怪獣娘~ウルトラ怪獣ハーレム計画~外伝:例えばのこんな話 作:バガン
あと今回もえっちなシーンはありません。
「あ、ガッツ!」
「「なに?」」
「えっと・・・。」
「あ、さっきの書類間違ってたかな?」
「う、うん。そのことなんだけどね・・・。」
GIRLS本部の廊下で、アギラはガッツを呼び止めたつもりだったが、それに応える声は二つ。そのどちらもガッツである。
呼び止められた片方のガッツ、印南ミコは仕事の不備を謝り、もう一人のガッツ、印南マコはそのまま廊下を歩き去った。
「もう、2人でいるときは名前で呼んでって言ってたのに。」
「ごめん、マコの方が見えてなくって。」
「あーあ、またマコがヘソ曲げちゃったよー。」
「うう、あとで謝りに行かないと・・・。」
「ん?なんの話してるの?」
「おっ、シンジ。」
通りがかったシンジは、アギラとミコが話している様子を見て近づいてくる。
「ボクがまたマコとミコの事ガッツって呼んじゃったから。」
「それがなにがいけないの?二人いる兄弟を、上の名前で呼んじゃうようなものでしょ?」
「私はいいんだけど、マコは気にするから。」
「ふーん・・・。」
会った当初は、マコのことを双子なんだと思っていたのだけれど、その出生の秘密を聞いたのは割と最近のことだった。
そりゃあちょっとは驚いた、能力で生み出したはずの分身が独り歩きをするなんて。ある意味暴走状態じゃないのか?シャドウミストに憑りつかれた状態というのは、ある種の暴走状態であり・・・そう考えると附にも落ちる。
「でも、マコさんはもう安全な存在なんでしょ?」
「そうだよ。」
「一緒に戦ってくれたしね・・・。」
「それに、僕の事も助けてくれたし。」
「そういえばそんなこともあったね。」
「まさかシンジあsんまでシャドウミストに憑りつかれてたなんてね。」
一時期アメリカに留学して、帰国して早々にシンジはシャドウミストに憑りつかれ、そこをマコに助けられた。
「となると、今度は僕の方がなにかしないといけない番かな?そうと決まれば即行動だなよし。」
「おーい、行っちゃったよ・・・。」
「行動力の化身・・・。」
と、行ったところでシンジのやれることと言えば。
「マコさーん。」
「なによ?」
「今度遊びに行きません?」
「ヘイヘイヘイ、なに昼間っからこんなところでナンパしてるのかな?」
「げぇっ、ミカ。」
「げぇっとはなにさ?」
角を曲がるマコの後ろ姿に気を取られて、後ろから近づいてくるミカの存在に気が付かなかった。探偵漫画だったら後ろから殴り倒されているところだ。
「断るわ。なんで私があんたなんかと付き合わなきゃいけないのよ。」
「えー、いいじゃん。シンちゃんと遊ぶと楽しいよ?」
「例えばヘッドロックをかましたりとか?」
「うん、プロレスとかもいいね。」
「ゴモたん、どうどう。」
「怒ってないよ♡」
勿論本気で締め落とすつもりはなく、ギリギリ意識を保てて苦しみが続く程度に加減している。追い付いたアギラに制止されてようやく手を離した。
「でも、マコは休日とかなにしてるの?」
「トレーニングとか。」
「その辺は大体私と同じかな。」
「2人とも働きすぎだよ、休日なら休まないと。」
「なんか、働いてないと落ち着かなくってさ。」
ストイックと言えば聞こえはいいかもしれないが、実際はただのワーカーホリックだ。その隙を突かれてシャドウミストに憑りつかれたのを気づけなかったアギラとしては悩ましいところ。
「じゃあさ、こうしよう。マコはお仕事でシンジさんと遊びに行く。」
「はぁ?」
「仕事上の付き合いなら、別にいいでしょう?」
「仕事なら、まあ・・・これってパワハラ?」
「むしろパワハラされてるのは僕の方なんですが。」
「シンちゃんは誘い方が悪いの。あれじゃただのナンパだっての。」
ゲホッゲホッと咳込みながらシンジは立ち上がりごちる。
