「姉様とこうやって一緒に寝るの、久しぶりですね!」
青いネグリジェのレムが、枕を抱きかかえて、嬉しそうに言った。薄桃色のネグリジェを着たラムは、ベッドに置いてある自分の枕を端に寄せながら、でもやっぱり嬉しそうに答える。
「レムレム、昨夜一緒に寝ていたわ。忘れたの?」
「姉様姉様、でも昨夜はスバルくんが一緒でした」
「それはアレかしら、やっぱりお邪魔だったってことかしらね?」
「そ、そんなことないです! だ、だって……」
「冗談よ、冗談。でも、あなたたち二人にはやっぱり悪いことをしたわね……ごめんなさい」
「姉様! レムも、スバルくんも、そんなこと思ってません!」
「……ありがとう」
ラムは少しだけ頬を染めて、レムの青い瞳を見つめた。そのレムも、赤い瞳をニッコリと笑って見つめ返している。こうして一緒のベッドに二人きりでいるのは、何年か振りだった。
「今晩は、その……バルスの部屋には行かなくてもいいの?」
「レムはそろそろ始まりそうで。姉様もですよね? ですから……」
「そうね。おそらく今日明日って感じかしらね。でも、じゃあ、今夜のバルスは一人で寂しいわね」
「そ、そう言われるとそうなのですが……あ、明日からスバルくんは仕事に戻る予定ですし、ゆっくり寝たほうがいいんじゃないかって……それに、遅れていたロ文字の勉強もあるそうです」
「ふううん」
本当かしら? そんな口調でラムが答えた。
「ところで、レム?」
「はい?」
「ラムは、昨晩、何日かぶりにぐっすり眠ってしまって、朝まで全く目が覚めなかったんだけど……」
「は、はい?」
「単刀直入に聞くわ。ラムが眠ってしまったあと、レムとバルスは、二人で……その、し、したのかしら?」
「え? え……」
真っ赤な顔をして、もじもじするレムに、ラムも顔を赤らめてこう言った。
「レム。前から思っていたんだけど、それ、しましたって言ってるわよ」
「ね、姉様……、レムは、そ、そんなにわかりやすいでしょうか……」
「分かり易いも何も、顔に書いてあるもの」
「そ、そんな……」
自分では全くそう思っていなかったとでも言うように、絶句する、レム。ラムはそれを見て、小さく「ふふっ」と笑った。
「ねえ、レム。教えて欲しいんだけど」
「な、なんですか?」
「あの、どっちから誘ったの? きっかけはなんだったの?」
「え、あの……その……」
「ぜひ聞かせてちょうだい。今後の参考にさせてもらうわ」
枕を抱えなおして、ラムはレムに顔を向けた。
「さ、最初は……あの、ベアトリス様のお薬を飲んでもらうのに、その、く、口移しで……」
「そうね、意識のない人間に薬を飲ませるには、それしかないものね。で?」
その薬が一体何だったのか、レムに教えるつもりは、ラムにはもう全く無かった。
「スバルくんの意識が戻ってからも、しばらくはそのまま……。でも、あの……」
「そのうち普通じゃなくなってきた、って感じかしら?」
顔を赤らめたレムは、両手で小さな口を隠して頷いた。
「は、はい……」
「そ、そうね。確かにキスは……その、魅力的だわ」
「姉様もそう思いますか? そうですよね! 素敵ですよね!」
胸の前で手のひらを合わせながら、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに話す、レム。それに同調するように、ラムも小さく頷く。
「それで、そのあとは?」
「そ、そのあと……。体を綺麗にしてあげようと思ったのですが、その……スバルくんがタオルを離さないので……」
「無理にひっぺがしたの?」
「い、いえ。取ろうとしたんですが、よろけてしまって……その……偶然、スバルくんの……」
「バルスの?」
わかっていて聞いているのか、それともちょっと意地悪なのか、モジモジしているレムに、ラムが聞き返した。
「偶然触ってしまったの?」
「……」
こくり、と頷く。
「そ、その……お、大きくなっていたの?」
