徒然なるエロ小説〜ショートショート〜 作:更新は終了いたしました
【登場人物】
西園水歌:吸血鬼。はるか昔に真祖の吸血鬼に血を吸われ吸血鬼となった。肉体年齢を弄って暇潰しをしていた所、主人公に見つかってそれからよく遊ぶ仲となった。
リリィ:本名はリリア・宵待。今回の被害者。フランスかどっかと日本人のハーフ。無自覚に水歌先輩に恋愛感情を抱いていた真性のレズ(無自覚)。
私には、一つ上の先輩とよく帰っている。昔から幼馴染の関係で、大抵いつも一緒にいた。優しくて、大人びてて。それでいて時々見せる恐ろしいまでに妖しい目。私は彼女に憧れていた。
───なのに。
「ねえ、キス、してみない?」
「えっ?───あ、んむっ!?れる、ちゅ」
先輩への憧れは、恐怖と劣情へと変わった。
「ひっ、やだ……!う、あああああ!!!」
「ふふ、あなたの血、おいしい……」
先輩は吸血鬼。それも、とびっきり力が強い、始祖の直系だった。そして、私も吸血鬼……彼女の眷属となった。
〜〜〜
私の起床は、日が沈んでからである。陽の光を浴びると、燃え尽きはしないが酷く気分が悪くなるのだ。日が沈み、忌々しくも羨ましい陽の光が消えると、夕飯作りを始める。
人の食料は嗜好品としては食べれるが、栄養にはならない。吸血鬼の名の通り血を吸わなければいけないのだ。
「人の血はすった事はないけどね」
小さく呟いて言い聞かせる。人の血は吸わない。血液を摂取するにしても家畜なんかの血を吸うんだ、と。
「っとと」
と言っても血を吸ったことなんて一度もない。これでひと月になるが、いい加減このままでは死んでしまいそうだ。いや、死んでもいいか。私はもう人じゃないのだから。
「おはよう、リリィちゃん。まだ血を吸う気にならないの?一度吸ったら病みつきにっちゃうわよ?」
部屋を出て廊下を歩いていると、ごしゅじん……私を吸血鬼にした元凶である、
「吸いませんしいりません。血を飲んでいきていく位なら死にます」
睨みつけながら冷たく言い放つ。この自殺宣言は今日初めて言ったばかりだが、果たして───効果は抜群だった。彼女は目を見開いて、怒ったような、悲しいような表情をした。
「……次にそう言ったら、私怒るわよ?」
そしてその言葉と共に漏れ出た周りの空気が歪むほどの殺気に、気絶しそうになる。
何とか堪え、もう一度彼女を見やると、そこには先程までの彼女はなく、元の優しげな表情に戻っていた。
「それじゃあ、私は外に行ってくるわ。一応、ご飯は有るけれど……どうせ、食べないわよね」
そう言って彼女は外に向かって歩いていった。あ……と小さな呟きが漏れるが、慌ててふん、と鼻を鳴らす。私は、別に……。
〜〜〜
彼女は私には特に何してこない。基本は。
だけど、たまに私を押し倒して、執拗に嬲ってくるのだ。
「ねぇ、リリィちゃん、こっち見て?」
「……なんで……す、か……?」
あぁ。やばい。これは、いしき、おち───。
吸血鬼が目を合わせるという行為の意味は、
「ふふ、ねぇ。楽しみね?私の可愛い操り人形?」
洗脳、これに尽きる。抗えない。拒めない。その瞳に魅入られたら最後、飽きるまで、吸われ続けるだけだ。
〜〜〜
「ふふ、トロンとした顔しちゃって……」
「あ、う……」
力の抜けた少女の身体を、吸血鬼は執拗に舐っていく。少女はその度にびく、びく、と身体を震わせる。焦点の合わない瞳は、既に快楽に染められており、柔らかな唇からは漏れるように嬌声を上げている。口だけの抵抗の言葉に、吸血鬼は更に笑みを深め、慈しむように、その首筋に歯を当て、噛み付いた。
「……っっっああ!!?」
びくんと仰け反る少女、その目は大きく見開かれ、その表情は酷く幸福に満ちたようなそれだった。先程よりも大きな嬌声が漏れ、無意識的にだろうか、恋人にするかのように、両腕で吸血鬼の身体を優しく抱きしめ始めた。
