「さ、さて。あの……どうしましょうか、みなさん……あ、あと、俺も昨日が初めてだったから……」
三人とも、ただでさえ経験が少ないのに、この状況。スバルはどうしていいのか分からないと言ったように、そう問いかけた。
「と、とりあえず、キスからはいかがでしょう?」
手のひらを合わせながら、まるで焼き菓子を勧めるように、レムが言った。ラムはスバルの方に体を向けると、少しだけ潤んだ赤い瞳で、スバルを見つめた。
「わ、わかった。じ、じゃあ、い、いきます!」
ラムの肩にスバルの手がかかった。だが、そのまま体を引き寄せようとしたスバルの手が、何かに気づいたように、止まった。ラムの様子がさっきまでとはまるで違っていた。ラムはその表情とは裏腹に体を細かく震わせていた。
「ラム、怖い……のか?」
ラムはスバルの言葉に目を伏せて、素直に頷いた。スバルも、もちろんレムも、そんな彼女を目にするのは初めてだった。いつもの傲岸不遜な態度はどこかに消え去って、そこには初めての体験に怯える、一人の可憐な少女の姿しかなかった。
「いや、おまえ、か、可愛すぎ……そ、それ反則だろ! これ以上、触れちゃいけないって感じなんですけど!」
スバルは思わずレムの方を見た。レムは、スバルに静かに頷くと、今度はそっとラムの手を取った。
「姉様、大丈夫です。スバルくんは優しくしてくれますよ。昨夜レムも……」
そこまで言うと、あ、と、何か気づいたような顔で、
「れ、レムはそろそろお部屋に戻りますね」
レムがラムの手を離して、ベッドから降りようとした。その手が離れる間際、ラムはレムのその手を取り直した。
「レム、もし、レムさえよかったら、一緒にここにいてちょうだい。ううん、そうして欲しいの。バルス、レムにいてもらってもいい?」
「い、いや、いいけど……」
「ごめんなさい。あと……ラムは大丈夫だから……お願い」
そう言って目を閉じると、スバルの胸に額をつけるようにもたれかかった。その頭を優しく抱きかかえて、レムの方に顔を向けるスバル。レムもにっこりと微笑みながら、スバルに近づいた。二人ともお互いが何をしたいのかわかっていたように、顔を近づけてキスをした。
二人の唇が離れると、今度こそ、スバルはラムの肩を抱き直し、ラムを覗き込むように顔を近づけた。二人の唇が近づき、唇と唇が触れ合う。その唇の奥で、ラムの歯が小さくカチカチと震えていた。口では殊勝なことを言ったものの、これから起こることへの恐怖心は消え去っていなかった。
肩を抱いていたスバルの手が、突然二人の体を引き離した。えっ? という顔のラムを見てニカッと笑うと、
「こしょこしょこしょ!」
スバルが突然ラムの脇の下に手を入れて、彼女をくすぐった。
「ひっ! な、な、な、なにを!」
驚きとくすぐったさで、キッとスバルを睨むと、ラムは脇の下に伸びるスバルの手を離そうとした。スバルはそのラムの手をすかさず取って、さっとラムの小さな体を自分に引き寄せた。それと同時に、あんぐりと開いたラムの口がスバルの口で塞がれた。
——あ。
スバルに舌を強く吸われ、絡みとられ、撫で回され、再び吸われ、口腔の中を甘くくすぐられる。初めて味わう甘いキスに、ラムの体はぐんにゃりとスバルの腕の中に落ちた。そのままキスを続けるスバル。ラムも恐る恐る自分から舌を絡め始める。
「んっ、んんっ」
さっきまでの怖さはすっかり消えていた。ラムはそのキスの甘さに酔いしれて、夢中でスバルの口を吸い返した。いつの間にか、ラムの手がスバルの背中に伸びて、自分へ引き寄せるように、撫で回している。
その一部始終を見ていたレムの目は、まるで恋愛小説でも読んだかのように、ハートの形になっていた。
スバルの右手がラムの胸に伸びて、その膨らみを包み込む。レムよりは小ぶりだが、それでも、スバルの手に余るほどの女の子の膨らみ。交互に、その二つの膨らみを揉みあげるたび、ラムの体はぶるっと震えた。
舌が絡まったまま、スバルの手がネグリジェの裾の下に伸びた。その手が、ラムの太ももをそっと撫でながら、ラムの中心部にたどり着く。そして今度は、しっとりと湿り気を帯びた縦に走る筋に沿って、昨日レムにしたのと同じように、ゆっくりゆっくり指が滑っていく。
自分でするのとは全く違う感覚に、ラムの体は素直に反応した。ゾクゾクするような気持ち良さがそこから体全体に広がっていく。特に前に近い部分をなぞられると、びくびくっと勝手に体が反応してしまう。ショーツがじんわり濡れてくるのが自分でもわかった。
「はあっ……はあっ……」
ラムは自然と両手をスバルの首に回して、自分からスバルの手にその部分を押し付けるように、腰を振っていた。いつかのスバルと、そして、いつかのレムと同じように、ラムもまた無意識に体を動かしていた。
スバルの手が、すっかり熱くなったその部分から離れた。スバルはラムの体を持ち上げて膝立ちさせると、裾をめくりながらゆっくりとピンクのネグリジェをたくし上げた。ラムは素直に脱がされるままになっていた。頭が抜け袖を最後に残してすっかり脱ぎ終わると、昨日レムがそうしたように、両手に持ったピンクのネグリジェで恥ずかしそうに胸を隠した。
「ラム。ラムの全部を、俺に見せて欲しい」
ラムは返事をする代わりに、ゆっくりとネグリジェを抱えた両腕を下ろした。レムのそれとは違う、綺麗な膨らみが、スバルの目にさらされた。
緊張と恥ずかしさが再びラムを襲った。ラムは、なんとか落ち着こうと、大きく息を吸い込んで、ゆっくりと吐きだそうとした。だが、うまく呼吸ができない。ラムのしゃくり上げるような呼吸に合わせて、ラムの二つの膨らみも大きく震えるように上下した。昨日のレムと全く同じだった。
大きく息を吸い込んで吐き出す。何度も、何度も。ようやく呼吸が落ち着いてくる。その様子を伺っていたスバルがラムの胸に唇を近づけて、レムと同じ薄ピンク色の先端部分を口に含んだ。
「あっ……ああっ」
くすぐったいような甘美な感覚に思わず声が漏れる。スバルの口の中で先端が硬くなっていくのがわかる。スバルの舌が、硬くなった小さな突起部分を転がし、もう片方のピンク色の部分も、指先でくすぐられる。その度に体がピクンと反応し、
「ああん……」
出したくないのに、声が出てしまう。スバルの手がラムの綺麗な膨らみを包み込み、優しく動くたびに、さっきまでとは違う震えが体全体を包み込んだ。スバルはその手を止めずに、ラムの小さな突起部分を口に含んだまま、そっとラムの体をベッドに横たえた。
心地いい痺れを与えていた唇が胸から外れると、ラムは無意識に胸を反らせて、もっとして欲しいと言うように、唇の感触を探した。スバルは、その様子を確認すると、今度はラムの腰骨のあたりに両手を伸ばし、ピンク色のショーツをゆっくりと下ろしていった。可愛らしい小さなそれが足からすっかり抜けきると、彼女の真っ白い肌の中心部に、細い一本の線が現れた。
一番秘密にしておきたかった場所にスバルの視線を感じて、ラムは両手で顔を覆った。