「うううっ……」
放出を強制的に禁止され、スバルは困惑と苦しみに思わず喘いだ。根本から湧き上がってくるあの瞬間が、予兆を残したまま、スバルの腰をブルブルと震わせ、最大限までに膨らみきったその部分は、あのとっておきの瞬間を求めてひくんひくんと虚しく上下に脈打っていた。
先端から絶えず滲み出ていた滴は、ラムの小さな手と綺麗な細い指をぬめらし、あの白濁にとって変わろうと、細い糸を引いて、白いシーツを濡らしていた。
「な、なんで……」
振り返ろうとしたスバルを制するように、ラムの指がさらにきつくスバルの根本を締め付けた。
「うっ」
「バルス、バルスは今日——朝から何度いったの?」
「……え?」
「もしかして、だけど……今出してしまったら、もう今日はおしまいかもしれないでしょう?」
ようやくスバルの痙攣が小さくなる。指先に例のどくどくした感覚が無くなったのを見計らって、ラムはそっとそこから手を離した。途端に熱くなったままのその部分が、ビクンと跳ね上がった。
スバルの現状を確認しようと、ラムの指先がスバルの一番敏感な部分に移動する。先端部分から裏の筋をなぞるようにして固さを確かめる。最後はおまけと言わんばかりに、例のくるみの殻のように小さく縮んだお手玉の部分を、紅葉のような小さな手でそっと包み込んだ。その瞬間、スバルの尻に力が入り、何度も指が差し込まれていたあの部分がキュッと窄まった。
「ぐうっ」
思わず声を出すスバル。
「大丈夫そうね……。だけど、まだダメよ、バルス。レムを⋯⋯レムの事をちゃんとして頂戴」
「ちゃ、ちゃんとって……」
「そ、その……レムと、せ……せ……」
少しだけ躊躇するラム。だが、彼女が最後までを言い終える前に、息を荒くしていたレムの両手がゆっくりと伸びて、スバルの両頬をそっと包み込んだ。
「レム?」
腫れぼったく潤んだ青い瞳がスバルを見つめている。そのレムの表情はすっかり上気していて、頬が桜色に染まっている。
「……スバルくん、レムはスバルくんと繋がりたいです」
レムはスバルの頬から手を離すと、その両手を今度はスバルの腰のあたりに回して、少しだけ自分に引き寄せた。
「スバルくんのを……入れて欲しいです……」
レムの手が腰に触れただけで、くすぐったさに似た気持ち良さが体全体に巡っていく。ラムの手から解放された部分が、その言葉でグッと太く硬くなるのが、自分でもわかる。
「うん……。お、俺もレムとしたい。レムの中に入りたい。レムとセックスしたい」
覆いかぶさるように顔を近づけ、その小さく可愛らしい唇に自身の唇を重ねる。途端に、レムの柔らかな舌が入り込んでくる。スバルもそれを待っていたかのように、レムの舌をきゅっと吸い込んで、その甘い感触をたっぷりと味わった。
自然とレムの両足が大きく開かれていく。スバルも下半身をその間に割り込ませ、レムと一つになろうと腰を動かす。だが、レムの蜜で溢れた可愛らしい入り口に先端部分が触れ、入り込もうとするたびに、上下にぬるりと軌道が逸れてしまう。
経験の浅いスバルにとって、腰の動きだけでレムの中に入り込むのはなかなか難しいことだった。
「んっ……んんっ!」
縦筋に沿って膨らみ切った部分が上下するたび、レムの口から切ない喘ぎ声が漏れた。
「……焦らしちゃ……だ、だめです……」
レムがスバルを迎えようと、さらに大きく足を広げた。そのタイミングを見計ったかのように、ラムの手が後ろから伸びる。彼女は片方の手でスバルの向きをレムの入り口に固定し、空いているもう片方の手で、スバルの腰を前に押し出した。
次の瞬間、ぬるりとした暖かい感触がスバルを包み込んだ。
「ああっ! スバルくんっ!」
レムが小さな叫び声を上げ、両手でしっかりとスバルの体を抱きしめる。レムの声が引き金になったのか、レムの中があまりにも魅力的だったのか、なんの前触れもなく、あの歓喜の瞬間がいきなりスバルを襲った。
「うっ!」
「あ! バルス! だめよ! まだ我慢して!」
スバルの臀部がいきなり震え始め、体が硬直する。ラムはあわてて手を伸ばし、レムの中に入り込んだスバルの根本を再び握り込んだ。
「ああっ! い、いく……ぐっ!」
が、時すでに遅し。慌てるラムをよそに、歯を食いしばりながら、ビクンビクンと体を痙攣させるスバル。ラムの指に、例の脈動がダイレクトに伝わってくる。
