怪獣娘~ウルトラ怪獣ハーレム計画~外伝:例えばのこんな話 作:バガン
「やだーっ!離してー!」
「グフフ、もう逃げられないぞ!」
「何するのよ!触らないでー!」
「かわいいなぁザンドリアス・・・お前を大人にしてやるぜ・・・。」
「やだー!ママー!」
「お前がママになるんだよ!」
哀れ、家出中のだだっ子怪獣ザンドリアスは、悪い大人に捕まってしまった。
「うっ・・・ウォオオオオオオオオ!!」
彼女の師であるレッドキングは、その事実にプルプルと体を震わせ、こぶしを振り上げる。
「ごへぇっ!!なんで?!」
そして倉庫にゴモラと二人でいたシンジは殴り飛ばされた。
「ハッ、オレは一体なにを?」
「ホントに一体なにしてんのレッドちゃん??」
「わ、わからん・・・気がついたら体が勝手に・・・どうせシンジだろうってなって・・・。」
「今度はなにやったのシンちゃん?」
「知るか!」
それはシンジにも知る由のないこと、そして狂った運命の歯車だった。または勘違いともいう。
====☆====☆====☆====☆====☆====☆====
「おいしー♪」
「おい、1人でばっかり食べるなよ?せっかくホーが焼いてきたのに。」
「いいえ、私は・・・どんどん食べてください。」
「だってさ!」
それは数分前のサロンでのこと。私、ザンドリアスはバンド仲間のホーが作ってきたお菓子をノイズラーと共に食べていた。
「お前ってホント子供だよな・・・。」
「なにー!ノイズラーだって同い年じゃん!」
「私はコーヒーもブラックで飲めるし、この前0時まで起きてたぞ。」
「ぐぬぬっ・・・オトナだ!。」
「はわわ、2人ともケンカしないで・・・。」
確かに私はコーヒーにはミルクと砂糖を2つ入れないと飲めないけど・・・。
「わ、私なんて、私なんて・・・。」
精一杯の背伸び・・・オトナっぽいことを言って虚勢を張ろうと、それらしいことを喉奥から絞り出した。
「この前、せっくす?しちゃったんだから!」
そうだ、ついこの前、学校の保健体育で習った。先生の話が眠たくってよくわからなかったが、それをするのが大人らしい。
「なな、お前・・・。」
と、それを聞いたノイズラーが顔を赤くしてプルプルとしている。ふっふーん、どうやら予想以上に効果絶大だったみたいね?これからは大人アピールのために積極的に使っていこう。
「おま、おまえぇ・・・。」
「あれ?ししょー?どしたんですか?」
とと、いつの間にかレッドキング師匠も部屋に入ってきていた。レッドキング師匠もなんだか顔が赤いぞ?
「お前ー!一体誰とだー!」
「ふえぇ?誰?」
「誰としたんだー!その、せ、せ・・・。」
「せっくす?」
「うわぁあああ!!!」
突然、レッドキング師匠は掴みかかってくる。がくがくと揺さぶられ、脳がシェイクされて判断力が落ちていく・・・。
「誰と!誰としたんだ!」
「え、えーっと・・・。」
たしか授業では・・・男と女が、ナニがナニするとか・・・先生も歯切れが悪くて何言ってるのかわからなった。
「シンジ、さん・・・かな?」
それは口から出任せが出たように、近しい男性の名前が出た。・・・その名を聞いた途端、レッドキング師匠はまた奇声を上げて部屋から出ていった。
「な、なに・・・?」
「お前、いやまさか、ウソだろ?」
「う、ウソじゃないもん!」
「はわわ・・・。」
「いや・・・マジでウソであって、お願いだし?」
「えぇ・・・うん・・・。」
問い詰める、というよりも心底呆れたようなノイズラーの態度に、思わず本音が出た。
そんな話をしている最中に、ドーン!!とまた景気のいい音が遠くで聞こえた気がした。なにか事故でもあったのかな?まあそんなことはいいとして。
「・・・ところで、せっくすって一体なんなの?」
「知るか!自分で調べろぉ!」
「あと、そのことはあんまり人に言わない方が・・・。」
「???」
自分で調べる・・・勉強するのは苦手なんだけどなぁ。
