※この作品はR-18です。

紫紺の夢   作:Kuro Maru

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黒の章・11

「れ、レム、い、いつからここに?」

 

「はい、ちょっと前に。スバルくんはよく眠っていたので、あの……」

 

 レムは上気した顔で、でも、手は優しく動かしたままで、

 

「スバルくんの寝顔を近くで見ようと思って。そうしたら、あの、スバルくんのここが、お、大きくなっていたので……」

 

 そういうと、撫でていた手を止め、改めてスバルの固くなった部分を、小さな両手で包み込んだ。

 

 そのやんわりとした感触に、思わず力が入る。

 

「わっ! スバルくん! スバルくんのここが!」

 

 昨夜と今朝、あんなことがあったのにも関わらず、レムの頬の赤みがさらに増す。まるで、今までそんな部分を触ったことはもちろん、見たことも、考えたこともなかったようだ。

 

「レム。今更そんなに恥ずかしがるなよ! 俺の方がもっと恥ずかしいよ!」

 

 スバルも一緒に顔が赤くなる。心臓の鼓動が早まり、口と喉がカラカラになってくる。思わず舌なめずりをするスバル。それを合図に、レムの唇がスバルの唇を優しく塞いだ。

 舌と舌とが絡まり合う。時折「クチュッ」という音だけが部屋の中に漏れた。

 

 スバルの手は自然とレムの柔らかな胸に伸びていた。寝る時にはブラをつけていないのか、薄青の寝間着の越しに、マシュマロのような柔らかくて心地のいい弾力を、手のひらいっぱいに感じる。

 小さな硬い何かが、スバルの手のひらの中心を押し返しながら、可愛らしくその存在を主張していた。

 

 お互いの唇を夢中で貪っている間も絶えず、レムはスバルの固くなったものを撫で続けていた。そのおかげで、スバルも限界が近づいていた。根元からこみ上げてくるものが、全体に差し迫り、もう少しで爆発しそうだ。

 

「レ、レム……も、もう……」

 

 スバルの切羽詰まった声を聞いたレムは、名残惜しそうにスバルの舌を一度だけ強く吸ってから、スバルに覆いかぶさっていた上半身をゆっくりと起き上がらせた。

 

「スバルくん、もうちょっとだけ我慢できますか?」

 

 寝ているスバルの横に座りなおし、優しく、ちょっとだけ悪戯めいた目でスバルを覗き込むレム。スバルはなんと言っていいか、答えに迷った。それに応えるということは、暗に、して欲しい、出して欲しいと口に出していうのと同じだ。

 

「え、ああ、うん」

 

 スバルは、曖昧な返事しかできない。そんなスバルを変わらず優しく見つめたまま、レムはスバルの上掛けを取り払い、ついで灰色のガウンの前身頃をはだけてゆく。

 

「寒くないですか?」

 

「あ、あー、大丈夫。うん、寒くないよ」

 

 寝間着をはだけられ、ほぼ裸のスバルは、もうすでにまな板の鯉状態だった。スバルが一番触って欲しい部分は、これから起こるだろう事への期待感で、はちきれそうになっていた。

 

 レムはスバルが身につけている最後の一枚に手をかけ、

 

「スバルくん、少しだけ体を浮かせられますか?」

 

 スバルが体を浮かせると、肩から優しくガウンを外して、固くなっている部分には触らないように、上手に、スバルから全てを取り去った。

 

 ベッドの横に置いてある椅子に、脱がせたガウンを綺麗に畳んで置くレム。その畳まれた寝間着の横に、スバルの新しい着替えも畳まれて置いてあって。

 

 こういう状況でも、さすがメイドというべきか。だが、今のスバルは、自分だけが素っ裸の状態。冷静に考えると、ちょっと、いや、かなり恥ずかしい。流石にこれは――。

 

「れ、レム。あの、ちょっと」

 

「あ! ごめんなさい、スバルくん。つい」

 

 レムはそういうと、素早くベットに乗って、スバルの口を自分の唇で塞いだ。胸や腹の辺りをレムの柔らかくて小さな手が、スバルの存在を確認するかのように優しく撫でてゆく。そしてその手が下腹部までたどり着く。そのまましばらくの間、キスと下腹部への愛撫が続く。

 

 スバルは自分でも知らないうちに、レムの手に自分のものが触れるように腰を動かしていた。朝も我慢して、さっきも我慢した。キスも愛撫も気持ちいいが、早く肝心の場所にたどり着いて欲しかった。

 

 ようやくレムの唇がスバルから離れた。ゆっくりと体を起こす、レム。

 

「スバルくん、レムとの約束守ってくれたんですね。今日一日、辛かったですか? ごめんなさい……でも、嬉しい……」

 

 どう答えていいのか、スバルが迷っていると、

 

「今日はレムも、スバルくんのこと、もっと気持ちよくしてあげたくって、いろいろ勉強してきました」

 

「え? なにを……」

 

 スバルが言い終える前に、

 

「目をつぶっていてもらえますか? スバルくん」

 

 そう言いながら、スバルの瞼をそっと手で閉じるレム。スバルはレムに瞼を閉じられたままじっとする。スバルの両頬がレムの手で包まれる。

 

——ちゅっ。

 

 レムの唇が軽くスバルの唇に触れた。次に、ベッドが軽く揺れ、レムが自分の足元に移動したのがわかった。レムの手が差し込まれ、ゆっくりと足が広げられる。広げられた足の間にレムが滑り込み、両手で骨盤から太もものあたりをゆっくりとさすり始める。冷静に考えると、この格好もかなり恥ずかしい。けれど、これから起こることの期待感で、恥ずかしさなどとっくに何処かに飛んで行ってしまっていた。

 

——早く触ってほしい、早く握って欲しい、早く、早く、早く!