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「お待たせってあれ、ミコさん?」
「おっす、シンジ。」
「ナンデ、ミコサンナンデ?」
「マコは『今日の仕事はアンタに任せる』って言って逃げちゃった。無敵のガッツ星人なのに。」
「そっか・・・。」
まあ、ワーカーホリックで体を壊しかねないのはミコも同じだ。今日はミコの息抜きをさせる方向にシフトしても別に構わないと言えばかまわないが。マコの事はまた別の方法を考えると仕様。
「ところで、今待ち合わせの30分前だけど、いつから待ってたの?」
「ほーんの30分前からだけど?」
「ってことは1時間か・・・ごめん、待たせちゃった。」
「ううん、いいの。早めの行動は基本だから。」
「その割には仕事に遅れてくるってキングジョーさんが愚痴ってたけど。」
「アハハ、あれはまあね・・・。」
キツキツなスケジュールほど崩れやすいものもない。ある程度余裕を持たせることが柔軟性をもたらす秘訣だ。
「その恰好、すごい可愛いよ。」
「ありがと、この服気に入ってるんだ。さて、さてさて、今日はどこへ連れてってくれるのかな?」
「そうだな・・・。」
帽子もかわいいし、ミコには白がよく似合っている。そういえば、前にプレゼントしたイヤリングの片割れも着けてくれている。
どれだけリサーチしても、ミコもマコも好きな物や好きな事がなんなのかよくわからなかった。とにかく情報が少なすぎる。
「おや、おやおや?いかなる怪獣娘も堕としてきたシンジ君も、いかなる戦いにも負けたことのない無敵のガッツ星人にはお手上げですかな?」
「そうは言ってない。まずはサ店に行くぜ!」
「はいはい。」
ひとつ心当たりがあるとすれば、怪獣娘はよく食べるということで、ミコもまたその例外に漏れない。あまりそういう事言うのはデリカシーが無いことだが、今はこれに賭けるしかない。
「でもシンジの方がよく食べてない?」
「そう?」
そうして注文したのは、ミコは大盛りパンケーキ、シンジは超ビッグパフェ。クリームとか摂取カロリー量で言えばシンジの方が上かもしれない。
「これはちょっと負けてられないかもねー。」
「別に勝負してるわけじゃないんだから。このクリームおいしいよ。」
「ん?」
「一口どうってこと。」
「いいの?」
「よくやってることだし。ミカなんて言ってもいないのに食べてくし・・・。」
「シンジが怪獣娘たらしだって言われることなんかわかるな。」
「一番のたらしはミカでしょ。」
「その一番近くにいる君もね。あむっ。」
パンケーキと一緒にクリームを口に放り込む。
「そうだ、今のうちに聞いておきたいんだけど、マコさんは普段どうしてるの?休みの日もトレーニングとか言ってたけど。」
「んー?違う事してる時もあるけど、結局一緒になっちゃうことがあるかな。1人で行くって言って外出してても、結局合流しちゃったりとか。」
「考えが似てるのかな。」
「それだけじゃなくて、やっぱり『繋がり』とか感じちゃうからかな。」
「繋がり?」
「クセや考えが似てるとかそういうことじゃない、もっと根本的な、精神の深層的なところで私たちは繋がってるって、よく思うかな。出先でたまたま一緒になったり、知らず知らずのうちにひかれあったりするような。」
「・・・分身が一つに戻ろうとしてる?」
「どうかな。」
前例がない以上憶測で語るしかない。もしもマコがミコに意識が統合されてしまったら・・・ミコの方もどうなるのか。
ミコとマコは双子というよりも、クローンの方が近い。SFでもよくある、どっちが本物なのかの問題も浮上してくる。
「私はそんなこと気にしてないんだけど、マコはどうかな・・・。」
気にしてそうだな・・・と口にはしないが心の中では二人とも同じことを考えている。