====☆====☆====☆====☆====☆====☆====
「それでは、シンちゃんの未成年へのみだらな行為があったかどうかのリンチ、いや稟議を行う。」
「待って。」
「判決方法は、各々が必殺技を撃ってシンちゃんが無事だったら無罪。」
「いつの時代の裁判だ!」
こういうのを
デスクの椅子に括り付けられ、口しか動かせないシンジがもがく。今まさに土壇場に送られる寸前なのを、当事者のゴモラとレッドキング、
「一体何の騒ぎなんです?」
「知らない。」
「痛みに耐える特訓とか?」
それに騒ぎを聞きつけて集まったいつもの3人が見守っている。
と、そこへメガネをかけたバツグンのプロポーションの大変アダルティな女性・・・エレキングさんが現れた。
「一体なんの騒ぎ・・・いえ、言わなくていいわ。見れば想像できる。」
「おっすエレちゃん!さすが話が早いね。」
シンジが椅子に括り付けられて、顔に青あざが出来ている時点でもう察しがついたらしい。
「それでも僕はやってない!」
「ザンドリアスがウソを吐いてるっていうのか!」
「そりゃ吐くでしょ、ザンドリアスだって!」
「こんな格言を知っている?『子供と酔っ払いはうそをつかない』。」
「なんのことだよ?」
「まあまあ、じゃあなに、レッドちゃんはザンちゃんがおせっせしたって信じてるの?」
「うっ・・・それは・・・信じたくないことだが・・・。」
「シンちゃんを疑うってことは、そういうことだよ?」
「うぅむ・・・。」
「・・・まあ逆に考えれば、どこの馬の骨ともわからないような者よりも、よっぽど信用できるじゃない。」
「えらく評価高いねエレちゃん。」
「別に・・・彼が誰としようが私には関係ないし。」
「おせっせってなんのこと?」
「・・・さあ。」
「ねぇウィンちゃん?」
「わ、私に言われても・・・。」
ウインダムは言葉を濁した。どうやらここにミクラスを連れてくるべきではなかったようだ。
「じゃあやはり、ザンドリアスがウソを?」
「そう言ってるじゃん。」
「大体、あの子の性教育も、師匠であるあなたが行うべきではなくて?」
「わ、わわわわ私が!?」
「そりゃー無理だよ。だってレッドちゃんは『乙女』なんだから。」
「にゃ、にゃにおう!私にだってそれぐらい・・・。」
「じゃー、イマイチ話についていけてない後輩1号に説明してあげて。」
アタシ?と白羽の矢が立ったミクラスは、偉大な先輩からの教授に目を輝かせる。
「いいいいか、おせっ・・・セックスっていうのはだな・・・。」
「ふんふん!」
「お、おおお男と女が・・・って、どんな罰ゲームだ!」
「シンちゃんをぶん殴った罰かな。」
「お前も笑ってみてたろ!」
「私は最初っからシンちゃんを信じてたし?というか、途中で止められて欲求不満?みたいな?」
「ゴモたん・・・本部でなんてことを・・・。」
「誘ってきたのはシンちゃんの方だけどね?」
「それもウソね。」
「てへ、バレたか♡」
「だー!!こういうのは指導部の管轄だろ!エレ!」
「私?」
「あー、エレちゃんも無理じゃない?やおい穴とか所詮漫画知識だろうし。」
「あら、お言葉ね。」
「おしえて!エレキング先生!ってね。じゃあエレちゃん、ミクちゃんに教えてあげてよー?」
「そもそも男の子は男の子と、女の子は女の子と恋愛するべきではなくて?」
「ハイ!そう思います!」
フンス!とウインダムも同調する。
「じゃあ、そうなるとピグモンさんにお鉢が回ってくるんじゃ?」
「それは・・・なんかもうダメだろ!」
「どうだろねー、ピグちゃんなら割りとノリノリでやりそうな気がするなー。」
「ピグモンを呼びましたかぁ~?」
「おわっ!?」
今度はピグモンさんまでやってきた。甘ったるい声だけど、
「ダメだダメだ!この話題終了!」
「えぇ~、ピグモンだけ仲間外れですかぁ?なんのお話ですか?」
「若年層の性教育についてよ。」
「エレぇ!ピグモンになんつーこと言ってんだ!」
