徒然なるエロ小説〜ショートショート〜 作:更新は終了いたしました
ネコ:今代の勇者。僕っ娘。
タチ:混沌の王、ルチア。通常のスペックなら圧倒的に今代の勇者の方が強い。
少し暗めの雰囲気あるから気をつけて。
怖い夢から逃げる様に、現実からも目を背けて。僕は一体何になりたかったんだろう───。
〜〜〜
「ようこそ勇者の墓場へ。歓迎しよう」
誰も入る事のできない魔境の更に奥深く、御伽噺でしか聞かない様な世界に僕の敵はいた。この世ならざる力を行使し、ただいるだけで世界を混沌へ導く生まれながらの悪辣者。
「貴方にはただの一つも怨みは無い。けど、皆に頼まれたんだ。だから、死んでくれ」
混沌の王と呼ばれる目の前の存在は───その言葉を聞いて尚、愉快げに嗤っていた。どうやら歯牙にもかけられていないらしい。
「……それならそれで好都合。今度は一度で済めば良いのだけど」
間合いを見誤らせる歩法、《縮地》で距離を詰める。斬れば、終わり。幾度と無く僕はそうやって
「───ふっ!」
心臓を狙ってまず一撃。これは避けられた。勢いをそのままに前転、一度距離をとる。そして右腕を狙い斬り払い。鮮血が舞ったが深手ではない様だ。
「……ふむ、傷の治りが遅いな。これが例の不死殺しの実力というやつか。面白い」
「……まだ余裕そうだね、そんなんだと足元を掬われるよ」
剣を地面に突き立て、握り直す。瞬間、混沌の王の足元が爆ぜた。予兆の無い攻撃に奴はバランスを崩し、大きな隙が出来た。
「今───!」
手に持った剣を奴の胸に突き立てる。肉を切り開く様な感触。何度も何度も繰り返し感じた感触を再度確認しながら剣を捻った。
「……これで、最後」
〜〜〜
「ようこそ勇者の墓場へ。歓迎しよう」
そのセリフを聞いてふと既視感を覚えた。僕はいつかこのセリフを聞いたような気がする。どこだったか。まあいい、そのうち思い出すだろう。
「……油断してくれるなら重畳、ここで死んでくれ」
そして縮地を使って斬り払う。防がれた。大きく開いた身体はそのまま、振り払った力に構わず剣を地面に突き立て、バク転するように蹴り上げる。これは悠々と避けられた。
「……見えてるわけじゃ無い。予知系の能力?」
「さあ?それはどうかわからんなぁ」
奴は楽しげにそう言い、風に攫われる様に姿を消した。
「『ふふ、こっちだ』」
「っ!?」
耳元で甘い声で囁かれ、ゾワゾワと怖気が走る。気持ち悪い、気持ち悪い!
「『ハズレだ』」
「『どこを見ている?』」
僕を知り尽くしたかの様に僕の裏をかかれる。おかしい、何処で見られた?何処で知られた?
「『まずは一撃』」
「あぎぃっ!?」
突然背後から衝撃を受け、前のめりにつんのめる。しかし倒れる事はなかった。混沌の王に後ろから抱きとめられたからだ。一瞬硬直するが、すぐに抜け出そうともがく。だが、ピクリとも動かない。
そのまま、後ろから抱きとめられたまま臍から鳩尾までをなぞられる。寒気に似た感覚が全身を苛んだ。瞬間、視界が真っ暗になって僕の意識は闇に飲まれた。
〜〜〜
「ようこそ勇者の墓場へ。歓迎しよう」
「……2回目」
次は内腿をなぞられたすぐ後に死んだ。
〜〜〜
「3回目」
耳を舐められ、睦言を囁かれた。当然の如く殺された。
〜〜〜
「4回目」
首筋を舐めあげられた。段々と僕の動きも奴に合わせられる様になった。
〜〜〜
「5回目」
脇腹を指でなぞりあげられた。戦闘時間が長くなり始めた。
〜〜〜
「16回目」
落ち着かない。僕の方が精彩を欠き始めた。
〜〜〜
「……にじゅう、ご……」
立ち上がるのが億劫だ。身体の奥がジンジンと熱を持つ。奴に何かされたのだろうか。
〜〜〜
「……はぁっ、はあっ……」
「ふふ、40回でついに動けすらしなくなったか。存外保つものだな」
「どう、いう……」
身体が熱い。燃える様だ。それに力が入らない。熱病に冒された時似たような状況に陥った事を思い出した。
「なぁに、簡単な事よ。私は勇者を終わらせる勇者だ、確か名前はルチア……だったか。死んでもその死を無かった事にして蘇る、魔王を殺す為に世界から産み出された殺戮機械さ」
「な……!?」
「お前はよく頑張ったよ。だから、ご褒美に甘い夢を見せてやろう」
そう言うや否や奴……ルチアは僕の鎧を外しだした。抵抗しようと思っても力が入らず、なすがままになってしまう。直ぐに鎧は外され、薄布でできた服だけになってしまった。火照った様な身体に外気が涼しくて心地いい。
「よ、よろい……かえせ……」
「何故だ?魔王はもう殲滅したのだろう?ならば無意味に戦う必要など無い。甘い夢で堕ちていけ」
お腹をさすられる。ルチアに触れられた所がじんわりと暖かく、疼くようなもどかしさを覚える。
「んあっ……な、なに……いまの」
「お前が死ぬ前、色々と弄ってやったからな。どんどん力が抜けていっただろう?全身が熱くて仕方なかっただろう?」
あれ、は毒や、病魔の……類いじゃ……?