「あー、やめやめ、せっかくのデートなんだし、もっと楽しまないと損だよね!」
「じゃあ、どこか行きたいところある?」
「シンジのおすすめに任せた!」
「なら、とっておきの遊び場を・・・。」
となると、大体ミカと一緒に行くことが多いルートを辿る。メシ食って映画見てカラオケ行って・・・。
「はー!楽しかったな!」
「ならよかったよ。」
「ん?別にお世辞とかそんなんじゃなくて、本当に楽しかったよ?たまにはこうして遊ぶのもいいかもね。今度はアギラと一緒に・・・。」
「僕よりアギラの方が好きなんだな・・・。」
「なに?ヤキモチ?」
「別に!アギと一緒ならなんでも楽しめる自信あるし。」
「わかるわー、何もしてなくても、ただ一緒にいるだけで楽しめると思うわ。」
アギラは癒しであると満場一致したところで。
「今日はもうお開きかな。」
「もう?もうちょっと私は一緒にいてもいいけどなぁ?」
「えっ、じゃあウチにでも来る?」
「・・・やっぱり、ゴモラの言った通り。」
「なにが?」
「シンジがすぐ家に女の子を連れ込むって話、本当だったんだなーって。」
ミカのやつめ、一体何を言いふらしているのか。
「それはものすごく語弊がある。」
「じゃあ連れ込んでナニするつもりだったのかな?キャーコワイ!」
「何もしない。普通に遊んだりするだけ。」
「でも・・・私、シンジとならいいけどな?」
「えっ。」
「ゲームで遊ぶのをね。」
「あぁ・・・うん。」
ミコはいたずらっぽく笑うのだから、シンジはなにも言い返せない。
「家まで送ってくれないの?」
「ん、もちろん送るけど?」
「じゃあ特別に、手をつなぐことを許してあげる。」
「光栄の極みです。」
ミコの手は、すごく細くて綺麗だった。あんまり強く持つと折れてしまいそうで、プルプルしてしまう。
「なんか、シンジの手つきやらしいね。」
「そう?」
「ふふふ、ゴモラが遊びたがるのもなんかわかるかも。」
「そう?そんなに変?」
「変!けど、楽しいよ。シンジといると。」
突然、ミコはシンジの手を離すと、代わりに両腕で抱き着いてきた。
「ミミミミミ、ミコさん?!」
「あははは!何その反応!GIRLSにいるのに女の子に馴れてないみたい!」
「その・・・ミカとは違うから・・・。」
「ん?」
あんまり強く抱き着かれると、ミカにはない部分が腕にくっついてくる。
「もー!シンちゃんのエッチ!」
「ミカみたいなこと言うなー!」
「やっぱりシンジはむっつりだね。ゴモラの言ってた通りだ。」
「引っ付いてきておいてなにを。」
「冗談。ごめんね。」
と、そんなことをしているうちにミコの家についた。
「今日はありがとうね、また遊びに行こ!」
「うん、じゃあ。」
「あ、ごめん、ちょっち待って。」
「なに?」
一歩、ミコが近づいてくると、ちゅっと温かいものがシンジの頬に触れる。
「今日のお礼、さそってくれてありがとうね。」
「・・・誘ったのはマコさんの方だったんだけどね。」
「あれ、私よりもマコのキスの方がよかった?」
「そうとは言ってない。うん、デート1日じゃ貰い過ぎかも。」
「足りない分は仕事で返してね。じゃあまた、明日ね。」
駆け足気味に、ミコは家の中に入っていくのをシンジは見送る。そうして、ミコの唇が触れたところを撫でると、ニヤニヤとしながら来た道を引き返していく。
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何もしていないはずなのに、胸の奥が締め付けられるように痛む。けど苦しくはない。
「寝ちゃってた・・・か。」
夢も何も見ていない。ほんの数時間休憩しようとしていただけだったけれど、気が付けばもう夕方。せっかくの休日を、ちょっともったいない使い方をしたかもしれないと後悔した。
けど、デートなんかするつもりもない。あいつのことなんて興味ないし、一緒に居ても疲れるだけだ。
