怪獣娘~ウルトラ怪獣ハーレム計画~外伝:例えばのこんな話 作:バガン
思ったよりも、自分は大胆なことをしたものだと感心している。それとなくピグモンに、自分が胸に抱えている悩みを打ち明けたところ、
「シンシンがエレエレと一緒にお仕事出来るように便宜を図りますからぁ、がんばってくださぁい!」
と随分投げやりな解答が返ってきた時はどうしたものかと思ったけど、それがピグモンにとっては最適解だったんだと今はわかる。私の心の問題は、私自身が解決しないといけないのだから。
「ふぅ・・・。」
さて、今はこうして再び二人っきりでホテルにいる。飛行機の欠航というトラブルにこそ見舞われたが、逆に言えばチャンスでもある。今晩でより一層距離を縮めたい。ああ、吹雪を窓の外にして、暖かい部屋でアバンチュールなんて、ロマンチックじゃないかしら?なーんて。
「あぁ、ミカ?僕だけど・・・はいはい、怒鳴るな怒鳴るな。」
だけど彼ったら私より自分の幼馴染にお熱なの。電話に音が乗らないように、そっとドアを閉めると足音も立てずにベッドに向かう。こう言ってはなんだけど、あんなひんそーでちんちくりんなロリボディよりも、私の方が魅力があるって自覚はあるわ。例えばこんな太腿のチラリズムなんて、どうかしら?
「しょうがないでしょ、フライトがキャンセルされちゃたんだから。え?泳いで帰ってこい?無茶言うなよ・・・。」
ダメね、チラチラ横目で見てるけどそれ以上に電話を優先しているわ。
「ん?エレキングさん?いるよ?代わる?違う?・・・えっ、そんなことしてないよ・・・。」
って、言っちゃうの?せっかく二人っきりだってバレないようにしていたのに・・・どこか抜けてるんだから全くもう。
「え?あー・・・うん、持ってるよ。それが?あぁ・・・余計なお世話だ。」
持ってる?なんのことかしら?いや考えなくてもわかるわ。けど、どうしてゴモラが避妊具について言及するのかしら・・・いえ、なんとなくそれもわかっているわ。
「・・・僕もシャワー、浴びてきますね。」
「どうぞ。」
ニ、三言葉を交わして、彼は浴室に行ってしまった。
「さて、どうしようかしら・・・。」
読んでいるフリをしていた本を置いて考える。薄々勘付いてはいたけれど、やっぱり私以外とも行為に及んでいるのかしら?・・・ちょっとショックだわ。
その一番の候補は先ほどの電話相手のゴモラ、彼の幼馴染で、一番身近な存在。誰よ幼馴染は負けヒロインなんて言ったのは。
ひょっとすると彼はロリコンの貧乳好きなのかもしれない・・・そうなると、私では厳しいかもしれない・・・いや、そんなことはない。その為に今日は思い切って誘ってるんだから・・・。
まずは私がリードして大人の女らしいところを魅せる。・・・それだけ!どうしよう、他にどんなことすればいいのかしら?!ネットで少しは性行為について調べたけど、ついつい腐向けな方向にばかり進んでしまう・・・はー、やおい最高。
そう、男性にも股間の位置に『やおい穴』という器官があるはずよ!そこを攻めればきっと感じるはず・・・薄い本にそう描いてあったわ。
「んっ・・・んっ・・・。」
そう、こんな風にまずは指をはわせて・・・それからペロペロ舐めるのよ。舐めるんだか想像しただけで気持ちよくなってきたわ・・・。
「んっ・・・♡え・・・?
