「お……、お……おぅっ……」
スバルの口から、うめき声が漏れる。
「くっ……ううっ……」
片膝をベンチに着き、腰を大きく突き出すような格好で、未曾有の感覚に必死に耐えるスバル。背後では、レムが上気した顔で手を動かし続けていた。
「どうですか? スバルくん」
スバルの苦痛にも似た表情とは真逆の顔で、楽しそうに尋ねる。中指が根本まで差し込まれ、優しく動き続ける。空いているもう片方の手で、袋を揉み込み、時々思い出したようにスバルの固くなった部分を背後から包み込むように前後に動かす。
「うわわっ! ああっ! あっ!」
その度にスバルが声をあげ、体がその場に崩れ落ちそうになる。
「スバルくん、もっともっと気持ちよくなってくださいね」
握っている方の腕で、しゃがみこみそうになるスバルの体を上手に支えながら、更に差し込んでいる指を動かし続ける、レム。と、
「スバルくん、ここ、何かありますよ?」
スバルの中に何か少しだけ硬い部分があることに気づいたレムが、そこを押し込むように指を曲げた。その途端、
「あああっ!」
ひときわ大きな声を上げる、スバル。
「えっ?」
レムの指がちぎれるほど締め付けられると同時に、握っていたスバルがいつにも増して膨れ上がり、そして跳ね上がった。
「ああっ! ぐうううっ! ぐうっ! お……お……」
激しく腰を震わせながら、白い体液を放出するスバル。ほとばしる勢いが、握っているレムの手にダイレクトに伝わってくる。すかさず手を前後に動かし、スバルの快楽をより強いものにする。中指が触れている部分が熱くどくどくと脈打って、その指を押し返している。
「す、すごい……」
思わずレムの声が漏れた。手や口を使ってスバルのその瞬間を何度か見てきたが、今までとは全く違う反応だった。
それに加えて、さっき自分の中でたくさん出たはずなのに、同じくらい、もしかしたらもっと多くの量が出ているかもしれない。
それが嬉しくて、更に強くスバルの中の硬い部分を押し込み、艶やかな先端部分を揉み込むように手を動かした。その度にスバルの体が痙攣を繰り返し、腰が前後に動き続けた。
「うっ……ううっ……」
ようやく震えがおさまり、呻き声だけになったスバルの体から、カクンと力が抜ける。
「わっ! す、スバルくん、大丈夫ですか?」
とっさにスバルから指を抜いたレムは、腰を抱きかかえるようにその体を支えると、ゆっくりとベンチにスバルの体を横たえた。
「ど、どうしましょう! だ、大丈夫ですか?」
さっきまでとはうって変わった心配そうなその口調に、スバルがうつ伏せのまま頷いた。
「だ……大丈夫だ……」
「よかった……レムはちょっとびっくりしました」
レムはスバルの体にタオルをかけると、その背中を優しくさすりながら続けた。
「……ごめんなさい、スバルくん。レムは少しだけ調子に乗ってしまいました」
「あ、いや。その……ラムから聞いたのか? 朝のこと」
「はい……」
「いや、して欲しいかも、って言ったの俺だし……。ただ……」
「ただ?」
「あー、その、あんな風になるなんて、自分でも思ってなかったっていうか……」
「……」
「男としてちょっと……いや、だいぶ恥ずかしいけど、でも、レムにしてもらって良かったっていうか、その、嬉しかった、っていうか……」
最後の方はごにょごにょとしながら、スバルはレムの声が聞こえた方に手を伸ばした。
「あの……気持ちよかったですか?」
レムがその手を取って、恐る恐る尋ねる。
「う、うん……。気持ちいい……気持ちよかった……いや、よくわからん……」
スバルは、その小さな手を優しく握り返すと、
「……ほ、ほんとはめちゃめちゃ気持ちよかった。かなり……ものすごく……でも、もうやめにした方がいい、気がする」
「え? どうしてですか?」
「……」
少し間があって、
「癖になったら怖い……」
「ぷっ!」
予想外の答えにレムが吹き出した。
「な、なんだよ! それ、笑うとこなのか?」
レムはクスクスと笑いながら、
「大丈夫ですよ、スバルくん。癖になっちゃっても! 言っていただければ、いつでもレムがして差し上げます!」
「いや、そういうことじゃなくて……」
レムがスバルの言葉を遮るように、その大きな手に口づけする。
「スバルくん、大丈夫です。どんなスバルくんでも、レムは大好きです」
その言葉に、スバルは自分の顔がみるみる染まっていくのがわかった。とりあえず、うつ伏せで、しかも目隠しをされたままで助かった。
「またたくさんでましたね!」
ホッとしている暇もなく、スバルの思いを打ち砕くレムの一言。