 

 スバルの硬い部分の根元が、レムの指に握られ、グッと足元の方に先端を向けられた。

 

 と、次の瞬間。

 

 スバルの大きくなった部分が、温かくて柔らかい何かに包み込まれた。すぐに蕩けるような強烈な快感がスバルを襲いかかった。

 

「ああっ! くっ!」

 

 腰をのけぞらせ、思わず大きな声を上げる、スバル。その腰の動きと声に呼応するかのように、さらにその温かくて柔らかいものが、先端の敏感な部分から裏の筋の間をちょろちょろと這い回った。

 

「お、おぅっ!」

 

 あまりの感覚に思わず閉じていた目を開けると、その小さな口いっぱいにスバルを咥えているレムの顔が見えた。

 

「れ、レム! そ、それは……ああっ」

 

 大波のように襲ってくる快感に、言葉にならない。自分を見ていることに気づいたレムは

 

「ためれす! ふぇをあへちゃ! ふぇはふふって、あふぉあれうにあかへてふらはい!」

 

 レムはスバルから口を離さず、訳のわからない言葉を発した。

 それが、新たなバイブレーションになって、強烈な刺激へと変化する。

 

 腰が震え始める。もう無理だった。とっくに限界は超えていた。普段とは違う、一気にそしていきなりダムが崩壊するかのような射精感が、スバルを襲った。

 

——やばい! このままじゃ、レムを汚してしまう!

 

 体に目一杯の力を入れ、かろうじて一瞬だけ踏ん張ると、腰をよじって、レムの口から自分の硬いものを外すスバル。

 

「いやぁぁぁぁんっ」

 

 予想していなかったスバルの動きにレムが小さく叫ぶ。

 

 と、同時に。

 体全体が痙攣し、スバルの全てが崩壊した。

 

「あああぁぁぁっっっぐぅぅぅっ!」

 

——びゅるるっ!

 

 レムはすかさずスバルに手を伸ばすと、その手を素早く上下に手を動かし、さらに快楽を与えてゆく。

 

 ――びゅっ、びゅーっ! びゅーっ! びゅっびゅーっ!

 

 激しく痙攣するスバルから、何度も何度も白い体液が放たれる。今までに経験したことのない快感と射精感に、腰の痙攣が止まらない。レムの柔らかな手が、最後の一滴まで搾り取ろうと、動き続けていた。

 

「んっ、んんっ! くっ! あっ……ああっ……はあっ、はぁっ、はぁっ……」

 

 ようやく痙攣が治ると、レムもその手の動きを緩やかに、そして優しいものに変えていく。

 

「はぁっ……はぁっ……」

 

 荒かったスバルの呼吸が、だんだんと落ち着いてくる。

 

「れ、れむ」

 

 出す前に比べるとずいぶん柔らかくなったものを、レムは両手で包み込むようにして、やわやわと揉みながら――

 

「気持ちよかったですか? スバルくん」

 

 変わらず上気した顔で、ニッコリと微笑みながら、優しく話しかけるレム。

 

「融けそうだった。融けて体ごと無くなるかと思った」

 

「そんなに! そんな風に言ってもらえると、とってもうれしい」

 

「こんなこと、一体どこで」

 

「うふふふっ。今日一日、お屋敷の資料室で!」

 

 片目をつぶって、いたずらっぽく笑うレム。

 

「最後は、本当はレムの口の中に……」

 

「ばか! そんな汚い! レムにそんなことできるわけあるか!」

 

「そんなことないです! 汚くなんてありません! だ、だって……飲んだりもするって、本に書いてありましたし……」

 

「いや、おまえ……の、飲んだりって……。いや、そ、その、ほ、本に書いてあったって……」

 

——そんな何か秘密の経典のようなものが、この世界にもあるのか! それはそれでびっくりだ!

 

「ってか、一日顔を出さないと思ったら、そんなことを……」

 

「はい!」

 

 ニッコリと笑顔で答える、レム。

 

「それにしてもスバルくん、たくさん出ましたね! 何度もビクビクして、レムはちょっと心配になったくらいです」

 

「いや、あの、うん。大丈夫。死んでない」

 

——もしこれで死んだら、俺は一体どの場面に戻ることになるんだろう?

 

 そんなことを思っていると、レムが自分の指を口に入れようとしているのが目に飛び込んできた。

 

「わっ! ばか! やめ……」

 

 スバルの叫び虚しく、レムは、精液でヌルヌルしている自分の人差し指を、まるで料理の味見をするように舐めまわした。

 

「スバルくんのこれ……ちょっと甘い……ううん、苦い、かも。匂いは、その、もうずいぶん慣れましたけど」

 

「ああああ」

 

 真面目に素直な感想を口にするレムに、スバルは頭を抱えた。

 

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