「んも~、ピグモンだってそれぐらいわかりますよ~?女の子の卵子と、男の子の精子が合わさると、受精卵になりま~す♪精子は男の子の睾丸、タマタマで作られて、ペニス、おちんちんから射精されま~す♪おちんちんを女の子のヴァギナ、おまんこに挿入して、子宮に射精されることで、卵巣から出てきた卵子と出会いま~す♪ほかにも・・・。」
「ピグモンさん、ちょっとストップ。レッドキングさんが爆発しそうになってる。」
名前の通り、顔を真っ赤にしてレッドキングさんはプルプルと羞恥に小刻みに震えている。
「あっ、無性にシンちゃんを殴らなければならない感じになってきたぞ?」
「お前さっきと言ってることが違わないか?」
「シンちゃんを殴っていいのは私だけだから。どうせピグちゃんの風船を作る能力を応用してコンドームを作ってほしいとか持ってるに違いないから。」
「コンドームですか?いいですよぉ♪」
「するなピグモン!おいシンジぃ!」
「・・・その彼なら、さっき出ていったわよ。」
「椅子に括り付けられたまま?」
「ええ。」
「なんで止めなかったんですかエレキングさん?」
「あとでジュースを奢らせるためよ。」
開きっぱなしのドアだけが、その行方を見ていた。
====☆====☆====☆====☆====☆====☆====
「えーっと・・・。」
自分で調べろって言うから、スマホで検索してみようとしたけどなにこれ、『検索結果が表示できません』って。スマホじゃ検索できないのかな?仕方がないからパソコンで調べよーっと。
ピグモンさんに聞いてやってきたPC室の一台を借りてザンドリアスは検索を始めた。
「ワードは・・・『せっくす』でいいかな・・・。」
あまりにも具体性に欠ける検索ワードは、いろんなものがヒットする。
あ、なんか動画があるな。まずはこれ見てみようっと。
「・・・えっ?」
しばらくロードして、画面に映し出されたのは半裸の男女。この時点で警告だと止めるべきだったが、好奇心に負けた指は再生ボタンをクリックする。
まずは濃厚なキスから始まった。それはザンドリアスの知るような軽いキスなどではなく、舌と舌を絡めて、お互いを貪りあうような濃厚なキス。
カメラは男の人の股間へとズームする。大きく盛り上がっており、何か太いものが入っているようだった。
「ひぇっ?!なにこれ?!」
続いて、女の人が膝まづくいて男の人のパンツをずり下ろす。
「あれが・・・おちんちん・・・?」
ニンジンほどの大きさのあるそれを、女の人は舐め始めた。
「えええっ・・・汚い・・・。」
あそこはおしっこをするとこだろう。幼稚園のころに男の子のソレを見たっきりだけれど、大きさも色もザンドリアスの記憶にあるとは全然違い過ぎる。
けど、女の人は楽しそうに舐めたりしゃぶったりしてる・・・。おいしいのかな?けど、キモチワルイ!
しゃぶりあげるスピードが徐々に速くなっていくと、男の人はよがり声を上げる。
「出る?なにが出る?」
何のことか全然わからないうちに、すごいことが行われている気がする・・・。
「えっ!?おしっこ・・・。」
おちんちんから白いおしっこ?が出てきた。それを女の人は口で受け止めると、カメラに見せびらかす。
「飲んじゃった・・・。」
理解が追い付かない・・・おちんちんって汚いもので、白いおしっこが出てきた・・・けど女の人はそれを口に含んでた。
と、そうこうしている間に今度はベッドに移って、女の人がパンツを脱いで股を開く。
「わっ、あんなに毛が生えてる・・・。」
まだ私、生えてない・・・ノイズラーは前シャワーで見た時生えてたけど。同い年なのに。
今度は女の人がお股の割れ目を指で拡げ、そこにズームインする。割れ目の奥からは透明な汁が漏れてきている。
「おもらし?うわっ、ここも舐めるの?」
男の人が女の人のお股に潜り込んで、大きな音を立てながら舐め始めた。ここもおしっこ出すところなのに、汚くないのかな?