「う……」
「タオルにいっぱい出しちゃいましたし、一度流しましょうね」
「は、はい……」
まるで子供に話しかけるようなレムの口調。だがスバルは、レムの言うがまま体を起こし、そのまま立ち上がった。
「あ……」
「え? なに?」
レムの声に、目隠しをされたままのスバルが何事かと聞き返す。
「スバルくん……あの……まだ小さくなってません……」
「え……」
ぐっと力を入れてみる。それにピクンと反応を返す大きくなった部分。
「ほ、ほんとだ……」
「スバルくん、それ、もう一度やってみてください」
「え?」
そう言いながら再び力を入れると、ソコが間髪入れずにピクンピクンと上下する。
「そんなことができるんですね……」
「な、そんなの見ないでいいから! 恥ずかしいだろ!」
スバルが両手で大きいままのものを隠した。だが、すぐにレムの手が伸び、スバルの両手をそっと外した。
「スバルくん、大丈夫です。あとでもっと出しましょう。とりあえず……」
下腹部と敏感な部分に、泡だらけのレムの手が添えられ、綺麗にされていく。
「ああっ……」
おそらく目の前でしゃがんでいるのだろう。レムは少し開いたスバルの両脚の間に手を入れ、ネバネバした液体を優しく洗い流した。
「さあ、スバルくん」
再びベンチに寝かされるスバル。背中には乾いたタオルの感触がある。レムが何をするつもりなのかもうわかっていたスバルは、素直に体の力を抜いた。
スバルの太ももに小さな手が掛かる。尻に近い部分が細くて柔らかな太ももに押し上げられる。おそらくベンチをまたいで、足の間に座っているのだろう。股間が大きく広げられ、レムの目の前で全てが丸見えになってるはずだ。
「レム、やっぱ……ちょっと恥ずかし——」
「さっきはやってくれたわね」
突然、予想外の声がした。
「えっ?」
「バルスも恥ずかしい目に合わせないと、ラムの気が晴れないわ」
思わず体を起こそうとして、でも今度は頭のあたりに誰かの気配を感じて——。
「スバルくん、大丈夫ですよ。姉様は優しいですから」
レムがそっとスバルの頭を持ち上げ、座った自分の腿の上に乗せた。
「な、な、ちょっ……」
レムの手が、スバルの胸の上に充てられる。それだけのことなのに、すでにスバルは体を自由に動かすことができなくなっていた。
「あ、あの——」
そう言いかけた瞬間だった。再びあの感覚がスバルを襲った。
「ああっ!」
「どう? 気持ちいいの?」
スバルに指を差し込みながら、ラムが尋ねる。
「ううっ……うっ……」
「言葉にならないくらい、いい感じ、ってとこかしら?」
歯を食いしばって悶えているスバルをよそに、涼しい声のラム。彼女は空いているもう片方の手をお手玉に伸ばすと、やんわりと優しく揉み込んだ。
「ああっ……くっ……」
行き所のないスバルの両手を、レムが優しくとって握った。
「姉様、奥のお腹の側に、何かありませんか?」
「えーと、ああ、ここね?」
ラムの指がスバルの中の少し張ったような部分を的確に捉えた。その部分を優しく押し込むと、
「うわわっ! ああっ! おうっ!」
声がさらに大きくなり、腰を突き出すような動きを始める。
「ここがいいの? 気持ちいい?」
スバルの反応を確かめながら、きゅっきゅっと刺激を繰り返す、ラム。そして、それほど時間が経たないうちに、スバルの体が震え始めた。
「ああああっ! ぐううっ!」
スバルが大きく体をのけぞらせ、痙攣を始める。腰が突きだされ、見えない何かに自身を抜き差しするような動きをする。その部分はより一層赤く膨らみ、ひくひくと戦慄いている。
「え?」
「え?」
ラムとレム、二人同時に声が出た。スバルのその様子は、あの白いものを出す瞬間そのものだ。だが、そこからは肝心なものは出ておらず、透明な液体だけが先端からぬるりと漏れているだけだった。
「スバルくん、もしかしていっているんですか?」
「バルス、これ、いっているの?」
二人の言葉が耳に入っていないのか、ビクンビクンと体をひくつかせているスバル。その息が今までになく荒くなっている。
「はあっ……はあっ……」
ようやく息が収まってくると、
「……なんだ、今の」
スバル本人も何が起こったのかわからない様子だった。
「バルス、今……いったの?」
「……スバルくん、気持ちよくなったんですか?」
恐る恐る、といった感じの二人。
「いった……気がする……。またたくさん出たのか?」
二人はその言葉に顔を見合わせてから、大きくなったままのスバルに視線を落とした。そしてしばしの沈黙。
