「お姉ちゃん、クンニして」
ただでさえ憂鬱な気分になる休み明けの朝。
朝食を食べて自室に戻った鈴梨を迎えたのは、そんな言葉だった。
当然鈴梨は無駄だと知りながらも「嫌だ」とはっきり拒絶の意を示した。
「ふ~ん。まぁ別に嫌ならそれでいいけど。……そういえばお姉ちゃん、芽依の部屋にも隠しカメラ設置してあるの知ってる? 昨日のお姉ちゃんの映像どうしたらいいかな?」
だが当たり前のように、鈴梨に拒否権は無かった。
どう足掻いたところで、全ての決定権を握っているのは芽依なのである。
「わかったらほら、早く奉仕して。平日の朝は時間が経つの早いんだよ? もうパンツは脱いであるから、お姉ちゃんの好きなようにしていいからね。あ、芽依は髪結ってるから」
何が好きなようにだ。強要してるくせに。
そう心の中で恨み言を吐き捨てる鈴梨の前で芽依は腰まで伸ばした濡羽色の髪を弄り始める。
まるで異論も反論も口答えも聞く気はないと言わんばかりのその態度に苛立ちを覚えるが、怒った所で状況は好転しないのは重々承知している。
「あぁもう! わかったよ! やればいいんでしょ! やればっ!」
鈴梨はヤケクソ気味にスカートに頭を突っ込む。
妹の性器を舐めるなんて心底嫌悪感を覚えるが、要求を呑まないと何されるかわからない以上、素直に従うしかない。
(……これが、芽依の……)
年相応の華奢な脚の付け根の間にある可愛らしい縦筋。
鈴梨は初めて見る人の性器に思わず生唾を飲み込んだ。
別に興奮したりはしないが、それでも緊張はしてしまう。
(ん。……性器って、こんな味するんだ……)
ぴっしり閉じたそこを右手の指で広げ、露になった綺麗な薄桃色のそこに舌を這わす。
鈴梨があたかも小動物が毛繕いするように、少し塩っけがあるだけで基本無味無臭のそこをペロペロ舐め続けると、次第に唾液で濡れそぼった膣口から愛液が溢れてくる。
ただひたすら膣口だけに執拗に舌を這わす、技術もへったくれもない感じさせる気など微塵もない舐め方だが、それでもやはり身体は感じてしまうようだ。
「ん、ぁん」
(……熱い……)
芽依の喘ぎ声を聞きながら、鈴梨は自身の身体の変化に気付く。
別に激しい運動をしてるわけでもないのに、全身が熱くて熱くて仕方無い。
まるで奥底から溢れ出した熱が体内から身体を蝕んでいるようだ。
「んぅ。お姉ちゃん、クリトリスも刺激して」
「ん」
気付けば、自分でも驚くほど自然に、左手が指示に従い陰核へと伸びていた。
こりこり指先で転がしながら膣口を舐める度に色っぽい声が耳朶を打つ。
流れ出る愛液の量も先程とは比べ物にならず、舐めても舐めても補充されていく。
(う、うぅぅ……。なんだか、おかしくなりそう……)
鈴梨は無意識のうちに自らの太股を擦り合わせた。
どういうわけか、芽依の喘ぎ声が鼓膜を震わす度に頭がくらくらする。
それどころか心なし先程まで無臭だったそこからはかぐわしい香りが漂ってくるような気がして、愛液の味も極上のスイーツを食べてるかのように甘美な物に感じられた。
「いい、いいよお姉ちゃん! 芽依イッちゃーーッ」
言い切るよりも早く、芽依の膣口がしまり、ビクビク痙攣し始める。
もそもそスカートから顔を出すと、弛緩した表情の芽依が視界に映った。
唾液と愛液でべとついた口元を拭うこともせず、ボーッと芽依の顔を眺めること数秒。
「ふぅ。ありがとうお姉ちゃん。すっごく気持ちよかったよ。それじゃ、芽依先に行くから」
芽依はさっぱりした笑顔を浮かべ、ティッシュで秘所を拭いベッドに脱ぎ捨ててあったパンツをいそいそと穿き、机に置いてあった鞄を持つとそのまま部屋から出ていってしまう。
「……なんで、私、濡れてるの……?」
残された鈴梨が何とはなしに秘所に手を伸ばすと、そこはしっとりと濡れていた。
妹に口淫を強要され感じているーーそのおぞましい事実に鈴梨は身震いを起こすと、慌てて口をゆすぎに一階の洗面所へ駆け込むのだった。