「あれ・・・なんだろ・・・。」
ふと、なんだか私のお股も熱くなってきた。スカートをめくりあげると、白い私のパンツが見えてくる。
女の人は甲高い声を上げて、気持ちいいと言っている。
私もあんな風に・・・。
「んっ・・・私、なにやってんだろ・・・。」
無意識のうちに、パンツの上から割れ目をなぞっていた。とても・・・気持ちいい。手が止まらない。
「はぁっ・・・うっ・・・♡」
ゾクゾクと背筋が温まっていくと、割れ目の上に突起が出来ていた。そこを触るのもまた気持ちいい。
「いく?いくってどこに?」
女の人が絹を裂くような声をあげる。同時にザンドリアスの気も最高潮に達する。
「ふんっ・・・んんんんんんっ♡」
止まらない・・・手もゾクゾクも。
そうして、ザンドリアスは一線を越えてしまった。生まれて初めての感覚に、ただただ混乱するしかなかった。
「うそっ、私もおもらし?」
おねしょはもう卒業したはずだったけど・・・これじゃあまたママに叱られちゃう。このパンツどうしよう・・・こんなぐしょぐしょにしちゃって・・・。
捨てちゃう?でも捨てちゃったら帰るとき困るし・・・どうしよう、こんなの誰にも相談できないよ・・・。
====☆====☆====☆====☆====☆====☆====
「ふぅ、なんとか逃げられた。」
椅子がキャスター付きでよかった。足で床を蹴って廊下を滑りながらシンジはあても無くさ迷う。
「まったく、何考えてんだアイツは・・・。」
「おっ、ノイズラーさん。ちーっす。」
「ちーっす・・・ってシンジさん。何やってるの?」
「助けてほしがっている。」
廊下の影から、ぶつくさ文句を言いながらノイズラーさんとホーさんがやってきた。渡りに船を拘束を解いてもらう。
「はー、助かった。ありがとう。」
「どういたしまして。そういえば、シンジさん・・・いや、こんなこと聞くと失礼かな?」
「ザンドリアス関連のことなら、無実だって言っておく。」
「だよね?いや二重に信じられないからさ。」
「という事は二重に信じてたってことでしょ。ありがとう。」
縄の跡を掻きむしりながら、ノイズラーさんにお礼を言う。
「ところで、そのザンドリアスはどこに?」
「知らない、さっき別れたけど。」
「一言モノ申したいところだったけど、一緒じゃなかったのかって。」
「きっと、ザンドリアスさんも今になって恥ずかしくなってるのかも・・・。」
「なら、ほっといてやろうぜ。」
「うーん・・・それもそうか。思春期やしな。」
「・・・ところで、シンジさんはその、経験、あるの?」
「・・・聞きたい?」
「気にはなる、けどやっぱいいや忘れて。」
まあ、人に自慢するような話でもないわな。会話もそこそこに、ノイズラーさんたちとも別れる。
さーと、次はどうしようか。ほとぼりが冷めるまでどこかに逃げ込むとするか。
「んっ、PC室。誰かいるのかな?」
ここには誰でも自由に使えるPCが置かれている。たまーにみんなで集まってゲームで遊んでたりするが・・・シンジにはあまり馴染みがない。情報が欲しければ今はスマホがあるし、パソコンで遊ぶなら家にもある。
とはいえ、全く使われていないわけでもない。家にパソコンの無い子はここを使うし、シンジも仕事の時にたまに使う。
「あっ、ザンドリアス。」
「あっ・・・!」
そこには、件のザンドリアスがいた。パソコンを使っていたようだが・・・。
「ザンドリアス、ここにいたんだ。さっきレッドキングさんに・・・。」
「こ、来ないでよ!」
「なんで?むっ?」
ザンドリアスの座っていた席のパソコンのモニターには、ハダカの男女が・・・。
「アカーン!!」
「うわぁああああああ!!ごごごごめんなさい!!!」
神聖なるGIRLS本部でまさかAVを見ていようとは。ミカですらしないような暴挙を・・・。
「ごめんなさいごめんなさい!お願いだからママには言わないでぇええええ!!」
「反応に困るわ!」
「お願いだからぁああああ!!おもらししたことも言わないでぇえええええ!!」
「おもらし?」
涙目になっているザンドリアスの股を見てみれば、確かに濡れている。だがおそらくおしっこではあるまい・・・。
(まさか、オナニーしてたのか?しかも自覚ない、っていうか知識がない?)