「ん?」
訝しげなスバルに、レムが口を開いた。
「あ、あのですね、スバルくん、何も出ていないんです……」
「え?」
「何も出てないわ。ぬるぬるした透明の液だけ」
ラムの指先が、スバルの先端に伸び、その液体を拭った。さらに感触を確かめるように指をうごかす。
「ううっ」
「どういうこと? これ、精液じゃないわよね?」
「違いますね。最初に出てくるぬるぬるです」
呻き声を上げているスバルを無視して、筋が張っている裏の部分をこねるようにしながら、二人の会話が続く。
「どういうことかしら?」
「どういうことでしょう?」
「話せる? バルス?」
「お……う、うん……」
「その……気持ちよかったの? 出した感じはあったの?」
「わかんねぇ……。出したい感じがずっと続いて……その、出る直前の感覚だけあって……」
レムの手を握ったまま、スバルがたどたどしく答える。当の本人も戸惑っているようだった。
「さっきもそんな感じでした?」
「あ、いや、さっきはその、ちゃんと出した感じだった、かな……」
「さっきって、さっきね? バルスは四つん這いになっていたから、出るところはちゃんとは見てないけど……」
「お、お前! いつから目が覚めて……、いや、いつから見てたんだよ!」
ラムの言葉に、顔を赤くするスバル。
「レムが抱きついて、そのままレムの中に出したあたりからよ」
「起きてるんなら、何か言えよ! だいたい——」
さらにもう一言二言、言いかけるスバル。だが、それを言い終える前に、
「おおぅっ……」
再び呻き声を上げて体をのけぞらせた。
「ちょ、ちょっとま……くうっ……」
「言ったでしょう? もっと恥ずかしい姿を見せなさい」
ラムの中指が、反応の強い箇所を的確に捉えていた。先ほどと同じように、指の腹で優しく押し込み、少しだけ抜き差しをし、その親指はお手玉との間にある、ハリのある箇所を刺激している。もう片方の手でお手玉を揉みしだき、爪の先でくすぐるようにして、絶えず刺激を与えている。
「んんっ! ぐうっ!」
「どうなの? どんな感じなのか、教えなさい」
呻いているスバルに、冷静な言葉を投げるラム。それは、いつもの冷たい感じではなく、優しい、柔らかな口調だった。が、スバルはそれに気付く余裕がない。
「ど、どんなって……なんで今そんな……ううっ……あ、で、出そう……ああっ、出そうだ! ううっ!」
今度は先ほどより小さな痙攣がスバルを襲った。だが、ヒクつきはするものの、やはり先端からは何も出てこない。ラムはそのまま動きを止めず、スバルの様子を伺っていた。
「ああっ、くぅっ……ぐうっ……」
苦しそうなスバルに、
「姉様、一度お休みしてあげたほうが……」
ちょっと心配そうなレム。ラムも、
「そうね……。ねえバルス、どうする? もう少しだけ続ける? それとも、もうやめる?」
「……わ、わかんねぇ。もっとしてほしい……かも……でも、ちょっと苦しい……」
目隠しをしているので、二人にはわからないが、瞼をぎゅっと閉じ、悶えながら答えるスバル。
「ううっ、で、出そうで、でも出なくて、つ、つらい……んだ……」
それを聞いたラムが空いているほうの手でスバルを優しく握った。親指で漏れ続けている透明な液体をすくい、そのまま裏の部分に刺激を与えながら、手を上下に動かした。
「ああっ!」
すぐにスバルが歓喜の声を上げた。急速に袋の部分が硬く縮んでいく。その様子を見たラムが、差し込んでいる指に力を入れ、例の場所を押し込むのと同時だった。
「うわわわっ! ああっ!」
ひときわ大きな声をあげ、スバルの体全体に震えが走る。
ラムの指がきつく締め付けられ、握り込んでいるものがググッと膨れ上がる。レムに握られている手に、力が入る。
次の瞬間。
膨らみきった風船が弾けるように、大量の白濁がスバルの先端から勢いよく吐き出された。
※ 間違えて「その11」を削除してしまい、再アップしました。最初にアップした日付は2020年1月18日となっております。内容に変更はありません。
※※再アップする際、2020年1月18日の日付でアップしたのですが、よく考えると当然のことですが、アップした当日の日付でのアップロードになるんですよね。カウントが伸びていて、それに気づきました。続きを読みにきてくれた皆様、大変ご迷惑をおかけしました。
お詫び、というわけではないのですが、第12話を11日25時にアップする予定です。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。