※この作品はR-18です。

紫紺の夢   作:Kuro Maru

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赤の章・14

「な、なんで……」

 

 思ってもみなかった。女の子の、それもとびきり可愛い女の子に直接触れていたのに。その暖かい入り口を眼の前にして、こんなことはあり得るはずがなかった。

 

「ら、ラム、ちょ、ちょっと待って……」

 

 いつも自分でそうしていたように、手を添えて扱いてみる。だが、そこからはあの気持ち良さどころか、柔らかい感触しか返ってこなかった。

 

「え? え?」

 

 流石にスバルの表情が焦り始める。その様子を見ていたレムが心配そうにスバルの顔を覗き込んだ。

 

「スバルくん……?」

 

「バルス? どうしたの? その……大丈夫、なの?」

 

 ラムもいつの間にか体を起こし、スバルの様子を伺っている。

 

「ラム、あの、ごめん。ちょっと待ってくれ……」

 

 だが、自分の股間を見下ろして、一生懸命いじっても、何の反応もなかった。

 

「スバルくん、大丈夫ですよ。レムに任せてください」

 

 レムはスバルが何を焦っているのか理解した。その唇にキスをしてから、優しくその体をベッドに横たえた。

 

「きっと姉様のために、一生懸命にしてくれたからですね……」

 

 小さな手がスバルの下半身に伸びた。

 

「姉様、よかったら一緒にスバルくんを……」

 

 ラムは黙って頷くと、スバルの体を挟んで、レムの向かい側に座った。

 

「あ、あの、二人とも……」

 

 レムは自分の指をスバルの口元に当て、その言葉を遮った。

 

「スバルくん、目を瞑っていてくださいね」

 

 あの時と同じ状況だった。ただ違うのは、二人が意思を持って、スバルを大きくさせようとしていたことだった。スバルの目が閉じられる。落ち着こうとしているのか、大きく深呼吸をしている。

 

「レムは、その、見たことがある、のよね……」

 

 ラムは、レムの手の中のものを見つめていた。

 

「え? あ……でも、姉様もスバルくんが寝ている間、見たことが」

 

「ううん。ラムは、その、大きくなっているところを直接見たことはないわ」

 

「じゃあ、姉様が大きくしてみますか?」

 

「待って、待って! 何だかよくわかんないことになってない?」

 

 目を瞑ったまま、スバルが続ける。

 

「いや、男としては、その、多分、う、嬉しい状況なんだけど、何だか、こう、微妙というか……ものすごく恥ずかしいんだけど……」

 

「あら、バルス。ラムもさっきはかなり恥ずかしかったけど?」

 

「そうですよ、スバルくん。スバルくんだけ恥ずかしくないのはずるいです」

 

「う……」

 

 さっきまでレムが握っていたスバルの部分に、今度はラムの手が伸びた。その感触を確かめるように、恐る恐る握ってみる。ラムはもう片方の手を、付け根にある柔らかそうなものに伸ばした。パン生地のように柔らかく、中に何か入っている。今度は手のひらでそっと包み込むようにして揉んでみる。大きさといい、感触といい、それはまるで——。

 

「レム、これって……」

 

 子供の頃。母親が作ってくれた小さな布袋で、レムとよく遊んだ。あれは……あれは中に乾燥した豆か、小石のようなものが詰まっていて——。徐々に記憶が蘇ってくる。色とりどりのその布袋で、笑いながらレムと二人で遊んだ記憶……。

 

「これって、何だかお手玉みたいね」

 

「姉様! それ、レムも同じことを思いました!」

 

 二人は顔を見合わせて、クスッと笑った。

 

「お、おい。お手玉って何だよ! お手玉って!」

 

「ごめんなさい、スバルくん。お手玉っていうのは子供の——」

 

「いや、お手玉、知ってるよ。そうじゃなくて! 人のちんちんをネタに話するのやめて! い、いや、そんなことより、レム、悪いけど、お手玉とか言われて、絶対大きくなんないから」

 

「そ、それは困ります!」

 

 レムはスバルの足に手を伸ばして、グイッと広げると、もう片方の足も同じように持ち上げた。その開いた足の間に、ラムが入り込む形になった。先ほどまでとは全く逆の立場になったスバルが、目を固く閉じたまま、何かを探すように手をレムへと伸ばした。レムはその手を取ると、そっと自分の胸にあてがった。ラムは顔を赤くしながら、でも、真剣な面持ちでスバルのものを触っていた。

 

「姉様、スバルくんは、ここを触られるのが好きなんですよ」

 

