ロックブーケはある日、小さな少女に恋をした。それは気付けばフラっと現れて同じ場所に住み付いた小さな少女だった。
少女と親密になろうとロックブーケは努力した。最初は遠目で眺めるだけだったのが、少女から接して来た事によって自然と親密に。ハクという名前を知り、何時か住んでいる場所を離れてしまう事を知り、ロックブーケは兄の反対があったとしても着いて行く気概すら見せていた。
少女を守れる様になろうとロックブーケは強くなる事を決めた。やがて大きな戦いに挑む事となり、彼女は自分を含めた7人の仲間と共にそれに勝利する。
しかし、ロックブーケを待っていたのはその強さに恐れた者達の裏切り。そして彼女が戦いに挑んでいる最中、ハクは姿を消してしまう。ハクの行方を追う事も出来ずに他の世界へ飛ばされてしまったロックブーケは、必ずその所在を掴むと決意する。
……そして長い月日が流れた……
元の世界へ帰って来たロックブーケは世の男性を思うがままに魅了する力を使い、1つの街に居る男全てを魅了して世界中でハクを探させた。しかし世界から離れてしまっていたハクの動向が掴める訳も無く、ロックブーケは日に日に苛立ちを大きくして行った。
「白い、猫……? それが港に居たのね?」
そんな彼女の元に届いた白い猫の目撃情報。それは本当にただの猫かもしれないが、ロックブーケは不思議と確信した。それが自分の探す存在であると。
今では七英雄と呼ばれ、恐れられる様な存在になったロックブーケ。彼女に対する悪い噂も流れており、それは別の世界を巡った後、再び同じ世界に戻って来たハクの耳にも当然届いていた。見知らぬ男達が猫の姿になった自分を恐ろしい形相で捕まえに来る状況は恐怖でしかなく、譫言でロックブーケの名前を呼ぶ姿に彼女への恐怖も募る。
ハクにとってロックブーケは優しかった人物であり、欲を満たす対象でもあった。しかしそれは以前訪れた時に満たしており、彼女の元へ戻る理由は無い。寧ろ捕まってしまえば最後、目的を果たせなくなると考えたハクは彼女の差し向ける追ってから逃げる事を決意する。差し向けて来た男から強制的に渡された手紙はまるで恋文の様だが、それに対するハクの答えは拒否であった。
「なんで……どうして……」
ロックブーケはハクが自分を拒絶した事実を聞いた時、その怒りのままにそれを伝えて来た相手を物言わぬ屍に変えてしまう。彼女に魅了されたままだった男はまるで幸福な様子で死に、ロックブーケは収まらない焦りと認めたくない感情によって変わらずハクを自分の元へ連れて来る様に指示をする。
愛した少女が同じ世界に居る。だが自分の元へ来ようとはしない。仲は悪く無かった筈なのに、お互いをよく知っている程の仲だった筈なのに。ハクの事情を知らない彼女はその理由を、自分達を追放した者達に押し付けた。
「きっと、そうに決まっているわ。あいつらが、あの子に変な事を吹き込んだのよ」
徐々にハクを捕まえようとする男達はその手段を選ばなくなって行った。それはロックブーケのやり方が手荒になったという事であり、ハクはそれから逃げ続ける。例え関わらないで欲しいとロックブーケに伝言を残しても、彼女は諦めない。同じ世界に居る以上、ハクは永遠に彼女から逃げる事を余儀なくさせられる。
ハクの逃亡生活はある日突然、終わりを迎える。彼女が泊まったある街の宿。それが罠だった。ロックブーケの魅了に掛かった男が店主であり、ハクは眠っているところを拘束されてしまう。両手を後ろに組んで縄で縛られ、口にはテープが貼られ、足も縛られた状態で夜な夜な運び出されたハク。やがて辿り着いたのは、ロックブーケが支配する場所。真っ直ぐに連れられて、ハクはロックブーケの前に降ろされる。