赤い顔をしたまま、再びレムが頷いた。
「スバルくんがタオルを離さなかった理由は、あの……スバルくんが……大きくなってしまっていて……」
「恥ずかしがっていた、って話だったわね」
「は、はい。それで、その……その時も、大きくなっていて……その、レムが無理やりタオルを取ろうとしたのがいけなかったんですけど……」
「そのはずみで、触ってしまったのね」
「は、はい……」
「そ、そのあと、それをどうしたの?」
「さ、最初はタオルの上から……そのあと、その、タオルをとって……」
「ば、バルスがそれをやれって言ったの?」
「い、いえ! そ、それは、レムの方から……」
最後は消え入るように話すレムに、ラムが言った。
「レム……だ、大胆ね……」
その言葉に、レムはハッとした表情を浮かべた。
「ね、姉様、どうしましょう。も、もしかしたら、レムはスバルくんに嫌われちゃったかもしれません……」
ラムは一瞬驚いた表情を浮かべた。だが、すぐに口元に笑みを浮かべて首を横に振った。
「レム、それはありえないわ。悔しいけど、バルスがレムを好きだって言ったあの言葉に、嘘はなかったとラムは思うわ。それに……」
ラムの言葉がほんの少しだけ途切れた。レムは黙ってその続きを待っていた。そのレムの顔を見てラムが続ける。
「それに、それこそレムの手で天国に行けたんじゃない?」
「そ、そうでしょうか……」
「怪我の功名ってやつね。まあ、倒れたのがレムじゃなくてよかったわね」
「い、いえ、そんなことは……」
「それにしても、そのくらい女の子が積極的でないと、男はだめなのかしら」
「ど、どうでしょうか……」
んー、とラムが考え込む。その表情を見たレムは、恐る恐るラムに聞いた。
「あ、あの、姉様。それってもしかして……」
ラムは黙って首を横に振ると、レムに話を続けさせた。
「それより……。そのあとレムの手で、バルスの……その、してあげたのね」
「は、はい……」
その時のことを思い出したのか、再び顔を赤くする、レム。
「あの、あれは……そのまま触り続けると、その、出るのでしょう? 一体どんな風に出るの?」
「その、手で握って上下に動かすと、スバルくんのおちんちんが、どんどん大きく硬くなって……」
ラムはそのレムの言葉を聞いて、目を見開いた。
「れ、レム?」
「はい?」
「ここにいるのは、本当にラムの妹なの?」
「え? どうしたんですか? いきなり」
レムは怪訝そうに、ラムの顔を見つめた。
「だ、だって……その……」
今度はラムが顔を赤くして答える。
「レムの口から……その、お、おちんちんっていう言葉が出てくるとは思わなかったわ……」
「あ……」
レムが口に手を当てて、再び顔を赤らめた。
「やっぱり、女の子は一度経験すると、いろいろ変わっていくのかしらね……」
「そ、そんなことは……」
「ま、いいわ。で、その……お、おちんちん……が、ど、どんどん、大きく固くなっていくのね?」
顔を真っ赤にしたレムがラムの言葉に続ける。
「は、はい。お……おちんちんが、その……どんどん……。で、でも、姉様もスバルくんのを見てますよね?」
「そ、そうだったわね。小さい時と大きい時とでは、形が全然違ったわ。普段は腸詰肉みたいなのに、あんなに形が変わるなんて……。あれはまるで……」
何かを思い出したように、ラムがつぶやく。
「まるで、村の裏山で採れる大きな蕈みたいだったわ」
「そうですよね! レムも同じことを思いました!」
「それで、そのバルスの蕈は、どんな風になるの?」
「あ、そ、それから、もっともっとぐっと太くなって、その瞬間に先端から白い精がびゅっびゅっ、と……」
「そ、そうなの? 昨日も言ったけど、ラムもちょっとそれに興味が……、でも、流石に見せてはもらえないわね」
「姉様とスバルくんとレムの三人は、内緒事は無しですから、その……お願いすればきっと見せてもらえると思います」
レムは、はにかみながらそう答えた。