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【DOA】 マリー・ローズ
部屋の中に響く吐息と水音。それを出しているのは2人の少女であり、互いが同じゴスロリ服を黒と白で色違いに着用したままベッドの上で唇を合わせていた。黒のゴスロリを着ているツインテールの少女……マリーは背後から相手の唇を貪る様に舌を伸ばし、相手である白のゴスロリを着ているハクのその唇を決して逃がさない。そして空いている手は左手で胸を、右手が秘部を弄る役割を担っていた。
「んぁ……んんっ!」
「んっ……ふふ、イって良いよ」
ハクはマリーに攻められ始めてから長い時間が経っていた。既に絶頂も数回しており、それでも止めないのは。止められないのはこれが日常と化しているからである。
マリーとの約束。【この世界に居る間はマリーの者でいる】と言うそれを交わして以降、休暇が終わってからも毎日の様にこうして淫らな行為が行われるのが当たり前になっている2人。マリーが求めるのならハクはそれを受け入れる。故にこうして続く行為は次第にマリーの思いによって、1度での内容量を日に日に増していたのである。
「イ、ク……! っ!」
腕の中で身体を跳ねさせて絶頂しながらも気を失うハクの身体を優しく抱きしめるマリー。元々身体が敏感だったハクは毎日の攻めによって更に感度を増し、それでも複数回の絶頂に耐えられる様になっていた。それはマリーの深い愛が気付けばハクの身体を調教していた事に他ならない。そして初めての時よりも明らかに耐えられる絶頂の回数が増えた事にマリーは既に気付いていた。
「ハク……大好き」
ゆっくりとベッドに横になるマリー。当然抱きしめているハクの身体もマリーと同じ様に倒れ、マリーはその小さく柔らかい身体を少しだけ力強く抱きしめる。……その表情は幸せそうであるが、彼女には1つの恐怖が存在していた。それは今現在自分の者で居てくれると共に、何時か自分の元から確実に居なくなってしまうと言う未来への恐怖。ハクの身体はマリーによって調教され始めていても、その心にあるハク自身の目的は固い物である故に崩す事など出来ない。その事実は恐怖を感じさせ、マリーを苦しめていた。
「もしハクがこの世界から出られなくなったら、何時までもマリーの者なのかな……?」
ふと思いついたその疑問がマリーの心の中に勢いよく膨らみ、ハクへの黒い感情が生まれ始める。ハクとの約束は世界に居る間。もしそれが永遠に続くのであれば、約束を違えたとは言えないだろう。……ならどうすればハクが世界から出ようとするのを阻止することが出来るのか? マリーには1つ、思い当たる物があった。それはハクが自分の者であると了承して尚、決してそれだけは許さないもの。それを穢すつもりは無かったが、駄目と言われるが故に気になっていたものである。
マリーは静かに目を閉じる。その頭の中に何度も浮かんでは消える事を繰り返すのは、それを奪うと言うハクの願いを裏切るに等しい行為であった。行動に起こしてしまえば、取り返しの付かない事になるのは必然。葛藤を抱え乍ら、マリーはやがて眠りに付くのであった。
「はぁ……」
マリーは本来の仕事を全うしながら、それでも時々溜息を吐いていた。頭の中に何度も過るハクを完全に自分のものにする為の行動。やってはいけないとマリーの良心が止めれば、内に秘められた野心がハクを逃がすなと訴えかけ続ける。一度現れたそれは消える事無く居座り続け、マリーは普段以上に精神的に疲れ始めていた。っと、その姿を見て黙っていたハクが周りを確認した後に人の姿へと変わる。
「……何か、あった?」
「う、ううん! 何でも無い……何でも無いよ」
「?」
自分以外に誰も居ない事を確認して姿を変えたのだろう。頭の中で戦う2つの心が目の前の少女を前にした時、更にざわつき始めるのをマリーは必死に抑え込もうとしながらハクには笑顔を見せる。だが今この時、マリーの中にあった良心が大きく揺れ動き始めた。
「(初めてハクが欲しいと思った時、私は身体も心も欲しいと思った。……違う世界に何か行かせちゃいけないって、確かにそう思った)」
