ジャンヌ・オルタとの甘い生活。〘完結〙 作:どこかの超電磁砲
朝の4時。ジャンヌとリリィを起こさぬように、翔真君ベッドから降りる。
上着を脱いで、軽くストレッチをした後に腕立て伏せやスクワットなどの
本格的な運動を軽くこなし、15分程、上からパーカーを羽織り外で走り込みを行う。
再び家に戻り鍛え直す。汗も気にせず、己を高めてゆく。
「朝からよくやるわね」
「あれ?・・・ジャンヌ早いな」
「なんだか目が覚めたのよ・・・・・・」
「そっか。朝御飯はまだ待っててくれ」
そう言いながら腕立て伏せを再開する。ジャンヌは顔を紅くしてチラチラと
翔真の姿を眺める。そしてジャンヌはある質問をした。
「ねぇ・・・まさかそんなこと毎日してるわけ?」
「そうだぞ。これは日課だし今更やめられないからな」
「そうなんだ・・・ね、ねぇ・・・今度からわ、私も一緒に・・・いいかしら」
「え・・・トレーニングをかい?」
「・・・そうよ」
彼女からは予想外な言葉に翔真は一瞬気を取られる。だがジャンヌは
いつも起きるのが遅いし、無理に自分と合わせたら体調を崩すのではと
配慮して、やめといた方がいいと言った。すると・・・・・・
「嫌よ。1秒でも長く・・・アンタと一緒にいたいのよ・・・」
「ジャ・・・ジャンヌ・・・あ・・・」
「どうしたのよ?・・・何時なら抱き付いてくるクセに」
「いや、そうしたいのは山々なんだが、汗だくだしな」
汗もあるが男臭のする今の状況で、抱き付いてしまえばジャンヌに臭いが
こびりついてしまうと考えた翔真は抱きしめられない。しばらく黙っていると
意外な事に、ジャンヌから抱き付いてきた。
「お、おい!?」
「私は気にしないわよ。男の匂い・・・ちょっとクセになりそう・・・」
「ッ!?・・・全く、今日も可愛いな」
クンクンと愛しい旦那の匂いを嗅ぐジャンヌを可愛いと思いつつ
二人だけの世界へ入ってゆく――――――――
――カルデア・とある一室――
「あ~あ、なんですかねこのイチャラブ劇場は。甘ったるい話はもういいです。
ようやく久しぶりに出てきたと思っていたら、マスターとジャンヌさんの
イチャイチャでラブラブな場面見せられて胸糞なんですけど。大体ッ!!!
この沖田さんがメインヒロインなはずでしょ!?どこぞの作品にも沖田さん
絶対的なヒロインというのがあるわけですよ!?しかしなんですかこの扱い!」
「いきなりどうした沖田。暑いからとうとうおかしくなってしまったか」
「元からおかしいがな」
「ちょっとスカサハさん!?私は至って健全ですよ!」
ピコピコと電子音を鳴らしながらゲームに熱中する沖田はよくわからん
妄言を言っている。CanCamを読みながらアルトリア(ランサー)と
スカサハは呆れながら、読書に戻る。だが二人もまだ、マスターである
翔真を諦めたわけではない。アルトリアとスカサハは翔真と共に幾度も
戦いを乗り越え、いつしか彼に対して好意を抱いていた。だが彼には
ジャンヌ・オルタという大切な存在がいる。しかし、そう簡単に二人は
諦めようとはしなかった。
「(マスターに好意を抱いているのは同じ。諦めはしない)」
「(マスターがハーレム主義ならいいのだがな。世の中にはそういう
愛の形もあるんだと、マスターに知ってもらいたいものだ)」
スカサハはラノベ知識で習得した『ハーレム』という愛の形ならば皆
平等に愛されるのではと考えていた。やはり大人という立場が故に
皆が幸せになれる方法をスカサハは考えていたのだ。
「(はぁ~・・・いっそのことマスターのオ◯ホにでもなろうかな~・・・
あぁ!・・・マスターに虐められるのを想像したら・・・)」
この病弱剣士だけはよからぬことばかり考えていた。ネロは優雅に紅茶を
楽しんでいた。だが翔真&ジャンヌ+四人はまだこの時知ることもなかった。
徐々に、魔の手が忍び寄ろうとしていることに。