「……勝手にすればいいじゃん」
「うん。じゃあ勝手にするから足広げて?」
鈴梨が大人しく指示に従い足を開くと、芽依は早速秘所に右手を伸ばした。
ゆっくりと。まるで牛歩の如き速度で指の腹が縦筋の上を移動する。
「こうやって陰裂だけをなぞってるとどんどん切なくなってくるよね」
「そんなの、知らない」
口ではそう投げやりに答えるが、実際には芽依の言う通りだった。
陰裂がなぞられる度にむず痒さが電流の様に駆け抜ける。
それは回数を重ねるごとに募り、肉体を蝕み始める。
まるで昼間の再現だ。
だが、今回は昼間のように発狂したりはしない。
昼間の一件でこのもどかしい感覚を身体が覚えたおかげで、歯を食い縛り必死に耐えればなんとか平静を装うことができた。もう二度とあんな醜態を晒してなるものか。
「……ねぇお姉ちゃん、昼間みたいに叫ばないの?」
「……」
「なんだか反応がいまいちでつまらないよ、お姉ちゃん」
「……」
「やっぱり指でなぞるより舌で舐めた方がもどかしさはうえ?」
「……」
「むぅ。話しかけてるんだから答えてよお姉ちゃん」
芽依は可愛らしく頬を膨らませるが、知った事ではない。
鈴梨は会話を望む芽依を完全無視し、視線も天井に向ける。
もう芽依とは話さない、これはそういう意思表示だ。
「ねぇお姉ちゃん。そういう態度取られるのって、とっても悲しいんだよ?」
「……」
「だから無視できないようにしてあげる♪」
「ィッ?!」
しかし当然、無視を決め込まれて芽依が黙っているはずない。
鈴梨は突然ひた走る酷い激痛に目を見開いた。
鋭利な刃物で切り裂かれたような、それでいて酷く重い鈍痛だ。
「あれ? 映像を見た時にもしやとは思ったけど、お姉ちゃん今まで膣内に何かを
「ッ!? な、え、嘘……?」
芽依の言葉に弾かれたように視線を落とすと、目を疑う光景が広がっていた。
お湯の中に広がる赤い液体の向こう側で、芽依の右手人差し指と中指が自分の股に埋まっているのだ。
自慰を知っている以上、鈴梨がそれの意味することを知らないはずもなく。
「酷い……酷いよ……こんな、こんな……ぇぅ……ぅぅ……っぅ」
「あぁその反応、本当の本当に初めてなんだ。もしかしてお姉ちゃん、純潔所か最初の貫通も好きな人にしてもらいたいとかいう、そういうタイプの人だった? ……もう、ごめんてば。そんなに泣かないでよ。初めの内は少し痛いかもしれないけど、すぐに気持ちよくしてあげるからさ」
「ッ! もう許さない!」
罪悪感を微塵も覚えてないようなその芽依の態度に、鈴梨の中で何かがはち切れる。
もう我慢ならなかった。手を上げた結果映像が拡散することになろうとも、知った事ではない。ここまでされてなお、芽依のされるがままになるのは真っ平御免だった。
芽依を真正面から見据え、右手を振り上げる。
そして芽依の顔目掛け振り下ろすーー
「芽依、痛くするのは好きだけど痛いのは嫌い」
「ッ!?」
ーーより先に、虚空より踊りかかった鎖が右腕に巻き付いた。
そのまま右腕が鎖に巻き取られたことにより、僅かではあるが自然と身体が吊り上げられる。
具体的に言うならば、底に足が付くか付かないかという位置にまで持ち上げられる。
「か……ッ」
鈴梨は慌てて魔法で抵抗しようと口を開くが、それを許す芽依ではなかった。
続けざまに忽然と飛び出た鎖が猿轡のように口を塞ぎ、更には左腕までもが鎖に絡め取られ、そのまま右腕と同じように頭の上に来るように引っ張られる。
まるで万歳のような体勢になった鈴梨に、芽依は諭すように話しかけた。
「もう、無理だってお姉ちゃん。お姉ちゃんだってわかってるよね? 無詠唱で魔法が発動可能な芽依と、一々詠唱が必要なお姉ちゃんとじゃ勝負にすらならないってことはさ」
「んんん!」
「それとこれもわかってるだろうけど、暴れてもその鎖からは簡単には抜け出せないよ? ……それにしても、これから芽依はどうすればいい? やっぱりお約束通りお仕置きすればいいのかな?」
