徒然なるエロ小説〜ショートショート〜 作:更新は終了いたしました
「また喧嘩してる……」
私達三人は普段よくつるむくらいには仲が良いのだが、何かの拍子で私以外の二人が喧嘩する事が時折ある。その度に私が仲裁に入るのだが、もしかすると私に構って欲しいが為にわざと喧嘩しているのではないかと思うくらいすぐに喧嘩が終わる。
「今日こそは
「それはこっちのセリフです! いい加減バカな事言うのはやめて下さい!」
……正直、面倒臭い。ただ離れてても気がつけば何故かくっ付いている。昔からそうなのだが、腐れ縁ってやつなのだろうか。
「で、今日はどんな話?」
「
……? 今聞き捨てならない事が聞こえたような?
「美穂は大雑把過ぎるのですよ。そんなんじゃ白雪の事をトロトロに出来るわけがないじゃないですか。その点、私は丁寧ですし? 白雪の事を気持ち良くさせる事が出来るに決まってます」
「ちょっと待って、マッサージか何かの話?」
両方とも言いたい事の趣旨がいまいち掴めなかったので聞き返してしまった。多分期待も大いに込められていたのだと思う。しかし、二人はそんな期待を一瞬で叩き潰した。
「「いや、セックスの話だけど(ですけど)」」
二人揃って同じ事を言う。と言うか二人とも私をそんな目で見てたの? 気付かなかったんだけど。いやまってそもそも私達は同性と言いますか私はノーマルなんだけど。
唐突に明かされる二人の性癖に絶句する。すると、美穂がとんでもない事を言いだしやがってくれた。
「そうだ、私達で白雪を気持ち良くさせてどっちが気持ち良かったか白雪に聞けば良いんだ」
「まって?」
「成る程、それはいい案ですね。美穂のくせにやるじゃないですか」
「私帰ってもいい?」
窓の外はこんなにも晴れてて気持ちが良いのに何故私の気分は晴れないのだろう。
そんな現実からボルトもびっくりのスピードで逃げ出しながら遠い目をする。
嗚呼、腕を掴まれた。これは逃げ切れないなぁ。
そのままズルズルと引き摺られていく。行き先は篝の家だろう。近いし豪邸だし防音設備バッチリだし。なんで知ってるのかって? そりゃちょくちょく篝の家でカラオケするもん。因みに好きな曲は米津○師のL○SERが好き。後三○大知のEX○ITE。嵐も嫌いじゃない。
「なんて日だ……」
嘆く私は無慈悲に連行される。
篝の家まで、後10m。
〜〜〜
「さっそく始めるよ。後で履き直すから先にパンツだけ脱いでおいてね」
「緊張してますか? 大丈夫ですよ、美穂は兎も角私は慣れていますから」
「な!? 私だって慣れてるもん! 白雪を不安にさせるような事言わないで!」
(そもそもコイツら私が知らない間に知らない子とヤリまくってたのか……と言うかこの状況の時点で不安に思わないとでも思ったのかな……?)
と、篝にスカートの下に手を入れられる。脱がされまいと抵抗するがあっという間に脱がされてしまった。なんで膝曲げてるのにするって脱がせられるんだ。これが慣れってやつなのか……?