ザンドリアスはぎゃんぎゃん泣きわめいている。というか、こんなところレッドキングさんに見つかったら、今度こそ殺される・・・。
「ま、まあ黙っておいてあげるから、泣き止んでくれよ。」
「ぐずっ・・・ほんと?」
「ああ・・・けど、これどうしたもんかな。」
「あっ、パンツ・・・って、やだ見ないでよぉ!」
カァーッと顔を赤くして呻る。青くなったり赤くなったりいそがしいもんだ。
「うぅ・・・おもらししちゃったらまたママに怒られる・・・。」
「・・・多分だけど、それよりもっとヤバいことやってたんだよザンドリアスは。」
「ふぇ?」
「ザンドリアスがやってたのは、オナ・・・自慰行為だ。」
「G行為?」
「違う。なんだ、学校で習ってないのか?」
「知らなーい。」
これは本格的に性教育の必要がある。恥をかかないためにも、これは必要な事だろう。
これは
「ど、どこ行くの??」
「ピグモンさん呼んでくる。」
「え!?やだぁ!ママも呼ばれちゃうよぉ!」
「うーん・・・。」
出来れば愛液のついた手ですそを掴まないでほしいが・・・。
「しかしそうなると、僕が教えるしかなくなるけど?」
「お願い!ヒミツにしてて!」
「・・・わーった!とりあえず、ここだと誰が来るかわかんないし・・・家においで。洗濯もしよう。」
図らずして女子中学生を家に連れ込む案件が発生してしまった。
====☆====☆====☆====☆====☆====☆====
「というのが、自慰行為、マスターベーション、オナニーだ。」
ザンドリアスのパンツを干している間に、シンジは部屋に移動して講習を行う。パソコンに映し出された性器の断面図を、ザンドリアスはじっと見つめている。
「オナニー・・・。」
「しかし、性知識もなにもなしにAVを見るとか正気の沙汰じゃないぞ。」
「ううっ、だって学校じゃ全然教えてくれないんだもん!」
同じのが保健体育の教科書にも載っているが、それだけ見せられても知識は入ってこない。
「童貞が性教育する時代か。ペーパードライバーが車の教習するようなもんだな。」
「先生もなんか、何言ってるのか全然聞こえなかったし。」
笑われたりするかもしれないが、これもれっきとした教育なのだから、恥ずかしがらずにちゃんと教えなくてはならない。でないと、あやうく一人の女の子が大恥をかくところだった。マスはかいてたけど。
「ところで、僕とセックスしたとかいうあらぬ噂が流れてきたのだけれど?」
「うっ・・・だってセックスがどういうことか知らなかったし・・・ごめんなさい。」
「おかげでレッドキングさんに殺されかけた・・・というか辱めは受けた。」
「それで・・・その・・・教えてくれないの?セックスは?」
「う、うーん・・・教えてもいいけど、今日じゃなくてピグモンさんにじゃなくていいの?」
「も、もっと知りたいし・・・。」
パンツを履いていないスカートを押さえて、ザンドリアスはしどろもどろに答える。
こうやっておしとやかにしていれば本当にかわいい子なのだが。きっと学校でも人気があるだろうし、男子からアプローチかけられることもあるだろう。
そうしてそのまま勢いに任せて、知識のないままに性交渉に及べば・・・危険だな。なら教えるのは早いに越したことないだろう。
「わかった、教えよう。」
「よかった!ありがとう!」
とはいえ、教えるのは恥ずかしいな。こうして画像検索をスクロールしたり、卑猥なワードを打ち込んだりするのを、隣でじっと見つめられるのもなかなか困る。
「断面図は・・・なんか違うな。まずなにから教えようか。」