自分の欲望を抑えた結果、今の関係が出来上がった事を改めて認識したマリー。何とか抑えていたその時の感情が、今回の思いを切欠に溢れて来たのだろう。既にハクを自分の者にしていると言う現実が、マリーの中で気付けば当たり前になっていた。そして自分の手でハクの身体を更に敏感に、それでいて絶頂に複数回耐えられる様に開発していると言う事実が支配していると言う感覚を得る。……だからこそ、もう手放す事等出来ないのだ。ハクは既にマリーに取って、居なくてはならない存在であった。
歯止めが聞かなくなった心は欲望に忠実に動き始める。ハクを完全に自分の者にする為に、マリーは決意と共に平穏な時間を過ごし始める。気付けば元気になっているマリーの姿にハクも表情は見せずに安心して、再び猫の姿に戻ると部屋の中で時間を過ごす。
既に当たり前と化している何時もの時間がやって来るまで、マリーは待ち遠しく思いながらも準備を始めていた。……そして。
「ねぇ、ハク。今日は違う事してみない?」
「……違う……事?」
マリーの欲望がハクの思いを裏切るその時が、やって来る。
「……何で……縛る?」
「雰囲気だよ、気にしないで?」
昨日同様に色違いのゴスロリ姿でベッドの上に座っていたマリーとハク。普段ならばマリーが優しくハクを抱きしめ、そのまま行為が始まる。しかし今日この日、マリーはハクを完全に手に入れる為にとある事を行おうとしていた。そしてそれを確実に成功させる為に、マリーはハクの両腕を後ろで縛り始める。突然拘束される事になって困惑するハク。だがマリーは微笑みながら答えると、しっかり縛れている事を確認した。……偶には違うプレイを楽しみたいのかも知れない。そう思ったハクは何も言わずに目の前に移動するマリーを見つめた。っと、マリーはハクの頬へと手を伸ばし始める。そしてそこでようやく、ハクは何かが違う事に気が付いた。
「……マリー……?」
「私ね……ハクが欲しい。もうどうしようも無いくらいに」
「!」
何かが可笑しいと思いながらもマリーの名を呼べば、強い瞳でマリーは答える。そして伸ばしていた頬への手をゆっくり曝け出されていた肩へ……そして胸の上へと移動させ始める。最初から淫らな行為をする事が分かっている為に、肩の部分は布地が無かったハクはマリーの指が動く事でくすぐったさと同時に快感を間違い無く感じ始めていた。何時も通りの始まり。しかし何かが違う故にハクは抜け始めた力が完全に無くなってしまう前に動こうとして、両手が動かない事を今一度自覚した。
ゆっくりと動くマリーの指は優しく肩を撫でて、胸の上を行き交う。だがそれも静かに下へと降り始め、やがて胸を守るゴスロリの生地へと触れる。するとマリーは一度微笑んで、服を脱がせる事無く生地と肌の間にその手を忍ばせ始めた。
「んっ……」
「この身体も。その声も。その心だって……全部私のもの。誰にも渡したくないし、手放したくも無い」
「……でも……何時かは……んあっ!」
胸を愛撫し始めるその手に微かに声が漏れた時、マリーが話し始める。マリーが自分を求めている事を感じながらも、何時かは離れる時が来る。ハクがそれを口にしようとした時、まるでそれを遮るかの様にマリーの指先が胸の突起に触れた。唯でさえ敏感だった身体もマリーの攻めで快感を受けやすくなり、元から敏感であったところは触れられるだけで身体を倒してしまう程。大きく跳ねると共に前へと倒れ始めた身体だが、マリーはそれを分かっていた様に背中に手を回して優しく抱き留める。と共に胸を攻めていた手が更に奥へと進み始め、やがて片胸を鷲掴み出来るぐらいにまで奥へと入り込んだ。
「今日は優しく出来ないと思うから、覚悟してね?」
「!? ひぁ!」
マリーの言葉と共に後ろへと押し倒されたハク。マリーは入れていた手を利用してハクの服を大きく下へとずらし、胸を露わにさせると迷いなくむしゃぶり付く様にして舐め始めた。背中に回していた手は体勢を崩さない為にそのままにして、胸から解放された手がゆっくりと下へと伸び始める。そしてスカートの様になっている中へと入り込むと、太腿を撫で始めた。普段とは違う荒々しい攻め方にハクは困惑するも、それを冷静に理解する余裕など無かった。
