ジャンヌ・オルタとの甘い生活。〘完結〙 作:どこかの超電磁砲
「じゃあ行ってくる」
「えぇ。気を付けなさいよ」
「大丈夫だよ。最近何故か知らないけど沖田達静かだからな」
「だからって油断しないのよ?」
「ハハハ・・・じゃあ行って来る」
「ま、待って!」
いつもの日常。だがここ最近翔真にとって嬉しい出来事があった。現在
妊娠6ヶ月目を迎えたジャンヌが甘えてくるようになったのだ。昔の面影は薄れ
今は旦那の前でただの女の子になるジャンヌに、翔真はもう嬉しい限りだ。
「行ってきますの・・・チュー・・・ぅぅ」
「そうだな。じゃあ行ってくるよ」
「んッ・・・」
軽く口付けを交わして、家を出た。ジャンヌはこの数年で家事スキルを大幅に
アップさせていた。旦那を見送った後は部屋の掃除から始める。無理のない程度に
窓を拭いたり、掃除機をかける。
「・・・もう。翔真のバカ・・・」
ベッドの下からまたあの本が出てきた。大人の保健体育の本(10冊)を発見。
もちろんこんなHな本を持っているのは翔真のみ。しかもその大量のH本には
JKやコスプレ、メイドが主だった。
「学生服、メイド服・・・喜んでくれるかしら・・・」
ジャンヌはエッチ本を抱き締めて、妄想に浸る。自分がメイドになって翔真に
エッチなお仕置きされて、学生服を着て翔真とのイチャイチャラブラブなHを
繰り広げる・・・という妄想を延々と続ける。取り敢えずH本はゴミ出しで紐に
纏める。次に洗濯と食器洗い・・・それが終わると、ソファーに座る。一息つくと
ポンっと、お腹の中の子どもの鼓動を感じる。
「でも、本当に赤ちゃんが出来ちゃうなんてね・・・」
お腹に手を置き、ジャンヌはこれまでの事を思い出していた。オルタとして
生まれた自分の存在に苦悩し、所詮は本物のコピーでしかないと考えていた。
だがこんな自分に恋をした翔真という存在は、自分にこれまでにない幸せを
与えてくれた。時々スケベでバカで、フラグ建築士ではある・・・だが
「翔真には感謝しなくちゃね・・・ふふッ」
一息終えると次は晩御飯の支度。今日の献立はカレーライス・・・じゃがいもや
にんじん、玉ねぎ、お肉を切っていき煮込んでゆく。そしてカレーのルーを
入れて、隠し味とたっぷりの愛情を込める。カレーは完成し、味は完璧。
今のジャンヌはどう見ても美人で、何もかも完璧な妻に見えるだろう。
「それにしても・・・翔真はいつ帰ってくるかしら。楽しみね」
ジャンヌはソファーに座り、女性ファッション誌やたまごクラブなどの
本を読む。普段なら早く帰ってくるはずなのだが今日はやけに遅い。
本を読んだり、一人でジェ◯ガしたり、ガンプラを作ったりと暇を
潰していたが・・・・・益々不安が込み上げてくる。
「どうしたのかしら・・・ま、まさか浮気してるんじゃ・・・」
こんな事信じたくないが、妻が妊婦の時、旦那は大体浮気するという
噂を聞いたことがある。翔真とジャンヌは今現在夫婦の営みをしていない。
お腹の中の子どもの事を考えて、今はご無沙汰だが・・・遂に性欲が爆発した
翔真が浮気をしているのではと・・・そこまで考えてしまう。
「嫌よ・・・嫌よ・・・お願いだから・・・帰って『じ、ジャンヌ!』ッ!」
「すまない・・・遅くなって・・」
「ううん!お帰りなさい・・・後ろのは一体・・・まさか!」
「遅くなったのは、赤ちゃんの為にベビーベッドを作ってたのさ。
エミヤや天草も手伝ってくれてよ・・・でも帰りが遅くなった。ごめん」
「べ、別に・・・気にしてないから(浮気じゃなかった・・・良かった)」
「それと、はい」
「・・・え」
翔真は沢山の花をジャンヌにプレゼントする。
「今日は結婚記念日だろ?だからさ・・・」
「・・・ッ!・・・もう、益々好きになっちゃうじゃない」
くたくたになりながらも、翔真はジャンヌお手製カレーを口にする。
ジャンヌも食事を始めて二人は今日の1日を話しながら食事を終えた。