「・・・ねえ、シンジ・・・。」
「んー?」
「このね、この・・・。」
「って、うわぁ!」
隣ではいつの間にかザンドリアスがスカートをまくり上げていた。
「ちゃ、ちゃんと見てよ!私だって恥ずかしいんだから!」
「わ、わかった・・・で、なに?」
「この、ちっちゃい・・・触ると気持ちいいこれはなに?」
「それは・・・陰核、クリトリスだ。男性器と同じもの、というかそれが退化したものみたいなものだ。触ると気持ちいいのは神経が集まってるせいだ。」
「男性器・・・って、おちんちんのこと?」
「そ、そうだ・・・。ペニスとか、他の呼び名もあるけど。」
ザンドリアスのクリトリスは勃起してきている。寒くて充血してきているのか、それともはたして・・・。
「それで、おちんちん・・・からは、白いおしっこが出るんだよね?あれなに?」
「それは精液。赤ちゃんの元になる精子が含まれている。」
「赤ちゃん?」
「そう、だ・・・受精卵の話ぐらいなら、理科でもやったろう?」
「うん、卵子と精子が合わさって受精卵になるんだよね?」
「そうだ。」
「それって、おいしいの?」
「アルカリ性だから苦いよ。」
「うそー、あの女の人はおいしそうに飲んでたのに?」
「それはごっくん、飲ザーというプレイの一環だ。」
「プレイ?」
「プレイっていうのはな・・・。」
そうだな、知りたいことや疑問に思ったことを答えてあげることが一番知識として飲み込みやすいだろう。
「ふ-ん・・・。」
「つまり、受精卵を作る行為がセックス、交尾だ。それをメイクラブ、愛を深めるためだけに、遊びのような感覚でするのがプレイだ。」
「そっか。じゃあ、精液を飲んであげた方が男性は喜ぶの?」
「割とね、割と。人によるけど。」
「シンジは、うれしい?」
「う、うーん・・・嬉しい、よ?」
「そうなんだ。」
実際、ミカは毎回飲んでくれるし。いやいや、今はそんなことはどうでもいい・・・今は教育の時間、先生のお時間だ。
「じゃあさ、もう一個質問。」
「なんだい?」
「精子と卵子って、どうやって出会うの?」
「は?だからそれはセックスすれば・・・。」
「だって、おまんことおちんちんってこんなに離れてるのに、どうやったら精液がおまんこの中に入ってくるのさ?」
ああ、そういえば僕も同じような疑問を抱いていたな。本当に肝心なところを教えられていなかった気がする。
けどそれは、いつの間にか常識になっていた。誰に教えられるともせず、自分で調べて知っていった。勿論最初は何か背徳的なことだと、後ろめたさを感じてあまり触れないようにしてきていたが、ある瞬間を境に好奇心が勝って自主的に調べたりしたもんだ。
それって、間違いなく『自主勉強』に当たることだよな。親や教師には散々言われる勉学の一環に相違ない。
だから包み隠さず教えてあげよう。間違った知識を覚えてしまわないように、間違ったことをしないように。
「ペニスを勃起、大きくさせると、硬くなるんだ。」
「ふんふん。」
「それを、おまんこに挿入する。」
「そーにゅー?」
「差し込むの。」
「・・・ええっ!?そんなこと出来るの!?」
「出来るの。だから僕もザンドリアスも生まれたの!」
見た目、ほんの数ミリしかなさそうな穴に、こんなぶっといペニスが入るものだとは普通は思わないよな。けど、それ以上に大きな赤ちゃんが今度は出てくるんだから人体とは不思議なものだ。
「で、入れた後はどうするの?」