「あぁ! やっと私の元に帰って来てくれたのね!」
当時と全く変わらないハクの姿を見て、ロックブーケは恍惚とした表情をしながら頬に手を当てて喜びを露わにする。そして彼女の指示によって口のテープだけ剥がされた後、男達は退室してハクは一対一での対話をする事となった。尚、手足は拘束されたままなのでハクは横たわったままである。
「ねぇ、どうして真っ直ぐに私のところに来てくれなかったの? ねぇ、どうして?」
「……私は……する事が、ある」
何処か濁っている様にも見えるロックブーケの瞳に僅かな恐怖を抱きながらも、ハクは自分の事について話をする。以前は世界から離れる事だけを説明しており、その内容は自分には帰る場所があるという事。そして共に居た時間が使命を果たす為であった事をロックブーケに打ち明けた。
ハクが自身の元に再び居る事実で笑みを絶やさないロックブーケはその話を聞いても始終、表情を変える事は無かった。やがて全てをハクが語った時、彼女は玉座にも似た椅子に座ったまま足を組み直して静かに告げる。
「それがどうかしたのかしら?」
「ぇ……」
「ハクの使命なんて私には関係ないわ。貴女はこれから私の為に私の傍で生きていれば良いのよ」
「……私は」
「まだ私のモノになっていないのなら、今から教えてあげるわ」
そう言って立ち上がったロックブーケはハクの元に近づき始める。
ロックブーケはハクを自分のモノにする為に、数々の準備をして来ていた。そしてその中にはハクと繋がる為の準備もあった。モンスターを自分に取り込むという行為をして力を高める七英雄。彼女の兄も同じ様にして力を得ており、女性型のモンスターを取り込んだその者は身体がやや中性的になっているという。……つまりそれは女性であるロックブーケが男性寄りになる事も不可能では無いという事。
「とても悩み、苦しんだの。汚らわしい男性に近づくなんて……でもそれで貴女と繋がれるのなら、私はこの苦しみを受け入れるわ」
世の男性を魅了出来る美しい外見。それとは余りに不釣り合いな、男性の象徴。全てはハクと繋がる為に、ロックブーケは両性具合になる事を選んだ。
まだ見えずとも、その言葉で彼女の身に何が起きているのかを理解したハクは、彼女から逃げようと後退る。しかし両手両足を拘束されたその身体で動ける範囲は余りにも狭い。やがてハクの目の前にロックブーケが立った時、彼女は微笑みを浮かべながらハクの頬に片手を当てた。
「この身体はもう、私のモノ。だから今度は貴女の心を、初めてを全て私のモノにしてあげるわ」
「ひっ……っ!」
微笑み告げるその姿にハクは恐怖する。だが既にハクにロックブーケの手から逃れる術は何も無かった。
「ぃ、やっ! 入れちゃ……駄目……っ!」
「ふふ、無駄な抵抗は止めなさい。もう、貴女は逃げられないのだから」
先程までロックブーケが座っていた玉座の様な椅子にハクは座らされていた。両手は変わらず後ろで縛られているが、足の拘束は解かれている。しかしその足は強引にロックブーケの手によって開かれており、今正に彼女の股間に生えたある筈の無い男性器がハクの秘部に宛がわれていた。
まだ服は着たまま、下着をずらされて入り口にその先が触れる。ハクは守り続けると決めたそれの危機に必死で抵抗するが、相手の力は自分を容易く無力化する程に強かった。そして、亀頭部分の先端が遂にハクの膣内へ入り込み始める。
「ぃ、ぁ……!」
「このまま貫いてあげる。これで、貴女の初めても私のモノよ!」
「止めっ……いやあぁぁぁぁぁ!」
