やはりあたしの青春百合コメはまちがっている。 作:四月一日 今日
まだ誰にも触れられたことの無いその奥。
初めては「好きな人」 だと決めていた。
こうなってしまってからも未だに思うんだ。
あの人だったらって・・・。
「───そこは、お願い!ダメっ!っはぁっ、ふぅんっ!」
陽乃さんの指、中指だろうか。それはあたしの中に遠慮なく、躊躇なく、そして一番奥まで入ってきた。ズブズブと言う音が頭の中に響いて来て、それはその中を知らないあたしにとっては恐怖そのものだ。
「痛い痛いっ!──うぐぅぅぅっ!」
あまりの深さに、身体が裂けてしまう一歩手前の様な感覚が背筋を通ってそのまま貫いていく。
「あはっ!すごい、キュンキュン締め付けてくるよ!」
陽乃さんのこんなに楽しそうな声を聞いたのは初めてだった。指を軽く抜き出ししあたしが身体をビクつかせる度堪えきれなくなったと言わんばかりに「ふふっ♪」と笑う。
「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ・・・んぐうっっ!」
息が出来なくなっていたあたしが呼吸を落ち着けた瞬間だった。
「やっぱり、ここがいいんだ」
陽乃さんの指がその中で急激に折り曲げられ、無意識的にもあたしは背中を反らせた。
「な・・・何・・・?」
実際、何が起きたか分からなかった。
ふわふわした感覚と、腰から下がどこかへ行ってしまったかの様な感覚にただ恐怖ばかりを覚える。
だから、あたしの声は怯えてえいるように聞こえたのだろう。陽乃さんは「イイトコっ!」 と可愛らしく言うと、
「ああっ、あっ、あっ、あぁぁぁっ!」
連続的に、リズムよく指を折り曲げて、あたしのそこを軽く叩くように責めた。クチュクチュといういやらしい音が脳内に響き渡る。
怖い怖い怖い怖い。
肌に直接ナイフの刃が触れているような研ぎ澄まされた感覚。
あたしの知らない何かが身体の奥底からキそうな感覚。
それでも陽乃さんの指先がそこをノックするたびにあたしの口からは吐息のような声ではなく、身体の熱を口から逃がしているかの様な短い声が自然と出てきた。すっかりあたしの口には力が入らず、口の端からよだれを床へと垂らしてしまっている。
しばらくそれを続けていたときだった。
「ここがいいんだよねぇ」
陽乃さんがそう言った刹那、あたしの身体は制御下になくなった。
あたしの中にある指先が折り曲げられたままお腹の裏を掻くようにえぐったのだ。
「んぎぃぃぃぅぅぅっ!」
一瞬の高揚感の後、腰のあたりに感覚がなくなる。その感覚が頭まで突き抜けると恐怖やその他の思考から何から全てを吹き飛ばした。身体が痙攣し、そこからとめどなく溢れる何かがつつつと太ももを伝っていくのが分かる。
「かはっ、はぁっ、はぁ・・・っ!」
あたしは背中を反らして上げていた頭を、そのまま倒れ込むように地面へと付けた。
もうダメだ。何も考えられないし、何より身体に力が入らない。
そんなあたしの様子を見てもう抵抗しないと踏んだのか、陽乃さんは「気持ちよかったでしょ?」とあたしを縛ったロープを解いていく。
そんな中、あたしの頭の中には一つの疑問が渦巻いていた。
───気持ちよかったのか?
陽乃さんは解き終わったロープを慣れた手つきで纏めると、あたしのお尻を撫でながらそのロープを用具準備室の奥へと放り投げた。ガサッという音が聞こえてきた後、それを最後に沈黙が訪れる。
あたしは力の入らない身体を何とか横へ倒すと、ちらりと後ろを見た。
艶やかな黒髪は汗に濡れており、長い前髪の隙間から覗くまるで吸い込まれそうな瞳は、天井高く掲げられた自分の手を見ていた。その指先から伝う半透明な液体と血液はそのまま白く細い腕を伝い、着ていた服の袖を汚い赤色に染めていく。
「気持ちよかった、よね?」
こんな状況でも、いや、こんな状況だからか。返答が必ず「Yes」か「はい」の質問に、あたしの熱くなったはず身体は足元から急速に冷えていく。
でも、その答えは、考えるまでもなく決まっていた。
腰が抜けるような感覚。
ふわふわするような感覚。
頭が真っ白になるような感覚。
それはもうこの時には、あたしの中では「快感」と呼べるものになっていたのだろう。
それを分かっていたから、陽乃さんはそんな事を聞いた。そう考えざるを得ないのはきっと・・・・・・
あたしが陽乃さんの手から目線を下げた先、本当に楽しかったのか彼女の顔は、酷く淫らで、美しく、そして妖しく歪んでいた。
ヒッキーも言ってたっけ。
今ならあたしも少しは、いやもはや十分に理解できる。
じつは雪ノ下陽乃は魔王なのかもしれない。
はるのん編、一旦しゅーりょー。
皆さんに信じてもらえば私は空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに・・・。でも、書いた経験のまだまだ浅い私には、今はこれが精一杯。何オストロだ・・・(笑)
次回からまた相手が変わります。今度は誰とのカップリングでしょうか?
ヒントは、「私が俺ガイルのヒロインの中で二番目に付き合いたい人」です(笑)
では、また次週お会いしましょう!