「んんっ・・・なんて味だ・・・。」
「・・・やだっ?!なに!?」
「あっ、起きました?先に頂いてます。」
「なにしてるのって聞いてるの・・・はんっ♡」
気が付くと、私の股は大きく開かれ、大事な部分に彼が集中していた。そのままされるがままに攻められてしまう。
(ウソ・・・こんなに・・・気持ちいいの・・・?!自分でもやったことない場所触られちゃってる・・・♡)
Gスポットの未知なる快感に、あられもない声を挙げてしまう
「ダメダメダメダメ♡♡♡イクイクイッちゃうぅうううう♡♡♡」
一瞬脳がホワイトアウトすると、股に温かいものを感じた。
「おぉ、潮吹きまで・・・まさに芸術的・・・さすがエレキングさんだぁ・・・。」
(そんな・・・私、どうなっちゃってるの・・・?ハズカしすぎて何も考えられない・・・♡)
脳の処理が追い付かない。もう主導権を握るどころではない、一旦距離を置かないと・・・。
「エレキングさん・・・。」
(ウソ・・・私・・・キスしちゃってる・・・♡)
制止する暇もなく、彼に唇を奪われてしまった。
(イヤ・・・初めてはもっとロマンチックに・・・もうヤめて・・・。)
「エレキングさん・・・かわいいな・・・。」
(かわいい?今の私が?見ないで・・・これ以上・・・お願い・・・。)
諦めて、本番に移ろうとする。せめて本番でだけは、今までのことを忘れさせて・・・。
「えっ?あぁ・・・これ?前のはサイズがあわなかったので。」
あっ、もうダメ。確信しちゃったわ、やっぱり彼は他の子とも性行為している。哀しいわ、てっきり彼も
「ここが一番奥かな?エレキングさんわかりますか?」
わかりたくもないわ!でも感じる・・・。今私は犯されて興奮しているというの?
「キスしながらだと・・・締まりがいいですね?」
こんな変態みたいなことを言われて悦んでいる自分がいる・・・それが一番イヤだった。もう彼に顔を見られたくない。
「じゃあ一回抜きますね。」
なんで?なんで抜いちゃうのよ?お腹の下あたりが寂しくなっちゃうわ。
「エレキングさん、お尻を向けて。」
イヤよそんなの!ハズかしいわ!でも無理矢理腰を掴まれると、犬のように四つん這いにさせられてしまった。
「うわぁ、こっちも綺麗なまん丸。まるで満月のよう・・・。」
そのいちいち抽象的な例えやめてくれないかしら?言ってて恥ずかしくないのかしら?そのまま後ろから犯される。枕に顔を埋めて必死に耐えているけど、一突きされるごとに、私の中の何かが音を立てて崩れていく。
「オラァッ!」
痛いッ!?なに!?なんなの?!突然お尻に強い衝撃が走る。
(叩かれたの・・・?!お父様にも打たれたことないのに!?キャッ!!)
それから一発、二発と暴力が振るわれる。今まで感じたことのない体感に、心も体も震えあがる。じわっ・・・と股間から熱い物が漏れ始めている。
「イッく・・・!!」
(もうダメ!!私もイッちゃぅうううううううう!!!!んんんんんん♡♡♡)
こんなに酷いことをされているのに、快感を得て、あまつさえ絶頂までするなんて私自身が驚いていた。今まで知らなかった自分の深層心理の扉を開けてしまった気がする・・・。
「エレキングさん?もしもーし?」
けど、そんなもの認めたくない。今の私の表情も見られたくない。自分が今どんな顔をしているのか、自分でもわからなかった。
気が付いたら、彼を張り倒していた。少し気が引けたけれど、放心状態の彼をそのまま放置して浴室へと駆け込んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・私、どうしちゃったのかしら・・・?」
鏡を見ると、顔面を紅潮させ、ひどく興奮している私がいた。背中側を見てみると、お尻が赤く腫れていた。
「んっ・・・染みるわね・・・。」
お湯をやさしくかけながらお尻をさすって労わる。お尻を叩かれるなんて、子供の頃の記憶を辿っても思いつかない。シャワーの音でよく聞こえなかったけど、外で自分を呼ぶ声がしていた気がする。
「ふぅ・・・。」
ひとしきり汗を流して出てくるが、出迎えはなかった。
「・・・寝てるのかしら?」
シンジはソファの上で横になって寝息を立てていた。そののん気さに一瞬コイツは・・・と怒りを覚えたが、それは無駄なものだと悟った。
(最初誘っていたのは私だったし、隙を見せたのも私だった・・・。)
