スバルはレムの絶頂を間近で見て、自分がレムにこれをもたらしたという事に驚きと、嬉しさとを感じていた。
息を荒くして、まるで気を失ったかの様にぐったりしているレム。本当なら、このまま寝かせておいてあげたい。だが、どうしてもしてみたいことがスバルにはあった。あの魅力的なレムの中に、自分のものを入れてみたい。レムと体を繋げて一つになりたい……。それは男としての本能だった。
「レム?」
声をかけるスバル。レムはゆっくりと目を開けて息を整えると、スバルをじっと見つめた。
「レム、お、俺……ちょっと限界。レムに入れたい。レムのここに入れて、レムと繋がりたい……」
レムは返事をする代わりに、力の抜けた両手でスバルの頬を挟んで優しく微笑むと、小さく頷いた。
レムの両足を改めて大きく広げたスバルは、レムの両脇に手をつき、その白い体に覆い被さりながら、自分をその中心にあてがった。
スバルの先端が、レムの入り口に触れる。暖かい滑りが、スバルを濡らす。スバルは腰を動かしてさっき自分の舌を吸ってくれた小さな口を探したが、壁のようなものにあたって、なかなか進めなかった。
——やばい。入らない……入れない! ど、どうして?
焦れば焦るほど、レムの筋に沿って、上に下に先端が逃げてしまう。そうこうしているうちに、それが刺激となって、溜まっているものが外に出ようとする、あの感覚がスバルの根元から湧き上がってきている。スバルはさらに焦ってレムの顔を見上げた。レムは潤んだ目でスバルを見つめてから、そっとスバルに手を伸ばすと、
「スバルくん……」
そう言って、少しだけ下向きに向きを変え、自分の小さな口にあてがった。スバルは素直に、そのまま腰をゆっくりと突き出す。先端が柔らかくて熱いものに包まれるのを感じる。さらに熱くぎゅっと握られるような感覚。もう少し、もう少しとスバルが進んでいく。先端の艶やかな部分の半分ほどがレムの中に入り込むと、そこで一度、壁のような狭い箇所に突き当たった。
「う……いっ……」
レムが痛そうに小さく声をあげた。
「レム、痛いのか?」
「だ、大丈夫です、スバルくん。あの……レムは初めてなので、多分、その……最初だけ、だと思います……」
普段のスバルなら、ここでやめていたかもしれない。だが、もう後に引くという選択肢は頭の中からとっくに消え去っている。それでもレムのその健気な言葉を聞いて、
「お、俺も初めてで……そ、その、うまくできなくて、ごめん……」
愛おしさがこみ上げて、でも、止められなくて。
「スバルくん……そのまま……そのまま入ってきて……レムに……レムに入れて! スバルくん!」
レムの初めての口調に、スバルは覚悟を決めてグッと腰を前に突き出す。一番狭い部分を突き抜ける瞬間、レムは少しだけ歯を食いしばって
「いっ……たっ……」
痛みをこらえながら、自らも腰をスバルに向かって突き出すレム。
——ぐーっ……にゅるん……
細いどこかを無理やり通り過ぎる感触がした。それからすぐ、スバルの固いものは、下方向に曲げられるように向きを変えてレムの中に進み、とうとう根元まで全ての部分が、レムの狭くて柔らかくて熱くて甘い体に包まれた。
――これがレムの中! なんて熱くて、なんて、なんて……!
そしてすぐに、本当にすぐに、強烈な放出感がスバルを襲った。
レムの中に入り込んでいる一番気持ちのいい部分から、腰を通って、体全体に震えが走る。
——まずい! まずい! このままじゃ、レムの中に出してしまう!
「れ、レム! ちょ、ちょっと……」
一度離れようとしたスバルの体をレムがぎゅっと抱きしめた。
「このまま、このままレムに! レムの中に出して!」
レムが両足を組んでスバルの腰をぐっとに抱え込み、さらに深くスバルを飲み込もうとする。そのレムの言葉と腰の動きを合図に、一気に震えが走る。体の奥から、ものすごい勢いで大量の白い液体が先端に向かって迸っていくのを感じる。
「ああっ!」
そう叫んだ刹那。腰が前に大きく突き出され、さらに深くレムを貫く。
——びくん! びくん! びくん!
何度も何度も痙攣が起き
——びゅーっ、びゅーっ、びゅーっ。
その度にレムの中に熱いものを注ぎ込む。
いったいどのくらいの時間が過ぎたのだろうか。いったい何度体を震わせて、いったいどのくらいの量をレムに注入したのだろう。
ふと気づくと、レムの胸がスバルの胸を柔らかく押し返していた。いつの間にか、レムに覆いかぶさったまま、ぐったりしていた。スバルの耳にレムの熱い吐息がかかる。
「レム、ご、ごめん」
レム から体を離そうとしたスバルに
「大丈夫ですよ、スバルくん。もう少しこのままで……」
レムの両腿がスバルの体を優しく挟み込み、小さい手がスバルの頭を撫でる。
スバルは、想像以上の快感を今日は二回も――一度はレムの口で、もう一度はレムの中で――そしてあれだけの快感とともにかなりの量を放出したのにも関わらず、自分がまだレムの中でまだ硬さが残っているのを感じていた。その部分だけが自分の意思とは関係なく、まるで――まだ出し足りない――と言っているようだった。
レムはそんな自分の状態がわかるのだろうか。それが気恥ずかしい。
だが、それ以上に、一つ気になっていることがあった。
「レム、あの……」
レムと繋がったまま上半身を起こしながら、今一番気がかりなことを口にする。
「なんですか? スバルくん?」
「あの、レムの中で……レムの中に……あの、そのまま出しちゃったけど……」
スバルがそう言い淀むと、
「大丈夫です。心配しないでください」
「だ、だけど、そうは言っても……ごめんな。いろいろ……その、うまくできなくて……い、いや、その……ありがとう。レムの初めてを、その、こんな……俺に……」
「スバルくん、今、この瞬間、レムはとっても幸せです。レムも初めてで、スバルくんも初めてで、でも、とっても素敵で……スバルくんと一つになれるなんて……こんな嬉しいこと、レムは初めてです……」
レムはそう言うと、大粒の涙をポロリとこぼした。
スバルもそんなレムがとても愛おしくて。
二人は体を繋げたまましばらく見つめ合い、そして唇を重ねた。