「我慢して欲しかったのに……」
ため息まじりでそういうと、今度はお手玉の部分を優しくさすって、スバルの放出を手助けした。ようやくヒクつきが治ると、スバルは荒い息のままレムの上でぐったりとなった。
レムは腕をスバルの優しく背中に回し、そっとその体を抱きしめた。
「す、スバルくん? 大丈夫ですか?」
一つになれたと思った瞬間に、あの熱い体液を注ぎ込まれた。つい最近、二人で経験したあの初めての時よりも、さらに短い時間だった。大好きな男の子が、自分の中でその瞬間を迎えてくれるのはとても嬉しいことだった。だが、その嬉しさと同時に、ちょっとだけ寂しいような、何やら複雑な気持ちだ。
「その、たくさん出せましたか?」
ようやく呼吸が落ち着いたのか、少しだけ体を起こしたスバルに声をかける。
「う、うん……ごめん」
「どうして謝るんですか?」
「いや、俺、少しも我慢できなくて……ってか、レムの中に入った途端にイっちゃって……」
恥ずかしさからか、レムの左肩に顔を埋めて呻くように口を開くスバル。そんなスバルがとても愛おしい。レムは、いつか自分がされたように、黒髪に手を伸ばしてそっと撫でた。
「スバルくん……スバルくん……スバルくん、大好きです……」
レムの体に入り込んだままの器官にぐっと力が入った。体内の上の部分を微かに刺激されて、思わずレムの口から声が漏れた。
「あっ……」
何がきっかけだったのか、それを確認したくて、
「スバルくん、大好き……」
その甘い言葉で、再びスバルがレムの中で力強く起き上がり、上の方のソワソワする部分を押し込んでくる。そして、それに呼応するように、自然とレムにも力が入る。
「うっ……んくっ……」
今度はスバルが呻き声を上げた。スバルのそんな声ひとつとっても、とても愛おしくて。
「スバルくん、これ、好きですよね?」
レムが力を入れる。途端にスバルにも力が入る。力を緩める。何度か轢くついて、少しおとなしくなる。
レムが体内器官を使って掌握運動を行うたびに、返されるスバルの反応が可愛い。愛おしい。文字通り食べてしまいたくなる。そして自身への甘美な刺激も、とても素敵だ。
レムは、動きを継続しながら徐々にその力を強めていった。
「れ、れむ……ま、まってくれ!」
「?」
スバルを締め付けたままで、レムはいったん動きを止めた。
「こ、このままだとまた……」
スバルが何を言わんとしているのかはすぐ分かった。
「いいんですよ、スバルくん。スバルくんの気が済むまでレムに出してくれて——」
「だめよ、レム」
足元から声がした。
「バルス、まだ硬いままのようね……。ちょっとだけ褒めてあげるわ。でも、今度は頑張って我慢して。レムを最後まで……お願い」
「姉様……」
「レム、レムはまだちゃんと気持ち良くなっていないでしょう? ラムだけ気持ちよくなって、レムがそうならないのは、ラムはいやよ」
ラムは再びスバルに手を伸ばして、その硬さを確かめた。
「バルス、レムを……気持ちよく……その、いかせてあげて」
「わ、分かった……」
「レム? バルスにきちんと最後までしてもらいなさい。そうね、三度くらいは、ね……」
「う! が、頑張る……」
やや自信なさげに答えるスバル。レムも、
「じゃ、じゃあ姉様も——」
「ラムはもう十分してもらったわ。というか、レムもバルスも、お互いに好き同士なんだから、ラムのことは気にしないで」
「でも……」
食い下がろうとするレムを制するように、ラムが続ける。
「バルス、大丈夫? もしいきそうになったらさっきみたいに協力してあげるから、早めにラムに伝えて頂戴」
「わ、分かった……」
「じゃあ、お願い」
スバルはその言葉に小さく頷いて体を起こすと、自分の下になっているレムの顔を改めて覗き込んだ。
いつもは透き通るようなサラサラな青髪が、汗で少し濡れている。湿った前髪の隙間から見える形のいい眉毛、大きくて綺麗な青い瞳。小さく形のいい鼻と、柔らかく可愛らしい唇。幼さと大人っぽさがクロスオーバーしている、そんな超アイドル級の可愛らしい顔が、自分を下から熱い眼差しで見つめている。
——ドキン。
心臓の鼓動が早くなる。彼女に差し入れたままの部分に力が漲ってくる。
「レム……大好きだ」