「んんんんん!」
「ん~。でも初日だし……うん。決めた。とりあえず今回は指三本で許してあげるね。後、お姉ちゃん。これ以上暴れるようなら指三本じゃ済まないよ。妊娠するまで中出しするからね」
幾ら暴れても全然鎖が外れないため、もう一層のこと芽依を唯一自由な足で蹴り飛ばそうか。
そんなことすら考え始めていた鈴梨は、芽依のその凶悪な脅しにぴたりと動きを止めた。
絶対に嫌だった。人をレイプするイカれた妹の子を孕むのは。
無論、この姉を犯す狂人の事だ。今しなかったとしても、後日確実に中出しをしてくるだろう。
それも一度や二度では済まさず、気が済むまで何度も何度も何度も何度も中出しするに違いない。
そうなれば当然子供を身籠る可能性は出てくるが……とりあえず今は今この瞬間を凌ぐ事を優先する。
「それじゃ、早速
いまだにジンジン痛み鮮血が滴るそこに、芽依は右手の三本の指を差し込んだ。
異物を拒絶するように閉じた膣肉を三本の指は強引に押し広げ、奥へ奥へと進んでいく。
全く手付かずだった膣が無理矢理拡張されていく。
「うわぁ。お姉ちゃんのここ、すっごくキツくて熱いよ」
(痛い……嫌だ……痛いよ……痛い……なんで、こんな……痛いよ)
芽依が何か言ってるようだったが、全く耳に入ってこなかった。
ガチガチかまされた鎖と歯がぶつかり合い小刻みに音が刻まれる。
まるで刃物で切られたうえでそこを焼かれているような酷い痛みだった。
あまりの痛みに身体も膣を守ろうと内股になろうとするが、手が邪魔をする。
「あぁ。お姉ちゃん。いい、いいよその表情。大好きなお姉ちゃんじゃなかったらこのまま最後までやっちゃうぐらい、今のお姉ちゃんは素敵な顔をしてるよ。……それにしても芽依の指そんなに美味しいのかな? 動かすのも一苦労なほどぎゅうぎゅうに締め付けてきてるよ?」
だが、どれだけこちらが泣きながら痛みに耐えていても、芽依は一向に止めてくれない。
それどころか痛がるこちらを見て、恍惚とした表情を浮かべてすらいる。
鈴梨はただ耐えるしかなかった。膣壁を擦るように動く指の感触を感じながら終わりが来るのを。痛みから解放される時が訪れるのを待つしかなかった。
そしてその時は、存外すぐにやって来る。
「段々気持ち良くなってきたでしょ、お姉ちゃん。明らかに膣内の動きが変わってきてるし、愛液の量も増えてきてるよ?」
そんなわけない、と鈴梨は否定するように首を振る。
こんな強姦魔に好きにされ感じているなど、絶対にあり得ない話だ。
(違う、違う。気持ちよくなんかない。気持ちよくなんか)
「意固地だなぁ。否定しても仕方無いと思うけどな、芽依は。身体は正直だよ? 顔は真っ赤で色っぽいし、瞳なんか心地よさそうに潤んでるんだから。心も素直になっちゃえば?」
しかし幾ら精神が現実を拒絶しようと、芽依の言う通り身体の反応は正直なものだった。
下腹部の奥には今まで一度も感じた事がないレベルの熱が宿り、膣に至っては貪るように指に絡み付きながら悦びを溢れ流していて、最早肉体は快感に酔いしれていた。
気持ちよくて気持ちよくて仕方ない。痛みなどもう完全に無くなっている。
「相変わらずここぞって時に強情だよね、お姉ちゃんは。まぁそっちの方が長く楽しめるから好ましいんだけどね。むしろ芽依的には一生嫌がったままいてほしいな。……はむっ」
「ッ!?!!」
気持ちよくなんかない。気持ちよくなんてなるもんか。
そう現実から逃避するように、自らに暗示をかけるように心の中で呟き続ける鈴梨の肉体は、イクのを後押しするように新たに追加された強烈な快感を受け、波打つようにビクッビクッと跳ねた。
芽依は明らかに果ててる鈴梨の姿を上目遣いに眺めながら、舌全体を使ってクリトリスを転がし、ぎゅーと圧迫するように締まる膣内で指を動かし続ける。
「あ、後二回イカせるからね」
芽依の宣言通り、鈴梨が開放されたのは更に二回絶頂してからだった。