「……白雪のここ、結構綺麗に手入れされてる?」
「当たり前でしょ? 手入れくらい誰だってするに決まってるじゃない」
つい返してしまったが、返さなくても良かったと言うか無視でも良かったと軽く後悔した。美穂は私の返答に……いや、反応が返ってきた事に気を良くしたのか太ももを弄ってきた。変な擽ったさに身をよじる。
「ふーっ」
「うひゃあっ!? か、篝!? 何してんの!?」
突然篝が耳に息を吹きかけてきた。思わず飛び上がって抗議する。しかし、篝はどこ吹く風だ。
「そんなくらいでいちいち驚いていたら身が持ちませんよ?」
「そうだよ、まだ序の口にも入ってないんだから」
もうすでにいっぱいいっぱいなのだが二人が止まる気配は全く無い。程なくして美穂まで耳の側に顔を近づけ始めた。一瞬身構えるが、二人からアクションはない。そのせいでほんの少しだけ力が抜けてしまう。その瞬間の出来事だった。
「……っ!?」
両耳に温かくヌメヌメしたモノが這い回り始めた。二人の吐息が間近に聞こえる。間違いない、二人は私の耳を舐めてる。
「っ……ひぁ……!?」
水音が耳腔に響く。気持ち悪さと身悶えるような感覚に襲われ、力が抜ける。
二人の耳舐めは続く。両耳に響く淫猥な音は私の思考回路を徐々に蝕んでいった。
「も、やめてぇ……」
「ふふ、どうですか? 気持ちいいですよね?」
「ま、気持ちいいって言うより何も考えられないって方が強いかもね」
ふらり、とベッドに倒れこむ。上から覗き込む二人の目がなんだが肉食獣のように見えて、少し怖かった。
「可愛いですよ白雪」
「ふたりとも、こわいよ……?」
「ま、白雪は私達に食べられる草食獣でしかないからね?」
美穂はあっけらかんとそう言う。その言葉に絶句してしまった。
「大丈夫よ、肉食獣に食べられる草食獣は心の底から捕食者に屈服して快楽のままに食べられるらしいから。白雪も私達に快楽漬けにされて屈服しちゃうんだよ」
「美穂、白雪の顔が真っ青になってます。脅すのもそこまでにしては?」
篝の言葉にペロリと舌を出す美穂。さっきまで友達だった二人がいつのまにか遠い場所に行ってしまったような、そんな寂寥感と狂気を感じた。
「じゃあ始めるよ」
「ひうっ!?」
二人の手が私の上半身を撫で回し始める。手つきが慣れている。そう言えば幾人も食ったんだったな、私の知らない二人。快楽を刷り込む手つき。甘い声が引き出される。口を閉じても鼻呼吸だけでは追いつけない。吐息と共に混じる喘ぎが二人を調子付かせた。
「気持ちいいんだね。目が潤んでる」
「気持ちいいんですよね。甘い声が漏れていますよ」
両側から囁かれる。抵抗出来ない。いや、出来ないのではない。抵抗しようという気持ちが沸かないのだ。きっと私はこのまま二人に快楽漬けにされるのだろう。そんな未来を想像しても抵抗したいと思えない。二人の異常、いや、テクニックか。
甘く、か細い声が漏れ出ていく。身体が時折ピクンと跳ね、その度に羞恥が頭を茹だらせる。
(悔しいけど、きもちいい……)
言わば温かなお湯に浸かっているような心地よい脱力感。今の胸への愛撫では絶頂する事はない。いや、態と絶頂させないようにしているのだろう。絶頂を許されないまま数分が経過し、しかし自然、喘ぎ声が漏れ始める。
「喘ぎ声、我慢出来なくなってるね」
「んぁ、しょ、しょんにゃことぉ……」
「呂律も回ってないですよ。ほら、気持ち良いって表情をして下さい。そっちの蕩けた白雪の方が大好きです」
胸の鼓動が鳴り止まない。二人にドキドキさせられているって事実に頭がぐちゃぐちゃになる。
「まずは快楽を教え込んであげる。私の手にかかればこんなに気持ちいいんだって教えてあげるの」
「それは私の台詞です。美穂はそそっかしいのでより私の方が的確で蕩けるような快感を与えることが出来ます」
「なにおぅ!?」
言い争ってる間にも弱火で焦らす様に一度もイかせずに快楽を溜め込まれ続けた。イかせてもらえないというのは精神にクる。逃げ場所を失ったまま責められ続けるからだ。
「っ!?」
不意に下腹部への刺激を感じ、身体が跳ねる。さっきまで考えもしなかったイかせて欲しいという期待と欲望が合わさり、粘度の高い愛液を垂らす。
「あっ、ひんっ……いじわるぅ……」
「意地悪でも良いですよ。白雪が最高に気持ち良くなってくれるのなら本望です」
「まだまだ快感を溜め込んでいこうねー」
そうして二人による私の割れ目への愛撫が始まった。ほっそりとした指が私の割れ目を優しくなぞり、少し開いたりと弄る。その度にピリピリと電流が走ったような快感が背筋を駆け巡るのだがやはりイけない。
(なんで、もうイかせてよぉ……!)