(だめだ、なにも、かんがえられ……)
「ひうぅ……やらっ、らめぇ……」
身体を撫で回されるだけで、頭とは無関係に全身が跳ね、痺れが溜まっていく。その痺れが頭にまで回ってきたのか、思考に割く余裕もなくなっていた。
「『頭が痺れて、何も考えられない。気持ちいい、そうだろう?』」
耳元で囁かれる。抵抗すると言う考えすら頭に浮かばなくなった僕は、
「ひゃい……。きもちい、れす」
呟くように、そう答えていた。僕の身体は既に抱きかかえられ、ルチアの身体無しでは上半身を起こす事すらままならない。殺されていない以上もう奴に勝てる事は無いのは明白だった。
「あっ、あんっ、んはぁっ……」
胸を撫で回され、甘い声が漏れる。未成熟な身体に快楽が刷り込まれ調教されていく。けれど、逆らえない。甘く痺れた思考に、気持ちいい事から逃げ出すなんて選択肢は無かった。
「『もう顔が蕩けて、気持ちいいことしか考えられなくなっているぞ?』」
「んぎゅ、れる、んちゅ、んんっ……」
指で口内を掻き回される。快感に抗えない、もう抗うと言う思考が存在しない。従順な、素直な思考に書き換えられていく。
「ぅあぁ……あっ、にゃ、にゃんか、にゃんかくりゅ……!?」
「それは絶頂というものだ。そら、もっと気持ちの良い所を責めてやるからイけ」
浅く激しい呼吸を繰り返し、溢れるような嬌声が鼓膜を叩く。その時、乳首に痺れと快楽が同時に、そして大量に流れ込んできた。
「〜〜〜っっ!!?っ、ひ、ぁあああっ!?」
手足や身体が僕の意思とは別に勝手に動き回る。いや、跳ね回ると言った方が正しいだろう。頭の中も真っ白に染め上げられ、カラフルな光がパチパチと目の前でフラッシュしている。
「ぅあ……あひっ……♡あは♡あははは……」
もう何もかもがわからない。何もかもが知らない事で埋め尽くされた。蕩け堕ちる、精神が汚染されていく。キモチイイ……キモチイイ……。
「さて、次はこっちだな。……もうビショビショじゃないか。まあ随分と乱れていたから仕方がないか」
そう言ってルチアは僕の股を触り出した。一番疼きが強かった所を指で、掌で捏ね回され、ガクガクと情けなく身体を震えさせる。
もはや声らしい声も出ない。両足はピン、と真っ直ぐに張り、腕は所在無さげにあたりをふらふらと彷徨わせている。パチパチとしたフラッシュがもう何度も頭の中を駆け巡る。
「まだ果てるには早いぞ?まだまだ蕩かしてやろう」
「あ、あは……♡もっと、もっとしてぇ♡♡」
〜〜〜
「ふぅ……はぅ……♡」
しかし、落ち着いたからといって今まで受けた快楽と刷り込まれた上下関係、堕とされた心はもう元には戻らない。無意識に甘えるように、媚びるように身体をくねらせる。
「ルチアぁ……」
「随分としおらしくなったな、少し前とは大違いだ」
「そんなの知らなぁい……きもちぃの……もっとしてぇ……?」
「わかったわかった」
虚ろ目な勇者はルチアに抱えられ、神殿の奥へと消えていく。
こうして勇者はその役目を終え、その全ては次代へと受け継がれる。堕ちた勇者に聖なる輝きは最早存在せず、聖剣や聖鎧も彼女の元から消えた。
けれど、そこに何の問題もない。勇者を終わらせる
感想とか評価とかお待ちしてます
(追記)
自分の中では令和最初のエロ小説ですね。令和もよろしくお願いします。