目の前の柔らかな唇に、そっと自分の唇を重ねる。スバルはそのままぐるりと体を回転させて、下になっていたレムと体を入れ替えた。
「す、スバルくん!」
体を繋げたまま、よっこいしょとベッドの中央に移動する。
「レム、今度はレムが上になってくれないか。俺、レムの裸を見ながらしたい……」
「え……」
「だ、だめ?」
「わ、わかりました……けど……スバルくんは、スバルくんは……その……ちょっとえっちです」
スバルの胸に両手を置いて、自身の二つの胸の膨らみを密かに隠しながら、レムが体を起こす。下半身は繋げたまま、恥ずかしそうに顔を赤くして、今度はレムがスバルを見下ろしている。
スバルが下腹部に力を入れると、お返しとばかりに、レムも自分を使って握り返してくる。外からはわからない、二人だけのないしょのやりとり。
スバルを包み込んでいる部分がさらに熱を帯び、蜜が溢れ始める。やがて、おずおずとレムの腰が前後に動き始めると、
「ああっ!」
「ううっ!」
同時に二人の口から声が漏れた。
「れ、レム……」
自分の胸に置いてあったレムの両腕を優しく払い除け、無意識に隠していたレムの乳房を露わにする。スバルの掌一つでは覆い隠せないほどのそれは、下から見上げるとまるで二つ並んだ小山のようだった。そしてレムが体を動かすたびに、ふわんふわんと大きく揺れて、さらにその存在を強調していた。
「レム、綺麗だ……」
スバルの手が、自然とレムのその二つの膨らみに伸びる。下から持ち上げるようにそっと包み込み、そのままゆっくりと揉みしだく。しばらくその感触を堪能してから、今度は、綺麗な薄桃色の先端部分を指先で優しく摘んだ。
「ああんっ!」
スバルの指に反応して、レムが体を震わせる。転がすようにつまんでいる部分が両方とも硬くすぼんでいく。一度そこから手を離したスバルが体を起こし、レムの胸に顔を近づける。そして、その小さく硬くなっている先端を口で含むと、レムの声は一段と大きくなった。
「あああっ! スバルくん! スバルくん! それ! それ、すき! それ、好きです!」
両手でスバルの頭を抱えるように抱きついて、レムがさらに腰を振る。レムの動きに合わせて、スバルも腰を上下させ、そこから快楽を取り込む。
しばらくして、腰に回していたスバルの両手にレムの手が伸び、おずおずと自分の臀部にあてがった。レムが何をして欲しいのか、すぐに理解したスバルは、掌をいっぱいに広げて、レムの両尻肉を力強く揉み込んだ。
「あ! あ、あ、あ! ああっ!」
スバルが手の動きを大きくするたび、レムの口から声が漏れる。レムの腰の動きが早まり、自身を擦り付けるような動きが混じり始めると、
「す、スバルくん……い、いきそう……です……い、いき……そう!」
スバルを収めている鞘が、さらに熱く、そしてさらにスバルを握り込もうとする。
「あ! い、いく……いくっ!」
スバルを抱き抱えている腕に力が入る。それと同じくらい、熱くなっているあの部分がスバルをギュッと締め付ける。歓喜の叫び声と同時に震えが走り、しゃっくりのような大きな脈動が、目も眩むような快感とともにレムの細くて小さな体全体を駆け巡る。
いつしかレムの両足は、スバルの腰に巻きつくようにして交差され、あの快楽の一雫をもこぼさないように、しっかりとスバルの体を押さえ込んでいた。
「ああっ! んんっ! んくっ……んんっ……んっ」
レムが体を震わせるたびに、レムの躰も、ぎゅーっ、ぎゅーっと、スバルの白濁を最後まで絞り取ろうとする。
「はぁっ……はぁっ……」
息を荒くしたままぐったりとスバルにもたれかかったレムは、絶頂の余韻に浸りながら、とあることが気になっていた。
「ふうっ……ふうっ……あ、あの、スバルくん……。んっ……その、スバルくんは……いった……んですか?」
息を整えながら、おずおずと尋ねる。
「い、いや——」
「……大丈夫よ、レム。バルスの射精はラムが阻止したわ」
スバルが答える前に、ラムがさらりとそう言った。
おまたせしましたー! EX.18話です。
アップはしたのですが、ちょっとした表現などを中心に少しだけ改訂するかもしれません……。
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※地の文章を中心に、ちょっとだけ改訂しました。内容に変更はありません。