徒然なるエロ小説〜ショートショート〜 作:更新は終了いたしました
メアリ:猫にした方。猫好き。アンリとは良きライバル。アンリのことを昔から猫っぽいなぁと思いながら見てた。猫にしたら予想以上に猫で困惑してる。いい子
魔術試験。私はライバルのメアリと模擬戦をしていた。
「これで終わりよ! 『ファイア・バレット』!」
「甘いわね。そこには『メタモルフォーゼ・キャット』の罠があるのよ!」
「なっ!? しまっ───」
ボンっ! と間抜けな音を立てて視界が煙に包まれる。身体が猫のそれに変わっていく。大きさもどんどん縮んでいき、丁度大人になったばかりの若猫の様な大きさになった。
「にゃっ!? にゃああっ!?」
声が、呪文が唱えられない! 身体の作りが全く違うから身体も動かないし!?
頭が真っ白になった私はそのままメアリに抱っこされてしまった。
……抱っこ?
「はい、私の勝ち」
あんまりにもあっさりとした勝利宣言に、私はガックリと項垂れた。
〜〜〜
(ぐやじいい!)
私は現在メアリに抱っこされたまま校舎内を進んでいる。
「アンリはおっちょこちょいだからね、確認したらすぐわかるところに引っかかるの。ほんと面白いわ」
「ふしゃあ……」
悔しさに暴れるが、顎の下をカリカリとかかれて大人しくさせられる。くぅ、なんか心地良くて力が抜けるんだよなぁ……。
「あ。アンリ? 約束忘れてないわよね?」
(約束……あ)
そう言えば勝った方は負けた方になんでも好きな事を一つ命令できるって約束してたんだった。
な、何をされるんだろ。あんまり痛いのとかお金取るのとかはやめて欲しい。出来れば簡単なやつでお願いしたいなぁ……。
「久々に猫をもふもふ出来るわぁ。今日一日宜しくね♡」
「にゃ?」
「アンリは今日一日私に好きなだけもふもふされるのよ。終わったらご褒美もあげるからね」
そう言ってメアリの白磁のような指が私の耳の付け根を擽る。
(や、やめろ。声が、声が出ちゃう……!)
「う、にゃあぅ……」
「ふふ、尻尾も心地良さそうに揺れてるわね。いっぱい甘やかしてあげるからね。アンリ?」
心地良さがマックスまで来ていた私はその声に反応できないまま、ウトウトと微睡みの泥濘に取り込まれていった。
「あら、おねむ? 良いわよ。ゆっくりお休み」
「みゃぁう……」
〜〜〜
猫になったとは言え本能は人のままなのだと思っていたのだが、そうではないらしい。
事の発端はメアリが持ってきた猫じゃらしだ。ふらふらと目の前で揺れる猫じゃらしが、妙に気になって仕方がない。ソワソワと身体が疼いていく。
猫じゃらしが右に揺れる。視線が右に行く。反対向きに揺れる。反対の方に視線がいく。
そして猫じゃらしが止まった瞬間、たしっ! と猫じゃらしに飛びかかっていた。
(あれ、私何を……)
「アンリ?」
「……にゃっ!?」
「ふふっ……本能には逆らえないみたいね?」
猫の本能に逆らえない! 猫じゃらしを左右に振られる度にそっちの方に飛びかかってしまう。
「にゃっ、にゃあっ!」
結局ヘトヘトになるまで猫じゃらしで遊ばれてしまった。
疲れ切った私は無意識にフラフラとメアリの膝の上で丸まる。何というか、落ち着く……?
背中をゆっくりと撫でられるのが心地良くてみゃうみゃうと甘えた声が出てくる。
「アンリは可愛いわね。いつもこれくらい素直だったら嬉しいのだけど」
何か呼ばれた気がしたけどこの心地良さには勝てない。尻尾を軽く振るだけにしてなでなでをされるがままになっていた。
〜〜〜
「あれ?」
声が出る。喋れる?
「もう一日経っちゃったのね。アンリ、今日一日ありがとね」
「へ? ……あっ!」
そうだった、今日一日猫にされて好き放題されてたんだった……! 存外心地良くてされるがままになっていたけど思い出すと恥ずかしい。
「恥ずかしい……」
「ふふっ、あはははっ。アンリったら顔が真っ赤になってるわよ?」
「だってぇ……」
寝転がったまま両手で顔を覆う。と、そういえばメアリの声が頭上から聞こえる。覆っていた手を退けると、目の前にメアリがいた。というか膝枕されていた。
(てことは?)
「よしよし、次はアンリが勝てば良いのよ?」
「ふにゃ……なでるなぁ……」
そう言いつつ手を払い除けようとする。が、
「だけどアンリ? 撫でるなって言いつつ私のお腹に頭擦り付けてるわよ? あらあら、懐かれちゃったかしら?」
その言葉に固まった。またボッと顔が赤くなる。
「こ、こここ……」
「こ?」
「これで勝ったと思うにゃよー!」
情けない捨て台詞を吐いて部屋から飛び出す。生温かな視線がとても痛かった。
「素直じゃないんだから……」
そんな言葉、聞こえないんだからな!
なんか久しぶり
感想とか待ってます