徒然なるエロ小説〜ショートショート〜 作:更新は終了いたしました
登場人物
姉:R18系のサークル所属の声優。催眠担当。クソエロお姉さん。
妹:裏の世界(オタク世界)に染まってないピュアなJK。ただFPS廃人。
「眠れない」
時刻は夜の10時半。普段はネトゲばっかりしてるからこんな時間は眠れないよ……。
「姉さん、なんでこんな時間に寝かせようとするの?私眠れないんだけど」
「煩いわね、黙って寝なさい。大体あんたが夜中までクソみたいなスラング垂れ流しながらガチャガチャ言わせてるから煩くて寝られないのよ」
だからって添い寝する必要は無いでしょ……。
「どうしても眠れない時は眠れるおまじないしてあげるから」
「おまじない?」
「なに?して欲しいの?」
うーん、どうしようか。寝られるのならそれに越したことはないけど……。まあいいか、深く考えても意味無いしね。
「じゃ、お願い」
「はいはい、じゃあまず目を閉じなさい」
言われた通りに目を閉じる。
「次に、ゆっくりと、深呼吸をしなさい」
深呼吸、ねぇ……。
「すって……」
深く息を吸う。胸いっぱいに吸い込んで苦しくなってきた。
「はいて……」
今度はゆっくりと、息を吐き出す。うう、酸欠……。
「もういっかい、すって……新鮮な空気を胸の中に取り込むの」
深く、息を吸う。
「はいて……体の中の余分な力をはきだす……」
ゆっくり、息を吐き出す。
「はい、自分の好きなペースで息をしていいよ。どう?少しは力が抜けてきた?」
そう言って頭を撫でてくる。懐かしい気分になった。こうやって頭を撫でられたのも何年ぶりなのかな……。
「次は、両腕に意識を集中して……そう、意識を集中させていくと、両腕がだんだんとおもく、ずーんとなっていく……」
……、なんだか、腕が重いような……。
「カウントダウン、3、2、1、0。はい、両腕から力が抜けていく……落ちていく」
「次は両足。意識を集中して……そう、いい子ね。頭撫でてあげる」
優しい手つきで撫でられると幸せな気持ちになっていく。
「カウントダウン。3、2、1、0。はい、両足から力が抜けていく……落ちていく」
両手両足の感覚が消えていく。だんだんと頭の中にモヤがかかったような気分になっていく。
「次はお腹と胸。ちゃんと意識するのよ……カウントダウン。3、2、1、0。はい、もう全身動かせない。動かそうとしてもいいよ、動けないけれど」
身体を起こそうとしても力が入らない。抜けていく。
「力が抜けていくことが気持ちいい……気持ちが良くて頭がぼーっとしてくる……頭の力も抜けていく……なーんにも考えられなくなる」
ふわ、ふわ……きもちぃ……。おちちゃ……う。
〜〜〜
「おはよう、よく眠れたみたいね」
「……みたいね」
うう、昨日のことを思い出せない。姉さんが私に指示を出していたような気がするのだけれど……。
「姉さん。昨日、何したの?気がついたら朝だったし……」
「おまじないよ。よく眠れたでしょう?」
違うんやて、そういうのちゃうんや。じゃなくて。
「内容を知りたいの。何を話していたのかも覚えてないし……」
「別に知る必要あるのかしら?まあいいわ、録音してあるから必ず家で聴きなさい」
……?眠っちゃうからなのかな……?
〜〜〜
今日はこれを聞いても眠らないようにしなきゃ……!
