【DQ】 リッカorルイーダ
ゼシカは嘗て実家で母親と大喧嘩をした末に家出をした経験があった。今も尚その家出は続いているのだが、問題はそこでは無い。
「家出? あの子が?」
「はい……朝起きたら、手紙が置いてあって」
「『しばらく頭を冷やして』、か。……一体、なにしたのよ?」
「えっと、その……」
彼女が行きつけとなっていた宿酒場。そこで泊まる為の手続きをしようとしていたゼシカは受付のリッカが明らかに気落ちしているのに気が付いた。街の中では美人で有名なルイーダも元気が無い様であり、本当の心配か下心か話を聞こうとする男も居る。リッカもその笑顔で人気はあって同じ様な事になっていたが、どちらも決して気落ちしていた理由については語らなかった。だが、彼女達に夢中な男達とは違うゼシカは気付いた。普段居る筈の人物、ハクの姿がない事に。
「まぁ、いいわ。一応、気に掛けておいてあげる」
「ありがとうございます、ゼシカさん! えっと、それじゃあ……何泊の予定ですか?」
「泊まるのはキャンセルするわ。それじゃあね」
「え……あ、はい。またのお越しを!」
指摘した事でハクが家出した事を知ったゼシカは泊まるのを止めて、リッカの送り出す声を背後に宿を後にする。まだ日差しがある明るい時間帯であり、大きく伸びをしてゼシカは身体を解す。彼女の抜群なプロポーション、その中でも特に大きな胸に道行く男達の視線が一旦釘付けになった。
「さて、と。……探しましょうか」
そう言って街の中へ歩みを進め始めたゼシカの表情は、何かを楽しみにする様な笑顔であった。
旅には危険が付き物だ。街の外には魔物が徘徊しており、ダンジョンなどには罠が数多く設置されている。だがお宝も眠っており、それを集めて生計を立てる者も少なく無い。ゼシカも旅人としてダンジョンへ入る事もあれば、魔物を倒す依頼を熟す等などする事も多かった。……そして前者の場合、お宝も手にしている。
「家出といっても、流石に街の外には出ない筈。とすれば、何処かの宿屋ってところね。大きい街だけど、目立つあの子ならすぐに情報が入りそうね」
彼女が目指すのは街の情報屋。情報屋はその生業から街の隅々まで熟知している事だろう。そして僅かな情報も見逃さないのが普通である。1度に支払えるゴールドを袋に固めて、目的の場所で情報を求めたゼシカ。その金額は子供の居場所を教える報酬としては破格であり、情報屋は気前良くハクの居場所をゼシカへ教える。彼女の予想通り、街の中にある宿屋の一室を借りてハクは過ごしていた。
「気に掛けるとはいったけど、帰すなんて言ってないし……まずは会いに行かないとね」
情報屋を後にしたゼシカは真っ直ぐにハクの居る宿屋へ向かった。ゼシカの入店に歓迎する店主へ、彼女はハクの特徴を伝えてここに居るのかを確認。最初は訝し気な表情を浮かべた店主も、「保護者みたいなものよ」と告げたゼシカの言葉にやがて居る事を認めた。
「ここの宿代はいくら?」
「1人7Gだよ」
「ちょっと割高……あそこが安いだけか。はい、これで良いわね?」
「毎度。部屋は……」
「待って。あの子に会ってから部屋を借りるかは決めるわ。同じ部屋になる可能性があるの」
「でも、ここは1人部屋しかないよ」
「別に問題無いわ。とにかく、部屋を用意するのは後にして頂戴」
その言葉に悩んだ末、取り敢えずは納得した店主を尻目にハクが借りた部屋の扉を教えてもらったゼシカは、その扉に近づいてノックする。中に人の気配はあり、微かに聞こえる足音の後にゆっくりと開いた扉から顔を出したのは、真っ赤な瞳を驚きで見開いたハクだった。
「ふふっ、こんにちは」
「……ゼシカ?」
「入っても良い?」
「……ん」
何故ここに居るのかと驚きながらも、ゼシカを部屋の中へ入れたハクはベッドの上に座る。部屋にあるのはそれくらいであり、ゼシカも一言断ってからハクと同じベッドへ座り込んだ。
「家出したんですってね」
「ん……反省、する」
「ルシーダさんとリッカは何をしたのよ?」
「……」
された内容に問題があったため、ハクはゼシカの質問に答えられなかった。リッカと同じ様に答えないハクの姿を見て、その内容を知る事は出来ないと悟ったゼシカは「無理に言わなくていいわ」と告げてから、部屋を見回し始める。……小さな宿屋であったここにあるのは、ベッドとタンスが1つだけ。