腰はもうカクカクと浅ましく快楽を求め、二人を期待と涙に満ちた目で見ているのだが一向に激しい快楽が来ない。たまたま目に入った時計を見ると最初に耳を舐められてから一時間以上過ぎていた。少なくとも一時間は愛撫され続けている計算になる。もう私は限界だった。
「許してよぉ……篝ぃ……美穂ぉ……おねがいだからイかせてぇ……」
「うーん……まあ、そろそろ良い具合になってるし良いかな?」
「そうですね、白雪は感度が高めだったのでイかせない様にするのは大変でしたけどそろそろ良さそうですね」
二人の言葉に期待させられる。しかし、手の動きは変わらない。不審に思った次の瞬間、二人が耳元で
「教えてあげます」
「何で今までこんなじわじわ責めてたかを、ね」
そう甘く囁いた。意識がそれだけでふわっと軽くなったような気がした。
「普通なら強過ぎる快感はある程度シャットアウトされてしまいます」
「だけど今、白雪の身体は心の需要に対して快楽の供給が足りてないの。だから快楽をすごーく欲してるわけ」
その言葉にぞくりと背筋が総毛立つ。
「まさか……」
「あは、分かりましたか? 白雪は足りない快楽を自ら多く取り込む事になるのです」
「結果、得られるのは最高に気持ち良い絶頂ってわけ。けど……」
私の視界の端にしか二人の顔は見えない。けれど、二人の口元がすうっと三日月に裂けたのだとはっきりわかった。そして二人の雰囲気も完全に変わった。今までのはせいぜいお遊び程度、この瞬間から完全に私を獲物としてロックオンした。全身がガタガタと震え、冷や汗が止まらなくなる。なんで、なんで私はイかせてなんか言ったのだろう。恐怖に震える間も愛撫は止まらない。
「それだけじゃあ───」
「───物足りません、よねぇ……?」
「ヒッ……!?」
「今から、魔法の言葉をかけてあげる」
「最高の快感を更に超える快感……感じたくありませんか……?」
「ひ、や……やだ、やだ、離して、たすけ───」
涙が溢れる。蜘蛛の巣に囚われた蝶のように、ライオンに追い立てられ逃げ場をなくした草食獣のように。私は二人に捕食される。
「「私達は捕食者。白雪は被捕食者」」
「大丈夫、気持ちよぉく食べてあげるから」
「大丈夫、蕩けた白雪を啜ってあげますから」
「あ、ぁあ……」
わたし、たべられ、きもち、い
「「イけ」」
「───お?」
ぐちゅっ! 二人の指が私の蜜壷の中に入り、激しく搔きまわす。一拍おいて、視界がグルンと回転した。
「ひ、いぎゃああああああああああああ!!!!? あっ!? ぐううううああああ!?」
「イけ、イけ、イけ、イけ!!」
「白雪は今食べられてます。気持ち良いでしょう? 食べられて、蕩かされて、壊される。すっごく気持ち良いですね」
それからたっぷり五分程連続で絶頂した私はブツン、と言うような音と共に意識を失った。
〜〜〜
「それで、どっちが気持ちよかった?」
「勿論、私ですよね?」
全てが終わり、一部記憶が飛んだところもあるがほぼ一部始終を覚えていた私に襲いかかったのは羞恥心だった。
「もうお嫁にいけない……」
「お嫁なら私達が貰ってあげるよ」
「私、です。美穂さんにはあげません」
「にゃにおう!?」
私が言い争う二人の袖を掴んだのは恐らく無意識だったのだろう。けど、私の人生を狂わせた二人には責任を取ってもらわないといけない。
「美穂、篝」
「「は、はいっ」」
綺麗にハモった二人を見てクスリと笑いながら、
「私を狂わせた責任、取ってよね?」
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