身体に走る快感に声を我慢することも出来ずにいたハク。すると胸を舐めていたマリーの口が、顔がハクの目の前へと移動する。そして昨日よりも激しく貪る様にしてキスを行い始めた。絡めるよりも蹂躙する様にして舌を動かし、その間に太腿を撫でていた手がハクの染みを作り始めたパンツへと一瞬触れる。するとマリーの手は足の付け根を通り、お腹を数度撫でた後に上からその中へと入り込み始める。
「凄い濡れてる……ハクはエッチだもんね?」
「っ! 違、んんっ!」
手が触れる事でお互いにハクの秘部がどれ程濡れているかを理解した時、マリーは微笑みながら言った言葉に思わずハクは否定しようとする。だがその言葉は再び遮られる様に口を塞がれ、同時にマリーの指がハクの中へと入り始める。当然襲ってくる快感に声を我慢することは出来ず、しかし塞がれている故に上げる事が出来ない。両手も動かすことが出来ない為、ハクは今までにない程に自分がマリーに支配されている様な感覚を味わっていた。それはまるで本当に自分がマリーの【もの】になっているかの様に。
中をかき混ぜる様にして動く指の激しさが徐々に増し始め、涙を流しながらその快感を受け続けていたハク。やがてマリーは手を止めると、口から自分の口を離してハクの耳元へと顔を移動し始める。背中へと回していた手を解放して完全に仰向けになったハクの上に覆い被さる様になったマリー。片手は秘部に。片手は胸へと移動させ、耳元で囁く様に言葉を発した。
「イっちゃえ」
「!? ひ、あぁぁぁ!」
今までの攻めによって考える事が出来ない程に頭の中が白くなっていたハクはその言葉と共に動き出したマリーの手と、その口から伸びる舌に耳を攻められ始めた事で悲鳴にすら近い声を上げる。強すぎる快感に頭を逃がそうとしても、追い掛けて来るように伸びる舌。必死に身体を揺らしても揺れるだけで簡単に捉えられる胸。足を只管動かしてもマリーの手首を擦るだけで抵抗にすらならず、何処にも逃れられない快感の津波がハクを襲った。そしてそれに溺れる様にして、その身体が大きく跳ね始める。っと、マリーは自分の身体を押し付けてそれを抑える様にし乍らハクの絶頂を身体で感じ始めた。
数秒なのか数分なのか、ハクには分からなかった。しかし絶頂と共に止まっていた手が再び動き出した事でハクはマリーを見る。マリーはその幼げな顔つきからは考えられない程に妖艶な笑みを見せて、ハクの唇を再び奪い始める。
「んっ、はぁ……大好き。好き、好き。もっと感じて。もっと私のものになって」
「……マ、リー……」
マリーはそのまま自分が来ていたゴスロリ服を完全に脱ぎ捨て、ハクのゴスロリ服も同じ様にして脱がす。そうしてお互いが生まれたままの姿になってからも、ハクの身体を攻めたて続けた。10回では済まない程の絶頂。気を失いそうになっても強い快感に無理矢理覚まされ、ハクは尚続けようとするマリーに必死に首を横に振ってもう止めて欲しいと懇願する。だが一切それを聞き入れる事無く、マリーは攻めを続けた。
それからどれ程の時間が経ち、どれ程の絶頂がハクを襲ったのだろうか。
「あ……あぁ……」
「ハク。ハク、ハク!」
ハクの身体は既に絶頂のし過ぎで反応が鈍くなってしまっており、それでも攻めるマリーの指に虚ろな目をし乍ら弱弱しく声を上げていた。既にそこにハクの意識があるのかは定かでは無い。マリーは濡れるどころでは無くなってしまったハクの秘部から指をゆっくりと引き抜くと、ベッドから降りた後に何処かから何かを取り出す。それは男性器の形に似た太い物が左右に付いており、ハクに見えない位置でそれを自分の秘部とハクの秘部の間に宛がうマリー。そしてハクに何も言う事無く、ゆっくりと自分から腰を近づけ始めれば……それはハクの中へと。そして自分の中へと入り込み始める。やがてお互いが共に何かに妨害される様になった時、マリーは笑みを浮かべながらハクの両足を掴んだ。
「全部私の。ハクの初めても、ハクの未来も。全部全部全部!」