「あそこに比べると大分小さいわね。値段は割高なのに」
「ん……でも、静か」
「そうね。どうやら私達以外に客は居なさそう。店主もあの感じからして、家は別ってところね」
「……ゼシカ。どうして、ここに……?」
「貴女を探してここまで来たのよ。でも安心して? リッカ達には教えないから。私も家出をした経験はあるの。だから無理に家へ帰そうとは思わないのよ」
「……ありがとう」
「どういたしまして。あぁ、でも1つだけ私のお願いを聞いてくれないかしら?」
「?」
ゼシカがここへ来た理由を知ったハクはリッカ達にばれないと知って安心する。だがお願いと言われて不思議そうにゼシカを見た時、彼女の右手が背中へ回っている事に気付いた。まるで何かを取り出す様な仕草であり、ハクの本能が嫌な予感を感じる。……しかし時既に遅かった。
「えいっ!」
「……ぇ」
何かを持ったゼシカの右手がハクの首に伸ばされる。そして部屋に響き渡る、金属が嵌る様な音。意味が分からないままに笑顔のゼシカを見ながら自身の首に手を伸ばしたハクは、そこにある首輪の存在に気付いた。と同時に一瞬で身体から力が抜け始め、過去に自分へ降りかかった経験を思い出す。
「私のペットになりなさい」
「……なん、で……」
「なんで? ふふ、ふふふ……私が態々あの宿に通ってた理由は、貴女が居たからなの。ずっと、ずっと待ってたんだから! 貴女が1人になる、この時をね!」
笑みを浮かべながら告げた言葉にハクが返した時、笑い出したゼシカが語る。優しかった筈の彼女が最初から自分を目的に宿へ泊まっていた事。1人になる時を狙っていた事。まるで豹変する様にして語るその姿に、ハクは力の入らない手で自分の首に付いた首輪を外そうと試みる。だが、力とは関係なくそれは不可能だった。
「それは服従の首輪。呪われてるから、教会にでも行かないと外せないわよ。あるダンジョンで拾ったけど、貴女を捕まえるにはピッタリの装備ね」
「……服、従……」
嘗てハクが付けられた首輪と全く同じ名前をそれは、ゼシカの言う通り呪われていた。呪いの装備はそれを解呪出来る者に頼まない限り、外す事が出来ない。そして呪いは身体を蝕み、時には正常な思考さえも失う場合がある。装備によってその効果は異なり、服従の首輪にある呪いの効果はちからの減少。その他にも首輪そのものの効力があり、その内容も過去に付けられたものと殆ど同じであった。
「とりあえず、大声とかは出しちゃ駄目よ。逃げるのも駄目。私から離れようとする事は許さない。今から店主に部屋を一緒でしてって伝えて来るから、大人しく待っててね?」
「っ!」
ゼシカの言葉に反応する首輪。途端に声が出せなくなったハクは、自分の足で立ち上がる事も出来ないままベッドへ身体を倒してしまう。部屋を出て行ったゼシカの姿を倒れたまま見る事しか出来ないハクは、扉の向こうで話をする2人の会話を聞いた。……自分が保護者であり、一緒の部屋で過ごすと告げるゼシカに部屋へスムーズに出入りしたところを見た店主は疑う事も無く了承してしまった。
部屋へ戻って来たゼシカは微笑みながら、ベッドで横になるハクの頬に手を添える。
「これで、貴女は私のモノ。今日の夜はタップリ可愛がってあげるから、覚悟しなさい?」
「……」
ゼシカの言葉にハクが思い浮かべたのは、リッカとルイーダの姿。だが今更家出を後悔したところで、どうにもならない事であった。
宿の店主が営業を止めて建物から出た頃、結局ハクとゼシカしか来なかった宿屋の中には微かな水音だけが響いていた。木造で防音設備など全くない建物の中だが、ここに居るのは2人だけ。声を出しても気付く者は殆どおらず、ゼシカは念のため店主が出て行った音を聞いてから部屋を一度出て誰も居ないのを確認してから戻って来る。
「ふふ、『声を出しなさい』」
「っ! ん、あぁぁぁ!」
ゼシカの言葉と同時にハクに付けられた首輪が光る。そして部屋の中に絶頂するハクの声が響き渡った。彼女の両手は自身の胸や手へ伸ばされており、快感を得ようと自慰を繰り返していた。店主が居る間は声を出さない様に強制され、居なくなった今は我慢する余裕も無かったハク。その手も命令で自らの意思とは関係なく動いてしまっているため、ゼシカが止める様に言わない限り延々と自分の身体に刺激を与え続けてしまう。
