「ふーっ……ふーっ……」
びくん、びくんと、しゃっくりを繰り返すような、そんな脈動が静まると、レムは、スバルの上半身にパタリと倒れ込んだ。スバルは、すでに自由になっていた手をレムのその小さな背中に回して、ギュッと抱きしめた。
息を荒くしたままじっとしていたレムは、
「スバルくん……もうちょっと……もうちょっとだけ……お願いしてもいいですか……」
時折躰をひくつかせながら、スバルの耳元でそう囁いた。
「え? えっと……」
チュッと音がして、レムの柔らかな唇がスバルの言葉を押し止める。一体レムがどうしたいのか──いや、何を欲しているのかはわかっていたが──興味が湧いたスバルは、とりあえずそのまま体を動かさず、レムの次の動きを待った。
「ふぅーっ」
体を起こして息を大きく吐き出したレムは、ギュッとスバルを締め付けてその硬さを確認すると、そのまま何やらもぞもぞと体を動かし始めた。
一瞬レムの体重がかかる。それからレムに包まれている部分が何やら捻られる感覚があったあと、
「ふぅ……」
と、レムが一息ついた。それから両膝にレムの手が置かれて、スバルは今、二人がどんな状態になっているのかがわかった。
──後ろ向きになってる──の、か?
レムがゆっくりと動き始めると、思った通り、今は背中をこちらに向けているらしいことが、二人がつながっている部分から直に伝わってきた。
レムが前後に動く。スバルが根本から足元に向かって引っ張られる。左右に動く。下に引っ張られたまま、両側が擦られる。それから上下に動くと、今度は先端の上側が先ほどよりも強く擦られて、一気にボルテージが上がる。
そうやってレムが動くたびに、先ほどとは違う刺激がスバルに──そしておそらくレム自身にも与えられていた。
一体どんな動きをしているのだろう。
スバルはそのレムの様子を、そして二人がどんなふうに繋がっているのか、どうしても見てみたくなった。
スバルがそっと頭をもたげ、薄目を開けると、目隠しの隙間から、その光景が目に入った。
レムの細い腰が、クネクネと動いている。お尻の割れ目がぴたりと下腹部につけられて、それが前後左右に振られるその様子は、想像以上に淫美だ。そしてレムの腰が上下する時にだけ、ぬらぬらとしている自分のものが、その体内に入り込んでいくのが見える。
スバルに覗き見されているとは知らないレムが、体を前屈みにしてより大きく腰を振ると、今度はそのお尻の肉が綺麗に二つに分かれ、恥ずかしがってあまり見せてくれないすぼんだ部分と、しっかりとスバルを咥え込んでいる、あの愛おしい割れた部分がすっかりと露わになった。
「あ! あ!」
その光景を目にした途端、限界が来た。
「あ! い、いく! あ! あ!」
思わず大きな声が出た。ギュッと目が閉じられる。それからすぐに腰が跳ねて、あの白い体液を放出しようと、最大限に膨らんだ部分が脈動を始める──が、先ほどと同じように、ただひくひくと一応の快感が感じられるだけで、やはり何も迸る感覚はない。
スバルのその反応に一旦動きを止めたレムは、スバルの手をとって、それぞれ左右の自分のお尻に当てがった。
スバルの手が柔らかなレムの臀部を優しく撫で、そして揉み始めるのを確認すると、再び腰を動かし始める。それからすぐに、スバルの袋の部分にレムの指先が触れ、スバルがしているのと同じように、優しく揉み込んだ。
「あ、レム! それ、気持ちいい!」
再び目を開けると、自分が揉んでいるレムのお尻が見えた。頭を動かして少しだけ上に視線を送ると、綺麗な背中と細い肩、それから青いショートボブの髪が見える。その髪が下を覗き込んだり、そうかと思うといきなり天を仰いだりしている。
どうやらレムの両手は自身の前の方で、何かの作業をしているようだった。一つはいままさに、スバルの袋に刺激を与えている。それとは違うもう片方の指先が、時折スバルの根元に触れる。
その指の動きが早くなるのに比例して、臀部の動きもより大きく変化した。細い腰が、前後左右にくねり、ときおり、ぱんぱんと音を立てて上下運動になる。
「はあっ……はあっ……んんっ」
そんな声が漏れ始めると、さらに動きが大胆になった。
──レム……か、かわいい!
