ジャンヌ・オルタとの甘い生活。〘完結〙 作:どこかの超電磁砲
「お、お腹が・・・うぅ!」
「ま、まさか!?陣痛か!」
臨月を迎えたジャンヌ・オルタ。遂に陣痛が来た。翔真はジャンヌを
抱き抱えて至急カルデアへ飛んだ。彼女をナイチンゲールとダヴィンチに
任せて、翔真はスカハサ達と赤ちゃんが生まれてくるのを待っていた。
「マスター・・・心配か?」
「まあな。ジャンヌや赤ちゃんが無事なら・・・」
「マスター・・・」
「どうしよう・・・もしジャンヌに何かあったら・・・けど
赤ちゃんにも・・・ああ、どうしよう・・・・・・」
余程ジャンヌや赤ちゃんの事が気になる翔真。居ても立ってもいられず
不安が募るばかりだ。さすがにこれにはスカハサ達も心配する。だが
ランサーアルトリア(オルタ)が翔真の肩に手を置く。
「マスター。貴方がそんな態度でどうするのですか。今ジャンヌは
生まれてくる赤ん坊の為に、頑張っているのですよ?今貴方がすべき事は
彼女と赤ん坊の無事を祈ることでしょう」
「ランサー・・・」
「今の状況下で貴方がやる事は一つです!」
「そうですよマスター!今私達が真面目にすべき事はただ一つ!
ジャンヌさんや生まれてくる赤ちゃんの無事を祈りましょう」
「沖田・・・」
珍しく沖田が真面目にそう言うので、翔真達は密かに心の中で驚愕したのは
言うまでもない。だが翔真達が無事を祈ろうとした時――――赤ちゃんの泣き声が
精一杯響いた―――――――――――
ナイチンゲールに案内された部屋。そこにはベッドに横たわるも
笑顔で、生まれてきた我が子を抱き締めるジャンヌがいた。
「ジャンヌ・・・」
「ジャンヌ」
「お疲れのようだな」
「お疲れ様です、ジャンヌさん」
「よくぞ頑張ったな!余は素直に祝福するぞ!」
「お疲れ様です」
「ありがとう翔真、皆・・・ほら、見て・・・可愛いでしょ?」
布にくるまれ、すやすやと眠る我が子。翔真は恐る恐る抱っこする。
これにはスカハサ達も夢中になる。翔真はスカハサ達にも我が子を
抱き締めさせる。
「ジャンヌ・・・頑張ってくれてありがとうな」
「ううん。お礼を言わなくちゃいけないのは私の方よ。
翔真がいなかったら、この子には会えなかったわ・・・」
「そう言えば名前、まだ決めてなかったな」
「そうね。でも、もう決めているの」
「え・・・?」
「女の子だから、結構迷ったけど・・・」
「そっか。どんな名前なんだ?」
「真っ直ぐに、そして皆に優しく出来る意味を込めて『直葉』」
「直葉か・・・いい名前じゃないか」
「でしょ?」
「ああ。ジャンヌ・・・本当にお疲れさん」
「翔真・・・大好きよ」
翔真とジャンヌがいい雰囲気をよそに、スカハサ達もまた翔真とジャンヌの
可愛い子を見て、新たな誓いを立てる。
「こんなに可愛い子がいるのだ・・・私達も、いい加減身を退かないとな」
「さすがに沖田さんでも、こんな可愛い赤ちゃん見せられたら
身を退くしかないですね。貴方もですよね?オルタ」
「ああ」
「私達も前を向いて生きなければなりません」
「ふむ。余達は、奏者のサーヴァントとして
幸せを見届けねばな・・・」
スカハサ・沖田・沖田オルタ・アルトリア(ランサー)・ネロは密かに
身を退いて、二人の幸せを素直に祝福した。