そのまま寝られては風邪をひきかねないので、フロントで用意してもらっていた毛布をかけてやり、ベッドに入るが、自身の行動を省みているとなかなか寝付けない。
あそこまでお膳立てされていると、襲ってくださいと言っているようなものだ。自分は何をしていたのか、煽情的な格好で娼婦の様に彼を欲情させたかったわけではない。ただもっと、私のことを見て欲しかった。
(・・・やめましょう。もう。)
考えるのをやめるとすぐに意識は夢に送られた。心身共にすごく疲れていたようだ。
「んっ・・・朝?」
朝の6時。普段起きている時間とそう変わらない。彼は・・・まだ寝ている。
「・・・少しだけ。」
あまり褒められたことではないが、今のうちに彼の荷物を漁る。
「・・・やっぱり、違うわね。」
昨晩使った避妊具はやはり私が買ったものとは別のもの。MEGAサイズだった。あれ買いに行くのも勇気が要ったのに、私の苦労は何だったのかしら?とため息が出る。
「これは調査だから、調査だから。」
そう言い聞かせて携帯の情報を探る。通話やチャットの履歴で一番多いのはやはりゴモラだ。チャットの内容を見るに、そこまで毒のあるようなことをしてはいないようだけど・・・結局欲しいような、一方で見たくないような情報はこれといって見つからなかった。
「起きて、起きなさい。」
「んっ・・・ん~?」
やれやれ、とこの寝坊助を起こすと、てきぱきと東京へ帰る準備をする。あまりいい滞在だったとは言えない気がする。
「あの、エレキングさん・・・。」
不安げな呼びかけに、なに?といつもの調子で応える。それを彼はどう受け取ったのかは知らないけれど、
「・・・朝ごはん、どうしましょうか?」
出てきたのは素っ頓狂な、いつもの他愛もない話だった。昨日あれだけのことをしておいて、なんの反応もなし?と思うとちょっとムッとして、つい適当に応えてしまった。
「・・・その辺で済ませましょう。」
普段なら「あなたに任せるわ」と言うところなのに。いけないわ、微妙な空気になってしまった。
「忘れ物はないわね?」
「はい、大丈夫です。」
「そう、なら行きましょうか。」
そうとなれば、ここに用はないわ。長居は無用よ。
「と、その前に。」
「なんです?」
あと、ついでに今言ってしまおう。
「もう、こんなことは辞めにしましょう。」
「・・・え?それってどうゆう・・・。」
「行くわよ。」
ガチャッとドアを開けて部屋を出る。しかし、彼がなかなか出てこない。
「・・・言い方が悪かったかしら?」
少し焦りすぎたかもしれない。変な捉えかたをされっていなければいいのだけれど・・・。
ほんの数秒置いて、彼も出てきた。明らかに動揺しているように見えるのはきっと気のせいではないだろうけど、お互いに今は距離を置く必要があると思う。
それからはもう、「ぬ」と「ね」の区別がつかなそうな顔をしながら沈黙していた。呼べば着いてくるので介護の手はかからなかったが、結局仕事の報告書は1人で作ることになってしまった。
「おっかえりー!シンちゃんエレちゃん!お土産は?」
「・・・。」
「シンちゃん?息してる?」
「・・・。」
「・・・ごにょごにょごにょ。」
「はっ、あれ?ミカ?」
「お土産は?やきそば弁当は?」
「あっ、ごめん忘れてた。」
「えー!!せっかく楽しみにしてたのにー!」
「やきそば弁当ぐらいド〇キにでも行ったらたまに売ってるでしょ?」
「今はどこ探しても無いのー!んもー!シンちゃんのおバカー!」
あーもう悪かったよ!と騒ぐシンジは、すっかり元気を取り戻したらしい。
「エレエレ?どうしましたぁ?」
「・・・なんでもないわ。」
「むー?またシンシンとのことで悩んでるんですかぁ?」
「・・・そんなっところよ。」
私とゴモラとで何が一番違うのか。それは体や性格の相性だけじゃない。だって彼は、
「じゃあ、シンちゃん今晩おごりね?」
「えー、前奢ったばっかじゃん。」
あんなに屈託のない笑顔を、私といた時には一度も見せたことがなかったから。ゴモラとは、あまりに大きな隔たりがある。それをただ実感させられてしまった。勝手に挑んで、勝手に負けたような気分だわ。
「いや、べつにエレキングさんと一緒にいても楽しくないってわけじゃなくて・・・。」
「わけじゃなくて?」
「その、エレキングさんと一緒にいるときは、マジメな人を装いたいから・・・。」
「私は別にマジメなあなたは好きじゃないわよ?」
「ガーン。」
ある日のピロートーク。