「……あ……あっ……す、スバルくん……スバルくん!」
囁くようにレムの口から溢るその言葉に、スバルも自分自身を突き上げ、それから腰を左右に振って、根本を擦り付けるような動きを加える。
「あ! あっ!」
途端にレムの声が大きくなった。それからすぐに、
「あああっ!」
大きくのけぞりながら、レムが叫んだ。先ほどと同じように、スバルを取り込んでいる部分の温度が上がり、締め付けがぎゅーっとキツくなる。それから何度も痙攣を繰り返して、最後は背中を反らせて上を向いたまま硬直した。
しばらくするとレムの体からふっと力が抜けて、今度はスバルの両足の上にパタリと上半身が倒れ込んだ。
今、目隠しの隙間から見えているのは、レムが体を倒しているので、彼女の丸い臀部だけがスバルの方を向いている、そんな光景。
それは、少しだけ上気した肌色の、文字通りの白桃、そのものだった。
その桃の大きく割れた部分から見え隠れしているのは、レムに入り込んだまま緊張を解いていない快楽の器官。
スバルに目隠しをして安心しているのか、それとも結合部分がここまで露わになっていることを想像していないのか、とにかく想像以上に淫靡な姿を見せるレムは、これが初めて──
──いや、ちがうか……。
こんなふうになったレムを見たのはこれで三度目だろうか。そのうちの一回は、あの姉との一幕の時。その次は、エミリアたちが王都から帰ってきた時だった。今日のレムはあの時の感じに近い気がする。
そして、恥ずかしい自身の姿を見られないように、わざわざ目隠しを用意するレムが、とても可愛くて愛おしい。
スバルは手の届く範囲で、その綺麗なお尻や、背中、それからレムの太ももとふくらはぎを優しく撫で、そしてさすり続けた。
そのスバルの手の動きに、時折ひくんひくんと体を震わせていたレムは、ようやく体を起こすと、上半身を捻ってスバルの顔を見下ろした。
おそらく目隠しがちゃんとされているか確認したのだろう。スバルは目隠しの下で、慌てて目を閉じた。
レムがゆっくりと立ちあがると同時に、結合部分が解除された。その途端、 緊張を保ったままのスバルが、ひやりと外気にさらされた。
スバルの足を大きく開いたレムは、一つになる前にそうしていたようにその足の間に座った。それからそっとスバルに手を伸ばして、
「スバルくん……いっぱい、いっぱい気持ちよくしてあげますね」
そう言いながら、一番敏感な裏の部分に指先を当てた。
「うっ!」
それだけで声が出た。その指がクリクリと動く。もう片方の手は、袋をくすぐったり、先端部分をそっと包み込んで緩やかな刺激を与えたりと、その多彩な動きで、スバルを攻め立てた。
さっきからずっと緊張しっぱなしだったスバルの生殖器官が、すぐに音を上げた。
「あ、もうだめだ……あ、あ……」
「もう少し我慢できますか?」
限界に限りなく近づいたスバルから、レムの手が離れる。そして、レムの優しいその口調にスバルは何度も頷いて、グッと下半身に力を入れた。
ギリギリまで上り詰めた放出感とひくつきが治ると、今度は温かな何かにすっぽりと包まれたのがわかった。
「あ! あ!」
さっきまで指で触れられていた裏の筋が、今度は舌で刺激された。きゅっと唇で締められたまま、上下運動が咥えられると、またすぐに限界が近づいてくる。
「れ、レム……きもちいい! それ、すっげー、いい!」
その動きのまま、今度は舌先がぐるりと先端を舐めまわし、先っぽをこじ開けようとする。
「だ、だめだ……いきそう……い、いきたい……」
袋を刺激していた指が、スバルの後ろの窄みを刺激する。と同時に、一気に限界が来た。
「あ、あ! いく!」
レムの動きが早くなった瞬間、最初の波が来た。
「あ、出る! 出るっ!」
再び放出が堰き止められる感じがした。が、それはほんの一瞬で、根元が緩む感覚と同時に、
「うおおおおっ!」
スバルが叫んだ。それに負けないくらい、びゅるっ! という音が聞こえた気がした。それだけ強い快感と、開放感だった。それが何度も何度も限りなく続く。
ビュルビュルとレムの口の中に幾度も白濁を放出するたびに、腰が震える。その度に、脳が痺れるような快感がその部分から体全体に駆け巡る。レムの舌が裏筋を刺激し続け、体外に出るスバルの体液をキューっときつく吸い上げる。
何もかもを絞る取るようなその動きと、袋と下の部分への絶え間ない刺激が、その快楽を果てしなく大きな波へと繋げていく。
「お、お、お……ああっ! ぐううっ!」
コクリコクリと喉が動き、スバルの白濁を溜飲しようと舌が動くたびに、スバルの快感は倍増した。
最後の一滴まで飲み干してもなお、レムのはスバルを離さなかった。やがて、レムの口の中でゆっくりと小さくなっていくスバルに、再び舌を使ってやさしい刺激を与える。
それがもう今は大きくならないとわかると、最後にもう一度だけきゅっと強く吸い付いてから、レムはようやくその顔を上げた。
その小さくなった器官の持ち主は、目隠しされて半身を露出したまま、はあはあと息を荒くしている。
その姿を見て、レムはクスッと笑った。
部屋に備え付きの水差しからグラスに水を注ぐ。レムはその水で口腔をサッパリさせてから、ベッドの上に脱ぎ捨てていた水色の布を使って、もう柔らかくなったスバルを優しく拭き上げた。
スバルのシャツとパンツ、ジャージを元通り着せ直して、布団を優しくその体にかける。そのあと、水色のネグリジェを素肌の上にすっぽりとかぶったレムは、スバルの布団に潜り込んでぴたりと体を寄せた。それからようやくスバルの目隠しをそっと外した。
そのスバルは目を開けることなく、もうそのまま寝入ってしまいそうだ。
「本当はレムの中に出したかったですよね……スバルくん、ごめんなさい……でも、レムをいっぱい気持ちよくしてくれて、ありがとうございます」
呟くようなそのレムの言葉は、もうスバルの耳には届かなかった。
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