「な、なんで……」
思ってもみなかった。女の子の、それもとびきり可愛い女の子に直接触れていたのに。その暖かい入り口を眼の前にして、こんなことはあり得るはずがなかった。
「ら、ラム、ちょ、ちょっと待って……」
いつも自分でそうしていたように、手を添えて扱いてみる。だが、そこからはあの気持ち良さどころか、柔らかい感触しか返ってこなかった。
「え? え?」
流石にスバルの表情が焦り始める。その様子を見ていたレムが心配そうにスバルの顔を覗き込んだ。
「スバルくん……?」
「バルス? どうしたの? その……大丈夫、なの?」
ラムもいつの間にか体を起こし、スバルの様子を伺っている。
「ラム、あの、ごめん。ちょっと待ってくれ……」
だが、自分の股間を見下ろして、一生懸命いじっても、何の反応もなかった。
「スバルくん、大丈夫ですよ。レムに任せてください」
レムはスバルが何を焦っているのか理解した。その唇にキスをしてから、優しくその体をベッドに横たえた。
「きっと姉様のために、一生懸命にしてくれたからですね……」
小さな手がスバルの下半身に伸びた。
「姉様、よかったら一緒にスバルくんを……」
ラムは黙って頷くと、スバルの体を挟んで、レムの向かい側に座った。
「あ、あの、二人とも……」
レムは自分の指をスバルの口元に当て、その言葉を遮った。
「スバルくん、目を瞑っていてくださいね」
あの時と同じ状況だった。ただ違うのは、二人が意思を持って、スバルを大きくさせようとしていたことだった。スバルの目が閉じられる。落ち着こうとしているのか、大きく深呼吸をしている。
「レムは、その、見たことがある、のよね……」
ラムは、レムの手の中のものを見つめていた。
「え? あ……でも、姉様もスバルくんが寝ている間、見たことが」
「ううん。ラムは、その、大きくなっているところを直接見たことはないわ」
「じゃあ、姉様が大きくしてみますか?」
「待って、待って! 何だかよくわかんないことになってない?」
目を瞑ったまま、スバルが続ける。
「いや、男としては、その、多分、う、嬉しい状況なんだけど、何だか、こう、微妙というか……ものすごく恥ずかしいんだけど……」
「あら、バルス。ラムもさっきはかなり恥ずかしかったけど?」
「そうですよ、スバルくん。スバルくんだけ恥ずかしくないのはずるいです」
「う……」
さっきまでレムが握っていたスバルの部分に、今度はラムの手が伸びた。その感触を確かめるように、恐る恐る握ってみる。ラムはもう片方の手を、付け根にある柔らかそうなものに伸ばした。パン生地のように柔らかく、中に何か入っている。今度は手のひらでそっと包み込むようにして揉んでみる。大きさといい、感触といい、それはまるで——。
「レム、これって……」
子供の頃。母親が作ってくれた小さな布袋で、レムとよく遊んだ。あれは……あれは中に乾燥した豆か、小石のようなものが詰まっていて——。徐々に記憶が蘇ってくる。色とりどりのその布袋で、笑いながらレムと二人で遊んだ記憶……。
「これって、何だかお手玉みたいね」
「姉様! それ、レムも同じことを思いました!」
二人は顔を見合わせて、クスッと笑った。
「お、おい。お手玉って何だよ! お手玉って!」
「ごめんなさい、スバルくん。お手玉っていうのは子供の——」
「いや、お手玉、知ってるよ。そうじゃなくて! 人のちんちんをネタに話するのやめて! い、いや、そんなことより、レム、悪いけど、お手玉とか言われて、絶対大きくなんないから」
「そ、それは困ります!」
レムはスバルの足に手を伸ばして、グイッと広げると、もう片方の足も同じように持ち上げた。その開いた足の間に、ラムが入り込む形になった。先ほどまでとは全く逆の立場になったスバルが、目を固く閉じたまま、何かを探すように手をレムへと伸ばした。レムはその手を取ると、そっと自分の胸にあてがった。ラムは顔を赤くしながら、でも、真剣な面持ちでスバルのものを触っていた。
「姉様、スバルくんは、ここを触られるのが好きなんですよ」
レムは、ラムの手に空いている方の手を重ねて、半分ほど先端を覆っていた皮をくるりと剥いた。その指が、姿を現した赤い部分の裏に触れる。