ロックブーケは遂に腰を突き出してハクの膣内へ完全に挿入してしまう。何かを貫き貫かれる感覚をお互いが感じると共に、やがて流れ出る破瓜の鮮血。もう変える事の出来ない、ハクの初めてを奪った事実にロックブーケの笑い声がハクの悲鳴と共にその場で響き渡る。
「身体は私のモノ。初めても私のモノ。後は時間を掛けてでも、貴女の心を堕としてあげる!」
「ぁ……ぁ……こん、な……ひぐっ!」
「くっ、凄い締め付けね。私の事を気持ち良くしたいって、喜んでいるのかしら?」
それが膣内への侵入を拒む締め付けとは一切思わず、ロックブーケは自分の都合の良い考えのままに抽挿を開始した。殆ど前戯も無しに入れられたハクの身体は相手を受け入れやすいのか、既に痛みを軽減する愛液が鮮血に混じって流れ始めている。身体の中を出入りする長く固いモノに貫かれ、ハクは快感を認めまいと首を必死で横に振り続けるが……既に身体を貪るロックブーケには何の意味も無い行為であった。
「貴女の初めてを貰ったんだから、私の初めてもあげるわ。んっ」
「んんっ! んっ! ん、やぁ!」
「ファーストキスよ。これで、お互いさまね?」
身体を抱き抱えて身を寄せ、ロックブーケはハクに口付けをする。一方的に奪われ一方的に受け取らされる状況に、その苦しみと悲しみ、絶望を感じてハクは涙を流す。だがそれすら自分のモノとする様に、ロックブーケはハクの頬に流れる涙を舐め取った。
「ふぅ、ふぅ、気持ち良いっ!」
「あっ! んあっ! ぃやぁ!」
本格的にロックブーケが腰を打ちつけ始める。玉座に座らされたまま、肌のぶつかり合う音が響く中で行われる陵辱。徐々にその音に微かな水音が混じり始める中、やがてハクの中を我が物顔で入り続ける男性器が一際大きく膨らみ始める。
「あぁ、あぁ! 上がって来たわ! 私の子種よ!」
「ひ、ぁ! こだ、ね……?」
「そう、赤ちゃんの元。このまま出してあげるから!」
「っ! 待っ、て……!」
それが何を意味するのか、嫌でもハクは理解した。今まで以上に抵抗しようとしても、出来る事と言えば身体を身悶えさせる事だけ。寧ろそれは膣内をうねらせてロックブーケを気持ちよくする行為にしかならず、やがて腰を両手で掴まれた瞬間。ハクが声を出す間も無く、ロックブーケは最奥へ捻じ込む様に腰を打ちつけた。
「孕みなさい! 孕め、孕めぇぇぇ!」
「駄、目っ! 中、は……んあぁぁぁぁ!」
膣内よりも更に熱いものが最奥で弾ける様に流れ込むのをハクは感じてしまった。火傷しそうな程のそれは子宮を満たし、その熱と感覚にハクは強制的に絶頂させられてしまう。そしてそれが寄りロックブーケのモノを締め付けて刺激し、一滴も逃さないとばかりに搾り取ってしまう。意図せずして、その全てをハクは受け入れさせられてしまった。
ドクッ、ドクッ、と聞こえそうな程の射精音が2人の間に聞こえる。入り切らなかった精液がやがて結合部から僅かに溢れる中、最後の脈動が終わったロックブーケは……そのまま抜かずに再び腰を動かし始める。膣内射精をされて放心していたハクは、再び動き出した事に驚きながらロックブーケの顔を見た。
その顔は、何かに憑りつかれた様にハクを求めていた。
「私のモノ、私のモノ! 私のモノ私のモノ!」
世界から追い出され、ハクと離れ離れになり、魔物を取り込んで強くなって来たロックブーケの欲望は最早普通の人と比較するのが間違っているのだろう。欲したモノが手に入った今、彼女は満足するまでそれを貪り続ける。幸い、何方も寿命の概念は曖昧だ。他の誰も邪魔しない限り、永遠にハクはロックブーケに愛される事となる。
「あっはは、アハハハハっ!」
一度欲望を解放した事で、ロックブーケは狂った様にハクを
ハクは使命を果たせずに敗北した・・・