「ただいまー!」
と、代わりに送り出した私の片割れが帰ってきたようだ。一応どんな感じだったのか聞いてやってもいいだろう。部屋を出て階段を降りていく。
「あ、マコ。」
「・・・おかえり。」
玄関には、突っ立っているミコがいた。靴を脱ぐもせずに、ただ呆然としている。
「なんで顔赤いの?」
「えっ、そう?」
慌てて姿見で自身の顔を確認している、変なやつだ。
「それで、今日はなにしてたの?」
「ん?普通だよ、普通に遊んだり、食事したりとか。」
「そう、普通ねぇ。」
それぐらいのことならGIRLSの仲間と一緒にすることもある。
「他には?」
「他?他には・・・。」
そこでミコは言葉に詰まると、突然顔を真っ赤にして声にならない声をあげた。
「なに?」
「いやーなんでもないよ!なんでもない!今日は疲れたなー!」
突然靴を脱ぐと、手も洗わずに部屋へと駆け込んでいった。なんなんだ本当に一体。
「!?」
突然、私の胸の奥に強い負荷がかかった。また締め付けられるように重く、火にくべられたかのように熱い。これはきっと、ミコの感情がオーバーフローして流れ込んできているもの。
「もう・・・なんなのよ、一体・・・。」
見ていたこっちまで疲れてくる。やはり外出しなくて正解だった。部屋に戻ろう。
『どうしよ・・・こんなんじゃ・・・。』
ふと、ミコの部屋の前を通った時に声が聞こえてきた。魔が差したようにちょっと立ち止まると、耳をそばだてる。
『また明日、なんて、どんな顔して会えばいいんだろ・・・。』
今までに聞いたことのないような蕩けた声、一体何があったのか、それがこの胸の痛みと関係あるのか。
「どういうことよ!」
「えっ、何が?」
翌日、直談判して問い詰めることにした。ただしシンジに。
「とぼけてんじゃないわよ、昨日アイツに一体何をしたのよ?」
「な?!なにもしてませんが!」
「ウソつけ!」
壁ドンする手に力が籠る。シンジは驚いてはいるが、萎縮してはいない。色々と問い詰めなければならない。
「昨日は普通に遊んで、普通に帰っただけですが?!」
「それだけでなんであんなに顔を赤くして、おかしくなってるのよ!」
「へっ、赤く?」
意外そうな顔をしているが、内心ではわかってるんだろと思って、さらに語気を強めようとした。
「なにやってんのよマコ!」
「アンタこそ、こいつになにされたのよ!」
「えっ、なにって、そんなの///って、そんなことはいから、シンジを離しなさい!」
シンジから無理やり引きはがされる。やっぱり何かあったとしか思えない。原因はこいつにある。
「昨日何があったって言うのよ!」
「昨日?そもそも私はあなたが行かなかったデートの代わりに・・・。」
「それよ!いったいどんなデートをしたって言うのよ!どんなことすればコイツが顔を赤くするほどになるのよ!」
「赤くって、そんなことないし!」
「本当に何も知らないんですが・・・。」
「だったら・・・。」
とぼけているのか、本当に知らないのか、もうじれったい。
「だったら、この胸の疼きはなんなのよ!」
「それは、恋だねマコちん。」
「「「恋?」」」
突然、また後ろから声をかけられたが・・・このゴモラにはステルスのスキルでも備わっているのかしら。
「私が?恋?一体誰に?」
「そりゃもうシンちゃんにだよ。」
「はぁ?!なんでこんなやつに?」
「それは自分の胸に手を当てて考えて。」
「胸・・・。」
「言わないで。」
「ごめん。」
また勝手に赤くなっているが、それと同時に胸の奥がチクリと痛む。
「おやおや?ガッちゃんズ、どっちもシンちゃんのことが好きになっちゃったようだね?」
「そんなわけ!」
「うん・・・そうかも。」
「はぁ?!何言ってんのアンタ!」
赤くなっている頬を隠そうともせずに、ミコはシンジの腕に抱き着いた。
