スバルの手が足首にかかる。これからどうなるのか、容易に想像がついた。その想像通りに、ラムの両足がゆっくりと広げられ、誰にも見せたことのない部分が、スバルの目にさらされた。
——は、恥ずかしい……。
足を広げられたまま、その閉じられた部分が外気にさらされる。顔を覆った指の間から、そっとスバルを見ると、スバルも顔を火照らせて、ラムのその部分を凝視していた。
「あ、あまりじっくり見られると、さ、流石にラムも、は、恥ずかしいわ……」
「ご、ごめん」
そのやりとりを合図に、スバルの指が、内腿をくすぐるように滑ってゆく。その指が鼠蹊部までくると、今度はゆっくりと、膝のあたりまで戻っていく。
さっきまで、ショーツ越しとはいえ、自分のその部分に触ってくれていたのに、今度はまるでそこを避けるようにスバルの指がラムの際どいところを行き来する。その度にぶるっと震えが走った。
早く触れて欲しいのに、なかなかその部分に触れてくれない。ラムは、そのもどかしさに、自分からスバルの手を取りたくなるのを懸命に我慢した。
ようやくその手が、ぴったりと閉じた部分の外側で止まった。スバルの指がそっと両側にあてがわれ、ラムの閉じられた扉が「ピチュッ」と言う音を立てて、ゆっくりと開かれていった。
「あ……」
一瞬、スバルが息を飲むのがわかった。手が止まったままだ。
「え……。ラムの、ラムのそこ、何か変……なの?」
「い、いや、なんでも……。ラム、すごく可愛い……」
その言葉を聞いた瞬間、ラムの体が再び大きく震えた。
スバルの口がゆっくりと、その部分に近づく。さっきレムから聞いた通りのことが、自分にも行われるに違いなかった。ラムはふと、お風呂に入ってきてよかったと、そう思った。
スバルがラムを開いたまま、ふうっ、と息を吹きかけた。すでに蜜で満たされていたそこが、一瞬ひやりとさせられ、体が勝手にぴくんと反応した。ふうっ、ふうっ、と息を吹きかけられるたび、腰がぴくんぴくんと動いてしまう。スバルの唇がようやくラムに直接触れ、下から上へと、その蜜を掬い取った。
「あああああっ!」
大きな声が、ラムの口から漏れる。それを合図に、スバルの舌がラムをくすぐり始めた。ラムの縦の筋に沿って、スバルの舌が上下するだけで、さっきレムから聞いた通り、溶けてしまいそうな快感が、その体を包み込んだ。
「あっ、あっ、んんっ……」
どこをどうされているのか全くわからない。ただただ、くすぐったくて、心地よくて、痺れるような、むず痒いような感じが、その部分から体全体に行き渡っていく。自分でそっと触っていたあの感覚より、何十倍も心地いい。
「あ……」
——こ、声が……。
冷静でいたいと願う自分のどこかの部分が、声を我慢しろと囁く。
「むーっ! む……んっ、んーっ! んーっ!」
ラムはぎゅっと目を瞑り、手で口を押さえて、声を我慢した。どのくらい口を塞いでいたのか、スバルが、ラムのそこから一旦口を離した。
「ラム。無理に我慢しないでいいんだ。声、恥ずかしくないから。俺、ラムのかわいい声をもっと聞きたい」
スバルの優しいその言葉をきっかけに、ラムの口から、心地よい喘ぎ声が漏れ始めた。
「はあっ、はあっ。ああ、あっ……あっ」
声が出始めると同時に、一気に反応が鋭くなる。スバルの舌の動きが、ラムの上の方に集中した。その途端、頭の中が痺れたようになって、ラムの思考が停止していった。
「あっ、あっ……あっ、ど、どうしよう……これ……ああぁっ!」
ラムが、両手と両足でスバルの頭を抱え込み、体を丸めた瞬間、
「ああああっ! あああんっ! んんっ! んっ!」
ビクンビクンと小さな体が痙攣した。スバルの舌と唇が、ラムにやさしく刺激を与え続ける。今度は体をのけぞらせるように、全身がピンと伸びきった。
「あっ、あっ、あーっ! あっ! ああーっ!」
さらに激しく痙攣して、ラムの体がベッドの上で跳ね上がった。
ラムの体の中で何かが爆発した。ラムの一番敏感な部分から、快感という衝撃波が体全体を包み込む。頭が真っ白になる。そして、ただただその快感に体全体が溶け落ちていく。今までたどり着けなかった、あの心地良さの先。ようやくラムのその扉が開いた瞬間だった。
その直後。
ラムの全身にさぁっと血の気が戻り、その白い美しい肌が、ほんのり桃色に染まった。額の一部が、ほのかに輝いている。下腹部が——ちょうど子宮のあたりだろうか——暖かい何かに包まれているのが、マナの存在に頼らないスバルにもわかるほどだった。
スバルがレムに顔を向けて、思わず叫んだ。
「れ、レム! ラムが!」
レムは口を押さえて、固く目を閉じていた。座ったまま片方の手を股間に挟み込んで、ラムと同じように体をビクビクと震わせている。
「あ、そ、そっか……」
強烈な共感覚が、至近距離でレムを襲っていた。必死に声を我慢していたのか、顔を真っ赤にして、激しく肩で息をしている。
「レム……」
スバルがレムに何かを言いかけて、体を起こそうとした。そのスバルの下で、息を荒くして目を閉じていたラムが口を開いた。
「バ……ルス」
「ら、ラム。ど、どうだ? 体、どんな感じだ?」
「大丈夫、みたい……。も、もう今は体の痛みはないわ。それより、あの……ラムに、続きをして欲しい……。ラムのこと、抱いて欲しい」
「わ、わかった」
スバルは、大きく広げられたレムの足の間から体を起こすと、ようやく呼吸の落ち着いてきたレムの膝に手を触れた。
「レム? レムは大丈夫か?」
「は、はい。スバルくん……レムは大丈夫です。姉様を……あ、あの……そ、そのあとで、スバルくんがよければ、その、レムのことも……」
スバルのパンツの裾を摘んで、恥ずかしそうに、蚊の鳴くような声で言った。
「うん。わかった。レムのことも忘れてないから」
スバルは膝立ちになると、履いていたパンツを脱いで、そっとラムの上にかぶさった。下からじっと見つめるラムに優しくキスをして、足をさらに大きく広げる。さっきまで口をつけていた部分に、自分の硬く大きくなった部分を入れようと、自分の股間に手を伸ばして——。
「あ、あれ?」
スバルは驚いたように自分の股間を見下ろした。いつものようにはち切れんばかりに怒張しているはずのものが、何事もなかったように、小さくなっていた。