最早狂いにも似た声と共にマリーは迷いなく自分の腰を突き出し、ハクの足を手前に引っ張る。ハクが最後の最後まで絶対に守ろうとした物である初めての証。それがその行動1つで無残にも破られ、自分の中に入るマリーの指とは明らかに違う異物にハクの瞳に光が戻り始める。だがそんな事は関係ないとばかりにマリーは自分もまた失った事を嬉しそうにし乍らハクの横に両手をついて四つん這いの体勢になると、腰を振り始めた。
「んぁ……え……いや……う、そ……いや、いやぁぁぁ!」
マリーが腰を振る事で奥へと入って来るそれにハクは顔を下へと向ける……向けてしまった。守り続けていたもの。それだけはしないでと約束していた事。それを破られたと言う事実がハクの中で一瞬理解出来ず、だがすぐに理解出来てしまう。絶望にも近い感情がハクの心を支配し、悲鳴を上げると共に首を横に振って狂う様に叫ぶハク。するとマリーはハクの身体を抱きしめて目と目を合わせ始める。
「逃がさないから。これからはずっと一緒だよ」
力を失い、世界を渡れなくなったハクは必然的に自分の世界へ戻る事も出来なくなってしまった。それはつまり今居る世界から出れないという事であり、今の立場から。今の環境から離れる事が出来ないという事でもある。
初めてを奪われ、帰れないという事実を突きつけられた時。既にハクに自分を支えるだけの強い心は残っていなかった。故に壊れてしまった心は自分が居られる拠り所を求め、自分を求める者の元へと吸い込まれる様にして堕ちてしまう。
「んぁ……マ、リー……」
「気持ち、良い? ハク」
「気持ち……良い……んぁ! 奥まで、入って……ひぁ! もっと……もっと、突いて……!」
ハクはマリーの腰の上に乗せられ、道具でお互いが繋がりながら突き上げられる様にして膣の中を擦られていた。両手を恋人繋ぎと呼ばれる指の間にお互いの指を挟む繋ぎ方にして、マリーの腰の動きに上下する様にハクの身体が何度も跳ね上がる。当然マリー自身も腰を振る度に自分の膣内で大きな物が動く為、強い快感を感じていた。だがハクは敏感故にそれ以上の快感を得ており、マリーが達するまでの間に2,3回は絶頂を繰り返す。しかしマリーが求める限り、ハクは永遠に乱れる事を止められなかった。全ては自分の居場所を守るために。飼い主が例えマリーで無いとしても、自分の居場所を守っているのはマリーである。故にマリーに捨てられてしまえば、ハクに居場所は無くなるに等しかった。
マリーがハクを捨てる事等無いだろう。だが既にマリーの【もの】である事が自分の存在意義に近くなってしまっているハクにそんな事実はどうでも良かった。全てはマリーを喜ばせる為に。マリーが求める自分でいる為に。ハクはマリーの攻めを受け入れる。
「ん、そろそろ……んぁっ、私も来そうだよ」
「一緒に……一緒に、イって。……マリー……!」
達する際の前兆を感じ始めたマリーが伝えれば、ハクは一緒に絶頂する事を懇願し始める。その姿にマリーは幼い少女が淫らに乱れる姿に。好きな相手が自分を求める姿に興奮を隠しきれず、腰を自分に出来る最大限の速さで動かし始める。ハクの身体も跳ねる速度を増し、膣内を擦られる速度も当然上がる。マリーは徐々に上り始め、ハクもすぐに絶頂する手前まで上り詰める。そしてマリーが大きく腰を上げて身体を跳ねさせた時、それに連動する様にハクの身体も大きく反り返った。大きな胸が力強く一度突き出された後、マリーの上へと倒れ込むハク。目の前に迫ったその顔にマリーは絶頂後にも関わらず唇を近づけると、舌は伸ばさずに触れ合うだけのキスを行う。
「はぁ……はぁ……マリー……」
「ふふ、大好きだよ。ハク」
息を荒げ乍ら名前を呼ぶハクの姿を愛おしそうに見つめ、呟くマリー。その後ハクはマリーの上で眠ってしまい、マリーは繋がったままハクの身体を抱きしめて同じ様に眠りに付く。
マリーはハクを愛し、ハクはマリーに愛され続ける。何時か終わる筈だった関係は永遠となり、2人は最後の時まで一緒に居続ける。使命を果たせなかった猫の末路は哀れでありながらも、最後まで幸せだったのかも知れない。