 レムは、ラムの手に空いている方の手を重ねて、半分ほど先端を覆っていた皮をくるりと剥いた。その指が、姿を現した赤い部分の裏に触れる。

 

「うっ」

 

 スバルの口から声が漏れた。レムの人差し指が、そこをくりくりと揉みほぐした。

 

「ここ、ね?」

 

 ラムは教えてもらった筋の部分に刺激を与えた。ラムの手の中のものが、少しずつ大きく硬くなっていくのがわかる。

 

「あっ……くっ」

 

 スバルが体をよじらせ、声が漏れた。手の中に収まらないほど、大きく固くなっていくスバルに、ラムは驚きと、よくわからない嬉しさを感じていた。

 

「ば、バルス……気持ち……いいの?」 

 

 目をつぶったまま、頷くスバル。

 

「スバルくん! ずいぶん大きくなってきましたよ!」

 

 嬉しそうなレム。ラムはその手を止めずに、

 

「レム、このまま触っていていいの?」

 

「はい、姉様。こうして……」

 

 レムが、スバルに教えてもらったばかりのことを、そのままラムに伝える。ラムはその通りに、指を添えたまま、握った手を上手に動かした。

 

「そうです。そうやってそのまま手を動かしていると……」

 

「うん? そうしていると?」

 

「あの、スバルくんがとっても気持ちよくなって、最後にここから白い精液が飛び出るんです」

 

「えっ? ら、ラムも……それが出るところ、見てみたい……」

 

 自分の手の中にあるものを見つめながら、誰に言うともなくラムが口にした。

 

「あの、なんか、お勉強の時間みたくなってっけど……」

 

 目を開けたスバルが、二人に訴える。そんなスバルを見て、ラムはふと、あることに思い当たった。

 

「あ……。バルスが上掛けを離さなかった理由はもしかして、これ?」

 

「そうなんです、姉様。スバルくんが恥ずかしがって」

 

「どうせあれね、 その、それを出す約束とかもしてたんでしょう?」

 

「スバルくん、どうしましょう? 姉様にバレてしまいましたよ」

 

 スバルもレムも、顔が赤い。

 

——それじゃ、ラムが入って行くたびにがっかりした顔をしていたのも、これが原因だったのね。

 

 ラムはそれに思い当たって、クスッと笑った。原因がわかってしまえば、なんということはない。だが、あの時の自分は、かなり落ち込んでいたということに改めて気づいて、一人可笑しくなった。

 

「何笑ってんの? ラム! いや、その、そういうのはガールズトークでやってくれ! 本当のことでも、目の前で言われると恥ずかしいだろ!」

 

「がーるず?」

 

「とーく?」

 

「女の子だけで話す秘密のおしゃべりのことだよ!」

 

「へええ、そんなのがあるんですね!」

 

「じゃ、そうするわ。精液が出るところも、また今度見せてもらうわ」

 

 今の会話で、何となくスバルが可愛らしく思えて。途端に今手に握っている部分も不思議と愛おしく思えてくる。その手の中のものは既にかなり大きく固くなっている。それにしても、こんなものが——。

 

「これがレムの中に入ったの?」

 

「は、はい、姉様」

 

「……無理よ。こんなの、入らないわ」

 

 そう言った途端、またあることを思い出して、プッと吹き出した。

 

——ああ、だから。だから、レムの歩き方がおかしかったのね……。

 

「ど、どうしたんですか? 姉様」

 

「ううん、なんでもないわ。ごめんなさい。その、がーるずとーくっていうので、話しましょう」

 

 二人の様子を伺っていたスバルが、口を開いた。

 

「あの……大変申し訳ないんですけど。何だか、すっかり和やかになってしまってますが、このままだと、あまり良くない状況になりそうです。お二人さん」

 

「あ……」

 

 レムはハッとした様子でラムを見た。ラムの手は変わらず大きくなったものを握ったまま、ゆるゆると動いている。

 

「ね、姉様。もうスバルくんの準備は出来てるみたいです」

 

 そのレムの一言で、ラムの顔がすこしだけ強張った。いきなり現実に引き戻された気がする。忘れていたわけではない。さっきまでそれを切望していたのだ。だが、恐怖心からか、知らず知らずのうちに、他のことを考えようとしていたらしい。

 

「わ、わかったわ。ば、バルス。あの、お、お願いしてもいい?」

 

「う、うん、わかった」

 

 ぎこちない二人に、レムが突然こう言った。

 

「スバルくん、姉様。あの、このまま姉様が上になって、あの……つ、つ、繋が……し、してみるのはダメですか?」

 

「え?」

「え?」

 

 二人が同時にレムに聞き返した。

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