細くて柔らかいレムの指先が、大きくなった器官のオンとオフを繰り返す。完全に覚醒していたスバルのソコは、本人の意思とは関係なく、その指の動きに合わせて絶えずヒクついていた。
「れ、レム……い、意外と意地悪りぃ、つっ……。あ、ああっ……うっ……」
男の子は一度そうなってしまうと、放出したくて我慢できなくなる。もうすでにそのことをレムは知っている。彼女のその手さばきで、スバルは敢無く陥落した。
「わ、わかった……話す。話すけど」
一瞬、躊躇する。
「ぜ、絶対嫌わない……か?」
二人は一瞬顔を見合わせた。
「レムがスバルくんを嫌いになるなんて、絶対ありえません!」
「レムもそう言ってるし、ラムも嫌いにはならない、と思うわ」
「絶対の絶対だからな?」
頷く二人。スバルは観念して、ボソボソと話し始めた。
「その、具体的な場所とかはわかんないけど、二人のいない時に、その、こっそり……」
「こっそり?」
「こっそり?」
「……」
「自分でしたの?」
「あー、ちょっと違くて……。その、二人のし、し、下着……」
どんどん声が小さくなる。
「スバルくん? ちゃんと話してください」
「男らしくないわね。何を今更なの……?」
「わ、わかったよ。言う、言います! その、風呂場だった……と思う。脱衣所に、二人の脱ぎたてのパンツがあって……」
「え……?」
「え……!」
「そ、その、それにすごくき、興味があって、で、手にとって……、に、匂いを嗅いでみたら、す、すごくいい匂いがして……」
「に、匂いを、か、嗅いだの?」
「脱いであった、その、し、下着の、ですか?」
三人の顔が同時に赤く染まる。
「う……。ご、ごめん」
「そ、それで、どうしたの?」
「そ、それで、どうしたんですか?」
「あー、いや、そしたら、その……どうしても我慢できなくなって、一枚の匂いを嗅ぎながら、あの……もう一枚を使って……お、オナニーを……」
「おなにー?」
「おなにー?」
一体なんのこと? とでも言うように、二人が聞き返した。その言葉が二人の口から返ってくるとは思ってもいなかったスバルが、顔をさらに赤くする。
「あの、その、じ、自慰行為を……」
ああ、なるほど。二人は頷いた。
「そ、それで……」
「どうなったの?」
顔を赤らめたままのスバル。その語り口もしどろもどろだ。
「すごく……気持ちよくて、しばらくしたら出そうになって……。そしたら、その時、二人に見つかって……」
「見つかってしまったのね……」
「見つかってしまったんですね……」
「ていうか、見られていたのに気づかなかったっていうか……」
もうそれ以上は続けられなかった。スバルは両手で顔を覆った。
「ば、バルス……。一つ確認したいことがあるわ」
いつの間にかベッドに腰をかけて、スバルの顔を覗き込んでいるラム。
「そ、その下着なんだけど……。ど、どっちの匂いを嗅いで、じ……お、おなにーをしていたの?」
「え?」
「そ、そうですね。それはレムも少し……かなり少し気になります」
スバルのポイントを的確に捉えながら、レムもそう口にした。
「い、いや、あの、夢だから! 夢! だからどっちって言われても……」
「大事な点よ。思い出しなさい」
「大切な点です。レムと姉様、どっちのですか」
「だ、だから……。あ、でも……なんとなく青い色をしていたような……」
「それって、きっとレムのよね……」
「それ……たぶん、レムのです……」
「だから! 夢だっての!」
ラムは、すぐ横でスバルに跨っているレムに顔を向けた。
「それはやっぱり、無意識に好きな女の子の方を選ぶっていうことなのかしら」
「ね、姉様……」
クリクリと動かしていた親指を止めて、レムが顔を赤くする。
「す、スバルくんは、その……レムの匂いがす、好きなんですか? う、嬉しいですけど、で、でもかなり恥ずかしいです……」
「い、いや、あの、レム。ゆ、夢だし……。その、レムのパンツ……み、見たことはあるけど、に、匂いとか嗅いだことないし……」
「そ、そうですね。さ、流石に本物は、れ、レムには無理です……。は、恥ずかしすぎます」
レムがさらに顔を赤くして、スバルをぎゅっと握り込んだ。
「いてててっ! いたい! いたい!」
「あ!」
慌ててそこから手を離すレム。
「ご、ごめんなさい……。つい……」
今度は全体を優しくさすりながら、
「じゃあ、姉様ので、その……どうやってお、おなにーを?」
「え?」
「そ、そうね。それも重要だわね。どうやってラムの……そ、そのし、下着を使ってしたのか、教えなさい」
「そ、それはその……上から包んで……」
「ラムの下着で、その、バルスのそれを包み込んだのね……」
「ちょ、ちょっと待てって。夢なのに、なんでそんないやらしく……」
「だって、いやらしいもの」
「ちょっといやらしいです」
「あ、いやらしいのか……」
三人の声が、今度はサラウンドで放たれる。
「ご、ごめん……」
「べ、別にいいわ。ゆ、夢なんだし……。それよりも、その後どうなったの?」
「そうですね。その後どうなったのか、レムも知りたいです」
二人が赤い顔のまま答えた。
「そのあと……二人が俺を見てたのに気づいて、慌てて隠そうと思ったんだけど、その、俺、素っ裸で……」