「ほうほう、意外だね。マコちんの方が先に墜ちるかとも思ってたけど。」
「大丈夫、多分既に堕ちてるから。」
「ほう?」
「マコ、気づいてないのかもしれないけど、その胸の痛みはあなた自身のものよ。」
「どうしてそう言えるのよ。」
「だって、ずっと私も痛かったから。」
ミコはシンジの手を離して、私に真っ直ぐと向き直る。
「マコの感情が、私の中に入ってきてた。その正体が知りたくて、昨日は私がデートしたんだけど。気づいたら私もシンジが好きになっちゃってた。」
「そんな理屈!信じないから!」
「だって、マコのシンジを見る目がハートになってるんだもん。」
「そんなわけ!」
ふと、そう言われてシンジの姿が目に入った。その時、胸の奥から得も言われない感情が吹き上げてくるのを感じた。
「!!!もう知らない!」
その感情から逃げるように、足は動いていた。
「マコちん!」
「あーあ、行っちゃった。」
「どうしよう・・・僕のせい?」
「んー・・・シンちゃんのせい!」
「なんで?」
「シンちゃんのそういうところが原因だね。」
「そういうとこって、どういうとこ?」
「そういうとこはそういうとこ!んもー!」
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「私が?恋?」
認められずに、屋上で1人ごちる。
「マコ。」
「アギラか。どうせアイツらに言われてきたんでしょ?」
「半分はそう。だけどもう半分はボクの意思だよ。」
「その半分の意思だって、あいつにかどわかされてのものでしょ。」
「かどわかされてなんていないよ。」
「でもアギラもあいつのこと好きなんでしょ?」
「うん。」
なんでどいつもこいつも、みんなあいつに好意を向けてるのよ。おかしいでしょ。魅了の魔法でも使ってるのかっての。
「うーん、気持ちはわかるかな。けど、そういうみんなに好かれることが長所だと思う。」
「だってあいつ、軟弱だし、優柔不断だし、女ったらしだし、スケベだし・・・。」
「うん、ボクもそう思う。」
「あといつもお尻見てくるし。」
「それは放っておけないな・・・けど、マコだってやっぱりシンジさんのこと見てるじゃない。」
「えっ・・・。」
「マコには欠点ばかり見えるのかもしれないけど、それもシンジさんの一面なんだ。いいところも悪いところも含めてシンジさん。マコにとってのシンジさんも裏を返せば、優しくて、よく考えてて、みんなのことが好きで・・・あとは・・・その・・・。」
「お尻好き。」
「ウン、ソウダネ。」
「そっか、そういうことか。」
「うん、そういうこと。」
「ありがとう、アギラ。けど、やっぱりあいつの、シンジのことは好きになれそうにないな。」
「それでもいいと思う。ミコにとっての好きも、マコにとっての好きとは限らない。ミコはミコ、マコはマコだから。」
私は私、そう言ってくれて嬉しかった。やっぱりアギラは天使。
「これ以上ボクが言う事はないかな。あとはマコと、シンジさん次第だと思う。」
「ありがとう、アギラ。」
「どういたしまして。」
そうしてアギラはそっとその場を去って、また1人にしてくれた。
「私は私、か・・・。」
それは逆に言えば、答えは誰かに与えられるものではなくて、自分で見つけなければいけないという事。そのために行動を起こさなければならない。
「ということでデートに誘いなさい。」
「どうしてこうなるの?」
また壁ドンタイムだ。
「マコさぁ・・・もうちょっと誘い方、いやこの場合誘われ方なのかな?無いの?」
「アンタはだーっとれい!それでどうなのよ?」
「おーおー、アツいアツい。」
「ゴモたん、茶化さないの。」
「あー・・・でもデートプランとかその・・・。」
「いいから四の五の言わずに誘いなさいよ!」
「はい!」
「まあこれはこれで面白いかもね。」
結局、次の週末に予定を立てた。あまり楽しみでもない。