「うっ」
スバルの口から声が漏れた。レムの人差し指が、そこをくりくりと揉みほぐした。
「ここ、ね?」
ラムは教えてもらった筋の部分に刺激を与えた。ラムの手の中のものが、少しずつ大きく硬くなっていくのがわかる。
「あっ……くっ」
スバルが体をよじらせ、声が漏れた。手の中に収まらないほど、大きく固くなっていくスバルに、ラムは驚きと、よくわからない嬉しさを感じていた。
「ば、バルス……気持ち……いいの?」
目をつぶったまま、頷くスバル。
「スバルくん! ずいぶん大きくなってきましたよ!」
嬉しそうなレム。ラムはその手を止めずに、
「レム、このまま触っていていいの?」
「はい、姉様。こうして……」
レムが、スバルに教えてもらったばかりのことを、そのままラムに伝える。ラムはその通りに、指を添えたまま、握った手を上手に動かした。
「そうです。そうやってそのまま手を動かしていると……」
「うん? そうしていると?」
「あの、スバルくんがとっても気持ちよくなって、最後にここから白い精液が飛び出るんです」
「えっ? ら、ラムも……それが出るところ、見てみたい……」
自分の手の中にあるものを見つめながら、誰に言うともなくラムが口にした。
「あの、なんか、お勉強の時間みたくなってっけど……」
目を開けたスバルが、二人に訴える。そんなスバルを見て、ラムはふと、あることに思い当たった。
「あ……。バルスが上掛けを離さなかった理由はもしかして、これ?」
「そうなんです、姉様。スバルくんが恥ずかしがって」
「どうせあれね、 その、それを出す約束とかもしてたんでしょう?」
「スバルくん、どうしましょう? 姉様にバレてしまいましたよ」
スバルもレムも、顔が赤い。
——それじゃ、ラムが入って行くたびにがっかりした顔をしていたのも、これが原因だったのね。
ラムはそれに思い当たって、クスッと笑った。原因がわかってしまえば、なんということはない。だが、あの時の自分は、かなり落ち込んでいたということに改めて気づいて、一人可笑しくなった。
「何笑ってんの? ラム! いや、その、そういうのはガールズトークでやってくれ! 本当のことでも、目の前で言われると恥ずかしいだろ!」
「がーるず?」
「とーく?」
「女の子だけで話す秘密のおしゃべりのことだよ!」
「へええ、そんなのがあるんですね!」
「じゃ、そうするわ。精液が出るところも、また今度見せてもらうわ」
今の会話で、何となくスバルが可愛らしく思えて。途端に今手に握っている部分も不思議と愛おしく思えてくる。その手の中のものは既にかなり大きく固くなっている。それにしても、こんなものが——。
「これがレムの中に入ったの?」
「は、はい、姉様」
「……無理よ。こんなの、入らないわ」
そう言った途端、またあることを思い出して、プッと吹き出した。
——ああ、だから。だから、レムの歩き方がおかしかったのね……。
「ど、どうしたんですか? 姉様」
「ううん、なんでもないわ。ごめんなさい。その、がーるずとーくっていうので、話しましょう」
二人の様子を伺っていたスバルが、口を開いた。
「あの……大変申し訳ないんですけど。何だか、すっかり和やかになってしまってますが、このままだと、あまり良くない状況になりそうです。お二人さん」
「あ……」
レムはハッとした様子でラムを見た。ラムの手は変わらず大きくなったものを握ったまま、ゆるゆると動いている。
「ね、姉様。もうスバルくんの準備は出来てるみたいです」
そのレムの一言で、ラムの顔がすこしだけ強張った。いきなり現実に引き戻された気がする。忘れていたわけではない。さっきまでそれを切望していたのだ。だが、恐怖心からか、知らず知らずのうちに、他のことを考えようとしていたらしい。
「わ、わかったわ。ば、バルス。あの、お、お願いしてもいい?」
「う、うん、わかった」
ぎこちない二人に、レムが突然こう言った。
「スバルくん、姉様。あの、このまま姉様が上になって、あの……つ、つ、繋が……し、してみるのはダメですか?」
「え?」
「え?」
二人が同時にレムに聞き返した。