「どうするって・・・自分が前後に動いたり、女の子に動いてもらったりするんだ。そうするとオナニーしてる時と同じように気持ちよくなって、最終的に射精するんだよ。そうしたら女の子の体の中に精子が入る。」
「な、なるほど・・・。」
どうやら納得してくれたらしい。
「こんなところかな、性行為そのものについては。あとはどんなプレイがあるとか、そういうことは自分で・・・。」
「ね、ねえ・・・最後にもう一個、いいかな?」
「ん?」
「シンジは・・・私とセックスしたい?」
一瞬、思考に空白が生まれた。
「・・・どうしてそうなる?」
「だって、セックスは愛を深めるためにもするんでしょう?シンジは私の事、好き?」
「好き、だけどそれとこれとは違う。セックスっていうのは、恋人以上の関係じゃないとやっちゃいけない事だよ、普通は。」
「うっ、うん・・・確かにまだ私とシンジは恋人じゃない・・・けど、じゃあ・・・そうだ、精液飲んであげる!」
「それもなんか違う!」
シンジは体の向きごと視線をずらした。
「じゃあ、じゃあ!ししょーに言いつけちゃうよ!」
「どうしてそうなる。セックスした、の次はセックスしてくれないって?今度はザンドリアスが殴られるぞ?」
「私が殴られないために、シンジがセックスして!」
「どういう脅迫だっ!」
「おねがーい!セックスしてよー!」
やれやれ、困ったことになったぞ。実践してしまったら性教育の範疇を越えることになる。むしろもっと倫理的、道徳的な話になる。
「・・・OK、ちょっと落ち着こう。」
「うん・・・。」
また涙目にあっているザンドリアスをなんとかなだめる。このまま放りだしては、またあることないこと吹聴されるやもしれん。
「そもそもなんでセックスしたいんだ?」
「だって、セックスしたら大人でしょ?」
「セックスしたからって大人になれるわけじゃないよ・・・。そもそもセックスっていうのは、子供を作るための行為なんだよ?」
「赤ちゃん?」
「赤ちゃんが出来ちゃったら、色々責任が生まれるし、色々手放さなきゃならないってわかる?」
「・・・わかんない。」
「いい?ザンドリアスはまだ中学生だろう?」
「うん。」
「中学生となると、第二次性徴のころだろう。生理とか来てる?」
「う、うん・・・。」
「それは、赤ちゃんが作れる準備が出来たってことなんだ。」
「そうなの?」
授業ではわかりにくいけど、つまりそういうことだ。
「けど、赤ちゃんが出来ちゃったらいろんな不都合が起こってくる。まずお腹が大きくなってくると、動くのも大変になる。」
「うん・・・。」
「それに社会的にも嫌な目で見られるようになる。中学生が妊娠出産するドラマもあったでしょ?」
「なにそれ、知らない。」
「知らない?そうか・・・。」
ちょっとしたカルチャーギャップだが、まあそれはいいとして。そのドラマでも、主人公の女の子も彼氏も周囲から白い目で見られていた。
「育児にはお金も時間もかかる。ザンドリアスはバンドやってるでしょ?それも辞めないといけない。」
「うっ・・・それはイヤだ!」
「でしょう?」
リスクを考えずに致すということが、どういうことか。
オトナっていうのは、自分のやることに責任を持てる人間のことだ。
「まあ、背伸びしたい年ごろだってわかるよ。他の事ならかなえてあげられるけど。」
「あ、じゃあ、今日お泊りしていい?」
「お泊り?ノイズラーさんとかじゃなくていいの?」
「シンジの家、お風呂も広いし!」
「ホテルにしないでくれよ・・・まあいいけど。ちゃんと家に電話するんだよ?」
「はーい!」
女子中学生を家に招いて、泊らせる事案が発生。