「ど、どこから見ていたんですか?」
「風呂場の扉から顔を出してた……。多分、俺、二人が風呂から上がってきたのに気づかなかったんだと思う」
「ラムとレムは、お風呂に入っていたのね」
ラムはそういってから、あ、と何かに気づいた顔をした。
「じゃ、じゃあ、もしかして、ラムもレムも……裸……だったの?」
「う……」
「裸、だったんですね……」
夢なのに、なんだか夢じゃないような話になってしまっている。
「は、裸……だった……」
「そ、そのあと、どうなったの?」
ラムがスバルにその先を促した。
「あ、あの……俺、焦って……。だ、だってそうだろ? ふ、二人の、その、パンツを勝手に……。そ、それに……」
「それに?」
「その、匂いを嗅ぎながらオナニーなんて、あの……夢とはいえ、俺、やばいよな……。その……かなり変態だと、自分でも思う……」
「そ、そんなこと……」
慌てて否定するレム。だがラムは、
「そ、そうかもしれないけど、とりあえずどうなったか、最後まで聞きたいわ」
残念ながら、何のフォローにもなっていない。レムも姉の発言にすかさず便乗する。
「そ、そうですね。どうなったのか、最後まで聞きたいです」
「……」
また落ち込み始めたスバルに気づいたのか、レムが優しくスバルを、今度は両手で包み込んでいた。少しだけ柔らかくなり始めていたものが、ゆっくりとその力を取り戻す。
「そ、それで、最初は二人ともびっくりしてたんだけど……。多分そうだと思うんだけど、でも、すぐにそのまま床に寝かせられて……」
ふんふん、と、二人が続きを待つ。
「その、ちょうど今みたいに、レムが、その……優しくしてくれて……」
「れ、レムは……ね、姉様の下着の上から、スバルくんを?」
「た、多分……」
「下着……取り上げなかったのね……。ラムはどうしていたの?」
「ら、ラムと俺は……」
「ラムとバルスは?」
「姉様とスバルくんは?」
「き、キスしてた、と思う……」
それを聞いたラムの顔が、また赤くなった。レムはすでにポーッとした表情になっている。
「……キスしてたのね。それで?」
「そのあとラムが……」
「ら、ラムが?」
「俺に、その……俺の手をラムのおっぱいに……」
「えっ? ラムが自分から触らせたの?」
かすかに頷くスバル。さっき柔らかくなりそうだったレムの手の中のものは、再び大きくなりきっていた。
「ら、ラム、スッゲーやわらくて、心地よくて……。あと、レムにしてもらってるところも、どんどん気持ちよくなって……」
その言葉を聞いたレムは、少しだけ手の動きを早くした。
「最後は……また、その、匂いを嗅ぎながら、ぱ、パンツの中にいっぱい出ちゃって……多分そこで、目が覚めた、と思う」
そのあとのことを思い出して、スバルが再び顔を手で覆った。
「最初、漏らしたのかと思って焦って……。でも、なんか違ってて、自分でもびっくりっていうか、なんて言うか……」
「そこに、いいタイミングでラムが顔を出した、ってわけね」
顔を赤くしたままの三人の間に、妙な間が出来た。レムの手だけが、優しく動き続けていた。
「こ、こほん……。あの、これって、一回でシーツまで濡れるほどたくさん出るものなの?」
スバルの下敷きになっているシーツを覗き込みながら、ラムが興味津々な様子で聞いた。
「え……いや、こんなこと……。こんなに出たのは初めてかも……」
「そうなのね。やっぱりあれ? 我慢してたから?」
レムは手を動かし続けたまま、
「姉様、レムが初めてスバルくんに……その、してあげた時も、ずいぶんいっぱい出ましたよ。でも……」
その時のことを思い出しながら呟くように言った。
「あ、あのさ……」
「なに?」
「はい?」
「お、俺がこんなこと言うのもなんだけど……」
二人の視線が、スバルに集中する。
「あ、そ、そんな真剣な目で見ないで! 恥ずかしいから!」
「で、なんなの?」
「多分あれだと思う。まだ一週間経ってないけど、その、ずっと我慢してただろ?」
ふんふん、と、頷く双子姉妹。
「で、出してなかったのもあんだけど、さ。その、二人のマッサージの時に……」
スバルの言葉が詰まる。二人は黙ってスバルの言葉の続きを待っていた。
「あの……気づいてたんだろ? ずっと大きくなってたの……」
二人は一瞬顔を見合わせた。そしてスバルに向き直ると優しく微笑んだ。
「お、俺もよくはわかんないけど、その……ずっとそういう状態だと、体ん中でいっぱい作られるんだと思う……」
「そうなんですね……」
「そうなのね……」
「た、多分だけど。だからその間、きっとたくさん……。あの、ごめん」
「どうして謝るんですか?」
「なんで謝るの?」
「だってそうだろ? 我慢するって言ったのに、しかも、二人の体調が悪いってのに、体触って、お、大きくしちゃって……」
今まさにその状態にも関わらず、情けない口調でスバルが言った。
「そんなこと! そんなことないです!」
「そうね。ラムもレムも、そんな風には思っていないわ」
ラムはそう言って、レムに顔を向けた。レムはラムがこれからどうしようと思っているのか、すぐにわかって、にっこりと頷いた。ラムは再びスバルに向き直ると、ゆっくりと覆いかぶさってスバルの口を自分の柔らかいくちびるで優しく塞いだ。