いだからやめて! ダメ! ダメなの! 無理なの!」
鈴梨が狂ったように絶叫するも、芽依は構わず舌を這わせ続けた。
だらだら滴り落ちてくる愛液を顔で受け止めながら、大陰唇だけを執拗に舐め続ける。
だが、しかし。芽依とて何時までも大陰唇だけをネチネチ攻め続ける気はなかった。
十分程経った頃、芽依はおもむろに左手の指先でクリトリスを軽く摘まんだ。
発狂し悶え苦しむ鈴梨にそれに気付く余裕はない。
「ッ!!?!?!?!!?!?!」
芽依は静かにぎゅとクリトリスを捻りあげた。
瞬間、鈴梨の全身に甘い電流が駆け抜けーー鈴梨は声にならない悲鳴を上げながら盛大に絶頂した。咄嗟に押し付けた芽依の口内にぷしゃぁと尿道から噴出した液体が流れ込む。
ごくりごくりと芽依の喉が鳴った。
「……ぷはぁ。ご馳走さま、お姉ちゃん。お姉ちゃんの体液美味しかったよ」
「はぁ。はぁ。はぁ……」
「さて、それじゃいきなり壊しちゃってもつまらないから今回はこれで終わりにするね。芽依はこれから用事があるからちょっと出るけど、勝手に監視カメラ撤去したりしないでね? もししたら芽依もそれ相応の対応するから。それじゃーね、お姉ちゃん。これからよろしくね」
芽依が退出するのを見届けるなり、鈴梨はその場にへたれ込んだ。
べちょりと、愛液で濡れた性器が床を汚した。
「う、うぅ。っひく。なんで、なんでこんな目に……」
芽依が居なくなった事で強がる必要が無くなったからか、自然と涙が流れ出た。
拭っても拭っても涙はぼろぼろ溢れでる。
それから暫くの間鈴梨は一人、犯された部屋ですすり泣き続けるのだった。