『あら、また来たのね。懲りないわねぇあなたも』
姉さんの声だ。また来たって……私まだ一回目……。
『あなたは忘れているだろうけど、もう何回も私に催眠をかけられていいように遊ばれてるのよ?』
「えっ」
まじ?え、どうしよう。全く覚えてない……。
『さて、じゃあまずは深呼吸をしなさい。鼻から吸って、口から吐く深呼吸。私の声の通りにすれば問題ないわ』
いつもよりも威圧的で、でも甘く思考を鈍らせるような蠱惑的な声。それに私は魅了されつつあった。
『さあ、吸って……少し息を止める。……吐いて……繰り返すわよ。吸って……少し息を止める。……吐いて……』
ゆっくりと深呼吸をしていくうちに、意識が途切れ途切れになっていく。集中が続かない。
『息を吸う度、新鮮な空気を胸の中いっぱいに取り込む。息を吐く度、余計な力と疲れどんどんと抜けていく』
吸って……少し息を止めて、吐く……繰り返す度、気持ちがいい……。
『はい、普通の呼吸に戻しなさい。どうかしら?少しは力も抜けてきたかしら』
わかんないよ……頭ぼーっとしててなんにもわかんない……。
『ほら、まだ寝ない。次は手足の力を完全に抜いていくわよ。より気持ちよくなれるから、いいわね?』
『まずは右手に意識を集中させていくの。右手を強くイメージする。そうすると、だんだん重く、動かなくなっていく。カウントダウンでゼロになったら完全に抜けるから』
『さん、に、いち、ぜろ。ずーん、と落ちていく。抜けていく……』
右手が急に重く感じて、慌てて動かそうとしてもピクリともしない。少し怖くなってしまった。
『大体ここで少し怖くなるんじゃないかしら。もしかしたらそんな事考えられない程に催眠に入っている人もいるかもしれないわね』
ピタリと内心を見透かしてくる。ただの録音のはずなのに妙にリアルに感じる。
『次は左手。さあ、強くイメージして……。カウントダウン、さん、に、いち、ぜろ……。力が抜けていく、落ちていく……』
なん、だ、ろ。いしき、おち、
『───次は頭の力を───』
はっ!?意識が落ちてた……何をしたんだっけ……?確か催眠を聞いていて……。
『さん、に、いち、』
……へ?
『ぜろ。頭の力も抜けていく……落ちていく……これで全身の力が抜けて完全な催眠状態になった』
焦点が合わない、考えが纏まらず、ふわふわとした気持ち良さだけが胸の中に残っている。
『さ、寝る準備に入りましょうか。眠る為に必要の無いものを、順番に消していきましょう。まずはさっき抜いた力。これはもう消してあるのでいらないわね?次は、余計な感覚。体の暖かさと気持ちよさだけあればいいわ、それから、そうね。この催眠にかかった記憶を消しちゃいましょう、催眠で眠らされたなんて嫌っていう人もいるかもしれませんし、ね……。では最後に……絶対に消さなきゃいけないものそれは、意識です。気持ちよく寝る為に意識は必要ないでしょう?』
『最後の催眠に移りましょう。次にカウントダウンをすると、あなたの催眠にかかったという記憶と、意識は同時に消えてしまいます。でも、それはとても気持ちがいいこと。気持ちよく眠る為に必要な事。』
『最後のカウントダウン。
じゅう、あなたの意識は急激に闇に溶けだしていく。
きゅう、頭から溶けだした意識は身体を通っていく。とっても気持ちがいい……。
はち、気持ちよくて更に意識が溶けだしていく。
なな、次は催眠にかかったという記憶も溶けだしていく。
ろく、記憶を溶かすのは気持ちがいい。
ご、気持ちがいいからもっと溶けていく。
よん、もう記憶も意識も虫食いだらけね。
さん、もうすぐ気持ちよく眠れる。
に、あとすこし、もうすこし。
いち、さあ、夢の世界へ行ってらっしゃい。
ぜろ、おやすみなさい」
〜〜〜
次の日の朝だった。……?なにか大事な事を忘れているような……?
「おはよう、よく眠れたかしら」
「あ、おはよう姉さん。まあ、よく眠れたよ。でも何か忘れているような……?」
首を傾げる。姉さんはあんまり興味が無いようだ。
「あ、そうそう。今日は休日じゃない。部屋の掃除をしておけってママが言ってたわよ」
「え゛っ」
「私は常に綺麗にしているから関係無いわね、頑張って」
そんなぁ……。
ようやく終わらせた掃除の後、姉さんがやってきた。
「ねえ、忘れていた事。思い出させてあげげさせる」
「え、何か知ってるの?」
「ええ、何せ私が忘れさせたんだもの」
薄く笑った姉さんが何か艶っぽく見えたのは気のせいだろうか。そんな事を気にしなかった私は飛びついた。
「教えて!いいでしょう?」
「ええ、いいわよ?忘れられないようにしてあげる……」
姉妹の深い夜は明けることなく続いていく……。
中途半端だと思ったのなら正解です。いつかエロ差分書くからお兄さん許し亭ゆるして