「ぃ、あぁ! もぅ、止め、てぇ……!」
「ふふっ、可愛い。もっと見ていても良いわね」
ベッドへ横たわり、嫌がりながらも自らの手で自慰を続けるハクの姿を見てゼシカは楽しそうに視線を向ける。店主が居る間は真正面から感じる姿をジッと見続けられており、羞恥すらも限界を超えてしまったハクにはもう自分の感情を抑える余裕も無い。ただ懇願してばかりの姿に、ゼシカは再び笑みを浮かべた。
「次にイったら、手を止めて良いわ」
その言葉と共に身体の奥底から上って来る快感の津波。やがて再び大声を出してハクが絶頂を迎えた時、その手が身体から離れてベッドへと倒れた。
「疲れてるところ悪いけど、これからが本番よ?」
「っ!」
半ば放心状態だったハクは同じベッドへ乗りかかって来るゼシカの姿に戦慄する。やがて彼女はハクの胸に片手で触れると、揉みながらその感触を楽しみ始めた。自分よりも一回り小さいが、その身長と比較すれば十分に実った乳房。自分の胸と触り心地を比較しながら、その表情はとても楽しそうであった。
「起きてなさい。『私の膝に跨って、抱き着きなさい』」
「……ぁ」
疲労で自ら動かそうとしても不可能な身体が、その命令を受けて本人の意思とは関係なく動き始める。やがて仰向けに横になったゼシカの膝上へ股を開いて乗った時、命令通りにハクの身体はゼシカへと倒れてその背中へ手を回す。ハクが動いていた間に服を脱いでいたゼシカ。ハクが倒れて来た事で、互いの胸が触れて潰し合い始める。
「ん……ふふっ、どう? 私のおっぱい、柔らかいでしょ?」
「ん、ぁ……」
「良いわ、この擦れる感触。貴女を全身で感じられる……そうね。『私にぱふぱふしなさい』」
「……ぱふ、ぱふ……?」
ハクはその行為を知らない。だがハクの身体は命令を果たそうと動き始める。膝から腹部へ乗る場所を移動して、自分の胸がゼシカの顔へ当たる様にしたその身体。やがて同じ様に倒れ込んだ時、ハクは胸の谷間でゼシカの顔を挟み込む。そして胸の感触を味合わせる様に、身体を左右に揺らし始めた。頬や鼻先に当たるハクのおっぱいを感じたゼシカの表情は他の誰にも見せられない程に緩み切っていた。
「ん、ふぅ……ふふふ。ペロッ」
「んぁ!」
先程と同じ様にゼシカが言わない限り、ハクはぱふぱふを続ける事になる。例え胸の谷間を舐められても、乳首に舌を這わされたとしても、その身体はぱふぱふを止めない。何度も自慰で絶頂を繰り返したハクの身体は元より快感に対する抵抗力が低い事もあり、ゼシカの顔に擦れて舐められる刺激だけでも絶頂に近づき始める。
「ん、ちゅっぱ。ちゅ、ちゅ……ぱっ!」
「ひぁ! 吸っちゃ、だめ……っ! ぁ、ふあぁぁぁぁ!」
声を出す指示は未だ継続中であり、音を立てながら乳首に吸い付くゼシカの舌技を受けてハクは我慢する事が出来ないままに絶頂を迎える。腹部に広がる生暖かい愛液の広がりを感じたゼシカは、ハクにぱふぱふを止める様に告げて再び自分の膝辺りへ降りる様に命令する。
「ふぅ……良かったわ。自分で自分にぱふぱふって出来ないから、どんなものか気になってたけど……男がこれを好きなのもちょっと分かるわね」
納得した様子で告げたゼシカは息を切らしながら自身の膝上で座るハクの姿を眺めて、自身の持つ道具袋へ手を伸ばした。
ハクが強制的に装備させられた首輪の様に、この世界には呪われた装備品が数多く存在していた。そしてそれは装備だけに留まらず、道具なども呪われている場合がある。呪われてしまった道具の数多くは本来の使用効果を発揮出来ないものばかりだが、稀に本来とは違う効果を齎すものも存在した。
ゼシカが取り出したその道具もまた、本来とは違う効果を齎す呪われた品だった。
「ひっ!」
「見ただけで怯えるって事は、これがどんな物か分かるって事よね?」
ゼシカの手にあるのは左右に取りつける部分があり、その中央に真っ黒な棒状のモノが伸びている道具……ペニスバンドだった。だがよく見れば内側に謎のうねうねがついていて、動き回っている。見るも悍ましいその道具と光景に、ハクが悲鳴をあげるのも無理は無かった。
