第2話・森の妖精の悪戯……ラテ編
森を進む一行。その時、空から何かがゆっくりと道を塞ぐように降りて来る。それはイオ達が既に出会っているこの森の管理者……フェアリーのラテ。
「忠告したにも関わらず、ここまで来るとは……やはりドMの様じゃな。……むっ?」
最初はイオとリリアだけだったにも関わらず人数が増えている事で、ラテはまずは全員を見回し始める。するとハクに視線が向いた瞬間、その様子が変わった。……それはここへ来るまで出会ったモンスター娘達と同様の仕草。ここに来るまでの間にもハクを見ると様子が変わったモンスター娘達。そしてその後は一様に同じ言動をする。
「なるほどのぅ。……今、わしが救ってやろう」
「……?」
「ていっ!」
「なっ!? この霧は……っ!?」
ラテが突然地面に何かを叩きつける。途端に広がる黄色い霧が全員を包み始め、やがてそれぞれが身体に痺れを感じ始めた。それは身体を麻痺させる粉であり、悪戯好きのフェアリーが常備するものでもあった。全員が動けなくなってしまった中、ラテは悠々とハクの傍へ近づくと正面から抱きしめる。そして彼女は空へと飛び立ってしまう。
「は、ハクちゃんを何処に……!」
「人間などと一緒に居ては可哀そうじゃ。わしが家に連れ帰って可愛がってやるぞ」
「ま、待て……」
「離、し……て」
「ほうほう、洗脳されているのかのぅ。すぐに直すので安心するのじゃ」
羽を動かしてハクを抱えたまま何処かへと去って行ってしまったラテ。しばらくしてから痺れが取れたイオ達は、ハクを助けるために森の奥へと駆け出すのだった。
一方、ラテに捕まったハクは巨大なキノコの上にあった家に連れ込まれていた。痺れが取れないまま、床へ転がされたハクはラテの手で即座に下着を剝ぎ取られてしまう。
「愛い奴じゃのぅ。ほれほれ♪」
「ひっ、んぁ!」
悪戯好きといえど、そういった行為をした事は数少ないラテ。しかし無い訳ではないため、相手を気持ちよくさせる手段は分かっていた。ハクの腹部に跨って座り込んだラテは両手でハクの乳首を弄り始める。身体が跳ねても乗られている事で最低限の動きしか出来ず、麻痺している為に自ら動かす事も出来ない。ラテは楽しそうにハクの胸を弄び続け、その反応を見る度に口元が何度もニヤリと笑みを作っていた。
「ほれほれ、ここはどうじゃ?」
「そこ、は……ひぁ!」
「むっ? どうやらわしが最初じゃない様じゃな。既に他のモンスター娘にも襲われたのか?」
「……」
「まぁ、こんなにも別のモンスター娘の匂いが深く染みついておるのじゃ。最初から分かっておったことじゃのぅ」
「え……んむっ!?」
一気に顔を近づけて告げるラテの言葉に一瞬困惑したハクだが、そのまま口づけをされた事で考える余裕は無くなってしまう。口内に入り込んだ舌は好き放題に中を蹂躙して、ハクに考える隙も与えない。反応する様に跳ねる身体は変わらずに跨る事で抑え込んだまま、ラテの両手も同様に変わらずハクの乳首を弄り回す。……既にレーチェに一度絶頂させられた身体は休憩を挟んでいるとしても同日であり、弱っている。耐えられる訳もない。
「このままわしのテクニックでイかせてやるのじゃ。ほれほれ!」
「ぁ……あっ! んあぁぁぁぁ!」
あっという間に絶頂させられてしまったハクはラテの攻めが止まった事で一気に脱力してしまう。しかしラテは更にハクを攻めようと今度は後ろに手を伸ばして……そこでレーチェの時と同様に謎の光がハクの周りから生まれ始めた。やがてそれはラテの身体を包み込み、発光。ゆっくりと輝きが収まった頃、ラテは目を何度もパチパチとさせて状況を理解する。
「わ、わしは何て事をぉぉぉぉぉ!」
急いでハクの傍から飛び退いたラテは続けてハクの介抱に回る。気を失っている様子であり、その原因が自分である事を分かって焦る中、彼女の叫びを聞いたイオ達がそこへ現れるのだった。……そして男子であるイオと雄であろうオットンは入った直後に追い出された。
森の管理者でもあるラテからおかしくなる前の話などを聞いたイオ達。今居る森はダンジョンの一層に当たる部分の第一地区であり、まだまだ奥にはダンジョンが広がっている。モンスター娘を元の状態に戻せるのは現状、イオとハクのみ。故に2人を主として、全員で更に進む事が決まる。管理者であるラテもモンスター娘達を元に戻すため、ハクに罪滅ぼしをするためにと同行することとなった。
「……」
「ハクちゃん、どうしました?」
「……ん。なんでも、ない」
モンスター娘達がおかしくなってしまった事をこの日、目の当たりにしたハクは自分がしばらくの間一緒に居た3人のモンスター娘を思い出す。仲違いともいえる形で旅立ってしまったが、このまま進んで行けばいつの日か再会する事もあるだろう。
「クンクン……やっぱり、知らない誰かの匂いがします」
「……」
レーチェ曰く、謎のモンスター娘の匂いが自分の身体からするという話にまたハクは自分の匂いを嗅ぎ始める。その匂いはハクの知らぬ内に少しずつ強まっていた。
第二地区へと足を運んだ一行。風景はキノコの生えた森からネットリとした水辺が目立つ場所へと変わり、当然生息するモンスター娘も一気に変わる。ハクはおかしくなったモンスター娘に狙われる可能性があるため、イオと同様に後方から支援する様にして先へと進む。
「捕まえた」
「!?」
今も尚おかしくなったモンスター娘に正常になったモンスター娘が立ち向かう中、イオと共に支援しようとしていたハクは横から突然出てきた手に摑まれる。そこに居たの青肌の少女。片手には三俣の槍があり、その手はハクを水辺へ引きずり込もうとし始める。
「助け、むぐぅ!」
「静かに」
その頭にはおかしくなった証とも言える紋章があり、声を出して助けを求めようとすれば一瞬で腕を掴んでいた手で口を塞がれる。強引な引き方だが、力の差は歴然。足元が滑り、徐々に水辺へ近づく中。ギリギリのところでハクが襲われているのにラテが気づいて助けに入る。
「不味い、連れ去らわれる寸前なのじゃ!」
「えっ! 今助けます!」
「チッ……絶対、犯す」
ハクは何とか寸前のところで救われる。だが少女は親の敵を見る様に助けに来たラテやレーチェを睨み、その後にハクへ告げて水の中へと飛び込んでいった。
「やっぱりハクは狙われるんだね」
「それも、かなりエッチな意味でだじぇ」
少女は居なくなった。だが自分を性的に狙うその姿にハクは悪寒を感じて自分の身を抱く事しか出来なかった。そして先程の少女がこの区画の管理者である事を知らされる事で、再会が確定した事に更なる恐怖を抱く事となる。
「ふぅーん、可愛いのが居るじゃない」