ちゅぷ、ちゅる、ぴちゃ、という吸血の淫靡な音が部屋に木霊する。血の匂いと、雌の匂いが混ざり合い、混沌を生み出していた。
「……ぷはっ、ご馳走様。リリィちゃん」
「あー……あー……。おねえさまぁ、もっとぉ……」
「あらら、リリィちゃん抵抗が弱くなって来てないかしら。まあいいわ、
じゃあ第2ラウンド、開始ね?」
そう言うやいなや既に濡れそぼった少女の秘部へ、自身の秘部を擦り合わせ始めた。ぬち、ぬちゃ、と粘液同士の音が響く。少女の瞳は未だ正気が映らず、吸血鬼との交わいを気持ちよさそうに受けていくのみ。
「おねえさまぁ、すきぃ……」
「ふふ、私も好きよ。リリィ」
響く嬌声。二人は同時に絶頂し、そのまま泥のように眠るのだった。
〜〜〜
呼吸が、酷く苦しい。というか、とても眠たい。今すぐに寝てしまいたい。
「リリィちゃん……ほんとに、本当に吸わないの?」
「ゲホッ……そ、う……いいました……から……」
その言葉を聞いて彼女はとても泣き出しそうな顔をした。それを見て、私まで辛くなってきた。
元々、先輩として好意を持っていたのだ。それが悪感情に変わったとして、その当時の思い出は残っている。
「リリィちゃんが死ぬのなら、私も死ぬわ……あなたがいない世界なんて……いらないもの」
彼女は涙を零しながらそう言う。嗚呼、そうか。彼女も……先輩も私に好意を持っていたのだったな……。
「何年も生きてきて、唯一ずっと一緒にいたいって思ってたのに……最初から間違えてたのね、こんな悲しい思いをする位なら、あなたに……リリィちゃんに恋なんてしなければ良かった……」
呟かれた身を切るような言葉に、心がミシリと音を立てたような気がした。やだ、そんな事……。
「やだ……やだよぅ……」
掠れた声がうっすらと零れ落ちる。それは吸血鬼の耳に届かない。
(先輩……本当はすきなんです……)
それは吸血鬼の生存本能か、それとも私の想いなのか。無意識の間に私は腕を持ち上げ、彼女を抱き寄せていた。そして、そのまま。
「り、リリィちゃん!?」
首筋に噛み付いていた。滲み出る赤い液体をゆっくりと飲み込んでいく。
「あは、あまぁい……」
結局、私は抗えなかったのだ。血の誘惑に、先輩への愛に。
「っく……せんぱい……ごめんなさっ……わがままいって……ごめんなさい……ひっく」
ポロポロと涙を零しながら懺悔の言葉を連ねていく。
「ほんとは、すきなのに……きらいとかいって……ごめんなさい」
「せんぱいに、辛い思いさせて、ごめんなさい」
「ずっと一緒にいたいって、ほんとは思ってるんです……!」
この半年間、私は先輩に多くの迷惑をかけただろう。何も口にせず、心を開かずいた私をそれでも面倒を見てくれた。
「リリィちゃん……」
「先輩……ごめんなさい。これからはちゃんといい子にしますから……!だから、捨てないで……ください……!」
不意にギュッと抱きしめられる。そのままキスをされた。舌を入れるキスではなく、普通の唇が触れるくらいのキス。
「私がリリィちゃんを捨てるわけないじゃない。ずっと、ずーっと一生に居ましょ?」
「……!はいっ!」
幸せな気持ちで充たされる。と、今度は舌が唇を割って入ってきた。気持ち良さに目を細める。その部屋からは少女の嬌声がずっと響いていた。
吸血鬼の夜は永い。
データがとんでやるきが無くなってたので書くのに時間がかかってしまった事をこの場を借りてお詫び申し上げます。
質問なのですが、男の娘×ふたなりは百合に入るのでしょうか?
私の考えでは男の娘、ふたなり、女の子、TS娘同士の組み合わせは十分な百合要素が含まれているのですが、読者の中には
「男の娘、ふたなり、ショタ、これはもうホモなのでは?」
と考える人もいるかもしれません。
本来であればこのような括りを無視できるような、頭空っぽで読めるようなエロ小説を目指しているのですが私の実力ではこれが精一杯です。重ねてお詫び申し上げます。