「これも呪われてるのよ。女が女を犯すのに使う道具だけど……どうなると思う?」
「ぃ、ゃ……止め、て……っ!」
ハクは自分が犯されるかも知れない状況に恐怖する。それで貫かれてしまえば、今まで必死に守って来た処女を失うのは免れない。それはハクの心を砕くのと殆ど同義であり、ゼシカの問いに答える余裕も無かった。だが彼女の声は確かに聞こえており、ゼシカは怯えるハクへ言葉を続ける。
「私とこれが繋がって、これが私の身体の一部になるのよ。そして男と同じ事が出来る様になるわ。ねぇハク、私の子供を孕ませてあげる」
「っ!」
言う事の効かない身体を無理にでも動かそうとして、ハクの身体が微かに揺れる。ゼシカの命令で継続されているのは声を我慢しない事だけであり、今は動かす事が出来たのだ。しかし身体は繰り返した絶頂で力を失っており、出来たのは足元へ転がる事だけ。逃げようとするハクの姿を見て、ゼシカは笑みを浮かべながらそれを自分の腰へ躊躇する事無く装着した。模造された男性器が彼女の腰に取りつき、内側のうねうねがゼシカの身体に入り込んで感覚を共有する。それは呪われた瞬間でもあった。
「ちょっと痛いわね。でも、すぐに気持ち良くなれるわ。さて、ハク。命令よ。……『自分で私に跨って、入れなさい』」
「!? ぃ、やっ! や、だ……止め、て……ぃやぁ!」
身体に刺さる様な感覚に痛みを感じながら、ゼシカはハクへ命令をする。途端に逃げようとしていたハクの身体は本人の意思とは関係なくゼシカの元へと戻り始めた。嫌がるハクの言葉など意にも介さずにゼシカの腰から生える様に鎮座するそれに跨り、ゼシカの腹部に両手を置いてゆっくりと腰を下ろし始める。度重なる絶頂で既にビショビショだったハクの秘部は容易くそれを受け入れ、一瞬抵抗する様に処女膜が膣内への侵入を止めるが……ハクは自らそれを奥へと受け入れてしまった。
「ぃ、や……ぁ、あぁぁぁぁ!」
守って来たものを失った時、ハクの悲痛な叫びが部屋に木魂する。彼女の背中に生えていた羽が光と共に消え去り、精神は崩壊寸前にまで堕ちた。
「んんっ! 狭いお肉を掻き分けて
「あっ! ひ、ぁ! んっ、ふぁ! ひあぁぁ!」
「ほら、『手も繋ぎなさい』」
ゼシカの腹部に置かれていた手が、彼女の命令によって持ち上がる。そして伸ばされたゼシカの手と触れ合い、指を絡め合う様にして両手を握り合う。全ては彼女の思うがままであり、ハクの意思はそこに必要ない。
ハクが腰を上下に動かす度、その振動で彼女の胸が上下に揺れる。下で仰向けになったゼシカの胸も同じ様に揺れ動き、まるで暴れる様なその揺れが激しさを物語っていた。そしてゼシカの額に汗が滲み始めた頃、彼女は腰の奥からせり上がって来る精液の感覚に射精の予感を感じた。
「そろそろ、出るわよ! しっかり中で受け止めて、『私の子供を孕みなさい!』」
「ふぁあぁぁ! はら、み……たく、ないぃ! ……ぃ、やぁぁあぁあぁぁ!」
ハクの頭には今まで優しかったゼシカが脳裏に蘇り、自分を絶望させる今のゼシカへ彼女は最後の拒否を見せる。
「ぐっ……来、る……ああぁぁぁぁ!」
だが呪われた道具はゼシカの身体と繋がり、彼女の遺伝子が含まれた精液を無情にもハクの膣内へ流し込む様に射精を始めた。脈打つ度に途切れず流し込まれる精液はハクの膣内の最奥、子宮を満たす。そして彼女の身体はゼシカの命令に従う為、腰を回す様に動かして受精を促し始める。その行為が更にゼシカへ快感を与えた事で、彼女は連続で射精する事になった。正しく搾り取られる様な感覚であり、男性の快感をその身に受けたゼシカはしばらく放心状態になる。……そして、ハクの腰を動かす行為が止まった。
「ふぅ。受精完了、ね?」
「ぁ……ぁ……ぃ、ゃ……」
それはゼシカの命令を達成した証であった。実感は無くても、妊娠する未来が確定したハクはその事実に瞳から涙を零す。
「これからずっと、可愛がってあげるわ」
そんな既に壊れてしまったハクをゼシカは抱きしめて、耳元で囁く様に告げた。
その後、ゼシカがルイーダとリッカの経営する宿酒場へ訪れる事は無かった。そして彼女達の元を家出したハクが帰って来る事も、永遠に無かった。